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26.犯人
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「まさか!!?」
そう叫んだ瞬間、目の前で衝撃的な現象が起こった。
美菜の10m先を歩く美菜の体から、浴衣姿の女性が出て来た。
いや、美菜の体と重なって、何もなかったかのようにすり抜けたのだ!!
そういう視点でよく見ると、周囲でも同様のことが起こっていた。
行きかう人々が、何度も互いにお化けか何かのように、すり抜けて歩いていっている。
「バーチャル映像―――!!!」
美菜は大き目の声で叫んだ。
その仮説を出した瞬間、これまでの異変が全て繋がっていった。
目の前を歩いている私は、バーチャル映像の私だ!!
だから、現実の人々に当たると、すり抜けていく。
周囲の人達も同様だ。
半分がバーチャル映像の人で、後半分は現実にここにいる人だ!
待って、でも何のバーチャル映像?!…。
何でそんなものが………。ここは研究室じゃない…。
「はっ!!?この眼鏡!!!」
美菜は眼鏡を取った。
すると、目の前の人の数が半分に減って見えた。
「やっぱり!この眼鏡がバーチャル映像を見せてた!!でも何で…。あっ、これ、私の眼鏡じゃない!!?」
自分の黒縁眼鏡と少しだけデザインが異なることに、美菜は気付いた。
何で?!!私の眼鏡は……。
「あっ!!?皇真さん!!!」
美菜は、研究室で皇真に眼鏡を取り上げられて、告白された時、彼に取り換えられたのだと気付いた。
すると、すぐに次の答えが出た。
「皇真さんっ!確か未来予測パソコンをさっき触ってた!!」
美菜の脳は、研究室でのことをさらに思い出す。
「はっ、消そうとした見覚えのない謎のファイルは皇真さんが!!!?」
美菜は、皇真が未来予測パソコンをいじって、美菜の近くのことに関するデータだけに絞って、未来予測を出し、それが現実に重なるように見えるバーチャル眼鏡を、美菜に掛けさせたのだと気付いた!!!
でも何でそんなこと!?……。
ってか、見たのは、いつの未来?!……。
「冬の服装、だから…、1年後?……」
美菜は重大な事実を思い起こす。
「えっ!?待って…、じゃ、じゃぁ、憲斗も……、バーチャル映像!!?――――……!!!」
そう叫んだ瞬間、目の前で衝撃的な現象が起こった。
美菜の10m先を歩く美菜の体から、浴衣姿の女性が出て来た。
いや、美菜の体と重なって、何もなかったかのようにすり抜けたのだ!!
そういう視点でよく見ると、周囲でも同様のことが起こっていた。
行きかう人々が、何度も互いにお化けか何かのように、すり抜けて歩いていっている。
「バーチャル映像―――!!!」
美菜は大き目の声で叫んだ。
その仮説を出した瞬間、これまでの異変が全て繋がっていった。
目の前を歩いている私は、バーチャル映像の私だ!!
だから、現実の人々に当たると、すり抜けていく。
周囲の人達も同様だ。
半分がバーチャル映像の人で、後半分は現実にここにいる人だ!
待って、でも何のバーチャル映像?!…。
何でそんなものが………。ここは研究室じゃない…。
「はっ!!?この眼鏡!!!」
美菜は眼鏡を取った。
すると、目の前の人の数が半分に減って見えた。
「やっぱり!この眼鏡がバーチャル映像を見せてた!!でも何で…。あっ、これ、私の眼鏡じゃない!!?」
自分の黒縁眼鏡と少しだけデザインが異なることに、美菜は気付いた。
何で?!!私の眼鏡は……。
「あっ!!?皇真さん!!!」
美菜は、研究室で皇真に眼鏡を取り上げられて、告白された時、彼に取り換えられたのだと気付いた。
すると、すぐに次の答えが出た。
「皇真さんっ!確か未来予測パソコンをさっき触ってた!!」
美菜の脳は、研究室でのことをさらに思い出す。
「はっ、消そうとした見覚えのない謎のファイルは皇真さんが!!!?」
美菜は、皇真が未来予測パソコンをいじって、美菜の近くのことに関するデータだけに絞って、未来予測を出し、それが現実に重なるように見えるバーチャル眼鏡を、美菜に掛けさせたのだと気付いた!!!
でも何でそんなこと!?……。
ってか、見たのは、いつの未来?!……。
「冬の服装、だから…、1年後?……」
美菜は重大な事実を思い起こす。
「えっ!?待って…、じゃ、じゃぁ、憲斗も……、バーチャル映像!!?――――……!!!」
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