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16.罪悪感
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「は……、は?」
「……兄上」
「ああ、なんと素晴らしい提案でしょう。ぜひ、そのお話を進めましょう」
アルフレッドの予想外の提案に、三人は完全に貴族の仮面が外れていた。アラステアはぽかんとしているし、名前をだされたクリスティアンは口元を抑えてアルフレッドを睨み、ローランドは満面の笑みで賛成をしている。アルフレッドだけが、王族らしい腹黒そうな笑顔を浮かべているのだ。
アラステアは深呼吸をして気持ちを落ち着けようとするが、膝の上でハンカチを握る手が小刻みに震えている。
アラステアが継承するラトリッジ侯爵家は、伝統ある家柄で家格も高い。第三王子であるクリスティアンが婿入りする家としては申し分ない。そのうえ、クリスティアンはアルファで、アラステアはオメガだ。王家は伝統があって裕福な侯爵家に第三王子を婿入りさせることができ、ラトリッジ侯爵家は優秀なアルファの婿が王家との縁を持ってくるのだ。王家にとってもラトリッジ侯爵家にとっても良い話だといえるだろう。
だが、そうは言っても、第三王子の婚約というのは、簡単に決めることはできない、政治的で重大なことだ。
アルフレッドは、その重大なことを単なる茶会の冗談として口にしたのではない。アラステアにもそれはわかっている。
「そのように黙ってしまうとは。アラステアにとってはクリスティアンとの婚約は不本意かな? どうしても嫌だというのなら、この提案は取り下げるが」
「いえ、嫌だなどということは……ありません……」
そう、アラステアはクリスティアンのことを嫌だなどと思わない。アラステアにとってのクリスティアンは、共通の話題も多く、ともにいて楽しく過ごせる親密な友人なのだ。
貴族であれば、愛のない政略結婚をすることも多い。そう思えば、たとえ恋人に持つような恋情はなくとも、人柄も好ましいクリスティアンと婚約できることは、アラステアにとっては良いことでしかない。
ただし、それは本当に婚姻に結びつく婚約であった場合のことだ。
確かに登場人物としては存在しないクリスティアンと婚約してしまえば、物語を大きく変えることができる可能性が広がる。しかしそれは、婚姻に結びつく婚約といえるのか。王族の婚約という重大事をそんなことで決めてしまっても良いのだろうか。そして、望まぬ婚約でクリスティアンの人生を縛ってしまうことには問題はないのだろうか。
アラステアは、心に引っかかっていることを口にする。
「そのように重大なことを、物語を変えるためになどという理由で進めてしまって良いのでしょうか?」
「いや、アラステアに拒否する気持ちがないのであれば、問題はない。
そうだな、クリスティアン」
「はい兄上。わたしに異存はありません」
それまで黙っていたクリスティアンは、その赤い瞳をアラステアに向けると、美しく微笑んだ。
クリスティアンに見つめられたアラステアの頬に、熱が集まる。
クリスティアンがそれで良いと言うのであれば、アラステアがそれ以上異論を差し挟むわけにはいかない。
「アラステアも……その顔では、それで良さそうだな」
「……はい、アルフレッド殿下の仰せのままに」
「よし、今後のことは我に任せるように。なに、もしも後になって好ましい婚約者候補が見つかれば、円満に解消すればよいことだ。ラトリッジ侯爵がどう反応するかわからぬが、我が説得しよう。
……我としてはそのまま婚姻を結んで欲しいがな」
「わあ、これで婚約成立だね、アラステア。クリスティアン、おめでとう!」
アルフレッドが満足気に微笑んだのを見て歓声を上げたローランドは、離れた場所に控えさせていた侍女を呼び寄せ、新しいお茶を淹れるように命じた。
この場でのこの話は、一旦終了だ。
その後は、四人で茶会に相応しい芸術や文学の話をして過ごした。
アラステアは、第三王子との婚約についての打診があったことだけをラトリッジ侯爵に伝えることになっている。
帰宅して晩餐をとった後に、アラステアは今日の出来事を祖父母に話すことが習慣となっている。今日はジェラルドも同席しているので一度に話が終わるだろう。今はラトリッジ侯爵家の嫡子となっているアラステアであるが、コートネイ家の息子でもあるのだ。ジェラルドからジョナサンにうまく話を伝えてもらえるだろう。アラステアはそう考える程度に、兄を信頼していた。
「今日アルフレッド殿下から、内々にクリスティアン殿下との婚約の打診を受けました」
「えっ、やったな! アラステア!」
「まあまあ、良かったこと」
アラステアは、自分が思っているよりも前向きな反応がジェラルドと祖母から出て来たことに驚いた。
こういうことは、慎重に検討することなのではないのだろうか?
皆の反応に首を傾げるアラステアであったが、祖父母やジェラルドはそういう話がいずれ出るのではないかと考えていたようだ。
「アラステアもクリスティアン殿下に対しては、良い感情を抱いているようだし、釣り合いも良いからな」
祖父はそう言って、香りを楽しむように手元のブランデーを口に含んだ。
アルフレッド第一王子には既にローランドという婚約者がいる。レイフ第二王子の婚約者は未だ正式には結ばれていないものの、ベアトリス・アッシュフィールド公爵令嬢でほぼ決定している。しかし、クリスティアン第三王子には、これまで婚約の話が出たことがなかった。
優秀なアルファの美しい王子。王位からは遠いが、婿に欲しい高位貴族はいくらでもいるだろう。しかし王家は、婚約者を探してもいなかったのだ。
「そんなクリスティアン殿下がオメガのアラステアと仲が良いということになれば、わしらもいろいろと考えることがある。
まあ、クリスティアン殿下は婿に来てくださるだろう。アラステアがずっとわしらと一緒にいて、幸せになってくれるのならば言うことはない」
「そういえば、俺が学院在学中にアルフレッド殿下にアラステアのことを聞かれたことがあるのは、そういう意図もあったのかもしれないな」
「そのようなことがあったの?」
「そう、俺が二年のときにね……」
祖父母とジェラルドの話は、どんどん盛り上がっていく。アラステアは、『コイレボ』の物語を変えるためにクリスティアンと婚約するのだと思うと罪悪感に苛まれたが、そのようなことを話すわけにはいかない。
自分は、素直に喜んでくれている三人を騙しているのだ。
アラステアはどうしてもそんな風に考えてしまう。楽し気な三人の話を聞きながら、アラステアは気持ちを落ち着けるためにハーブティーを口にした。
「……兄上」
「ああ、なんと素晴らしい提案でしょう。ぜひ、そのお話を進めましょう」
アルフレッドの予想外の提案に、三人は完全に貴族の仮面が外れていた。アラステアはぽかんとしているし、名前をだされたクリスティアンは口元を抑えてアルフレッドを睨み、ローランドは満面の笑みで賛成をしている。アルフレッドだけが、王族らしい腹黒そうな笑顔を浮かべているのだ。
アラステアは深呼吸をして気持ちを落ち着けようとするが、膝の上でハンカチを握る手が小刻みに震えている。
アラステアが継承するラトリッジ侯爵家は、伝統ある家柄で家格も高い。第三王子であるクリスティアンが婿入りする家としては申し分ない。そのうえ、クリスティアンはアルファで、アラステアはオメガだ。王家は伝統があって裕福な侯爵家に第三王子を婿入りさせることができ、ラトリッジ侯爵家は優秀なアルファの婿が王家との縁を持ってくるのだ。王家にとってもラトリッジ侯爵家にとっても良い話だといえるだろう。
だが、そうは言っても、第三王子の婚約というのは、簡単に決めることはできない、政治的で重大なことだ。
アルフレッドは、その重大なことを単なる茶会の冗談として口にしたのではない。アラステアにもそれはわかっている。
「そのように黙ってしまうとは。アラステアにとってはクリスティアンとの婚約は不本意かな? どうしても嫌だというのなら、この提案は取り下げるが」
「いえ、嫌だなどということは……ありません……」
そう、アラステアはクリスティアンのことを嫌だなどと思わない。アラステアにとってのクリスティアンは、共通の話題も多く、ともにいて楽しく過ごせる親密な友人なのだ。
貴族であれば、愛のない政略結婚をすることも多い。そう思えば、たとえ恋人に持つような恋情はなくとも、人柄も好ましいクリスティアンと婚約できることは、アラステアにとっては良いことでしかない。
ただし、それは本当に婚姻に結びつく婚約であった場合のことだ。
確かに登場人物としては存在しないクリスティアンと婚約してしまえば、物語を大きく変えることができる可能性が広がる。しかしそれは、婚姻に結びつく婚約といえるのか。王族の婚約という重大事をそんなことで決めてしまっても良いのだろうか。そして、望まぬ婚約でクリスティアンの人生を縛ってしまうことには問題はないのだろうか。
アラステアは、心に引っかかっていることを口にする。
「そのように重大なことを、物語を変えるためになどという理由で進めてしまって良いのでしょうか?」
「いや、アラステアに拒否する気持ちがないのであれば、問題はない。
そうだな、クリスティアン」
「はい兄上。わたしに異存はありません」
それまで黙っていたクリスティアンは、その赤い瞳をアラステアに向けると、美しく微笑んだ。
クリスティアンに見つめられたアラステアの頬に、熱が集まる。
クリスティアンがそれで良いと言うのであれば、アラステアがそれ以上異論を差し挟むわけにはいかない。
「アラステアも……その顔では、それで良さそうだな」
「……はい、アルフレッド殿下の仰せのままに」
「よし、今後のことは我に任せるように。なに、もしも後になって好ましい婚約者候補が見つかれば、円満に解消すればよいことだ。ラトリッジ侯爵がどう反応するかわからぬが、我が説得しよう。
……我としてはそのまま婚姻を結んで欲しいがな」
「わあ、これで婚約成立だね、アラステア。クリスティアン、おめでとう!」
アルフレッドが満足気に微笑んだのを見て歓声を上げたローランドは、離れた場所に控えさせていた侍女を呼び寄せ、新しいお茶を淹れるように命じた。
この場でのこの話は、一旦終了だ。
その後は、四人で茶会に相応しい芸術や文学の話をして過ごした。
アラステアは、第三王子との婚約についての打診があったことだけをラトリッジ侯爵に伝えることになっている。
帰宅して晩餐をとった後に、アラステアは今日の出来事を祖父母に話すことが習慣となっている。今日はジェラルドも同席しているので一度に話が終わるだろう。今はラトリッジ侯爵家の嫡子となっているアラステアであるが、コートネイ家の息子でもあるのだ。ジェラルドからジョナサンにうまく話を伝えてもらえるだろう。アラステアはそう考える程度に、兄を信頼していた。
「今日アルフレッド殿下から、内々にクリスティアン殿下との婚約の打診を受けました」
「えっ、やったな! アラステア!」
「まあまあ、良かったこと」
アラステアは、自分が思っているよりも前向きな反応がジェラルドと祖母から出て来たことに驚いた。
こういうことは、慎重に検討することなのではないのだろうか?
皆の反応に首を傾げるアラステアであったが、祖父母やジェラルドはそういう話がいずれ出るのではないかと考えていたようだ。
「アラステアもクリスティアン殿下に対しては、良い感情を抱いているようだし、釣り合いも良いからな」
祖父はそう言って、香りを楽しむように手元のブランデーを口に含んだ。
アルフレッド第一王子には既にローランドという婚約者がいる。レイフ第二王子の婚約者は未だ正式には結ばれていないものの、ベアトリス・アッシュフィールド公爵令嬢でほぼ決定している。しかし、クリスティアン第三王子には、これまで婚約の話が出たことがなかった。
優秀なアルファの美しい王子。王位からは遠いが、婿に欲しい高位貴族はいくらでもいるだろう。しかし王家は、婚約者を探してもいなかったのだ。
「そんなクリスティアン殿下がオメガのアラステアと仲が良いということになれば、わしらもいろいろと考えることがある。
まあ、クリスティアン殿下は婿に来てくださるだろう。アラステアがずっとわしらと一緒にいて、幸せになってくれるのならば言うことはない」
「そういえば、俺が学院在学中にアルフレッド殿下にアラステアのことを聞かれたことがあるのは、そういう意図もあったのかもしれないな」
「そのようなことがあったの?」
「そう、俺が二年のときにね……」
祖父母とジェラルドの話は、どんどん盛り上がっていく。アラステアは、『コイレボ』の物語を変えるためにクリスティアンと婚約するのだと思うと罪悪感に苛まれたが、そのようなことを話すわけにはいかない。
自分は、素直に喜んでくれている三人を騙しているのだ。
アラステアはどうしてもそんな風に考えてしまう。楽し気な三人の話を聞きながら、アラステアは気持ちを落ち着けるためにハーブティーを口にした。
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