ゲーム世界に転生したら、ママになりました。

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ハインリヒ

アルベルト一行

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アルベルト達はずっとこの5人で活動してきた。


アルベルトとフィラットは同期で、当時2人ともう1人のとある男とパーティーを組んでいた。


しかし、そのとある男は脱退したらしい。


それと入れ違うようにして、ゲルトとバスティアンが仲間になった。ゲルトとバスティアンのいいコンビに、フィラットが目をつけてパーティーに入れた。

そして、当時1人で活動していたレオポルトをアルベルトが見つけた。レオポルトの冷静な戦い方、1人なのに活躍出来る戦力が十分にあることで有名だった。
アルベルトが誘い、パーティーに入れた。


そうして、今に至る。


長い間、メンバーが変わることなくこの5人で活動してきた。まだ他のパーティーが突破していなかったマップも難なくクリアしてきた。

無名だったパーティーが、今ではここのギルド内最強だと言われるほど、誰もが知るパーティーまで上り詰めた。


ゲルトは、この5人が一番良かった。


 「そう言うゲルトさんだって、バスティアンさんに言われたらコロっと意見変わってたじゃないですか!?」

 「あ、あれは……。バスティアンが言うことだから信じちゃうだろ?!」

 「何言ってんの、お前。僕のこと好きじゃん。」

バスティアンが鼻で笑った。


ゲルトは、一瞬の気の迷いだったと言う。

「入れておく価値はあるってことだろ。」
アルベルトが発言した。

「まぁね。」
バスティアンは頷いた。

「ゲルト、足でまといとか言うんじゃない。俺らは十分強くなってる。ハインリヒだって伸びしろしかない。もちろん、俺らももっともっと強くなれる。」

アルベルトが続けた。

「かわい子ちゃんを育てるようなもんさ。そう考えておこう。ハインリヒがめちゃめちゃ強くなったら、俺らが育てたー!って自慢するつもりだ。」

「それいいな。」
フィラットが笑った。

「…そうか。」
ゲルトは小さく頷いた。



レオポルトは少し安心した。


最近レオポルトの周りで、これからのことや些細なことでも大喧嘩してギクシャクしていた期間も多々あった。


…強くなりすぎたのかもしれない。


このゲーム内では、Lv99が最大。

伸びしろがありそうでない。

皆、それに追い詰められることが多くなった。



しかし、このゲームの面白いところは

『レベルカンスト解放試験』

があること。


Lv99に到達した者だけが受けられるクエストをクリアしなければならない。

それも、1人で。

ランダムで選ばれるボスに1人で挑む。
命を落とした戦士は数知れない。

この制度が昔からあったのにも関わらず、このゲーム内ではたった1人しか合格していない。

それは伝説とも言われるほど。

その人は今も活動しているそうだ。
誰もが1度は会ってみたいと思う戦士…。



アルベルトとフィラットは、その解放試験に挑みたいと考えていた。

「まずは、レベルカンストするまで頑張るよ?いい?」
「はいっ!!」
レオポルトは良い返事をした。

「……」
「ゲルト?」
「俺は…この5人だけでいいと思ってる。…俺はまだ、認めないからな。」
「分かったって。でも、だからと言ってハインリヒちゃんに冷たい態度はとらないでね~?」
フィラットがゲルトの肩を小突いた。


「よし、腹減った!飯だ飯。レオポルト、ハインリヒのこと呼んできて。」
「はい!」

レオポルトはハインリヒを迎えに行った。


アルベルトが目を離した隙に、ゲルトとバスティアンは宿の看板猫と戯れていた。




「……ねぇ、アルベルト。」

フィラットがこそっとアルベルトに話しかけた。

「……ん?」

「…お前、忘れてないよな。」
「何を?」
「あいつのこと。……ハインリヒのスキルから何から、あいつに似てるって。」

「それは……もちろん。」

「また、同じこと繰り返すのか。」
「…繰り返さねぇよ。俺らは十分強い。ハインリヒの力を借りなくても、強くなれる。」

「それは、そうだけど。ハインリヒもきっと、えげつないスピードで強くなるよ。ゲルトとバスティアン、それにレオも知らないからいいかもしれないけど。」

「…そうだね。」
「……己の力で強くなるのが、俺らの目標だろ。」
「分かってるよ。」

「…アルベルト。」
「……ハインリヒを傷付けたくない。」

アルベルトはそう言い残して、食堂へ行った。

フィラットは立ち尽くした。



 「ハインリヒさん!ご飯、食べに行きましょう!」
 「はーい!」

ハインリヒを呼びに来たレオポルトは、出会った時より機嫌が良さそうであった。。

 「……何かいいことでもあったんですか?」
 「え?……あ、まぁ…」

 「ふふっ、嬉しそうで良かったです。何があったのか知りたいところだけど。」
 「な、内緒です…」
 「えー、教えてくれたっていいじゃないですか」

食堂と思われる部屋に来た。
ここにもたくさんの植物が飾られていた。
綺麗な緑に見とれながら、席に着いた。

 「アルベルトさん方、また来てくださったのですね。」

そう言って現れたのは、ティナと同じうさ耳のついた眼鏡をかけた細身の男。ここのシェフだろうか、エプロンをしていた。

 「クラウスさん。またお世話になります。」
 「えぇ、いつもご利用頂いて有難うございます。お腹も空かせているでしょう。只今、お食事をお持ちしますね。…あれ、新メンバーさん…ですか?」

うさ耳のついた男は、クラウスと名乗った。
穏やかそうな男であった。

 「は、はい!ハインリヒです…初めまして」
 「クラウスです。ここのシェフを勤めております。といっても、ただの料理好きに過ぎませんが…」

 「何言ってんすか!いっつも美味しいです!一流のシェフっすよ?!」
フィラットがクラウスの肩を小突いた。

クラウスは笑って、皆の方を見て微笑んだ。

 「もぉ!クラウス!早く運びなさい!」
 「仕方ないだろう。挨拶してたんだよぉ。」

クラウスを叱ったのはティナであった。
仲が良いのか、今まできっちりしていた喋り方もすぐに打ち解けた喋り方になっていた。

 「もぉ、お腹空かせてるのにすみません!!ほら!クラウス!行くよ!!」
 「お姉ちゃん痛いよぉ…またお話させてくださぁぁい!!」

 「お姉ちゃん…?」
 「あぁ、クラウスさんはティナさんの弟さんなんですよ。いっつも仲が良さそうで羨ましいです。」
 「へぇ…!言われてみれば雰囲気が似てる…」

グレーアッシュのふわふわの髪。
くりくりのブラウンの瞳。

厨房でまたクラウスがティナに怒られていた。

そして、出されたのは見た目からして栄養バランスの良さそうなヘルシーな食事。

 「わ、凄い!」
 「…皆さんの為に、栄養バランスを考えて作っています。ちゃんと噛んで食べてくださいね。」

 「こら!クラウス!お客さんの邪魔しないの!」
 「邪魔じゃないよぉ!お話したいんだってばぁ!」

ぎゃーぎゃー騒いで、ティナに引っ張られてクラウスは厨房に入っていった。

 
 「いただきます…!!」

野菜が甘くて美味しい。お肉も美味しい…!
ん……?

うさ耳がついているのに、お肉の調理が上手だとは。

ハインリヒが顔を上げると、ゲルトが人参を残していた。思わず、口出ししてしまった。

 「…あ、人参残しちゃだめですよ。」
 「は?」

 「ちゃんと食べなさい」
 「…うるせぇな」

 「クラウスさんが一生懸命作ってくれたんです、ちゃんと食べましょう」
 「…何様のつもりだお前。」
 「人参残すなんて赤ちゃんでちゅねー」
「なっ……!?!?」

アルベルト達はゲルトを見て笑った。
 「ははっ、ハインリヒは俺らのママだからな。」

 「まぁだそんな事言ってんのか?!アルベルト頭おかしいんじゃね?!」
 「キャプテンに対してその態度はなんだぁ!?」
 「おらぁぁ!」

ふざけ半分の喧嘩が勃発。

皆楽しそうでハインリヒはくすっと笑った。


なんやかんやで食事を済ませると、レオポルトからお風呂の話を聞いた。

 「ここ、露天風呂があるんです。」
 「そ、そうなんですか?!」

 「晴れてると星が綺麗だし、お風呂自体も凄く気持ちいいんですよ。」
 「へぇ!行きたいです!」

 「じゃあ皆で入るか!」
アルベルトが言った。

 「お、いいね!」
フィラットが賛成した。

部屋で準備してから、露天風呂に集合になった。

________

「…ハインリヒちゃんって本当に男なのかな」
「本人も男だって言ってたしな。女ですって言われたら、それはそれで納得しちまうがな。」

先に風呂に入っていたアルベルトとフィラットが話していた。

 「お!お前ら来てたのか。ふー!今日は晴れてるから星も綺麗に見えるな!」
そう言ってゲルトが入ってきた。

 「…レオポルト着替えてるよ。今来るって。」
バスティアンが来た。

 「ふー!気持ちいいな……!!」
4人は先に風呂に浸かった。

________

一方、レオポルトが着替えているとハインリヒが来た。

 「……ハインリヒさん…!」
 「皆さん先に入ってるんですね!」

 「は、はい……」
 「……?どうしたの?」

 「いや…ハインリヒさんって…こっちなんですね。」
→こっち(男湯)

 「そりゃあ…ついてるし。」
 「……ゴホッゴホッ…す、すいません…」

レオポルトもハインリヒの性別を疑っていたようだ。

 「あははっ、さっきもティナさんに止められちゃいました」
 「え、男だって言ったんですか。」
 「驚かれました」
 「でしょうね。」

レオポルトはハインリヒの身体に釘付けだった。

ハインリヒは服を脱ぎ始めた。

 「クッ……」
レオポルトは顔を赤くして目を逸らした。

 「………そんなに恥ずかしがらなくても。僕も男ですよ。」

だよね!
そんなことを思ってレオポルトはもう一度見た。やっぱり何か恥ずかしい。

 「もぉ、レオポルトさんのえっちぃ!」
 「は!はぇ!?」

 「ふふっ、冗談ですよ」
ハインリヒは笑って、下も脱いだ。

レオポルトがチラッと見ると。

……ある。ブツが。しっかり、いらっしゃる。

 「え。」
 「え?」

 「そんなに見ないでくれる?」
 「本当にあるとは…… 」

 「逆に嘘つくと思います??」
 「すいません……」

 「ほら、行くよ。」
 「はい……」

脱衣場から浴場に入っていった。

 「お!レオ………」
 「……!!??」

全員ハインリヒの身体を見た。

レオポルトは下を俯いていた。

 「皆さんでじろじろ見ないで下さい。」
ハインリヒは眉間にシワを寄せた。

 「女の子じゃなくて悪かったですね!!」
ハインリヒは勢いよく湯に浸かった。

 「わ!」
皆に湯がかかった。


皆、目のやり場とか色々困って黙っていた。そんな時に空気を読めないのがキャプテン、

アルベルト。

 「…ねぇ、ハインリヒ。」
 「?」

 「おっぱい触ってもいい?」

メンバー:(はぁ????)

 「いいですよ♡」
 「えっ!いいの!?」

 「だって、皆と同じ男だよ。」

乳白色の湯で見えないブツと、チラついて見えるピンクの乳首。

 「じゃあ、失礼します!」
 「どうぞ♡」
 
アルベルトはそっと両手で触った。

 「……ぅぉ…!なんか…柔らかい…!!」
 「…ママのおっぱい飲む?」

 「はぇ?」


 「……ママのおっぱい飲む??」

そこにいたメンバーは思考停止した。



「……はぇ…?」

アルベルトも硬直した。
「……」

「な、なーんちゃって☆」
ハインリヒは慌てて撤回した。

「そ、そんな訳ないじゃないですかぁ…!」

「……いや、飲ませろ。」
アルベルトが真顔になって言った。

「え、う、嘘でしょ…。」
「嘘じゃない。試させろ。」

アルベルトの一言にメンバーは絶句。

「アルベルト、馬鹿じゃねぇの。そいつは男だ。やめろ。見せもんじゃねぇよ」
ゲルトは眉間どころか顔に全シワが寄っていた。
「……アルベルトさん…流石にちょっと…」
レオポルト、赤面。

「……」
バスティアンとフィラットは黙って見ていた。

「頂きます。」
「え、ちょっ、ちょっと!」

アルベルトはハインリヒの綺麗な乳首にしゃぶりついた。

「ガチでやりやがった。」
「うわぁ…‪」
「……はぁ…。」

メンバーはキャプテンの授乳(される側)なんて見ていられない。

ハインリヒは死ぬ程恥ずかしかった。
耳まで真っ赤。


すると。
『スキルを発動します』

♪ テレレン⤴︎︎
『EXP2600 UPしました』

♪テレレン⤴︎︎
『全ステータス 4300 UP しました』


次々とアルベルトのステータスが上がっていくではないか。

「……おいおい、どういうことだ。」
ゲルトが驚いた。

「ステータスが上がるんですか。」
レオポルトも反応した。

「……わ、分からない……。危篤状態の時だけのはずじゃ……?」
ハインリヒも困惑した。

ハインリヒはアルベルトが我が子のように思えてきた。
天然の金髪の頭を優しく包み込んだ途端に、

「だぁっ……!!」
アルベルトが顔を上げた。


♪ テッテレーテッテレーテレレレー⤴︎︎

『レベルが1UPしました Lv95→96』


「嘘だろ……」
ゲルトは唖然としていた。


「…ありがとう!!」
アルベルトはその一言を大きな声で言い残し、風呂から上がって行ってしまった。
「……??」
ハインリヒも状況がよく分かっていない。

「俺ものぼせてきた。お先に。」
フィラットも行ってしまった。

「…じゃあ僕もやることがあるので」
バスティアンも去って行った。


「……ごめんなさい…。」
ハインリヒは何だか訳が分からないが、何となく謝った。

「何がですか。ハインリヒさんは悪くないですよ。」
レオポルトは慰めた。

「…なんだ、そのスキル。」
ゲルトは、ハインリヒが下を俯く姿が可哀想に見えた。
「…分かりません。」

「…アルベルトさんのレベルが上がるって…中々のことですよ。」
「あぁ、全く変なスキルだ。」

「……ふぅ…。…ま、気にすんな。ああいう奴らだから。」
ゲルトが珍しく誰かを慰めた。

「……ありがとうございます。」
「ハインリヒさん、顔赤いですよ。のぼせてしまう前に上がりましょう。」
「はい……。」

「ゲルトさん、お先に失礼します。」
「おう。俺は貸切風呂を楽しむよ。」
ゲルトは片手を挙げた。

ハインリヒはレオポルトに連れられ部屋へ戻った。


「……何だろう。…このスキル。」


_____________




「だから言っただろ。」



ハインリヒ達が風呂にいる時、アルベルトとフィラットはロビーで話していた。


「……。」
アルベルトは黙っていた。

「……あいつと同じだ。」
「まさか…あいつと殆ど同じだとは思わないだろ。」

「どうするんだよ。これから、ハインリヒに無双されるぞ。」
「…そのうち、なんとかする」
「なんとかするってどうするんだよ。」


「……何。喧嘩?」

バスティアンが瓶牛乳を片手にやって来た。

「……いや。」

「……ずっと気になってたけど、あいつって誰のこと?」

「……それは…。」

「あぁ、言えないのね。了解。……喧嘩は程々にね。レオポルト、2人のこと凄い心配してたから。あんま、人前で喧嘩しないでよ。迷惑だからさ。じゃ、おやすみ。」

バスティアンはそう言い残し、部屋へ戻った。


「…ハインリヒを俺らの所に連れてきたレオポルトに感謝だな」


「はい?どういうこと?」
「…いや。」

「なんだよ、追い出す気はないのか」
「追い出して、後々後悔するのはお前だ」

「なっ、何でだよ!?」

「…落ち着け。後で分かる。」

アルベルトは部屋へ戻った


「んだよ……」

フィラットも後を追うように部屋へ戻った。
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