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俺
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「さぁ、今日から夏休みですね。浮かれる気持ちもわかりますが、もう少しでだけ、先生の話を聞いてください。まず、一つはちゃんと宿題をしてくださいね。ちゃんと、毎日コツコツやって、提出期限話守るようにしてください。
2つ目、せっかくの夏休みです。沢山遊びましょう!
そして3つ目、将来の事を考えてみてください。
勉強ができても、遊んでいるだけだも、いい人生にはなりません。沢山遊び、自分が好きな事を沢山知りましょう。自分を知ると、今勉強している意味が分かりますし、今後何を学びたいかも分かってきます。分かってきます。
中学2年生の今、自分のことを知り、将来のことを考えとけば、来年少し余裕を持って生活できますよ。
なので、少し進路のことも考えて、楽しい夏休みにしましょう。」
「それじゃあ、終わりましょう。日直の日野さんお願いします。」
「起立、礼」
「「ありがとうございました。」」
あいつは、また窓を見ている。
先生が話していた時もずっと見ていた。
外に何があるんだ?
眩しくて、土臭いだけの校庭に少しだけ嫉妬心を覚えた。
僕、地味だしな。
すると、後ろの方でみずきさんの声が聞こえ振り向いた。
「ねぇ、さっきの先生の話考えてる?」
と梓に聞いてきた。後ろに座っていると梓がどこ見てるのか分からないんだろう。
「えっ、なんか言ってたっけ?はは…ぜんぜん聞いてなかったや」
「えーちゃんと聞いときなよ。いつか怒られても知らないよ?」
ずっと変わらずヘラヘラしてる梓に呆れ、
「梓は、ずっと窓の方見ていたもんな。だから聞いてないんだよ。」
「智は、お母さんかよ。じゃあママ、先生はなんて言っていたの?」
「はははっまじで面白い。親子だね!」
みずきさんは、笑いながら話す。
とっくの昔に、母親役は飽きていた。でも、飽きたからやめれるものでも無いことは分かっているつもりだ。
「ちゃんと聞いとけよ。進路とか、夢とかそろそろ考えとけってお前は、夢はもうあるから関係ないんじゃない。」
あ…やべ…まあいっか。隠してるわけじゃなし。
「えっ、梓夢あんの?知らんかった。えっ!何になりたいの。教えてよ。」
みずきさんが、梓を離しそうにないからちょうどいいや。
「俺、先帰ってる。」
「待ってよ、一緒帰ろう?みずきごめん!また今度話すからさ、夢の話!ほんとごめんね」
梓、僕の方を選ばないでよ。
「えー。今日から、夏休みだよ?今度っていつー」
バックを取りながらみずきさんに謝ろうとする梓を見て
「悪い、今日寄る所あるから、帰れない。」
急いで、教室を出た。危ない、耳が熱い。髪が長くてよかった。自分で言っときながら違和感というか、気持ち悪い。
ある程度歩いてからは、走って逃げた。
途中で水道の鏡に映る僕の顔を見た。
きっとこれは、夏だから、暑いから、今日から夏休みだから、
言い訳が頭を満たそうとしても
一人称を変えた恥ずかしさが、全身を包み込む。
抜け出したくて走る
でも、僕から離れようとしない。
苦しい…息ができない…暑い…
ねぇー
「ねぇってば!」
腕を捕まれ、僕は走るのを辞めた。
2つ目、せっかくの夏休みです。沢山遊びましょう!
そして3つ目、将来の事を考えてみてください。
勉強ができても、遊んでいるだけだも、いい人生にはなりません。沢山遊び、自分が好きな事を沢山知りましょう。自分を知ると、今勉強している意味が分かりますし、今後何を学びたいかも分かってきます。分かってきます。
中学2年生の今、自分のことを知り、将来のことを考えとけば、来年少し余裕を持って生活できますよ。
なので、少し進路のことも考えて、楽しい夏休みにしましょう。」
「それじゃあ、終わりましょう。日直の日野さんお願いします。」
「起立、礼」
「「ありがとうございました。」」
あいつは、また窓を見ている。
先生が話していた時もずっと見ていた。
外に何があるんだ?
眩しくて、土臭いだけの校庭に少しだけ嫉妬心を覚えた。
僕、地味だしな。
すると、後ろの方でみずきさんの声が聞こえ振り向いた。
「ねぇ、さっきの先生の話考えてる?」
と梓に聞いてきた。後ろに座っていると梓がどこ見てるのか分からないんだろう。
「えっ、なんか言ってたっけ?はは…ぜんぜん聞いてなかったや」
「えーちゃんと聞いときなよ。いつか怒られても知らないよ?」
ずっと変わらずヘラヘラしてる梓に呆れ、
「梓は、ずっと窓の方見ていたもんな。だから聞いてないんだよ。」
「智は、お母さんかよ。じゃあママ、先生はなんて言っていたの?」
「はははっまじで面白い。親子だね!」
みずきさんは、笑いながら話す。
とっくの昔に、母親役は飽きていた。でも、飽きたからやめれるものでも無いことは分かっているつもりだ。
「ちゃんと聞いとけよ。進路とか、夢とかそろそろ考えとけってお前は、夢はもうあるから関係ないんじゃない。」
あ…やべ…まあいっか。隠してるわけじゃなし。
「えっ、梓夢あんの?知らんかった。えっ!何になりたいの。教えてよ。」
みずきさんが、梓を離しそうにないからちょうどいいや。
「俺、先帰ってる。」
「待ってよ、一緒帰ろう?みずきごめん!また今度話すからさ、夢の話!ほんとごめんね」
梓、僕の方を選ばないでよ。
「えー。今日から、夏休みだよ?今度っていつー」
バックを取りながらみずきさんに謝ろうとする梓を見て
「悪い、今日寄る所あるから、帰れない。」
急いで、教室を出た。危ない、耳が熱い。髪が長くてよかった。自分で言っときながら違和感というか、気持ち悪い。
ある程度歩いてからは、走って逃げた。
途中で水道の鏡に映る僕の顔を見た。
きっとこれは、夏だから、暑いから、今日から夏休みだから、
言い訳が頭を満たそうとしても
一人称を変えた恥ずかしさが、全身を包み込む。
抜け出したくて走る
でも、僕から離れようとしない。
苦しい…息ができない…暑い…
ねぇー
「ねぇってば!」
腕を捕まれ、僕は走るのを辞めた。
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