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きぐるみ幼女編

8話 1年前・狩りの時間!

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2年前の事件から、1年が過ぎ
蓮が2年となり
紫音が中等部に転入し、クズクラスとなる
紫音がこの学園に入れた理由
それは、どう考えても親の力であろうだろう
魔力の無い紫音、入学テストなど適当である
その気になれば、入学テストで満点近い成績を残した鈴に
念話で答えを聞く事も出来ただろうが
それ以前に、テスト問題すら半分も読んでもいなかったのだ
紫音は分かっていたのだ、自分が合格することを
だからこそ入学テストだろうと、どうでも良かったのだ

数十倍と言われる、国立関東天童魔法学園の中等部編入試験をだ
小等部は各学年36人8クラス、中等部は+2クラス、72人の募集人数である
そして、毎年この72人の内、数人は
紫音の様な、生徒の親の力を欲しがる学園側の、招待生徒
または、権力を持った大物の子供や
学園にお金を落とす、金持ちの子供
そう、すでに、それは昔からの決まりごと、学園の闇の部分である

紫音、鈴、彼等の母親【三千風蘭】彼女は、世界的有名な魔法化学者である
その知識や、彼女の幅広い人脈を、学園が欲しがらない訳がなかった
だからこそ、その息子を、学園が落とすわけがなかった
紫音と鈴は、【三千風蘭】とのパイプであり
とりあえず合格させてしまえと、後は、クズクラスに入れて
様子を見ればいいだろうと言う考えであった

そう、そうして、紫音は、クズクラスとなった
そして、大笑いをして向かえ入れてくれたのは
黒髪リーゼントを携える
紫音の幼馴染である、鉄雄の姿がそこにあった

そうして入学式も終わり
次の日から通常の授業が始まる事となる
そう、紫音は即座に寝る
鉄雄、そして鉄雄の仲のいい友人達は、好き勝手して過す
今年の1-Jに至っては、授業を妨害する騒がしい人間は数人であり
クラスのほとんどが、授業の邪魔もせず
我が事で精一杯の変人や、変わり者の集まりであった

だが、授業中に騒がしくする生徒たちも居たのだ
新入生だからと言って、それを許すほど
隣の教室、2-Jの頭のおかしい連中は優しくなかった


赤い髪を立たせた、少年は、ニヤリと笑い
嬉しそうに、周りにいる友人に声をかけた


「さぁ、狩りの時間だ」


蓮達は、意気揚々と1-Jに乱入する事となるのだった


 
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