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覚醒編

お風呂襲撃戦

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カコォーーーーーーン


暗闇の中、紫音は何かを足に引っ掛け蹴飛ばした
その音は、小さな室内に反響しエコーがかかる

「ありゃ、何か蹴った、ギン光を」

「コン」

紫音の肩が少し軽くなり
ギンが、何かしらの光の魔法を使い、小さな1坪ほどの室内を照らしだした

光が灯ったその場所は、静岡のあるマンションの風呂場である
照らし出されたのは、
裸の少女、それも何かの粘液まみれの姿、それを、お姫様抱っこする
日本の伝統的お面、ひょっとこを被った、抱かれた少女より幼いであろう少年
そして、室内の中心に位置するのは、10cm程の狐のヌイグルミの様な生き物

紫音は、そっと、リルの入ったクローン体を椅子に座らせ、壁に添わせた
そして、ギンに風呂桶にお湯を貯めるように伝え
靴を脱いで風呂場を出て行った
そして数分、服を脱ぎ、裸となった紫音が再びもどってくる

「とりあえず、洗うぞリル」

そうして、紫音はシャワーで、何かの溶液を洗い流していく
その間中リルが念話で叫び続けるが、紫音は完全無視である

『シオン様が、昔のように私を洗ってくれる、お風呂に入れてくれる
 なのに、ナゼこの身体は動かないのですか!
 あぁ、指先1つでいい、シオンを触りたい
 肉体を得たいま、その感覚でシオン様をぉぉぉぉ』

(こうして、自分の力で、まともに身体を動かせないリルを洗っていると
 初めて、リルと出逢った頃を、思い出すが
 まぁ、あの時は、自身の置かれた状況も何も分からず
 言葉も話せず、念話も出来なかったからな、静かなもんだったが
 今の状況やいなや・・・ 
 どこで育て方を間違ったのやら・・・・・
 まぁ・・・・・・俺のせいもあるんだろうが
 半分以上マリアのせいだろうな)

『シオン様
 この動かない身体を、シオン様の好きになさっても構いませんよ
 身動き出来ない、女性をその毒牙に掛けるとか
 青少年の夢ではないのですか?
 萌えませんか?
 萌えませんか???』

紫音は、完全無視で、洗い終わったリルの身体を、湯船に放り込んだ
そして、今度は・・・

「ギン子さん」

その言葉で、裸のシオンの前に
ギン本来の姿であろう、全長80cm程の北狐亜種 (ギンギツネ)が現れた

そして、紫音は、彼女 (ギン)を洗い始める

「ギン子様、今日は大活躍だったな
 俺の知らない魔法やスキルが多いいのが気にはなるが
 流石だ、それでこそ俺の使い魔の1人だ
 どこぞの、バカとは大違いだ、ハッハッハ」

ギンは、紫音の言葉に、誇らしげに返事をした
それを、湯船に浸かっていたリルが

『ギン、そこは私の場所、どきなさい
 この世界でシオン様に洗われるのは、私だけです
 身体をまんべんなく触られるのは、私だけです
 クソ!動け、この身体!
 こうなったら、魔法でギンを』

「リル、うるさい」

『・・・・・・・』

そうして、紫音自身は軽く洗うことで終わらせ
動かないリルを抱き上げ、脱衣場に用意していた
バスタオルでリルを包み、寝室のベットへ運んでいく

『おぉ、これが、シオン様の言っていた、ショタ姉というやつですね
 さぁシオン様、どうぞ私を犯してください』

「はっ!
 嫌だ! 断る!」

その後も、動かないリルは、念話で騒ぎ立てるが無視して
このマンションに、あった母親の下着と服を
慣れた手際で、着させていくのだった



そうして、紫音の、社会見学という、クローン見学と
自身の身体能力の調整と
戦闘における実験は終わりを迎えた



**********



次の日

そのことを知った緯度経度から
苦情の電話が来たことは想定内でもあった



**********



5月のゴールデンウィークも終わり
紫音の通常の生活が始まる
リル自体は、身体に慣れるため、色々と試行錯誤を繰り返しているが
今では動かない体でも、空間を操作し
その身体を起こし立たせる事は可能であり
今の状態でも空間転移はできるが
紫音や鈴の移動は、万能使い魔の銀が請け負うのだった
琥珀も転移は出きるが長距離移動が出来ない
紫音は、休みの終わり、5月6日東京の家に送ってもらうと
9日土曜の夜に迎えに来てもらうようリルに頼み

「ゆっくりと、その体になれればいいさ」

と、告げるとリルと別れた


そして、その日が訪れたのだった
9日の夜7時、紫音は鈴の作った夕食を、2人で食べる
最近、鈴は、日本料理と、魚料理に凝っているため、今日の夕食も魚料理であった

相変わらず、母親は仕事から帰ってこない
どうせ、曜日の感覚なんて無いのだろう明日が日曜だろうとお構いなしだ
父親は毎週の用に、土曜の夜から日曜の夜まで家に帰ってこない
なので、土曜の夜は、用事が無い限り、いつも紫音と鈴の2人だけである
まぁ、月の半分以上、夕食の食卓を囲むのは、基本2人だけなのだが

テーブルに向かい合うように座る、紫音と鈴
いつものように、夕食を食べながら、たわいも無い会話をしていた

「そうだ鈴」

「なに?」

「今晩もちょこっと、あっちのマンション行ってくるわ
 朝飯はいらないから、明日の晩飯までには帰ってくるよ」

「ふぅ~ん・・・・わかった」

「コハク置いていくし、なんかあったら電話くれ
 あと、今晩、大雨らしいから、戸締りヨロシク」

「はいはい、薄情な紫音はほっといて、こはく君、今日もよろしくね」

「にゃぁ~」

なにかを諦めたように紫音に返事をし
足元にいた、子猫に笑顔で話しかけると
子猫も、嬉しそうに返事をした

あの高速道路の事件以降
蘭の護衛に、ギンが付く
それは、蘭の働く研究所に、使い魔であれ
子猫の姿のコハクを連れて行く事が出来ない為である
そして、コハクは蘭に懐かないのも、その理由である

コハク、彼は孤高の存在として生み出された
その為であろう、基本誰にも懐かない
創造主である、紫音に対しても、ベタベタのギンと違い
人前だと、彼は一歩引いたところから接する事が多いい
それは、主に対し敬意と尊敬を示しての事でもある

そして、鈴に対して、敬意と感謝を持って接していた
それは、彼女の持つ魔核の力で、コハクは覚醒し力を得たのだから

そう、コハクはこの2人以外には懐かない
同じ、使い魔のギンとは、馬が合うのか
言葉が通じるのが、ギンだけであって、それなりに仲はいい
だが、蘭には懐かない
それ以上なのが、リルに対してだろう、あまり態度には出さないが
ギンとコハクは、リルに対して少なからず敵意を持っていたのは確かだろう




夕食を終えた紫音は、自分の部屋へと戻ると
そこに居たのは、先日連れ帰ったクローンの姿があった

「お、リルその体に慣れてきたようだな」

リルは背筋を伸ばし、両手を腹部に揃え返事をする
それは、以前の世界で、メイドとして身につけた作法
蘭のダブダブの服でも、その姿勢の良さは見てわかった

「はい、時間は掛かりましたが、この身体を完全に使いこなせる用になりました」

「おぉ、おもったより早かったな
 よし、とりあえず移動しようか」

そお言い、紫音は用意していた、大きな荷物と共に転移していった



**********



鈴は、食事の片付けもすまし、お風呂に入って
自室のベットの上で転がり、ノートPCを開く

「こはく君おいで」

呼ばれた子猫は、ノートPCの前に、ちょこんと座る

「こはく君、あれ、どうおもう?
 こないだから、何かあれば、あっちのマンションにいって
 なんだって言うのよ、だいたいあの【リル】って何者なの?
 前世の家族だっていっても、私は紫音の今の家族なんだよ
 それを、ほっといて・・・もう」

何かに苛立つ用に、コハクに話しかける

そして、コハクは2本の前足を器用に使いPCのキーボードを叩いていく
そして、ディスプレーに文字が叩きだされていく

[じぶんも あの りるという そんざいの じょうほうは わかりません
 しっていることは りんさまと さほどかわらないと おもわれます  
 じぶんが うまれたのは 50にちほどまえなのですから
 しおんどのの ぜんせいのことまでは わかりかねます]

鈴は、それをのぞきこみ

「そっかぁ~~こはく君も、わからないのかぁ~」

「にゃぁ~・・・」

先月、今日と同じように、鈴とコハクは留守番をしていた時
コハクが、教科書の文字を指して、何度も鳴く
そして、その文字を読みあげると
コハクは次の文字を指差す、そうして、文字を繋げていくと
一つの言葉となった
そうして、鈴は考えた挙句、コハクにPCの使い方を教えることになり
今では、まだ、漢字は使えないが、それなりに会話が出来るよになっていた
この事は、紫音には教えていないし、ギンも知らないことだった

[ひとりは さみしいのでしょか]

「・・・・これが、淋しいということなのかな・・・・・」


両親が居ないおかげで、紫音も鈴も好き勝手してもいた
友人の多いい鈴は、よく桜色の髪のおっとりとした友人や
落ち着きのない活発な友人をよく家に呼び遊んでいた
そんな時は紫音は気をきかせ部屋に閉じこもり顔を出すことはない

又、この家に一番遊びに来る人物達、それは近所に住む同年代の兄妹だ
紫音・鈴・その兄妹、4人でよく夜遅くまで騒ぐとともしばしばあったのだ

そのため鈴は、物心着く前から、淋しいと思ったことはない
苦しいこともあった、心が張り裂け泣くほど辛いこともあったが
そんな事があったから、自分は今の幸せを、その身で感じること出来ると確信していた

だが、今思えば、どんな時でも常に紫音が側に居てくれたのだ
だからこそ、なのだろう、今まで1人で過す事はなかった
コハクは居るが、1人で留守番する事など、この間まで無かったのだ

リルに紫音を取られたから寂しいわけじゃない
ちょっと静かな家の中が怖いだけなんだ・・きっとそうなんだ

そんな事を思いながら
鈴はベットに横になり、手足を動かし、ジタバタと動き回り
コハクを抱き上げ、腕を伸ばし上に掲げると

「やっぱり、ちがうかな
 こはく君もいるし、寂しくないもんねぇーーー
 そうだ、こはく君、こないだ言っていたアレ
 また、面白そうなの思い付いたんだけど、こんなのどうかな?」

「にゃぁ」

そうして2人は、悪巧みをしながら、夜は更けていった



***********



その頃、静岡のマンションでは
紫音が、服作りにせっせと汗をかいていた

紫音が持ってきた荷物、それは、リルの服作りの為の荷物である
前の世界でも、リルとマリアの服はその9割以上が、シオンの手作りであった
そして、この世界でも、紫音はリルの服を作ろうと
ここ数日、学校帰りに、あちこちと店を回っていたのだ

紫音は、慣れた手つきで、買ってきた布を広げ
型紙も無しで、線を弾いていく
その出来上がりは紫音の頭の中に出来上がっていた
前の世界で、何十着も作ってきた、リルとマリアのメイド服である

紫音はその手を、動かしながら、ふと思う

(このメイド服って、元々この世界のものだよな?
 と、言うことは、この世界の人間が、あっちの世界に召喚され
 何かの事情で、洋服とか、メイド服と作ったのか?
 思い起こせば、あの世界の端々で、この世界の知識が広がっている気もする?
 それなら、メイド服を実装した、異世界に飛ばされた奴のセンスは、拍手もんだな)

感心しながら、手を進める

そこへ、普通の私服に着替えたリルが、近寄ってくる
紫音が、持ってきた荷物の中に、リルの服も買ってきたのだ
いつまでも、サイズの合っていない、ダボダボの蘭の私服を着せている訳にもいかないので
適当に、紫音のセンスで買ってきたものだが
リルに似合っているのは、誰が見ても分かるだろう

「シオン様、どうでしょうか?にあいますか?」

「あぁ、にあうにあう、それで、その身体の事は、理解できたか?」

「服装には、興味なさそうですね・・・・・・」

「市販品だしな、気にしてたら、仕立て直ししたくなるだろ?
 それは、とりあえずの間に合わせの服だ」

「そうですか・・では、この身体の事で分かったことを
 お知らせします」

そうして、紫音はメイド服を制作しながら
リルの言葉に耳を傾ける



クローン体は、あの装置によって維持されていた事
リルが身体から抜けると、約3時間程で、その肉体は活動を停止するという事だ
脳機能なのか、心肺機能なのか、その他の内臓器官なのかは
リルには解らないと言う事だ、だが、リルの力であれば
肉体を、復元召喚し再び内に入り動かすことは可能であり
肉体から抜けて、その肉体を時間概念のない虚数空間に閉じ込めることで
時間無制限で、リルは15cm程の体で活動可能であると

魔法に関しては
肉体を得ることで、精霊が見えなくなり
天力の力や、上位の回復魔法、精霊魔法は使えない事
その代わり、リルの固有スキルに近い、空間系の魔法に関しては同じように使えると
また、いくつか新しい魔法を思い付いたらしい

その他にも、細々と、リルは話す
身長やら体重やら、3サイズやらと
しかし、リルの自己報告した、バストサイズが、あからさまに嘘であることは
紫音は気づいていたが、そこは何も言わない
話し後半になると、リルは関係ないことまで話だすしまつ
そうなると、紫音は、めんどくさくて話しすら聞いていないしまつである

そんな中、簡単な仮縫いを行い
リルに合わせてみる

以前リルが来ていた、同じようなメイド服
それを体に合わせたリルは、驚愕する
以前と同じ様な服・・・・それは
スカートは長く、上着の袖も長く
できるだけ、肌を見せない服であり、リルは紫音に抗議する

「シオン様、待ってください、今の私としては、マリアの着ていた様な
 胸を強調する、色っぽい素晴らしい服を所望します
 以前の用に、この肌は、怪我も傷も無いのですから
 こう・・・・そう、ミニスカートとかを、所望します」

胸?色っぽい服?・・・
あれは、胸のおおきいマリアだから、似合うのであって・・・
まぁ、俺も見た目、ミニスカートの方が好きだからいいけどな

「わかった、ならこう・・・・・
 色っぽかわいいのにするか?」

「はいそれで!お願いします」

そうやっているうちに、時間は夜中の12時を超えていく

「もう、こんな時間か、風呂でも入るか」

「はい準備しております」

リルは肉体を得たことで
その行動は以前の、シオン付きの、メイドであった、リルに近づいていく
以前の世界では、不器用なりにも紫音の周りの世話を行っていたのだから
そして、この世界で、紫音の側で、何も出来ず、ただ見守っていた事を思うと
肉体を得た今、些細な事でも、紫音の役に立てる事を
リルは心の底から喜んでいた

「そうか、なら風呂はいってくるわ」

「わかりました」

リルは、タオルを渡し、紫音を送り出し
紫音は脱衣場に向かい、風呂にはいるだった

紫音が、脱衣場に姿を消すと
今まで冷静を保っていたリルの口角があがり、笑みを溢す
この身体を得て、時間の合間に、ある魔法を進化させていた、リルは
当初の予定どうり、その行動に移るのだった


いつもの用に、髪を洗っていると

カチャ

「シオン様失礼します」

「お?どうした?」

背後にある入口に
身体を横に向け、入口を見ると
そこには、裸のリルの姿が

「いつも洗って貰っていたので
 お礼も兼ねてお背中を、流しに来ました、そして御奉仕もしに」

一瞬、紫音は

(そうか、なら頼むわ、俺の息子を綺麗にしてやってくれ・・・)

とか言いそうになったが、それこそ、言ったら終わりで
襲いかかって来るだろうリルに対し
そんなバカな、冗談の通じる訳はなく、頑なに拒否する

「・・・・はぁ、嫌だ、断る、出て行け」


リルの視点は、紫音の返事より先に、紫音の顔から、下に下がり
身体を横に向けた、紫音の股間に釘付けになる
そして、リルの理性は、徐々に飛んでいく
紫音の制止も利かず、一歩、又一歩と紫音に近づいていくのだ

「・・・・シ・・シオン様の・・・はだか・・・・
 フフフ・・シオン様の・・・」

「まて、リル、おい」

紫音は立ち上がり、自分より背の高いリルに圧倒され
後ろにギリギリまで下がり、右手を上げ、リルに向ける

「リル、止まれ、それ以上来るなら、吹っ飛ばすぞ」

「フフフ、シオン様、今の私に勝てるとでも?」

「こう見えて、スキルだけでも、お前くらいなら抑えられるぞ」

「ふふふふ・・・・【空間固定 (フィクス・キューブ)】」

紫音の右腕がその空間から動かなくなる

「な!これは」

「ふふふ、空間固定ですよ、聞いてなかったんですか?先程説明しましたよね」

「ちょっとまて、何をする気だ」

「この身体の・・・イエ私の初めてを、シオン様にもらって頂きたく」

「くそ」

バシィーーン

動かなくなった右手の空間に、左手でスキルをぶつける
そのスキルの力は、物質なら破壊できるほどの、超高周波の振動だが
リルの作った、見えない空間に弾かれ、浴室に響く

「無理ですよ、その次元の隙間に固定した空間には、振動系統の技は通じませんよ」

そう言うと、リルは、制止する紫音を無視し
紫音の手足を固定し、その固定された空間を操作し
紫音を床に貼り付けにするのだった

「まてリル、話なら聞いてやるから、今は待て」

「ふふふ・・・待てません、さぁシオン様始めましょう
 記念すべき、シオン様の初めてに、私の初めてを捧げます
 ハァハァハァ・・・それでは、いただきます」

リルは、床に仰向けにした、紫音に足元から覆いかぶさっていく

「さっきと、言ってることが違うぞ、リルまて、この体はまだ精通すらしてないんだ」

「そ、そうですか・・・
 今まで射精すらしてないとおおおおおおおおおおおおおおお」

その言葉で、リルの保っていた最後の理性が吹き飛んだ
今の紫音の力では、この魔法は解除出来ず
紫音の体は、理性の飛んだ、リルのおもちゃと化していく

紫音の右足に絡みついていく、リル
肉体を得た喜びと紫音の肉体を、その手で触れれる喜びに
リルは歓喜をあげ、さらに興奮していく

そして、リルは、紫音の身体を舐め回しながら
紫音の引き締まった身体を登っていき
リルの唇は紫音の乳首へと、たどり着く
その一方で、リルの右手は紫音の息子を優しく包み込んでいくだった

そんな中、紫音は、その理性とは関係なく
紫音の身体は、リルに愛撫されることに反応し
紫音の息子は、すでに大きくなっていた

そうして、紫音は、リルの欲情のなすがままとなり
紫音とリルの、初めての全ては、リルの思い出となっていくのだった





そして自身の欲求を満たしていくリル
リルは時間を忘れて、紫音の身体を、むしゃぶりつくす
紫音の体力が落ちてくれば、魔法で回復させ
また、体力が落ちてくれば、回復させてと・・・・・




紫音は、諦め気味で、リルに身をゆだねる
そして、頭にあるのは、この状況が何時まで続くのかと
だが、その考えも、徐々に薄れていく
そう、紫音は紫音で、久々の快感に溺れていっていた





気が付くと、無くなっていた、リルの魔法
そしていつしか、場所はベットへと移り




2人は、全てを忘れ、濃密な時間を過ごしていく







          *
          *
          *
          *
          *
          *
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          *
          *
          *
          *
          *




この時、2572年5月10日の、朝を迎えていた


その後、リルは、紫音の入浴中に、風呂に入る事を禁止され
約3年間にも渡る、禁欲生活を余儀なくされる事となる


そののち


2572年4月:紫音の異変にきづいた
        近所の幼馴染の兄妹に、問い詰められ
        完全に、シオンの素性がばれる
        その後も以前と変わりなく付き合うが
        幼馴染の兄の強い要望で
        実験的に、その兄に意思加速と念話を
        その後、妹にも意思加速と念話を教えることとなる

 同年  6月:人型のリルを、蘭に紹介し
        リルの住む場所を蘭にお願いし
        静岡に、新しくマンションを借りる事となる
        以後、リルの家兼、紫音の作業場と化す

 同年  7月:紫音の実験に立ち会わされた、鈴の魔核が暴走し
        リル・コハク・ギンの活躍で、暴走は抑えられる
        その場に残った、力の源を使い、紫音は擬似魔核を作り上げる
        暴走はしたが、実験は失敗したが
        それ以上に得た物は大きく、ある意味成功したとも言えよう
 
 同年  8月:研究の末、リルに擬似魔核を搭載し
        本来の天力の力と、擬似魔核炉の魔力と使い
        念願であった、次元転移の魔法を完成させる
        この魔法により
        リルは以前生きていた世界へと転移できるようになる

 同年 10月:紫音は、井門圭人の頼みで
        ある、マフィア間の争いに巻き込まれる
        紫音と、幼馴染の彼は、それを解決
        その後、極秘ではあるが、その2人と井門圭人は
        助けた、裏組織と太い繋がりを持つ事となる       

2573年7月:異世界からの、突然の召喚で
        鈴は異世界に召喚される事となる
        その時、偶然抱き抱えていた、コハクも同じく異世界に飛ばされる
        翌月8月、約1月後、色々な出来事の末
        鈴は無事帰ってくる事となる
        
2574年4月:紫音と鈴は
        国立関東天童魔法学園・中等部に入学することとなる
        そして、この学園で、紫音は以前の世界で魔王であった
        【雷帝・レイ】と出会う
        その後、異世界から、魔王の両腕となる2人が
        リルの次元転移の魔法で、この世界に移住することになり
        井門圭人の力をかり、2人の家を借りることとなる
       
2575年5月:鈴は、十士族の四条家・九重家の長女誘拐に巻き込まれる
        そして、鈴は状況打破の為に、紫音をその事件に巻き込む
        その時、紫音が出会ったのは
        異世界から召喚された【クァトゥオル・ペタルム・フレイア】
        後の【フォー・フレイア】と出会い、仲間に引き入れる事となる
        その事件は
        この世界に転生してきた【雷帝・レイ】の活躍により
        幕を閉じることとなる


そして、この話は、同年7月に行われる
中等部恒例行事である・学年別・模擬戦へと続いていく・・・・・・・


 
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