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三話 黒兎は常識を学ぶ
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右も左も分からない世界に放り出されたが、幸運にも出会ったイーリスという女性の弟子となった俺は、早速この世界の基本的な常識を学び始めた。
先ず、魔法が存在する世界なのは分かった。
あと、魔法以外にもオーラと言うものもあるらしい。
オーラとは、地球で言う「氣」や「気功」「闘気」に近いものだと思うが、この世界でのその効果は、某少年漫画を思い出した。闘気と呼んだ方がしっくりくるかもしれない。
俺もジジイから睡眠時間を利用した仮想空間での訓練で、気功や仙術を齧ってた事もあり、直ぐにその効果を実感できた。まあ、地球での氣や気功の効果は、俺がナノマシンで強化されてただけに、それ程劇的には感じられなかったけどな。それは俺が普通の人間じゃなかったからって所為もある。
亀の甲羅を背負ったスキンヘッドの爺さんが教える流派じゃないけど、この世界ならそれに近い事も出来そうでワクワクする。
このオーラを利用して戦うのは、近接戦闘に特化した騎士や戦士が多いらしい。
「とは言え、オーラは才能があったとしても修得するのに長い時間がかかる。どちらかと言えば、魔力による身体強化が主流だね」
「魔力による身体強化は簡単なのか?」
師匠は堅苦しいのは嫌いらしく、俺には今まで通り普通に喋るよう言われている。
「いや、魔力による身体強化も簡単ではないぞ。それでもオーラよりは、ずっと修得難易度は低いな」
「ふーん」
実戦レベルで、魔力による身体強化を使えると、戦士としては一流と呼ばれるらしい。
それに魔力による身体強化が出来ると言っても、そのレベルも様々だと師匠は言う。
それはそうだろう。野球が出来ると言っても、草野球レベルの底辺からメジャーリーガーでもトップレベルまで、その差は果てしなく広いわな。
「ほぉ、シュートはその若さでオーラが扱えるのか。では最初は未経験の魔力の感知と操作から訓練しようか」
「了解です」
俺が師匠の言うオーラらしきものを使えると言うと、師匠は驚いた顔をして、じゃあ地球に存在していなかった魔法の基礎である魔力感知と魔力操作から訓練しようとなった。
この世界には主な大陸が三つあり、その内の北の大陸には人は住んで居ない。西側と東側に並んである大陸に、人類の大半が暮らしているそうだ。
今、俺が居るのが西の大陸で、それもほぼ西の端に近い辺境らしい。
「西の大陸と東の大陸は、目視出来る程度の距離しか離れていない。確か百五十キロだったかな。そこを船で行き来して交易しているのさ」
「へぇ、随分と近いんだな」
「東の大陸も西の大陸も、横に長いかたちをしているから、交易の窓口となる国は限られているがね」
西の大陸も東の大陸も、多くの国が在るが、師匠は教会に所属する神官なので、基本的にどこの国にも属さないらしい。
「勿論、全部の宗教関係者が国に帰属していない訳じゃないぞ。私のように拠点を持たず、大陸を放浪する移動神官のほうが少数だ。しかも、大半の移動神官も国を超えて移動する事はないから、完全に一国に帰属せず活動しているのは私くらいのものだよ」
「へぇ~」
教会組織は、国を超えた組織なのだそうだが、ここまでフリーダムなのは師匠くらいなんだとか。
師匠って、何者だよ。
師匠と話しながら歩いていると、時折り例の兎擬きが襲って来る。
ザシュッ! ドザッ!
俺が先頭で歩いているんだが、兎擬きが襲ってくるその度に、後ろ腰に装備したグルカナイフで仕留めている。
何匹目かの兎擬きを仕留めた瞬間、身体中に何かが走り抜けた。
「アッ! な、なんだっ、これ!」
「落ち着きな!」
慌てる俺に、原因が判っているのか、師匠が落ち着くように言う。
「慌てなくても大丈夫だよ。シュートは階位が上がったんだ」
「かいい?」
「階位、レベル、ランクとも言うね。この世界を創りたもうた創造神により定められた理だ」
ますますゲームかなんかの中みたいだ。
師匠の話では、一般的に世間ではランクと呼ばれるものがあり、それは人も魔物も動物にも等しく神から与えられているそうだ。
戦闘に関係のない一般人が、ランク0~1。
戦闘を生業とする者達は、ランク2~6。
ハンターや兵士はランク2で一人前、ランク3~4でベテラン、ランクが5にも成れば、その者は大陸でもトップクラス。そして、この大陸でもごく僅か一握りの豪傑、英雄と呼ばれる者達で、現在知られている最高がランク7だと言う。
「おそらくシュートは、この世界に来たばかりでランク0だったんだろう。それで草原の殺し屋キラーラビットを何匹も斃したらランクも上がるさ」
ランク、階位が上がるという事は、その者に設定された様々な限界が引き上げられるという事らしい。現在知られている最高がランク7という事からみても、普通ランクとはそう簡単に上がるものではないらしい。
「例えば、普通の人間では、幾ら鍛えたところで巨大な岩を素手で砕くなんて無理だろう? だけど階位が上がると、身体能力が今までの限界を超えて上昇するし、丈夫にもなるんだよ」
「へぇ~、ちゃんと鍛えなきゃ階位が上がっただけじゃダメなんだな」
「勿論、階位が上がった瞬間、全能力が多少は上昇するし、魔力の総量も増えるが、大事なのはその先も鍛錬で成長できる事だな」
成長を実感できるから鍛錬は好きだ。ここは俺向きの世界かもしれない。
「あれ、そう言えば、草原の殺し屋って、この兎擬きのこと?」
聞き逃しそうになったけど、やたらと物騒な異名がついたキラーラビットって、このやたらと好戦的な兎擬きの事だよな。
「ああ、キラーラビットは、ベテランのハンターでも避けるランク4の魔物だね」
「そうだったんだ。あれ、って事は、そんなのが出没する場所を歩いてた、師匠ってかなり強いのか……」
何となく、只者じゃないのは分かってた。相手の実力を測るのは戦いに於いて重要だからな。
「私はランク7さ」
「えっ!? ちょっ、それって大陸で一握りの強者どころか、大陸最強じゃないか!」
流石に英雄クラスとは思わなかったので、普通にびっくりした。そりゃ英雄クラスなら、師匠が一人で国の頚城を超えて自由に活動できるわ。
「でも師匠、そんなに強いなら、食べる獲物なんて幾らでも狩れたんじゃないのか?」
「……私は気配を隠すのが苦手なんだよ」
「あぁ……」
その歳で拗ねた言い方は似合わないですよとは口が裂けても言えないが、それなら師匠が空腹で這ってたのも納得した。
頻繁に襲いかかって来るキラーラビット。こいつ俺にしか襲いかかって来ない。
今の俺は、足音まで消しては歩いていないが、気配は普段から抑えているから、それが普通になっている。それに対して師匠は、抑えているつもりなんだろうけど、キラーラビットには分かるんだろう。
強い生き物は警戒心が強いからな。
その点、俺はさっきまでランク0だったんだから、襲うのならこっちなんだろう。キラーラビットには、俺は美味しそうな肉にでも見えているのかな。
他にも簡単に色々と教えてくれた。
師匠のような移動神官とは別に、国に帰属しないハンターと言う職業もある。
ハンターとは、魔物を狩るのを生業としている者や、遺跡などを発掘するのを専門にしているハンターも居るらしい。
採取系を専門にしているハンターも、生産系のギルドから重宝されているそうだ。
純粋に戦闘を専門とする職業として、傭兵ギルドというものが各国に幾つも存在する。
「世界情勢なんかはどうなってるんだ?」
「東も西も、何時迄も戦争は無くらならないね」
師匠は東の大陸へも行った事があるそうだが、比較的安定した国もあるが、版図拡大に熱心な国も珍しくないらしい。
「それこそ、ならず者国家なんて呼ばれている酷い国もあるからね」
「……なら潰すか?」
「……いいね。シュートを鍛えて悪を誅するのもありか」
「えっ、それって良いのか?」
ジジイからの刷り込みなのか、どうしても悪人や犯罪組織には条件反射で罰を下したくなる。師匠が顔をしかめてならず者国家の話をするので、反射的に潰すかと訊いてみたら、少し考えてそれもありだと言われてびっくりする。
「良いんだよ。私はフリーの司祭だからね」
「師匠、司祭なの。お偉いさんじゃん。そして司祭が国を潰すのを容認しちゃダメじゃん」
「私は組織に縛られない自由人だから、好きに行動するのさ。その為の強さなんだからね」
「おおぅ、……でも、その方が俺向きだな」
「だろ?」
師匠には、ジジイからの指示で多くの悪人を葬ってきた事は話してある。
その話をした時も、反応が薄いと思ったけど、師匠も似たような事を偶にしているらしい。
案外、俺たち似たもの同士の師弟かもしれないな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いずれ最強の錬金術師?』のコミック版6巻が、7月19日より順次書店にて発売予定です。
お手に取って頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
先ず、魔法が存在する世界なのは分かった。
あと、魔法以外にもオーラと言うものもあるらしい。
オーラとは、地球で言う「氣」や「気功」「闘気」に近いものだと思うが、この世界でのその効果は、某少年漫画を思い出した。闘気と呼んだ方がしっくりくるかもしれない。
俺もジジイから睡眠時間を利用した仮想空間での訓練で、気功や仙術を齧ってた事もあり、直ぐにその効果を実感できた。まあ、地球での氣や気功の効果は、俺がナノマシンで強化されてただけに、それ程劇的には感じられなかったけどな。それは俺が普通の人間じゃなかったからって所為もある。
亀の甲羅を背負ったスキンヘッドの爺さんが教える流派じゃないけど、この世界ならそれに近い事も出来そうでワクワクする。
このオーラを利用して戦うのは、近接戦闘に特化した騎士や戦士が多いらしい。
「とは言え、オーラは才能があったとしても修得するのに長い時間がかかる。どちらかと言えば、魔力による身体強化が主流だね」
「魔力による身体強化は簡単なのか?」
師匠は堅苦しいのは嫌いらしく、俺には今まで通り普通に喋るよう言われている。
「いや、魔力による身体強化も簡単ではないぞ。それでもオーラよりは、ずっと修得難易度は低いな」
「ふーん」
実戦レベルで、魔力による身体強化を使えると、戦士としては一流と呼ばれるらしい。
それに魔力による身体強化が出来ると言っても、そのレベルも様々だと師匠は言う。
それはそうだろう。野球が出来ると言っても、草野球レベルの底辺からメジャーリーガーでもトップレベルまで、その差は果てしなく広いわな。
「ほぉ、シュートはその若さでオーラが扱えるのか。では最初は未経験の魔力の感知と操作から訓練しようか」
「了解です」
俺が師匠の言うオーラらしきものを使えると言うと、師匠は驚いた顔をして、じゃあ地球に存在していなかった魔法の基礎である魔力感知と魔力操作から訓練しようとなった。
この世界には主な大陸が三つあり、その内の北の大陸には人は住んで居ない。西側と東側に並んである大陸に、人類の大半が暮らしているそうだ。
今、俺が居るのが西の大陸で、それもほぼ西の端に近い辺境らしい。
「西の大陸と東の大陸は、目視出来る程度の距離しか離れていない。確か百五十キロだったかな。そこを船で行き来して交易しているのさ」
「へぇ、随分と近いんだな」
「東の大陸も西の大陸も、横に長いかたちをしているから、交易の窓口となる国は限られているがね」
西の大陸も東の大陸も、多くの国が在るが、師匠は教会に所属する神官なので、基本的にどこの国にも属さないらしい。
「勿論、全部の宗教関係者が国に帰属していない訳じゃないぞ。私のように拠点を持たず、大陸を放浪する移動神官のほうが少数だ。しかも、大半の移動神官も国を超えて移動する事はないから、完全に一国に帰属せず活動しているのは私くらいのものだよ」
「へぇ~」
教会組織は、国を超えた組織なのだそうだが、ここまでフリーダムなのは師匠くらいなんだとか。
師匠って、何者だよ。
師匠と話しながら歩いていると、時折り例の兎擬きが襲って来る。
ザシュッ! ドザッ!
俺が先頭で歩いているんだが、兎擬きが襲ってくるその度に、後ろ腰に装備したグルカナイフで仕留めている。
何匹目かの兎擬きを仕留めた瞬間、身体中に何かが走り抜けた。
「アッ! な、なんだっ、これ!」
「落ち着きな!」
慌てる俺に、原因が判っているのか、師匠が落ち着くように言う。
「慌てなくても大丈夫だよ。シュートは階位が上がったんだ」
「かいい?」
「階位、レベル、ランクとも言うね。この世界を創りたもうた創造神により定められた理だ」
ますますゲームかなんかの中みたいだ。
師匠の話では、一般的に世間ではランクと呼ばれるものがあり、それは人も魔物も動物にも等しく神から与えられているそうだ。
戦闘に関係のない一般人が、ランク0~1。
戦闘を生業とする者達は、ランク2~6。
ハンターや兵士はランク2で一人前、ランク3~4でベテラン、ランクが5にも成れば、その者は大陸でもトップクラス。そして、この大陸でもごく僅か一握りの豪傑、英雄と呼ばれる者達で、現在知られている最高がランク7だと言う。
「おそらくシュートは、この世界に来たばかりでランク0だったんだろう。それで草原の殺し屋キラーラビットを何匹も斃したらランクも上がるさ」
ランク、階位が上がるという事は、その者に設定された様々な限界が引き上げられるという事らしい。現在知られている最高がランク7という事からみても、普通ランクとはそう簡単に上がるものではないらしい。
「例えば、普通の人間では、幾ら鍛えたところで巨大な岩を素手で砕くなんて無理だろう? だけど階位が上がると、身体能力が今までの限界を超えて上昇するし、丈夫にもなるんだよ」
「へぇ~、ちゃんと鍛えなきゃ階位が上がっただけじゃダメなんだな」
「勿論、階位が上がった瞬間、全能力が多少は上昇するし、魔力の総量も増えるが、大事なのはその先も鍛錬で成長できる事だな」
成長を実感できるから鍛錬は好きだ。ここは俺向きの世界かもしれない。
「あれ、そう言えば、草原の殺し屋って、この兎擬きのこと?」
聞き逃しそうになったけど、やたらと物騒な異名がついたキラーラビットって、このやたらと好戦的な兎擬きの事だよな。
「ああ、キラーラビットは、ベテランのハンターでも避けるランク4の魔物だね」
「そうだったんだ。あれ、って事は、そんなのが出没する場所を歩いてた、師匠ってかなり強いのか……」
何となく、只者じゃないのは分かってた。相手の実力を測るのは戦いに於いて重要だからな。
「私はランク7さ」
「えっ!? ちょっ、それって大陸で一握りの強者どころか、大陸最強じゃないか!」
流石に英雄クラスとは思わなかったので、普通にびっくりした。そりゃ英雄クラスなら、師匠が一人で国の頚城を超えて自由に活動できるわ。
「でも師匠、そんなに強いなら、食べる獲物なんて幾らでも狩れたんじゃないのか?」
「……私は気配を隠すのが苦手なんだよ」
「あぁ……」
その歳で拗ねた言い方は似合わないですよとは口が裂けても言えないが、それなら師匠が空腹で這ってたのも納得した。
頻繁に襲いかかって来るキラーラビット。こいつ俺にしか襲いかかって来ない。
今の俺は、足音まで消しては歩いていないが、気配は普段から抑えているから、それが普通になっている。それに対して師匠は、抑えているつもりなんだろうけど、キラーラビットには分かるんだろう。
強い生き物は警戒心が強いからな。
その点、俺はさっきまでランク0だったんだから、襲うのならこっちなんだろう。キラーラビットには、俺は美味しそうな肉にでも見えているのかな。
他にも簡単に色々と教えてくれた。
師匠のような移動神官とは別に、国に帰属しないハンターと言う職業もある。
ハンターとは、魔物を狩るのを生業としている者や、遺跡などを発掘するのを専門にしているハンターも居るらしい。
採取系を専門にしているハンターも、生産系のギルドから重宝されているそうだ。
純粋に戦闘を専門とする職業として、傭兵ギルドというものが各国に幾つも存在する。
「世界情勢なんかはどうなってるんだ?」
「東も西も、何時迄も戦争は無くらならないね」
師匠は東の大陸へも行った事があるそうだが、比較的安定した国もあるが、版図拡大に熱心な国も珍しくないらしい。
「それこそ、ならず者国家なんて呼ばれている酷い国もあるからね」
「……なら潰すか?」
「……いいね。シュートを鍛えて悪を誅するのもありか」
「えっ、それって良いのか?」
ジジイからの刷り込みなのか、どうしても悪人や犯罪組織には条件反射で罰を下したくなる。師匠が顔をしかめてならず者国家の話をするので、反射的に潰すかと訊いてみたら、少し考えてそれもありだと言われてびっくりする。
「良いんだよ。私はフリーの司祭だからね」
「師匠、司祭なの。お偉いさんじゃん。そして司祭が国を潰すのを容認しちゃダメじゃん」
「私は組織に縛られない自由人だから、好きに行動するのさ。その為の強さなんだからね」
「おおぅ、……でも、その方が俺向きだな」
「だろ?」
師匠には、ジジイからの指示で多くの悪人を葬ってきた事は話してある。
その話をした時も、反応が薄いと思ったけど、師匠も似たような事を偶にしているらしい。
案外、俺たち似たもの同士の師弟かもしれないな。
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