アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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覚醒編

8話 西神虎亜(にしがみこあ)

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 俺様の名前は、西神虎亜(にしがみこあ)20歳だ
自分で言うのはなんだが、男前だ
とある、企業の息子おぼっちゃまで
甘やかされて育った、お陰で金はある
はっはっはっは
そして文武両道、成績は高校の時だが
まぁ学年で常に10位以内だったな
独自で開発した魔法で、ケンカも負け知らずだ・・・
いや数度位は負けた事はあるが・・
天は俺様に2物も3物も与えた
言うなれば、完璧な人間であるだろう
だが、不思議なことに、友達が居ない、女にモテない
まぁいい、俺様の価値が分からない人間なんぞ
相手するだけ時間の無駄である。

おっと、少し話がそれた。

 そうそう俺様は高校を卒業して
大学に入ったが
入った瞬間、ムダだと本能が悟り
今は行っていない
単位?そんな物は金で買える
金で買えないものは無いからな!

またそれた、まぁいい。

 そうやって、夜な夜な親の金で遊びまわっていた時だ
ある、強面の集団に、絡まれたんだ、それもよくある事だ
俺様が、かっこよすぎで妬まれる事が多くて困る
まぁ、俺様は喧嘩も強いからな、返り討ちにするだけだが
その時は、少しちがった。

 雑魚っぽい男を数人倒すと
後ろに控えていた独特の雰囲気を持った男が出てきたんだ
俺様は、あれだ・・・・負けたんだ、こてんぱにな
魔法の相性が悪かった
そうでなければ俺様が負けるわけがない。

 それからと言うもの
その男、【やまさん】に、事あるごとに呼び出されるのだ
無視すると、またリンチを食らう
だから、やまさんに、付いて行動する事が多くなった訳だが
あぁ、本名は知らないが
皆が、やまさんと呼んでいたから、俺様も同じように呼ぶようにった
別に、一緒に居るのは、やまさんに惚れたとかじゃない
いつかリベンジをするためだ
その為に、今新しい魔法を開発中だ。

おっと、あの魔法の事は秘密だったが、まぁいい、本題だ。

 俺様は昨日の深夜、やまさんに呼び出された
その時は、何時もとは違っていたんだ
呼び出されて行った場所には見知らぬ集団が居た
やまさんが、言うには、ある仕事を手伝えと
予定人数が集まらなかったので、頭合わせに呼ばれたらしい
それはそれで、面白そうだからまぁ良かった。

 よくよく話を聞けば、とある親子を拉致することらしい
30歳ほどの夫婦とその9歳の双子の子供2人、計4人らしい

さすがの俺様も、拉致は初めてだ
あやしい薬や、犯罪まがいな事は、いくつもやってきた
今更、拉致くらいで、怖気付く俺様ではない
いい訳ではないが
ただ、親子4人の拉致に
この人数は、いささか大げさであるとは思うが・・・

 対象の足止め用兼監禁用、大型のトレーラー1台
道路封鎖用、11tトラック
そして、車が2台
集まった人数、俺様を入れて、11人である。

 その中でリーダーらしき男が電話で指示を受けて移動しだす
そして深夜、東名高速に新しく出来た、サービスエリアに付く
翌日の朝まで、ここで待機らしい

 俺様と、やまさんと、他数人で、レストランで飯を食べる事に
とりあえず、ビールで乾杯し
おっと、これを言っておかないとダメだな
そこで、食べた、マウント富士カレーこれは絶品だ
カレー食べ歩きをするくらい
カレーが大好きな俺様が言うのだから間違いない
それは、大皿のカレーに、色とりどりの、揚げ物があり、オムレツまで乗っているのだ
俺様の、肥えた舌も喜ぶ美味しさであった
お前たちも、このサービスエリアに来たなら食べてみるといい
ほっぺたが落ちるほど美味しい事間違いなしの俺様のイチオシメニューだ。

 あと、やまさんは、最初から最後まで、アルコールだったが
一緒にいた奴らが食べてた、ご当地海鮮丼も、かなり美味しかったらしい
今度来たら、食べてみようと思う一品でもあったと
そして、飯もおわり、俺様は車に戻って朝まで仮眠した。


 そして、朝6時位だろうか
偉そうにした男がやってきて、起こされた
髪を7:3にしメガネをかけたスーツ姿の男だ

作戦が、どうのこうのと言っていたが、眠たくて聞く気はない

そんな中、時間は過ぎ

対象の親子が、サービスエリアに入ったと連絡を受け
俺様は、車のスモークガラス越しに、その親子を確認したんだ。

 父親は居ない事を確認し、3人の親子を目視した
丈の長い白衣を着た女性、母親だろう
そして、元気の良さそうな小学生くらいの女の子と
眠たそうな同じく小学生だろう男の子の3人でだった

あれなら、俺一人で拉致できるだろうと、思うが・・・・
やまさんに、言ってもたが、頭を殴られただけである

そして、時間はたち、その親子は、朝食も終わったのだろう
車に戻り、また高速道路に戻っていった。


 俺様の頭に幾つかの疑問を残したまま、時間は動き出した


 まず
先行に車一台が立ち
その後を、大型トレーラーに車が2台
最後に、11tトラックだ


 数分走ると、最後尾の11tトラックが事故と見せかけ
東名高速下り車線を塞いだと連絡が来てた

そして俺達は、目標の車に近づき
その車の先を塞ぐように、大型トレーラーは、その車体で道を塞いだ

そして・・・・チッ

色々あって・・・・だ

あぁ?めんどくさいんだよ

7:3メガネが、グダグダ喋りやがって
女1人、子供2匹拉致るのに、どれだけ時間かけんだよ

そうだ、横に居た、おっさんが、マシンガンぶっぱなしたんだ
さすがの俺様も、本物を見たのは初めてだ
一度ぶっぱなしてみたいと想ったな。

おっと、それたな。

 え?俺様が今何してるかって?

 見てるんだよ、その拉致るはずだった女の戦ってる所を

7:3メガネの合図で始まった戦闘

まず、やまさん入れて3人が女に襲いかかったが、女はトンファーらしき武器で
3人の攻撃を裁き、スキあらば3人に打撃を与えていた

 天才の俺様が言うのもなんだが
3人の格闘センスは、俺様から言わせれば、なかなかの物だが
なんにせよ、やまさん達3人は、大ぶりで隙が大きすぎる
あれでは、攻撃をしてくれと言わんばかりではないか
全力であれでは、負けるもの時間の問題だろう
だいたい戦い方の基本が成ってないんだよな
あ!また、そんな所で大ぶりするから
攻撃食らってるじゃないか

しかし、この女のセンスは、3人の上を行く、3人相手に攻撃を凌ぐとは

まぁ・・・・・俺様の方が上だがな
やっぱり、あの時やまさんに負けたのは、何かの間違いだな
こんな女、天才の俺様に掛かれば、ざっと30秒あれば・・・ククク



虎亜は、4人の戦いぶりを観察しながら、ニヤニヤと眺めていた。






 蘭は、戦闘に入ると確認する
 一番気を付けないといけないのは、サブマシンガンだ
 これは計3丁ある、戦闘開始直後に、井門が1丁持ち
 後1人が2丁下げている
 井門に撃つ度胸は無いだろうと
 なら、もう1人の行動に注意を払おうと

 そして、間抜けそうな顔をした男達2人が、ガキを捕まえに動いた
 紫音と鈴なら、対処できるだろう、本気で逃げる紫音を捕まえるのは
 私ですら、手を焼くのだから
 
 私に向かってきた3人の男達
 連携の不具合から、即席のチームだと分かる
 私を殺しては成らない、出来るだけ怪我をさせないと言う
 条件の中で彼らは本領を発揮でいないのだろう
 本気を出される前に、潰しておきたい所だ
 
 気がかりなのは、こちらを観察するかのごとく
 動かない、ブタの用に太ってるチビ男の事だ
 その体格から、前衛?いや、まだ決め付けるのは、早い
 だが、強化魔法すら、していない、何かの意図があるのか?
 こいつも、注意を払おう・・・

 だが、今戦っている3人もかなりの強さだ
 ワザと作られた、隙を付いて攻撃をしているが
 隙を作った本人も、それはわかってるから、当てても致命傷になる事はない
 このままだと、あと数分で私の方が体力的に不利になる事は計算できる
 この状況を打破するには・・・・・・・


 蘭は、3人の男の猛攻を受けながらも、常に数歩先の事を模索するのだった。


 
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