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アライアス
姉が里帰り?してきました
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私は目を丸くして驚いた。長くて量の多い睫毛の重みで大きく開けられないのはお約束だから、驚きで目が丸くなったと思って。
闖入者の姿はオスカーの身体ですぐに見えなくなる。オスカーは部屋に乗り込んで来た美女と私の間を遮るように立っているからだ。
オスカーは彼女を私に見せたくない?
第三王子(オルコット)と遭遇した時のように、私を庇っている?
オスカーの行動の理由がわからないでいたら、戸惑ったような声でオスカーが言う。
「リアナ姉上・・・?」
リアナ姉上?
この美女がオスカーの姉?
オスカーの姉ってことは、私の姉だよね? じゃあ、この美女は嫁に行った姉の一人?
胸だけ見たら、どう見ても姉だとは信じられない。
ゲームに登場した数年後の私は絶望的な胸の大きさだったから、姉妹だと言われても絶対に信じられない。
同じ一族だと思える特徴しているけど、胸の発達度合い的に姉とは思えない。
姉だとしたら、私もいきなり胸が大きくなるんだろうか?
そうだったら嬉しいけど、そうなるならロリコンと結婚したルートでは、胸が大きくなった後は興味を失くされた?
それならロリコンと結婚する前に大きくなりたかった。
だけど、この美女が私の姉じゃなくて、歳上の同族の女性をオスカーが姉と呼んでいる可能性も捨てられない。
「あなたオスカー?」
信じられないと言わんばかりの声だった。
「・・・」
オスカーは返事をしない。
「オスカーよね。すっかり見違えたわ。あんなにちっちゃかったのに、こんなに大きくなっちゃって。私より大きいんじゃない?」
さっきの声音は思い出そうとした記憶が正しいかどうかわからなかったかららしい。
「・・・」
オスカーはやっぱり返事をしない。
私は兄が彼女の質問に何も答えようとしないから、彼女が誰なのか聞いた。
「オスカー、この人は・・・?」
「おかあさま、このかたは?」
美女と手を繋いでいた女の子もオスカーのことを知りたかったんだろう。
私と女の子は同時に自分の知っているほうに聞いた。
オスカーが私のほうを向いて、苦虫を潰したような表情で言った。
「リーンネット、この何も考えていない迷惑女は一番下の姉上のリーンリアナだ」
「この口も性格も悪いお兄さんは私の弟でオスカーおじさんよ、ローズマリー」
女の子に教える美女の声にも苦いものが含まれていた。
「・・・」
何も考えていない迷惑女・・・。
実の姉になんてひどいことを・・・!
その当の本人も性格も口も悪いって、ひどいよ!
姉弟なのにひどすぎるよ!
オスカーなんかまだ10代(私より7つ上の17歳)なのにおじさんって呼ぶなんて、可哀想だよ!
仲が悪いから、こうなの?!
仲が悪かったから、こんなふうに言い合うの?!
私の顔は引き攣った。
「・・・」
女の子も二人の反応に声が出ないらしい。
これが私と姉の一人であるリーンリアナとその娘ローズマリーが初めて顔を合わせた出来事だった。
実家に顔を見せに戻ったのかと思ったこの出来事が、離婚して実家に戻ってきたのだと知らされたのは、その日の夕方、自室でヤンデレと食事をとっている時だった。
ベッドで大人しくしている期間が長引いたのは、四六時中ヤンデレに付きまとわれたのが原因だと思う。
オスカーはシスコンで止まっていて欲しかった。
ロリコンだけじゃなくて、ヤンデレまでいらない。
オスカーがヤンデレになるってわかっていたら、仲良くなろうとなんか考えなかったのに・・・。
闖入者の姿はオスカーの身体ですぐに見えなくなる。オスカーは部屋に乗り込んで来た美女と私の間を遮るように立っているからだ。
オスカーは彼女を私に見せたくない?
第三王子(オルコット)と遭遇した時のように、私を庇っている?
オスカーの行動の理由がわからないでいたら、戸惑ったような声でオスカーが言う。
「リアナ姉上・・・?」
リアナ姉上?
この美女がオスカーの姉?
オスカーの姉ってことは、私の姉だよね? じゃあ、この美女は嫁に行った姉の一人?
胸だけ見たら、どう見ても姉だとは信じられない。
ゲームに登場した数年後の私は絶望的な胸の大きさだったから、姉妹だと言われても絶対に信じられない。
同じ一族だと思える特徴しているけど、胸の発達度合い的に姉とは思えない。
姉だとしたら、私もいきなり胸が大きくなるんだろうか?
そうだったら嬉しいけど、そうなるならロリコンと結婚したルートでは、胸が大きくなった後は興味を失くされた?
それならロリコンと結婚する前に大きくなりたかった。
だけど、この美女が私の姉じゃなくて、歳上の同族の女性をオスカーが姉と呼んでいる可能性も捨てられない。
「あなたオスカー?」
信じられないと言わんばかりの声だった。
「・・・」
オスカーは返事をしない。
「オスカーよね。すっかり見違えたわ。あんなにちっちゃかったのに、こんなに大きくなっちゃって。私より大きいんじゃない?」
さっきの声音は思い出そうとした記憶が正しいかどうかわからなかったかららしい。
「・・・」
オスカーはやっぱり返事をしない。
私は兄が彼女の質問に何も答えようとしないから、彼女が誰なのか聞いた。
「オスカー、この人は・・・?」
「おかあさま、このかたは?」
美女と手を繋いでいた女の子もオスカーのことを知りたかったんだろう。
私と女の子は同時に自分の知っているほうに聞いた。
オスカーが私のほうを向いて、苦虫を潰したような表情で言った。
「リーンネット、この何も考えていない迷惑女は一番下の姉上のリーンリアナだ」
「この口も性格も悪いお兄さんは私の弟でオスカーおじさんよ、ローズマリー」
女の子に教える美女の声にも苦いものが含まれていた。
「・・・」
何も考えていない迷惑女・・・。
実の姉になんてひどいことを・・・!
その当の本人も性格も口も悪いって、ひどいよ!
姉弟なのにひどすぎるよ!
オスカーなんかまだ10代(私より7つ上の17歳)なのにおじさんって呼ぶなんて、可哀想だよ!
仲が悪いから、こうなの?!
仲が悪かったから、こんなふうに言い合うの?!
私の顔は引き攣った。
「・・・」
女の子も二人の反応に声が出ないらしい。
これが私と姉の一人であるリーンリアナとその娘ローズマリーが初めて顔を合わせた出来事だった。
実家に顔を見せに戻ったのかと思ったこの出来事が、離婚して実家に戻ってきたのだと知らされたのは、その日の夕方、自室でヤンデレと食事をとっている時だった。
ベッドで大人しくしている期間が長引いたのは、四六時中ヤンデレに付きまとわれたのが原因だと思う。
オスカーはシスコンで止まっていて欲しかった。
ロリコンだけじゃなくて、ヤンデレまでいらない。
オスカーがヤンデレになるってわかっていたら、仲良くなろうとなんか考えなかったのに・・・。
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