アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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きぐるみ幼女編

27話 鉄雄君、アゲアゲ?

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夏目は鈴と優美に視線を移すと

「桜は、テニスですか、鈴と優美は、何か予定は?」

「とりあえずは、ないかな?」

「連休中できなかった事や、習い事があるくらいでしょうか?」

「では、鈴が暇なら、買い物に行きませんか?」

「どっか行くの?」

「かんなが、又ガラクタを買うと言うので、アキバに言ってみようかと」

「ガラクタって言うな!でもりんちゃん暇なら行かない?」

「あ・・・・なら・・・・ちょっと待ってね」



鈴は何かを思い出したかのように

徐に携帯電話をだし、右手でパネルを操作し

どこかに電話をかける



「あっ!紫音?」



 「・・あぁ、おはよう・・・で、なに?」



おはよう?寝てた?



「あれ、今どこ?」



 「どこって、教室、今携帯の音で起きたとこだけど?」



うわ・・明らかに、寝起きで機嫌悪いな・・

それに、まだ学校に居ると、優美にしれたら、今すぐ走って行きそうかな・・



「そうなの?お昼ご飯どうするか聞こうと思って?」



 「ん?昼?」



「うん、これから友達と、アキバに行こうかって話してて」



 「いいよ別に、2・3日食べなくても死なないと言いたい所なんだけど

  現状死にかけてんだよな、まぁ、かまわんよ気にせず、遊んでらぁ~」



「わかった、なら、晩飯は朝言ってた通りでいい?」



 「おう、肉で、あ、牛ね、そうだな、すき焼きがいいな」



ん?電話の向こうが、盛り上がってる?

てっちゃんの声がする

電話の向こうで、紫音の携帯を奪う鉄雄



 「おう、鈴か?」



「てっちゃん?どうかした?」



 「すき焼き、俺の分もいいか?アレだったら、胡桃 (くるみ)にも聞いてみてくれ」



「いいよ、後で、くーちゃんに聞いてみるね」



 「よっしゃぁーーーー肉だァァーーーーー」



てっちゃん、テンション高!

 そして、電話を変わった紫音



 「鈴どうせなら、いい肉で、リルも入れて、5人分

  それと、牛ホルモン食いたい、買い物行くときに、リルに電話しろ

  今回、俺が死にそうなのは、あいつが原因だ

  移動と荷物持ちと、こきつかえ」



「はいはい、その時は頼みますよ」



 「で、そんだけか?」



「うん」



 「なら、俺はてつと、適当に昼飯食べて帰るわ」



「うん、わかった、じゃぁ後で」



 「おう」



鈴は携帯を切って、ポケットにしまうと



「よし、それじゃあ、かんなの奢りで、スィーツって事で」



「くは!でも鈴ちゃんとデートだと思えば安いもんだ!」



「あら、ありがとう、私の分もおねがいね、かんな」



「飛び火した!」





そして、5人は、楽しく笑うのであった







帰り支度を終えた優美を入れた5人



かんなが、よく行く店のマスターから

[いい物入ったぞ]って、言うメール来たから

見に行くと、ウキウキで話す、かんなを連れて

優美を先頭に教室を出るのだった



教室を出た5人、その優美と桜を抜いた3人の視界の片隅に映るのは

校舎の屋根を支える本柱に、隠れる1人の女生徒である

中等部で、優美と同じクラスになってから、何度も見かける女生徒

鈴・かんな・夏目の間では、その彼女は優美のストーカーと認知されていた

そう、いつも物陰から、じっと優美を見る女生徒

彼女は、個人ランク上位につける有名人であり

3年の舞姫と呼ばれる生徒である



いつもなら優美を見つめる、その視線だが

なぜか今日は、その視線は、鈴に向けられていた・・・・・・・



いや、鈴に視線を送るのは、舞だけではない

土曜の午後と言うことで、多くの生徒がひしめいており

多くの生徒が、鈴に視線を送っていた

理由は、簡単であった、朝から視線を集める鈴

それは、連休中にあった、合宿での生徒会長【柊朱莉】との1件が

噂が噂を呼び、信じられない事になっていたためである

その為、鈴は朝から、誤解を解く為、苦労していたのだから



2年生の誤解は、だいたい解けたが

1年と3年の噂までは、鈴ではどうしようも無かったのだ

そして、今、舞姫と呼ばれる、彼女の視線など比べ物にならない程に

校舎のあちこちから、噂の人物が現れたと、視線を集めていたのだ



鈴は、そんな視線も・・・・・

【人の噂も七十五日】75日もまてないけど

そのうち、落ち着くだろうと、半分諦めていたのだった。
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