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きぐるみ幼女編
14話 1年前・魔王、動く
しおりを挟むその頃、隣のクラス
2-Jで、暇を持て余す蓮
1年のクラスで、まだ音がする事から、無駄に1年をイジメているのかと
あいつらも、暇なんだなと、思っていた
だが、1人のクラスメイトが、教室のドアごしに、現状報告を行った
彼は笑いながら
「レン、隼人が押され気味、このままでは、きっと負けるね」
「隼人がか?相手は誰だ?」
「それが、宮守が出て来たわ、それに、何故かエロ斗がJにいやがる」
「げ・・・エロ斗かよ、それに宮守が何で出てきた?
奴が出て来る予定はなかったはずだろ?」
そう、1-Jで騒いでいた、人間と宮守の繋がりは無かったはずである
そして1ーJの中で、一番強いであろう人物は、宮守鉄雄だと知っていた
それは、同じ学園に通っているのだ、知っていた当たり前であり
知らなくても、すこし調べれば分かることである
そして、鉄雄の人となりも
そう彼は、友人でもない人間を助けるほど、お人好しではない
出てくるはずが無かったのだ
「あぁ、リンチするのに、少し暴れすぎた
弁当にホコリが入ったんだと」
お手上げの仕草をし、ため息をつき
話を続ける
「そして、女子達が、エロ斗のスキルで、戦意喪失したわ」
「マジか、やっぱり対女性に関しては、無敵スキルだな」
「だな、で、クジ順で行けば、俺より、レンが先だがどうする?」
「宮守相手か、手合わせしたことないが、これも一興行ってみるか」
蓮は、重い腰を上げ教室を後にする
なんだ、かんだと言ってみたが
すぐ終わると想い、先に教室に戻ってみた物の
思いのほか、時間が掛かり、教室で1人で待つ蓮はヒマだったのだ
そう、隼人を抑えこむ宮守の強さに、連は楽しみのあまり、口元がゆるむ
そんな蓮を感じたか
連を呼びに来た、隼人と同じく、鼓道場にその身を置く、男子生徒は
残念そうに、一言こぼした
「そうか、なら俺は、出番なさそうだな」
そう言い残すと、蓮の後に続くのだった
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