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黄色いチューリップ
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6月上旬の午後の教室。
相変わらずジメジメしていて気持ちが悪い。
こういう日は嫌いだ、そう思いながら外を眺めていた。
僕、池澤凛は同性しか好きになれないらしい
それに気づいたのは中学1年のこの時期だ。
別に異性に興味が無い訳でもないがこれといって
何も思わないのだ、
そしてそんな僕が好きになった相手が幼なじみの
三上俊一だ。
小中高と同じ学校、家もお隣、家族ぐるみで
仲がいい僕達はいつも一緒だった。
いつから好きになったのかは分からない。
でもはっきりこの気持ちに気づいたのは中学1年の頃だった。
「はあ。なんでよりによってあいつなんだ、女を好きになれたらいいのに」
そう僕は呟いた。
キーンコーンカーンコーン
5時限目の終わりのチャイムが鳴った。
「おい」
なり終わった直後そう声をかけてきたのは俊一だった。
「お前さっきの授業何考えてた、ぼーっとしてたろ」
「え」
「先生何回も呼んでたぞ」
「ごめん、気づかなかった」
「まあ、そんなことより、放課後隣の女子校と合コンなんだけど行くだろ?」
「あー、うん。」
そういえばそんなこと言ってたな、
毎回誘われるけど本当は行きなくないんだよな
だって、女に興味ないんだから。
そう思いながらも俊一の頼みだからことわれないのだった。
そして放課後になり僕達は隣の女子校と合コンのためカラオケに行った。
「...、ねぇ、ねえ!」
「!?、なに?」
「あんまり楽しくなさそうだね」
そう声をかけてきたのは隣の女子校のゆみちゃんという女の子だった。
「そんなことないよ」
そう言って僕は笑った。
内心ゆみちゃんの言う通り全く楽しくない。
合コンしても、僕が好きなのは同性なのだから楽しくないのは当たり前だ、
早く終わらないかな
そう思っていた。
21時にやっと合コンが終わった。
お会計が終わり外に出ると、ゆみちゃんが声をかけてきた。
「この後2人で遊ばない?」
またか、
そう僕は思った。
毎回合コンに行くたびにこれだ、遊ぶわけないだろ、めんどくさ
「ごめん、そういうのはちょっと」
そう言って僕は足早に家に帰って行った。
相変わらずジメジメしていて気持ちが悪い。
こういう日は嫌いだ、そう思いながら外を眺めていた。
僕、池澤凛は同性しか好きになれないらしい
それに気づいたのは中学1年のこの時期だ。
別に異性に興味が無い訳でもないがこれといって
何も思わないのだ、
そしてそんな僕が好きになった相手が幼なじみの
三上俊一だ。
小中高と同じ学校、家もお隣、家族ぐるみで
仲がいい僕達はいつも一緒だった。
いつから好きになったのかは分からない。
でもはっきりこの気持ちに気づいたのは中学1年の頃だった。
「はあ。なんでよりによってあいつなんだ、女を好きになれたらいいのに」
そう僕は呟いた。
キーンコーンカーンコーン
5時限目の終わりのチャイムが鳴った。
「おい」
なり終わった直後そう声をかけてきたのは俊一だった。
「お前さっきの授業何考えてた、ぼーっとしてたろ」
「え」
「先生何回も呼んでたぞ」
「ごめん、気づかなかった」
「まあ、そんなことより、放課後隣の女子校と合コンなんだけど行くだろ?」
「あー、うん。」
そういえばそんなこと言ってたな、
毎回誘われるけど本当は行きなくないんだよな
だって、女に興味ないんだから。
そう思いながらも俊一の頼みだからことわれないのだった。
そして放課後になり僕達は隣の女子校と合コンのためカラオケに行った。
「...、ねぇ、ねえ!」
「!?、なに?」
「あんまり楽しくなさそうだね」
そう声をかけてきたのは隣の女子校のゆみちゃんという女の子だった。
「そんなことないよ」
そう言って僕は笑った。
内心ゆみちゃんの言う通り全く楽しくない。
合コンしても、僕が好きなのは同性なのだから楽しくないのは当たり前だ、
早く終わらないかな
そう思っていた。
21時にやっと合コンが終わった。
お会計が終わり外に出ると、ゆみちゃんが声をかけてきた。
「この後2人で遊ばない?」
またか、
そう僕は思った。
毎回合コンに行くたびにこれだ、遊ぶわけないだろ、めんどくさ
「ごめん、そういうのはちょっと」
そう言って僕は足早に家に帰って行った。
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