107 / 137
幕間三十一:大切な宝物ってある!?
しおりを挟む時崎「なんか、疲れたな・・・」
七夏「柚樹さん☆ お疲れ様です☆」
心桜「お兄さんっ! お疲れっ!」
時崎「いや、まだ頑張らなければ!」
心桜「いや~今回はつっちゃーとお兄さんに助けられたからね。ホントありがとう!」
七夏「くすっ☆」
時崎「実は、直せられるかどうかヒヤヒヤしてたよ」
心桜「すみません、ご迷惑をお掛けしました」
笹夜「ごめんください♪」
時崎「高月さん、いらっしゃい!」
笹夜「と、時崎さん!? こ、こんにちは♪」
時崎「こんにちは!」
七夏「笹夜先輩! いらっしゃいです☆」
心桜「こんちわ! 笹夜先輩!」
笹夜「心桜さん・・・もう大丈夫なのかしら?」
心桜「はい! 大丈夫です! 前回はありがとうございました!」
笹夜「いえ・・・良かった♪」
時崎「んじゃ、皆揃ったみたいだから、七夏ちゃん!」
七夏「はい☆」
時崎「後はよろしく!」
七夏「え!? 柚樹さん!?」
心桜「お兄さん!?」
笹夜「あ・・・」
時崎「色々と、行わなければならない事があって・・・ごめん」
七夏「分かりました♪ 私に任せてくださいです☆」
時崎「ありがとう! 七夏ちゃん!」
心桜「ま、お兄さんも忙しそうだし、仕方がないか」
笹夜「心桜さん、それは何かしら?」
心桜「これですか? あたしの宝物だよ!」
笹夜「まあ♪ 素敵なオルゴール♪」
心桜「中を開けると・・・」
笹夜「あら♪ 可愛い♪」
七夏「くすっ☆」
心桜「笹夜先輩は、何か宝物ってありますか?」
笹夜「私? ピアノとピース・・・かしら?」
心桜「おお! ピアノ! 大きな宝物ですね!」
七夏「素敵なプレゼントです☆」
笹夜「ええ♪ 私が幼い頃、ピアノに強く興味を示したらしく、両親からお誕生日プレゼントとして♪」
心桜「お誕生日のプレゼントにピアノですか!? それはスケールが大きいですね!」
笹夜「突然、大きなピアノがお家に届いたから、嬉しいというよりも驚きの方が大きかったかしら?」
心桜「あはは・・・なんとなく分かります! でも、小さいピアノもあるはずなのに、いきなり本物とは!」
笹夜「私、幼い頃、あまり物事に関心を示さなかった事を両親は悩んでいたみたいで・・・でもピアノだけは違ったらしくて・・・それだったら、思い切って本物のピアノを・・・という事だと聞かされました」
七夏「それが、今の笹夜先輩の素敵な演奏になっているのですね☆」
笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」
心桜「最初から良い物に触れておくと、後々良いのは確かだからね!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「ええ♪」
心桜「でも、最初にピアノだと、後のお誕生日プレゼントは大変なんじゃないの?」
笹夜「どおしてかしら?」
心桜「どおしてって言われても・・・次の年の誕生日プレゼントは何だったんですか?」
笹夜「ピアノのピースや、図書券です♪」
心桜「そっか、さすが笹夜先輩のご両親ですね! でも、少し寂しくないですか?」
笹夜「いいえ。最初のピアノのプレゼント、私にとっては両親からの一生分のプレゼントだと思ってます♪」
七夏「ここちゃー! すみません、笹夜先輩」
心桜「納得です・・・失礼いたしました」
笹夜「七夏ちゃんの宝物って何かしら?」
七夏「わ、私!?」
笹夜「ええ♪」
七夏「えっと・・・」
心桜「ん? つっちゃー?」
笹夜「七夏ちゃん?」
心桜「これ!?」
七夏「あっ!」
笹夜「まあ♪ セブンリーフの写真立てかしら?」
心桜「そう言えば前から置いてあったけど、写真、入ってないよね」
七夏「・・・・・」
笹夜「心桜さんっ!」
心桜「分かってますって! だけど、このままじゃ色々と寂しいかなーと思ってさ」
七夏「・・・・・」
笹夜「それは・・・」
七夏「ここちゃー」
心桜「ん?」
七夏「この写真立て・・・いつか写真を入れて飾ろうと思ってます☆」
心桜「おぉ! それは楽しみだよ!」
笹夜「七夏ちゃん♪」
七夏「だから、もうちょっと待っててもらえるかな?」
心桜「もちろん! 待つよ! ねっ! 笹夜先輩!」
笹夜「ええ♪」
七夏「ありがとです☆」
心桜「その時こそ、つっちゃーにとって本当の宝物になるんだろうね!」
七夏「え!? えっと・・・」
笹夜「七夏ちゃん♪ 焦らないで少しずつ参りましょう♪」
七夏「は、はい♪」
笹夜「という事で、七夏ちゃんが少しずつ頑張る『翠碧色の虹』本編はこちらです♪」
笹夜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「さ、笹夜先輩!?」
笹夜「あっ、すみません・・・先週の流れでつい・・・」
心桜「あーびっくりした! 流石、適応能力高いですね~」
七夏「もう・・・ここちゃー!」
心桜「んじゃ、続きはあたしが!」
笹夜「お願いいたします♪」
心桜「ではでは、あたしと笹夜先輩も少しずつ頑張る『ココナッツ』宛てのお便りはこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
七夏「みんなの宝物って何かな?」
心桜「聞かせてもらえると嬉しいよね!」
笹夜「ええ♪」
心桜「お兄さんの宝物ってなんだろ?」
七夏&笹夜「え!?」
心桜「お二人の『え!?』が、左右からステレオで来たよ!」
幕間三十一 完
------------
幕間三十一をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
クイズ「番組」研究部 ~『それでは問題! ブタの貯金箱の正式名は?』「資本主義のブタ!」『はあっ!?』~
椎名 富比路
ライト文芸
本作品に登場する部活は、クイズ研究部ではない。
『クイズ番組』研究部である。
飛び交う意図的なボケ解答。
不意におとずれるオバカ解答。
それら珍回答が、正統派解答者(タダのゲラ)の腹筋を、容赦なく崩壊する。
夜紅譚
黒蝶
ライト文芸
折原詩乃(おりはらしの)は、烏合学園大学部へと進学した。
殆どの仲間が知らない、ある秘密を抱えて。
時を同じくして、妹の穂乃(みの)が中等部へ入学してくる。
詩乃の後を継ぎ、監査部部長となった岡副陽向(おかぞえひなた)。
少し環境は変わったものの、影で陽向を支える木嶋桜良(きじまさくら)。
教師として見守ると同時に、仲間として詩乃の秘密を知る室星。
室星の近くで日々勉強を続ける流山瞬(ながやましゅん)。
妖たちから夜紅と呼ばれ、時には恐れられ時には慕われてきた詩乃が、共に戦ってきた仲間たちと新たな脅威に立ち向かう。
※本作品は『夜紅の憲兵姫』の続篇です。
こちらからでも楽しめるよう書いていきますが、『夜紅の憲兵姫』を読んでからの方がより一層楽しんでいただけると思います。
※詩乃視点の話が9割を越えると思いますが、時々別の登場人物の視点の話があります。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
茜川の柿の木後日譚――姉の夢、僕の願い
永倉圭夏
ライト文芸
「茜川の柿の木――姉と僕の日常、祈りの日々」の後日譚
姉の病を治すため医学生になった弟、優斗のアパートに、市役所の会計年度職員となった姉、愛未(まなみ)が転がり込んで共同生活を始めることになった。
そこでの姉弟の愛おしい日々。それらを通して姉弟は次第に強い繋がりを自覚するようになる。
しかし平和な日々は長く続かず、姉の病状が次第に悪化していく。
登場人物
・早坂優斗:本作の主人公。彩寧(あやね)というれっきとした彼女がいながら、姉の魅力に惹きつけられ苦悩する。
・早坂愛未(まなみ):優斗の姉。優斗のことをゆーくんと呼び、からかい、命令し、挑発する。が、肝心なところでは優斗に依存してべったりな面も見せる。
・伊野彩寧(あやね):優斗の彼女。中一の初夏に告白してフラれて以来の仲。優斗と愛未が互いに極度のブラコンとシスコンであることを早くから見抜いていた。にもかかわらず、常に優斗から離れることもなくそばにい続けた。今は優斗と同じ医大に通学。
・樋口将司(まさし)愛未が突然連れてきた婚約者。丸顔に落ち窪んだ眼、あばた面と外見は冴えない。実直で誠実なだけが取り柄。しかもその婚約が訳ありで…… 彼を巡り自体はますます混乱していく。
腐っている侍女
桃井すもも
恋愛
私は腐っております。
腐った侍女でございます。
腐った眼(まなこ)で、今日も麗しの殿下を盗み視るのです。
出来過ぎ上司の侍従が何やらちゃちゃを入れて来ますが、そんなの関係ありません。
短編なのに更に短めです。
内容腐り切っております。
お目汚し確実ですので、我こそは腐ってみたいと思われる猛者読者様、どうぞ心から腐ってお楽しみ下さい。
昭和のネタが入るのはご勘弁。
❇相変わらずの100%妄想の産物です。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた、妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇例の如く、鬼の誤字脱字を修復すべく激しい微修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さい。
太陽のしたで、ひと夏の恋。
彰野くみか
ライト文芸
✩.*˚
ねぇ、那津さん……。
あなたは私を想っていましたか?
✩.*˚
私はね、那津さん?
あなたを想っています。
✩.*˚
でも、あなたから見て、
私はあなたを想えていましたか?
今日も私は、
返事のない空に問いかける──……。
✩.*˚
恋愛に臆病な少女、森田美月が合コンで出会ったのは、
不思議な雰囲気の男性、大谷那津だった──。
惹かれ合う2人だが、
運命に翻弄され、離れ離れになっていく──。
✩.*˚
第一稿2008年「太陽の下で」執筆。
~
2019-04-20*改稿開始。
~
✩.*˚
(C)KumikaAkino2020
何においても平凡な美月は、自分に対して、劣等感を抱いていた。
恋愛においてもマンネリな中、親友の沙耶香に連れられて行った合コンで、大谷那津と運命の出会いを果たす。
しかし、那津がある事件に巻き込まれてしまい、記憶喪失になってしまう。
ショックのあまり、那津の前から姿を消す美月だが??
隣のお姉さんは、弟が欲しいそうです。
蛍光灯
ライト文芸
大学入学を期に一人暮らしを始めた主人公日田壮太は、新生活に胸を膨らませていた。彼が荷解きをしていると、突如インターフォンが鳴り響く。引っ越し早々の来客。不審だ。勧誘か?それとも泥棒か?
警戒しながらドアを恐る恐る開けると、そこにはとても美人なお姉さんが立っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる