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76.婚姻式
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◇◇◇◇◇
神殿での式を前に、アラステアは純白のテイルコートを着て、レースのヴェールを被る。そしてその上には白い生花で作られた花冠がそっと載せられた。手袋も靴もすべてを白で揃えるのがオネスト王国の婚姻式の伝統だ。アラステアの衣装もその伝統を踏襲している。
「ああ、なんて美しいのかしら。ステア」
「本当に美しいわ。きっとクリスティアン殿下も惚れ直してくださるわね」
「ありがとうございます。お祖母様、お母様」
祖母と母イブリンからの称賛を受けて、アラステアは頬を染めて礼を言う。その姿も美しくて愛らしいので、母と祖母だけでなく、その場にいた侍女やメイドも思わず見惚れるほどであった。
準備が終わるころを見計らって控室を訪れた王太子の伴侶となったローランドが「こんなに可愛いアラステアを抱きしめられないなんて」と言って悔しがっていたのは、微笑ましいエピソードとして式の後に社交界で広められることとなった。
アルフレッドとローランドの婚姻式は、ローランドが学院を卒業するのを待って行われた。アラステアとクリスティアンの婚姻式は、ちょうどその半年後に行われることとなった。
アルフレッドとローランドの婚姻式は盛大なものであった。王太子が婚姻を執り行うのであるから各国から来賓が招かれ、王都でのパレードや大規模な披露宴があり、国民の間に祝賀ムードが広まった。
それに比べると、アラステアとクリスティアンの婚姻式は簡素に見えるかもしれない。もちろん、伝統あるラトリッジ侯爵家の嫡子の婚姻式であるのだから、一般的に考えればかなり豪華なものだ。
アラステアとクリスティアンの婚姻はラトリッジ侯爵家の行事となる。神殿での式も披露宴も、親族の他に、国内の主要貴族を招待して行われる。第三王子であるクリスティアンがラトリッジ侯爵家に婿入りするという形の婚姻であるので、神殿での式には親族である国王と王妃、王太子とその伴侶、第二王子とその伴侶が参列し、披露宴には王太子とその伴侶、そう、アルフレッドとローランドが参加することになっている。
婚姻式のためにアラステアが向かう神殿の扉が開かれる。神の前でクリスティアンと愛を誓うのだと思うと、アラステアの心は高揚した。今まで生きてきた中で、一番気高く、美しく、そして優雅に見えるようにと背筋を伸ばしてアラステアは歩を進める。その視線の先には、誰よりも愛する美しいアルファが立っていた。
神殿でアラステアを迎えたクリスティアンは、その美しさと愛らしさに心が躍った。もちろん、傍目には式に相応しい優美な笑顔を浮かべているように見えているのだが。
あの入学式の日にクリスティアンが出会った悪役令息となる予定のオメガは、ローランドに抱きしめられていてとても頼りなく儚げに見えた。こんな悪役令息はいないだろうとクリスティアンは一目見て思った。クリスティアンは、あの日アラステアに恋をした。後々になってから、一目惚れをしたということに気づくのだけれども。
ローランドがアラステアを気に入ってしまったため、悪役令息として断罪されないようにともに行動することになったのは、クリスティアンにとっても僥倖であった。
そして今日、アラステアはクリスティアンの伴侶になる。アラステアが発情期ではないため、今日の時点ではクリスティアンとは番になれない。そもそもオメガの婚姻式は、発情期が訪れないように計画をし、用心のためにコントロールをするものだ。しかし、クリスティアンはアラステアを自分のオメガにすることができると思って、常になく浮かれている状態だといって差し支えないだろう。それも、愛しいオメガを前にしたアルファの本能なのかもしれないが。
「アラステア、今日は一段と美しい」
「クリスティアン様も、素敵です」
クリスティアンがアラステアの手を取り、顔を寄せて囁く。アラステアはそれに笑顔で言葉を返した。アラステアは神殿に入って来た時には、ひどく緊張していた。しかし、クリスティアンの手に触れた途端、笑顔になれるほどに緊張を解くことができたのだ。それは、愛するアルファのフェロモンによる効果であるのかもしれない。
二人の幸せに溢れた表情に、式の参列者たちも笑顔になる。
両脇に参列者が並ぶ神の前に続く回廊を、二人は手を取り合って進む。祭壇の前に立つ神官長も、心なしか微笑まし気な表情であるように見える。
神官長の寿ぎを受けてアラステアとクリスティアンはお互いを伴侶と認め、永遠を誓う。
クリスティアンはアラステアのベールをつまむと上に引き上げ、その顔を露わにする。うっすらと頬を染め、紫色の瞳を潤ませているアラステアの様子に幸福感を憶えながら、クリスティアンは顔を近づける。アラステアの桃色に色づいた唇に、クリスティアンは自分の唇を重ねた。クリスティアンはそのままアラステアの唇を少し食んだあと、名残惜し気に唇を離した。
「アラステア、愛している……」
その言葉を聞いたアラステアは、クリスティアンの顔を見つめて一粒の涙を零すと、黙って頷いた。
神の前で生涯の愛を誓った美しい二人は、祭壇に礼をすると踵を返し、参列者たちからの祝福を受けて花を浴びせられながら回廊を通り、神殿を後にする。
「アラステア、これからはずっと一緒だ。二人で幸せになろう」
「はい、クリスティアン様。一生ともに……」
アラステアとクリスティアンは身を寄せて微笑みあう。空は青く晴れ渡り、まるで二人を祝福しているかのようであった。
神殿での式を前に、アラステアは純白のテイルコートを着て、レースのヴェールを被る。そしてその上には白い生花で作られた花冠がそっと載せられた。手袋も靴もすべてを白で揃えるのがオネスト王国の婚姻式の伝統だ。アラステアの衣装もその伝統を踏襲している。
「ああ、なんて美しいのかしら。ステア」
「本当に美しいわ。きっとクリスティアン殿下も惚れ直してくださるわね」
「ありがとうございます。お祖母様、お母様」
祖母と母イブリンからの称賛を受けて、アラステアは頬を染めて礼を言う。その姿も美しくて愛らしいので、母と祖母だけでなく、その場にいた侍女やメイドも思わず見惚れるほどであった。
準備が終わるころを見計らって控室を訪れた王太子の伴侶となったローランドが「こんなに可愛いアラステアを抱きしめられないなんて」と言って悔しがっていたのは、微笑ましいエピソードとして式の後に社交界で広められることとなった。
アルフレッドとローランドの婚姻式は、ローランドが学院を卒業するのを待って行われた。アラステアとクリスティアンの婚姻式は、ちょうどその半年後に行われることとなった。
アルフレッドとローランドの婚姻式は盛大なものであった。王太子が婚姻を執り行うのであるから各国から来賓が招かれ、王都でのパレードや大規模な披露宴があり、国民の間に祝賀ムードが広まった。
それに比べると、アラステアとクリスティアンの婚姻式は簡素に見えるかもしれない。もちろん、伝統あるラトリッジ侯爵家の嫡子の婚姻式であるのだから、一般的に考えればかなり豪華なものだ。
アラステアとクリスティアンの婚姻はラトリッジ侯爵家の行事となる。神殿での式も披露宴も、親族の他に、国内の主要貴族を招待して行われる。第三王子であるクリスティアンがラトリッジ侯爵家に婿入りするという形の婚姻であるので、神殿での式には親族である国王と王妃、王太子とその伴侶、第二王子とその伴侶が参列し、披露宴には王太子とその伴侶、そう、アルフレッドとローランドが参加することになっている。
婚姻式のためにアラステアが向かう神殿の扉が開かれる。神の前でクリスティアンと愛を誓うのだと思うと、アラステアの心は高揚した。今まで生きてきた中で、一番気高く、美しく、そして優雅に見えるようにと背筋を伸ばしてアラステアは歩を進める。その視線の先には、誰よりも愛する美しいアルファが立っていた。
神殿でアラステアを迎えたクリスティアンは、その美しさと愛らしさに心が躍った。もちろん、傍目には式に相応しい優美な笑顔を浮かべているように見えているのだが。
あの入学式の日にクリスティアンが出会った悪役令息となる予定のオメガは、ローランドに抱きしめられていてとても頼りなく儚げに見えた。こんな悪役令息はいないだろうとクリスティアンは一目見て思った。クリスティアンは、あの日アラステアに恋をした。後々になってから、一目惚れをしたということに気づくのだけれども。
ローランドがアラステアを気に入ってしまったため、悪役令息として断罪されないようにともに行動することになったのは、クリスティアンにとっても僥倖であった。
そして今日、アラステアはクリスティアンの伴侶になる。アラステアが発情期ではないため、今日の時点ではクリスティアンとは番になれない。そもそもオメガの婚姻式は、発情期が訪れないように計画をし、用心のためにコントロールをするものだ。しかし、クリスティアンはアラステアを自分のオメガにすることができると思って、常になく浮かれている状態だといって差し支えないだろう。それも、愛しいオメガを前にしたアルファの本能なのかもしれないが。
「アラステア、今日は一段と美しい」
「クリスティアン様も、素敵です」
クリスティアンがアラステアの手を取り、顔を寄せて囁く。アラステアはそれに笑顔で言葉を返した。アラステアは神殿に入って来た時には、ひどく緊張していた。しかし、クリスティアンの手に触れた途端、笑顔になれるほどに緊張を解くことができたのだ。それは、愛するアルファのフェロモンによる効果であるのかもしれない。
二人の幸せに溢れた表情に、式の参列者たちも笑顔になる。
両脇に参列者が並ぶ神の前に続く回廊を、二人は手を取り合って進む。祭壇の前に立つ神官長も、心なしか微笑まし気な表情であるように見える。
神官長の寿ぎを受けてアラステアとクリスティアンはお互いを伴侶と認め、永遠を誓う。
クリスティアンはアラステアのベールをつまむと上に引き上げ、その顔を露わにする。うっすらと頬を染め、紫色の瞳を潤ませているアラステアの様子に幸福感を憶えながら、クリスティアンは顔を近づける。アラステアの桃色に色づいた唇に、クリスティアンは自分の唇を重ねた。クリスティアンはそのままアラステアの唇を少し食んだあと、名残惜し気に唇を離した。
「アラステア、愛している……」
その言葉を聞いたアラステアは、クリスティアンの顔を見つめて一粒の涙を零すと、黙って頷いた。
神の前で生涯の愛を誓った美しい二人は、祭壇に礼をすると踵を返し、参列者たちからの祝福を受けて花を浴びせられながら回廊を通り、神殿を後にする。
「アラステア、これからはずっと一緒だ。二人で幸せになろう」
「はい、クリスティアン様。一生ともに……」
アラステアとクリスティアンは身を寄せて微笑みあう。空は青く晴れ渡り、まるで二人を祝福しているかのようであった。
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