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6 生徒達と策謀と 1
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「ジンパチ私らいつまでもここにおらなあかんねん?あんな人を誘拐しといてこんなとこに閉じ込めるような奴等のために魔王かなんかと闘うん嫌やで。」
「それは俺も同感なんだけど、なんせいきなり牢屋からスタートだからな~。」
「ってか征四郎は牢屋に入るのはわかるけど、ジンパチは何でここにいれられたん?」
「ぐはっ」
地味に征ちゃんにダメージが入ってるぞ。
「いや、お前が水晶をひび割れるくらい力込めただろ、それで俺が手を置いたら割れてしまって、それで王が激怒して今に至だよ。
殆どお前のせいじゃねぇか!ったくどんな握力してるんだよ。」
「プッククッ ホンマジンパチおもろいな~。
まぁ悪かったな~しゃーない舎弟に迷惑かけたんやからその意味も込めてご褒美やらんとな。
それはそうとそのスキルとやらはどうやってみれるん?」
え!マジっすか!ビッチ神木様のご褒美超楽しみ、舎弟サイコー。
「ジンパチ、目がエロい。」
「うん?ああ、ステータスな、口頭でも心の中でもいいし『ステータス』って唱えてみろ。」
「おお、すごいなこれ!どういう仕組みや。」
「神木、一応把握しときたいけどちょっと距離があるし見えないから口頭でステータスとか読み上げてみて。」
⚫名前 神木 鈴
⚫ジョブ ビッチウィッチ
⚫Lv1
⚫HP 80/120
⚫MP 400/400
⚫物理攻撃力 120
⚫物理防御力 80
⚫魔法攻撃力 80
⚫魔法防御力 40
⚫俊敏 50
⚫固有スキル
植物魔法 Lv1
錬成術
異世界言語
⚫通常スキル
喧嘩殺法 Lv3
こん棒術 Lv3
短剣術 Lv2
威圧 Lv2
気合 Lv2
精神異常耐性 Lv2
⚫パーティー
風間 甚八
白椿 征四郎
どれだけバイオレンスな日常を送ってきたらこんな女子高生らしからぬスキルが身に付くんだよ。
ってかこのパーティーに俺と征ちゃんが追加されてるのは舎弟になったからか、なん足る屈辱。
「神木は通常スキルはともかく、固有スキルは魔女って感じだな。
俺なんかでも数学教師だったり実家が寺だったりであのスキルなんだけども観葉植物とか育ててたりしてたのか。
以外と可愛い所もあるんだな。」
「はぁ?違うわ。親父が変な葉っぱを庭で育ててたからそれを手伝ったり、それを粉末にしたりお湯に溶かしたり色々させられてたからやろ。」
うん、聞かなかったことにしておこう。
神木も征ちゃんもHPは減ってるけど、たいした怪我はなさそうだ。
他の生徒たちは大丈夫だろうか、どうにか情報を得たいがここの牢屋は全部で4部屋あるのだが俺たち以外は入ってなさそうだし、看守も出口の扉の向こうにはいるっぽいけど全然会話できる距離ではない。
飯でも持ってきたときにでも聞いてみるか。
飯でるよね?
現在、俺の時計で2時。最後のホームルームが11時から始めるはずだったのが転移されて、そこから1時間くらいジョブ発現さしたりしてたから、大体一時間くらい気を失ってたのか。
恐らくここはまだ城の中だと思うんだけど、何とかしてあいつらの状況が知りたいな。
死霊術で幽体離脱とかできないのかな、そういえばスキルで反魂ってあったけど、反魂って魂的なものを降ろすみたいな事だったと思うんだけど、攻撃魔法ではなさそうだし取り敢えず征ちゃん使ってみるか。
「......征ちゃん。」
「ん?なんでござるか。」
征ちゃんに手をかざし、頭に浮かんだ呪文を詠唱する。
「反魂の術」
「ん?なんでござるか? .........んおぅ!?」
成功したか?
「何だか急に寒気が、オシッコしたくなっちゃたでござるよ。」
「............そこの衝立の向こうに穴が開いてるから、それが便所らしいよ。」
どうやら生者に使うと尿意魔法になるらしい。
やはり死霊術というからに死者でないとダメなのか?もう虫とかでもいいんだけれど、割ときれいに清掃してあるのねんこの牢屋。
そうしてるうちに牢屋の出入口の扉が開き看守と思われる人間がトレイに飯と思われるものを運んできた。
「おい、お前ら昼飯まだ食べてなかったらしいな、召喚勇者達の誰かがお前らに昼飯を食わせるように要望してきてな。
ほれ今日は特別だぞ、いつもは囚人に肉など出ないからな。」
出されたトレイを見ると固そうなパンに具のないスープと何か小動物らしき者の下半身の丸焼き。
征ちゃんの方を見るとその小動物らしき上半身の丸焼き。
「これはなんお肉ですか?」
「ん、これか?これはな土ネズミの丸焼きだ、まぁ旨くもないが不味くもないぞ。」
ネズミかこれならいけるかも。
看守が征ちゃんと神木に配り終え立ち去るの待つ。
よし、出てったな。
「征ちゃん、ちょっとそのネズミ肉食べるの待ってくれない、ちょっと試したいことあるんだけど。」
「ん?結構いけるでござったよ、ジンちゃん食べないのなら拙者が食べてあげるでござる。」
はやっ!!もう上半身ネヅミ肉が骨だけになってるし。
「食べるの早いな、よく解らないネズミ肉なんだから少しはためらえよ。」
クソッ、神木に頼むしかないか。
正面の神木の牢屋に目を向ける。
「神木、ちょっとそのネズミ肉......ってお前も食うの早いな。」
「ん、ほしかったんか?やらんぞ!」
ホントこんな状況でネズミの肉でも一瞬で平らげる逞しい生徒を持って先生は頼もしいよ。
仕方ない。
「征ちゃんそのネズミ肉の骨もらっていい?」
「えっ、これでござるか?別にいいでござるよ。
じゃあそのジンちゃんのネズミ肉と交換でござる。」
どんな物々交換だよ!全然釣り合ってないだろ!どんだけ腹へってんだよ。
なんとも憎らしい征ちゃんの口に俺の分の固いパンを突っ込み、泣かば強引にネズミ肉の上半身の骨を奪い取る。
そしてトレイの上にネズミ肉上半身(骨のみ)をそれっぽく並べ、肉ありネズミ肉の下半身を下に設置して再び呪文を詠唱していく。
「反魂の術」
トレイ上の上半身が骨だけにという、何ともシュールなネズミ肉が一瞬ピクンとはね、ゆっくりとその身を起こし俺と正対する。
『チョリーッス、はぁ~マジチョーダリ~』
またなんかキャラが濃そうな奴が出てきた。
「それは俺も同感なんだけど、なんせいきなり牢屋からスタートだからな~。」
「ってか征四郎は牢屋に入るのはわかるけど、ジンパチは何でここにいれられたん?」
「ぐはっ」
地味に征ちゃんにダメージが入ってるぞ。
「いや、お前が水晶をひび割れるくらい力込めただろ、それで俺が手を置いたら割れてしまって、それで王が激怒して今に至だよ。
殆どお前のせいじゃねぇか!ったくどんな握力してるんだよ。」
「プッククッ ホンマジンパチおもろいな~。
まぁ悪かったな~しゃーない舎弟に迷惑かけたんやからその意味も込めてご褒美やらんとな。
それはそうとそのスキルとやらはどうやってみれるん?」
え!マジっすか!ビッチ神木様のご褒美超楽しみ、舎弟サイコー。
「ジンパチ、目がエロい。」
「うん?ああ、ステータスな、口頭でも心の中でもいいし『ステータス』って唱えてみろ。」
「おお、すごいなこれ!どういう仕組みや。」
「神木、一応把握しときたいけどちょっと距離があるし見えないから口頭でステータスとか読み上げてみて。」
⚫名前 神木 鈴
⚫ジョブ ビッチウィッチ
⚫Lv1
⚫HP 80/120
⚫MP 400/400
⚫物理攻撃力 120
⚫物理防御力 80
⚫魔法攻撃力 80
⚫魔法防御力 40
⚫俊敏 50
⚫固有スキル
植物魔法 Lv1
錬成術
異世界言語
⚫通常スキル
喧嘩殺法 Lv3
こん棒術 Lv3
短剣術 Lv2
威圧 Lv2
気合 Lv2
精神異常耐性 Lv2
⚫パーティー
風間 甚八
白椿 征四郎
どれだけバイオレンスな日常を送ってきたらこんな女子高生らしからぬスキルが身に付くんだよ。
ってかこのパーティーに俺と征ちゃんが追加されてるのは舎弟になったからか、なん足る屈辱。
「神木は通常スキルはともかく、固有スキルは魔女って感じだな。
俺なんかでも数学教師だったり実家が寺だったりであのスキルなんだけども観葉植物とか育ててたりしてたのか。
以外と可愛い所もあるんだな。」
「はぁ?違うわ。親父が変な葉っぱを庭で育ててたからそれを手伝ったり、それを粉末にしたりお湯に溶かしたり色々させられてたからやろ。」
うん、聞かなかったことにしておこう。
神木も征ちゃんもHPは減ってるけど、たいした怪我はなさそうだ。
他の生徒たちは大丈夫だろうか、どうにか情報を得たいがここの牢屋は全部で4部屋あるのだが俺たち以外は入ってなさそうだし、看守も出口の扉の向こうにはいるっぽいけど全然会話できる距離ではない。
飯でも持ってきたときにでも聞いてみるか。
飯でるよね?
現在、俺の時計で2時。最後のホームルームが11時から始めるはずだったのが転移されて、そこから1時間くらいジョブ発現さしたりしてたから、大体一時間くらい気を失ってたのか。
恐らくここはまだ城の中だと思うんだけど、何とかしてあいつらの状況が知りたいな。
死霊術で幽体離脱とかできないのかな、そういえばスキルで反魂ってあったけど、反魂って魂的なものを降ろすみたいな事だったと思うんだけど、攻撃魔法ではなさそうだし取り敢えず征ちゃん使ってみるか。
「......征ちゃん。」
「ん?なんでござるか。」
征ちゃんに手をかざし、頭に浮かんだ呪文を詠唱する。
「反魂の術」
「ん?なんでござるか? .........んおぅ!?」
成功したか?
「何だか急に寒気が、オシッコしたくなっちゃたでござるよ。」
「............そこの衝立の向こうに穴が開いてるから、それが便所らしいよ。」
どうやら生者に使うと尿意魔法になるらしい。
やはり死霊術というからに死者でないとダメなのか?もう虫とかでもいいんだけれど、割ときれいに清掃してあるのねんこの牢屋。
そうしてるうちに牢屋の出入口の扉が開き看守と思われる人間がトレイに飯と思われるものを運んできた。
「おい、お前ら昼飯まだ食べてなかったらしいな、召喚勇者達の誰かがお前らに昼飯を食わせるように要望してきてな。
ほれ今日は特別だぞ、いつもは囚人に肉など出ないからな。」
出されたトレイを見ると固そうなパンに具のないスープと何か小動物らしき者の下半身の丸焼き。
征ちゃんの方を見るとその小動物らしき上半身の丸焼き。
「これはなんお肉ですか?」
「ん、これか?これはな土ネズミの丸焼きだ、まぁ旨くもないが不味くもないぞ。」
ネズミかこれならいけるかも。
看守が征ちゃんと神木に配り終え立ち去るの待つ。
よし、出てったな。
「征ちゃん、ちょっとそのネズミ肉食べるの待ってくれない、ちょっと試したいことあるんだけど。」
「ん?結構いけるでござったよ、ジンちゃん食べないのなら拙者が食べてあげるでござる。」
はやっ!!もう上半身ネヅミ肉が骨だけになってるし。
「食べるの早いな、よく解らないネズミ肉なんだから少しはためらえよ。」
クソッ、神木に頼むしかないか。
正面の神木の牢屋に目を向ける。
「神木、ちょっとそのネズミ肉......ってお前も食うの早いな。」
「ん、ほしかったんか?やらんぞ!」
ホントこんな状況でネズミの肉でも一瞬で平らげる逞しい生徒を持って先生は頼もしいよ。
仕方ない。
「征ちゃんそのネズミ肉の骨もらっていい?」
「えっ、これでござるか?別にいいでござるよ。
じゃあそのジンちゃんのネズミ肉と交換でござる。」
どんな物々交換だよ!全然釣り合ってないだろ!どんだけ腹へってんだよ。
なんとも憎らしい征ちゃんの口に俺の分の固いパンを突っ込み、泣かば強引にネズミ肉の上半身の骨を奪い取る。
そしてトレイの上にネズミ肉上半身(骨のみ)をそれっぽく並べ、肉ありネズミ肉の下半身を下に設置して再び呪文を詠唱していく。
「反魂の術」
トレイ上の上半身が骨だけにという、何ともシュールなネズミ肉が一瞬ピクンとはね、ゆっくりとその身を起こし俺と正対する。
『チョリーッス、はぁ~マジチョーダリ~』
またなんかキャラが濃そうな奴が出てきた。
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