7 / 51
一章 幼馴染が絶倫色情魔になっていた(5)※
しおりを挟む「シャーリーはおれの妻だ。諦めろ」
「……ッ」
ロッドがどうしてこんなことをするのかわからない。
ただ女を抱きたいから?
魔力なしの女を抱くのは楽しいと、魔力を持つ貴族男性が言っていたのを聞いたことがある。魔力持ちの男性向けに、魔力を持たない娼婦だけを集めた高級娼館もあるくらいなのだ。
きっと、ロッドも魔力なしの女を抱きたいだけなんだろう。
それにこの結婚に対する苛立ちを、シャーリーにぶつけているのだと思う。
(今回の強制結婚でロッドに多大な迷惑をかけたのは事実なわけで……)
シャーリーは全身の力を抜いた。ロッドが怒るのはもちろんだと思うし、これで気が済むのなら致し方ないと思ったのだ。
また、ロッドが顔を近づけてくる。
今度は、抵抗しなかった。
目を閉じて、荒々しい口づけを受け入れる。
ぬるりと肉厚な舌が入り込んできて、シャーリーも積極的にそれを絡め合った。
(もう、なるようになればいいわ)
わずかに酒精の香りが鼻から抜けていく。ロッドの魔力に酔わされてか、クラクラとする。
(少し気持ちいい、かも)
酩酊としたなか、いつの日か諦め、押し込めた初恋がふつふつと蘇る。
魔力なしの自分ではロッドと結婚できない。
ほとんどの貴族が魔力持ちななか、魔力なしは厭われる。だから諦めた。現実を受け入れて、公爵令嬢としての未来を諦めて、女医として生きていく覚悟を決めた。
そのはずなのに、ロッドの口づけひとつで何年間もかけて築いた決心が溶かされていく。
──どうせ、一年だけの結婚だもの。
未来のない愚かな選択だという自覚はあったけれど、それでもいいと思えた。ロッドの腕の中にいるこの瞬間だけ、ぬくもりを感じていたい。
ロッドの魔力が体内に溶けていき、シャーリーの思考を奪っていく。
胸、そして胎の奥がロッドを求めて熱く蕩けていった。
唇が離れて、透明な糸が二人を繋いだ。
「はぁ、はぁ……」
至近距離で見つめあったまま、ロッドは下穿きの上から割れ目を撫でた。くちゅりと粘着質な音が聞こえる。
「シャーリー聞こえるか? もうこんなに濡れてる」
「だ、って……」
「もしかして、こういうことするの初めてではない?」
シャーリーは小さく首を横に振った。
魔力は持たないけれど、蝶よ花よと大事に育てられた公爵令嬢なのだ。今まで恋人がいたことすらもない。
「そう。根が真面目なところは昔から変わってないんだな。二十四歳になってまで律儀に処女を守るとか」
下着をずらされ、指が中に挿入される。初めて異物を膣の中に受け入れる感覚に、ぞくぞくした。
ぐるりとかき混ぜられ、ほぐすように中を擦られると上擦った声が漏れてしまう。
そんなシャーリーの痴態を、ロッドは愉しそうに見つめている。
「見な、いで……」
「やらしいな。もっと乱れろよ」
「ああぁ……っ!」
硬く勃ちあがった胸の頂に吸いつかれ、甘噛みされる。二つの性感帯を同時に刺激され、思わず腰をくねらせた。
快楽の波が押し寄せてくる。
「やっ、ロ、ド、はげし……っ、だめ……!」
胸に顔を埋めるロッドの頭を抱えて、必死に体を捩らせる。快感を逃がそうとしても逃げられなくて、どんどん高みに登らされていく。
割れ目の上にある小さな粒をぐりっとすり潰された瞬間、目の前がチカチカと閃光した。
「あぁ────……ッ!!」
ロッドを胸に抱きしめたまま、体がビクンビクンと痙攣する。腕に力が入り、思いがけず胸をロッドに押し付けてしまった。
「~~~~っぷは、窒息するかと思ったっ」
「あ、はぁ、ごめ……ごめん……っ?」
震えているシャーリーの体を撫でながら、するりと下穿きを脱がされる。
ロッドは自分のガウンを脱ぎ、下穿きから怒張を取り出した。
医師として、男性器を見たことはある。
昂ったロッドの屹立は筋を立てて立ち上がり、先端からは透明な雫が滴っていた。生殖器なのに、まるで凶器のような凶暴なモノだった。
「お、おっきすぎない……?」
思わず正直な感想がこぼれた。
ロッドはハッと鼻で笑う。
「なにそれ、褒め言葉?」
「ぜんぜん褒めてないわ……」
「大丈夫。最初は少し痛いかもしれないけど、すぐに慣れる」
あわいに雄の先端を押し当てられて、その熱さと硬さにぞくっと体が震えた。
挿入される、と思った瞬間、大事なことを思い出す。
「待って、避妊薬は……っ!?」
ムーアクロフト王国で流通している避妊薬は二種類あり、男性が服用する薬と女性が服用する薬がある。女性用のほうが値段も高く、避妊率がほんの少し下がってしまうことから、男性が避妊薬を飲むというのが一般的なマナーだった。
くぷ、と先端が中に入る。
「結婚してるのに、どうして避妊が要る?」
「どうしてって、離婚するんだから、赤ちゃんができたら……ッ、あっ、いれないで、まっ、あああっ……!」
膣壁を擦り上げながら、肉塊がどんどん奥に入ってくる。体を捩るが腰をがっしりと掴まれていて、逃げようにも逃げられない。
「まっ、て、ロッド、おねがいっ、まって……ひあああっ!」
238
あなたにおすすめの小説
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く
紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる