アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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中等部・合宿編

11話 貸し2な。

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 一瞬の出来事である
その速度に付いていけない人間には
なにが起こったのすらわからないだろう

「ハッ!弾丸すら撃ち落とす奴が、よく言うよ」

紫「お前もやってみるか?
 けっこう、出来たりするぞ?
 まぁ、コツを教えてもいいけど
 後が使えてるんだ、マジでいくぞ」

 この男も、まだ実力を隠しているだろう
それでも本気の俺よりは弱いが
あまり時間を掛けたくないのも事実である
じっさい、もっと楽しんでも
負けてもいいけど
あまり時間をかけると
鈴から怒られるし
リルが戻ってきたら何もかもぶち壊しになる!
木刀を、クルッっと返し
半身に構え、魔法の掛かっている刃を男に向ける
あまり使いたくはないが
奥の手を・・・とか、思ったら

「まいった!!」と

男は武器を捨て、両手をあげると
ハゲオヤジの方に振り向いて
勝てないから依頼を断るとかはなしてる
まぁ、ハゲオヤジは激怒してるし
配下の奴らは青い顔で此方をみているし

リーダー格の護衛の男は、こちらを向いて

「仲間の命も助けてもらえた事だし
 命掛ける仕事でもないしな
 俺達は、手を引く事にするよ」

くく、判断の早いヤツは好きだ
それに、よく状況を理解できてる。

紫「わるいな、今回は貸しにしといてくれ」と伝えると

その男は脳震盪を起こした仲間の方に歩き出し
俺とすれ違いざまに小声で

「すまんが、あの娘 (こ)も、助けてやってくれ」

「あぁ」

かるく頷く紫音
そしてハゲに目を向ける

「さて、今度はお前達だ
 お前達は、あの男達と違って逃がす気はないからな。」

 言いはなつと、木刀を構え歩いていく
何人かは、怯え恐怖し逃げるように走り出す
すでに、逃げる人間は、ティアに殺して良いと命令は出している
そんな輩は気に止めず、ハゲオヤジに近づく
命令され俺の前に1人の男が立ちふさがり
手のひらに炎の塊が浮かび上がる

「それ以上近づくなら・・・」

「っは! アホか!」

その男の腕を、木刀で吹き飛ばした
破裂したように血が肉が飛び散り男は気絶し倒れた

ゴミを見る仕草で、その肉塊を横に蹴り飛ばし、ハゲに近づく

ハゲは、腰を抜かし這いずるように後ろにさがり
そして魔術師だろう女に叫ぶ様に命令する

「おい、盟約だ、そいつを殺せ
 どうやってもいい、そいつをころせ!!!!」

そして、魔術師は、苦悩に悶絶する

「グガァッアアアアァッァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 こいつ、盟約とかに抵抗しようとしてるのか??
実際、あの世界では盟約なんて物が存在したが
この世界にも有るのか?
どっちでもいいが
ソレに抵抗したら
マジで死んでしまいかねない


だがだ!!!


俺が、こいつを殺すなら心が痛まないが

俺を生かすために死なれるのは

俺が【面白くない!!】

別にお前が勝手に死んでも構わないが

ソレに俺を巻き込むな!!!

巻き込むなら俺の居ない所で死ね!

それに、まだ顔を見てはいないが

声は若そうだ!

どうせなら

一発ヤらせてくれ!

ソレから死ね!!

魔術師の肩を掴み揺すって聞かす

「おい!死んでしまうぞ
 そのハゲの言うとおり、その力を使え
 気にせず俺を殺せ!」

「あぁぁぁああ・・・・・」

「本当に死んでしまうぞ」

《いやぁっぁぁっぁーーーー
 もういやぁぁああ、ころしてえぇぇーーーー》

 その言葉がこの世界の言語ではなかったが
その時は、聴き慣れた言語だったため、気にもしなかった。

 その女は俺の腕を振り払いフードの上から頭をかかえ
地面をのたうち回り、叫びをあげる

く、、、俺に苛められて苦しむなら笑ってやるが

他人が他人を虐める行為は、面白みもない!!

それよか、権力を振りかざすバカをイジメたほうが面白れぇ!

だからこのハゲには、この数十倍の苦痛をあたえてやる。

「リル、ティア来い!」

「「ここに!」」

 俺の呼びかけに答える用、紫音の目の前に
15cmほどのメイド服姿の少女と
身長170cmほどの、パンツスーツで
仮面を被った長い赤金髪の女性が現れた。

 リルに魔術師を虚数空間に隔離り、盟約の解除を言いつける。

リル曰 (いわ)く、虚数空間に隔離し時間を止めれば
盟約の効果は一時的に止まるとの事
意思加速の念話にて確認済みである

ティアには、残った、カス共の始末を
仮面の奥で真紅の瞳が、輝きをます
それと同じく薄い唇の口角が少しあがるが
仮面をしているので、その表情は見て取れない
だが、悪い顔をしているのだろう事は
顔を隠しているが、紫音には丸分かりである
見えはしないが、もし見えるなら
背負うオーラはどす黒いだろう

ミーティアは
桜の兄・蓮の2人居る配下の一人である
もう一人は、ミカと言う
ティアの仮面は、両目・口が笑っている表情になるように
三日月型に穴が3つ開かれている
左半分が黒で塗りつぶされており
右半分は、ピエロのよな、左目の下に、涙の模様がある
ミカは、ティアとは左右逆の模様の仮面を、愛用している。

 普段の素顔は、20歳位で、眼鏡を掛けた美人秘書風である
言うなれば出来るお姉さんである。


 俺は、とりあえずハゲオヤジの、右足のスネから下を吹き飛ばし
叫びをあげる、ハゲを蹴り上げる

吹き上がる憎悪(笑い)で、今すぐ殺してしまいたい心を、押さえつけ

そして憎悪を吐き出すように、言葉にのせる

「お前は、苦痛と言う苦痛を味合わせてやる
 魂にまで苦痛をあたえてやる」

助けてくれと、叫びをあげ、地面に這いつくばる、包茎ハゲ

「リル、コイツも隔離しとけ後で、ティアとミカに頼んで
 この世の苦痛と言う苦痛を与えてやる」

リ「承知いたしました」

 逃げ惑う、ハゲの配下を虐殺し終わったティアが
「ありがとうございます、ミカも喜ぶでしょう」と
嬉しそうに返事をする。

 周りを見渡すと、数人の死体と血の跡が残っており
仕事を終えた、リルと、ティアは俺の後ろで待機している
2人共、死体を放置したまんまですか、そうですかぁーー
その辺は、言わなくても気付けよと・・・おもいながら
優しく後始末を二人に頼む。


そんな一部始終を見ていた人物がいた
そう、護衛リーダー格の男だ

その男は近づいて来て話かける

「お兄ちゃん、あんた何者だ?」

俺は最大の笑顔で答える

「日本一の変態だ!」

その通りである、未だに、裸に黒のロングコートと言う姿なのだから
この姿で、正義の味方とか、答える方が、おかしいだろう
それに、世界一の変態を目指している俺は
言うならば、変態日本代表!
ならば、日本一と言うのがぴったりだ!

「まったくだ!」

そう男は答えると、ワッハッハーと 大笑いしだした
本当にそうだ、俺も笑ってしまった

「そうだ、貸ついでに、さっき見たことも内緒で頼む」

まぁ、断ったら、殺すだけだが

「わかってるさ、貸2な!」と返ってくると

この男なかなか分かってると、笑いがこみ上げ
軽く笑って話を続ける
男の名前は、【速見幸一 (はやみこういち)】
ある闇組織の一員らしい、組織の名前は秘密らしい
俺が、ただの中等部2年生だと知ったら驚いていた
ついでに、おっさんクサいと言われたし・・・
まぁ数百年、千年位は生きてきた魂だからな、年季ははいってるだろう
あの魔術師の女も、きちんと保護し助けると伝えた
貸もあるし、何かあったら連絡くれと、連絡先を交換してると

 リルとティアに頼んでいた後始末も終わったみたいだ
死体も、血の後もすっかり無くなっている
速見の仲間は、まだ意識は戻らず横になっている

紫「速見さん、そろそろ帰るよ、次もあるしな
 ああ今回、速見さん達を雇った組織なんだけど」

速「おお、それも流石に言えないな」

紫「違う違う、その組織朝までに、潰すから
 仲間いたら手を引かしといて
 用意もあるし、風呂にも入りたいから
 1時間ちょっと位、時間あるかな?」

速「本気か?でもやりそうだな、と言うか
 あそこまでは・・・移動は、どうすんだ?」

紫「俺は出来んが、空間転移できるのが、何人かいるから、一瞬だ」

速「フッ・・・その後ろの1人と・・いや2人か? 
 見てたら、もう何が起こっても気にしない事にするよ
 あと、ありがとうな、仲間に手を引くように伝えておくよ
 さっさと逃げないと変態が襲って来るぞってな」

紫「あぁ、多分もう一人、魔王も来るぞってな、じゃぁ帰るわ、またな」

速「ああ、またな」


速見は返事をすると、奇妙な3人、を見送る

一人は、木刀一本で乗り込んできた
裸にロングコートと言う、見た目は変態だったが
強かったし、なかなか面白い奴だったと

突如現れた、空中をふわふわと、飛び回る妖精の様な小さな少女は
魔法使いの娘や、ハゲオヤジ
人間を消し去り、周りに転がった死体も消し去る
最後に、虫も殺さないような、天使の笑顔で会釈し
ロングコートの少年と消えていった

同じく突如現れた、ピエロの仮面を被った女性は
逃げ惑うハゲの配下を躊躇なく殺していった
後始末まで完璧にやり遂げ
最後に、こちらに一礼して、そのまま消えていった

三人を見送った後、横たわる仲間の傍で腰を下ろし、ポツリとこぼす

「誰も信じないだろうな・・・・さて」

そういって、仲間にその場から手を引くように連絡をいれるのだった。



「あぁ・・・あの変わり者(変態)と、今度会えるのは、いつになるかな・・・」


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