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第1章・聖騎士
Lord・Absurd・War
しおりを挟む白い騎士甲冑を装備する女性は
静かに寝息をたてながら、聞こえてくる音楽に耳を傾けていた。
あぁ、、心地良い音楽がリズムが・・・・・聞こえてくる・・・・。
音が止まった?。
また何か聞こえる・・・「そろそろ温まったかな?」・・。
誰の声だ?
えっと?確か、私はLAW (ロウ)をしていたはず・・。
あぁ、また、寝落ちか・・・・。
******
8年前に発売された、ヘッドギアによる
フルダイブ式ヴァーチャルMMORPG
【 Lord・Absurd・War、ロード・アブサード・ウオー】
日本訳では、【王達の馬鹿げた戦い】と言われるゲームがあった。
それはカオス極まり無いゲーム内容ではあったが。
廃人プレイヤーからは、LAW、秩序と呼ばれていた
そして、無駄とも思われる、自由度から人気があり
今ではサーバー数10を超え、100万人ユーザーを遥かに越える
世界でもトップクラスのネトゲとなっているのだ。
そして、約1年前、最大レベル引き上げのヴァージョンアップがあり
そのレベルは、90から99となった。
その90以降信じられない経験値を要するクソ仕様により
1年が立った今ですら、レベル99に達した人間は
1000人にも満たないと言われているのだった。
******
ん?おかしいな、確かゴーヤ島の無限墓地で
ギルドメンバーでレベル上げをしていたはず
まぁ私は99で、経験値は最大値で止まってるし
レベル上げ意味無いんだけど
ネットで噂の、幻のレベル100とか噂あるし・・
ある条件を満たしたら限界突破できて
ラノベみたいにゲームの中に、閉じ込められるとか、おとぎ話もあるしね
興味はあるのよね、廃人プレイヤーの私としては。
実際、限界突破目指してた、廃人プレイヤーもいたけど
フレンドリストから名前が消えたんだよね
キャラを消して、とうとう辞めたかな
そう考えると、仲のよかった廃人達も減ってきたな
私もそろそろ止め時かな・・・・。
ゆっくり開けた視界の中には、鮮明な景色が広がる
先程までしていたLAWの世界であって、違う世界
「ここどこ?死に戻りした?私が?ありえないんだけど?」
いきなり動いたせいか、荷台が傾き地面に転げ落ちる
「あぁ、気がついたんですか?」
転げ落ちたまま、変な体制で、そんな声の主に目を向けると・・。
亜人?獣人?の少年がいた。
まだ幼なさが残る少年、日本人なら10歳程度だろうか
【LAW】でよくいるキャクターでもあるが
妙にリアルに感じる
そのコロコロ変わる表情に
心に何か暖かい物を感じ、クスリと笑みがこぼれる。
今までのクセなのか
視線を動かし、ターゲットを目の前の亜人に合わすと
白いカーソルが出てくる
え?
カーソルが白い?・・・え?NPC (ノンプレーキャラ)?
そんな?こんなに表情豊でNPC?
いや、それよりも。
視界にある自分のステータスバーに目が行く
そこにはHPやMP表示もあるが、レベル表記もされていたのだ
そして、そこには、100の文字が。
「レ・・・・レベル100????」
そして、頭の中には、掲示板にあがっていた、事柄を思い出し
「本当に、ゲームの世界?そんな嘘でしょ?
ログアウト・・・・あれ?・・ス、ステータス表示あるなら
メニューが・・・・・・・・・でない・・これどうやったらいいのよ!」
頭の中が真っ白になり
血の気が引いていく・・・・。
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