翠碧色の虹・彩 随筆

T.MONDEN

文字の大きさ
上 下
1 / 8

随筆一:とにかく始めてみよう!

しおりを挟む

心桜「うおーい! つっちゃー!」

七夏「あっ、ここちゃー☆ いらっしゃいです☆」
心桜「お久しぶりっ!」
七夏「え!? お久し・・・って、昨日も会ってました☆」

心桜「そうだけど、そうじゃなくてほらっ!」
七夏「??? あっちに何かあるの?」
心桜「ないっ! ・・・けどさ、分かるでしょ!?」
七夏「えっと・・・」
心桜「んじゃ、思い出させてあげるとしますかっ!」
七夏「???」
心桜「ずいずい随筆っ!」
七夏「ひゃっ☆ どしたの? ここちゃー? ・・・って、あっ!」
心桜「思い出した?」
七夏「はい☆」
心桜「そう! 『翠碧色の虹:随筆』の時と同様に、今回も原作者が全然この世界の時間を進めないから、あたしが進めてあげる事にしたんだ」
笹夜「勝手に・・・」

心桜「うわっ!」
七夏「ひゃっ☆」
心桜「さ、笹夜先輩っ! びっくりしたぁ~」
笹夜「そんなに驚かなくても・・・」
心桜「はは・・・この流れ・・・今度はあたしが思い出したよ・・・」
七夏「笹夜先輩☆ こんにちはです☆」
心桜「こんちわ! 笹夜先輩!」
笹夜「はい♪ こんにちわ♪」
心桜「ところで、さっきのは・・・」
笹夜「ええ。心桜さんが、この世界の時間を進める事について、勝手に進めていいのかしら?」
心桜「それは、大丈夫です! 一応、随筆に関しては原作者より任されていますので・・・ですから、この後の事も少しだけ知っていたりします!」
笹夜「まあ♪」
心桜「み、見えるっ! 未来が見えるぞ!」
七夏「ここちゃー、本当なの?」
心桜「まぁね! ・・・って事で、そろそろ来るよ」
七夏「来るって!?」
笹夜「ま、まさか・・・」
??「こんにちはー!」
七夏「あ、お客様です☆ はーい☆」
心桜「おっ! 来たようだね!」
笹夜「あの声・・・あぁ・・・やっぱり・・・」
七夏「えっと・・・」
心桜「美夜っち! こっちこっち!」
美夜「お邪魔しまーす! 衣夜っちもほらっ!」

衣夜「う、うん・・・」
美夜「ここが、お姉ちゃん達のたまり場!?」
笹夜「美夜っ!」
心桜「はは・・・まあそうなるかな・・・一応、民宿兼駄菓子屋の『風水』です!」
七夏「ここちゃー、一応じゃなくて・・・本当に民宿です☆」
心桜「そうなんだけど、あたしは民宿と言うよりも、つっちゃーの家・・・だね!」
七夏「くすっ☆」
心桜「ではでは、美夜っち! 自己紹介をお願いします!」
美夜「はいはーい! あたし、高月美夜(たかつきみや)です!」
七夏「高月・・・って、笹夜先輩の・・・」
美夜「はい! いつもお姉ちゃんがお世話になってます!」
笹夜「もう・・・美夜・・・」
心桜「んで、こちらが、えーっと」
衣夜「さ、里河衣夜(さとかわいよ)と言います。よろしくお願いします」

美夜「衣夜っち、ガチガチだよ」
衣夜「だ、だって天美先輩・・・」
心桜「ん? あたしが何?」
衣夜「い、いえ・・・」
美夜「衣夜っち、しっかりしなよ! 主役なんだからっ!」
衣夜「え!? わ、私が主役!?」
心桜「おっ! 美夜っちも知ってたんだ」
美夜「もちろん!」
七夏「えっと、美夜ちゃん、衣夜ちゃん、よろしくお願いします☆」
美夜「は、はい! 水風先輩!」
衣夜「水風先輩、よろしくお願いします!」
笹夜「やっぱり、少し不安です・・・」
心桜「笹夜先輩、とにかく始めてみようって事ですから」
笹夜「え、ええ」
美夜「ここ先輩!」
心桜「ん?」
美夜「今日は、何の集まりですか?」
心桜「美夜っちと、里河さんの紹介なんだけど・・・」
美夜「一瞬で終わってしまったよ!?」
心桜「そう・・・みたいだね・・・あれ? こんな未来だったっけ?」
美夜「未来・・・ですか?」
心桜「まあいいや! せっかくだから、どんな未来がいいか、皆で話してみますか!」
七夏「未来・・・くすっ☆」
心桜「おっ! つっちゃー! いい未来が見えた?」
七夏「えっと、早く柚樹さんと会えたらいいなって☆」
笹夜「時崎さん、お元気かしら?」
心桜「お兄さんは、ちょっと大変だったらしいよ」
七夏「え!?」
笹夜「まあ!」
心桜「1ヶ月間、自宅に帰ってなかったら、色々と行なわなければならない事が増えてたみたい」
七夏「大丈夫なのかな?」
心桜「今は、落ち着いてきたみたい」
笹夜「良かった♪」
美夜「誰ですか? その時崎柚樹って人・・・もしかしてお姉ちゃんの---」
笹夜「み、美夜っ!」
美夜「わわっ! 撤退っ!」
笹夜「ま、待ちなさいっ!」
七夏「さ、笹夜先輩っ!」
心桜「ありゃ・・・三人フレームアウト!?」
衣夜「・・・・・」
心桜「・・・・・里河さん、大丈夫?」
衣夜「え!? は、はい!」
心桜「もっと、気楽に・・・」
衣夜「す、すみません・・・」
心桜「・・・では、衣夜っち! 次回作/続編への意気込みなんかをどうぞっ!」
衣夜「え!? い、意気込み!? まだ私、何も分からなくて・・・」
心桜「はは・・・そうだよね。あたしが里河さんの事を『いよっち』と呼べるかどうかも分からないからね」
衣夜「名前は、どのように呼んでくれても大丈夫です」
心桜「そっか、ありがとね。里河さん! いつか本当の意味で『いよっち』と呼べる未来が来る事を楽しみにしてるよ!」
衣夜「・・・・・はい☆」
心桜「うんうん、ようやく柔らかくなったかな」
笹夜「もう・・・美夜ったら、どこに隠れたのかしら?」
七夏「お外に居るのかな?」
心桜「笹夜先輩と、美夜っちって、いつもあんな感じなんですか?」
笹夜「いつもって訳ではないですけど」
七夏「くすっ☆」
笹夜「私は疲れます・・・」
心桜「あたしは、美夜っちみたいな妹が居ると、毎日楽しくなるなって思うよ」
笹夜「ありがとう♪ 心桜さん♪」
心桜「おや? 少し予想外なお答え?」
笹夜「ま、まあ、美夜は、ああ見えて、人想いなところもありますから、そんな妹が居る事は喜ばしい事かしら」
衣夜「美夜ちゃん・・・」
心桜「ん? どうしたの? 里河さん? ・・・って、美夜っち・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー? ・・・あ、あれって?」
笹夜「・・・・・」
心桜「さ、笹夜先輩!?」

心桜「笹夜先輩は、すっと立ち上がり、奥の部屋の包まったカーテンへと近付いてゆき、カーテンをぎゅっと抱きしめた! ・・・というか、あれは抱き締め付けている!?」

七夏「急にどしたの? ここちゃー?」
心桜「一応、ナレーションを・・・地の文を入れておく必要があるかなって」
七夏「???」

美夜「お姉ちゃんっ! く、苦しい!」
笹夜「恋は、心苦しい事もあります♪」

心桜「カーテンに抱きつく笹夜先輩のあの絵図は、なかなかレアかもね?」
七夏「ここちゃー・・・もう・・・」
心桜「!? つっちゃー?」
七夏「笹夜先輩、美夜ちゃん☆ お茶と和菓子ありますから、どうぞです☆」
笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

美夜「あぁー苦しかった・・・」
笹夜「そんなに強くはしてません」
心桜「はは・・・」
美夜「衣夜っちに見つかったのが敗因だなー」
衣夜「ごめんなさい」
美夜「敗因だなーと思ったけど、感謝してる!」
衣夜「え!?」
美夜「だってさ、一度隠れてる状況になると、出てゆくタイミングって難しいでしょ?」
衣夜「あ・・・」
心桜「里河さんも、いい役になれると思うよ」
衣夜「え!?」
七夏「くすっ☆」
心桜「んで、何のお話だったっけ?」
笹夜「どんな未来がいいか・・・だったかしら?」
心桜「そうそう、それそれ!」
笹夜「未来が見えるのに、私が声を掛ける事は分からなかったのかしら・・・?」
心桜「う゛っ! それは、その・・・近過ぎる未来ですから!」
笹夜「近過ぎる未来?」
心桜「あまりにも近過ぎると、焦点が合わなくて見えないでしょ?」
笹夜「なるほど♪」
心桜「え!? 納得ですか!?」
七夏「ここちゃー☆」
心桜「ん?」
七夏「頑張って☆」
心桜「はは・・・もちろん、頑張ってみるよ!」
美夜「(衣夜っち!)」
衣夜「(なに? 美夜ちゃん?)」
美夜「(ここ先輩って、結構面白いでしょ?)」
衣夜「(う、うん・・・って、失礼だよ?)」
美夜「(あたしと結構似てると思うから、すぐに仲良くなれるよ!)」
衣夜「(ありがとう。美夜ちゃん)」
心桜「んではでは、ここで、次回作『翠碧色の虹・彩』のメインヒロイン、里河衣夜さんから一言、ご挨拶を頂きます!」
衣夜「え!?」
美夜「衣夜っち!」
衣夜「・・・うん!」
七夏「衣夜ちゃん、どうぞです☆」
衣夜「は、はい! みんなと仲良く、頑張りますね♪」
心桜「その台詞は・・・里河さんって本番に強い!?」
笹夜「よろしくお願いします♪」
美夜「はいはーい☆ 頑張ってみるよ!」
七夏「よろしくですっ☆」
心桜「よろしくねっ!」
七夏「くすっ☆」
心桜「んでは! 久々に、つっちゃーも頑張る前作『翠碧色の虹』本編はこちらから!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「そして、あたしと笹夜先輩も頑張る『ココナッツ』宛てのお便りはこちらです!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
心桜「それじゃ、次回はいつになるか分からないけど、今後とも『翠碧色の虹・彩』を---」
全員「よろしくお願いいたします☆!♪」
心桜「決まったぁ~!」

随筆一 完

------------

随筆をお読みくださり、ありがとうございました!
今後とも、どうぞよろしくお願い申しあげます!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

エロゲソムリエの女子高生~私がエロゲ批評宇宙だ~

新浜 星路
キャラ文芸
エロゲ大好き少女佐倉かなたの学園生活と日常。 佐倉 かなた 長女の影響でエロゲを始める。 エロゲ好き、欝げー、ナキゲーが好き。エロゲ通。年間60本を超えるエロゲーをプレイする。 口癖は三次元は惨事。エロゲスレにもいる、ドM 美少女大好き、メガネは地雷といつも口にする、緑髪もやばい、マブラヴ、天いな 橋本 紗耶香 ツンデレ。サヤボウという相性がつく、すぐ手がでてくる。 橋本 遥 ど天然。シャイ ピュアピュア 高円寺希望 お嬢様 クール 桑畑 英梨 好奇心旺盛、快活、すっとんきょう。口癖は「それ興味あるなぁー」フランク 高校生の小説家、素っ頓狂でたまにかなたからエロゲを借りてそれをもとに作品をかいてしまう、天才 佐倉 ひより かなたの妹。しっかりもの。彼氏ができそうになるもお姉ちゃんが心配だからできないと断る。

求不得苦 -ぐふとくく-

こあら
キャラ文芸
看護師として働く主人公は小さな頃から幽霊の姿が見える体質 毎日懸命に仕事をする中、ある意識不明の少女と出会い不思議なビジョンを見る 少女が見せるビジョンを読み取り解読していく 少女の伝えたい想いとは…

狐小路食堂 ~狐耳少女の千年レシピ~

無才乙三
キャラ文芸
繁華街から外れた暗い暗い路地の奥にその店はある。 店の名は『狐小路食堂』 狐耳の少女が店主をしているその飲食店には 毎夜毎晩、動物やあやかし達が訪れ……? 作者:無才乙三(@otozoumusai)表紙イラスト:白まめけい(@siromamekei) ※カクヨムにて2017年1月から3月まで連載していたグルメ小説のリメイク版です。 (主人公を男性から少女へと変更)

群青の空

ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
キャラ文芸
十年前―― 東京から引っ越し、友達も彼女もなく。退屈な日々を送り、隣の家から聴こえてくるピアノの音は、綺麗で穏やかな感じをさせるが、どこか腑に落ちないところがあった。そんな高校生・拓海がその土地で不思議な高校生美少女・空と出会う。 そんな彼女のと出会い、俺の一年は自分の人生の中で、何よりも大切なものになった。 ただ、俺は彼女に……。 これは十年前のたった一年の青春物語――

追憶の君は花を喰らう 

メグロ
キャラ文芸
主人公・木ノ瀬柚樹のクラスに見知らぬ女子生徒が登校する。彼女は転校生ではなく、入学当時から欠席している人だった。彼女の可憐ながらも、何処か影がある雰囲気に柚樹は気になっていた。それと同時期に柚樹が住む街、枝戸市に奇妙な事件が起こり始めるのだった――――。 花を題材にした怪奇ファンタジー作品。 ゲームシナリオで執筆した為、シナリオっぽい文章構成になっている所があります。 また文量が多めです、ご承知ください。 水崎ソラさんとのノベルゲーム化共同制作進行中です。(ゲームやTwitterの方ではHN 雪乃になっています。) 気になる方は公式サイトへどうぞ。 https://mzsksr06.wixsite.com/hanakura 完結済みです。

煙みたいに残る Smoldering

梅室しば
キャラ文芸
剣道有段者の兄の伝手を使って、潟杜大学剣道部の合宿に同伴した生物科学科の学生・佐倉川利玖。宿舎の近くにある貴重な生態系を有する名山・葦賦岳を散策する利玖の目論見は天候の悪化によって脆くも崩れ、付き添いで呼ばれた工学部の友人・熊野史岐と共にマネージャーの東御汐子をサポートするが、そんな中、稽古中の部員の足の裏に誰のものかわからない血痕が付着するという奇妙な現象が発生した──。 ※本作は「pixiv」「カクヨム」「小説家になろう」「エブリスタ」にも掲載しています。

黎明のヴァンパイア

猫宮乾
キャラ文芸
 仏国で対吸血鬼専門の拷問官として育った俺は、『オロール卿』と呼称される、ディフュージョンされている国際手配書『深緋』の吸血鬼を追いかけて日本に来た結果、霊能力の強い子供を欲する日本人女性に精子提供を求められ、借金があるため同意する。なのに――気づいたら溺愛されていた。まだ十三歳なので結婚は出来ないが、将来的には婿になってほしいと望まれながら、餌付けされている。そんな出会いと吸血鬼退治の物語の序幕。

人形の中の人の憂鬱

ジャン・幸田
キャラ文芸
 等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。 【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。 【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?

処理中です...