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新たな住人
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カイトと名乗った人族の男と、その側に付き随う兎人族の女、ホビットの男の三人は、全員が私達よりも遥かに強者だと感じたわ。中でもあのカイトという男は、この危険な森を気軽に散歩する様に歩ける隔絶した力を持っている事を理解したの。
彼は私達を自分の街で受け入れると言った。
そして初めて見る私を、嫌悪感の無く普通に接してくれた。
私の一存では決められない。
私は皆んなと相談する為に一旦彼から離れたの。
「エピル!無事だった!」
私を心配して近くに潜んでいた皆んなの元に帰ると、直ぐに私は皆んなに囲まれた。
「えっ、ええ、大丈夫よ」
「でもまだ近くに居るんでしょう」
「ラヴィン、フィーネも話があるの」
私はカイトと名乗った人族が、たまたまこの森で魔物を狩っていた時に、自分達の存在を見つけた事を言った。そしてその後の彼からの提案と、彼を間近で見た印象を伝えた。
「エピル、その人族は信用出来るの?私達は人族達にとっては討伐対象なんだよ。
私達だって人間なのに……」
「ラヴィンが心配するのも良く分かるわ。私だってそうだもの。でもあの人族程の力が有れば、私達なんて一瞬で殲滅する事だって簡単なのよ。それをわざわざ対話しようとしてくれるだけでも考えても良いんじゃないかしら」
エピルの周りに集まって来た集落の仲間達が、不安そうな顔で私を見て来る。
それも当然だと思う。
この危険な森を、魔物素材の調達場所位にしか考えていないあの人族。一緒に居た兎人族の美しい女性とホビットの青年も、相当な実力者だと分かった。
そんな存在に、初めて会って信用しろなんて出来ないのも仕方ないでしょう。
でも、私達も後がないのも事実。
「でも私達もこの場所では先がないわ。
先ず生きて行くのが精一杯で、子孫を残す事も出来ないんだから」
そう、偶然にも集落で暮らす私や彼女達は、全員が女しか居ない種族。
男が生まれない種族だから、外から他の種族の男から種を貰わなければならない。
私達の親達は、外から他種族の男を拐って種族を維持していたそうだけど、以前住んでいた場所からこの森に逃げて来てからは、近隣に他種族の男を探す事も出来なかった。
「そうね……、一度私達全員で会ってみましょう」
「どうせ逃げも隠れも出来ないんでしょう。なら会うしかないんじゃない。
それに、妹達もここじゃ可哀想だもの」
ラヴィンとフィーネが、他の皆んなを代表してそう言った。
フィーネには二人の妹が居る。
母親は魔物との戦いで命を落としている。フィーネは何としても妹達を護りたいのね。
結局私達は全員で先程の人族の元へ戻った。
俺達が森の中で暫く時間を潰していた時、さっき会ったアラクネの女性の気配が近付いて来るのに気付いた。
「カイトのあんちゃん、何か全員で来たみたいだな」
「まぁ、全員に一度に話ししたほうが良いだろう。面倒な説明も一度で済むし」
「カイト様、来られたみたいです」
俺とサンクが話していると、イリアが先程のアラクネの女性が戻った事を告げる。
「全員女性か…………、良く今まで無事だったな」
「いや、カイトのあんちゃん、そこじゃないから」
サンクから突っ込みが入るが、俺もそれは分かっている。
俺達の前に姿を見せたのは、先程会ったアラクネの女性。
六人の金髪の美女達、でもその下半身は蛇のモノだった。いわゆるラミアと呼ばれる種族らしい。
残りの七人は、赤い髪の美女とまだ小学生位の子供も混じっている。彼女達は腕が翼、足に猛禽類の鉤爪を持つハーピーと呼ばれる種族だと言う。
「私達に安全な棲み家を与えてくれるのですね」
俺が少しぼうっとしていると、アラクネの女性がそう切り出して来た。
「あゝ勿論、君達を俺の領地で保護するよ。
暫くゆっくりと身体を休めて、何か出来る仕事を探しても良い。
でも、先ずは森を出る前に服を着て貰わないといけないな……、いや、このまま屋敷に転移するか」
そう、彼女達は全員が全裸だった。
アラクネは上半身が人間の女性。
ラミアも上半身が人間の女性。
ハーピーは腕と膝下以外が人間の女性。
全員が揃いも揃って美女なので、目のやり場に困る。
そこから魔物素材の調達を切り上げ、全員を屋敷へ直接転移して帰った。
彼は私達を自分の街で受け入れると言った。
そして初めて見る私を、嫌悪感の無く普通に接してくれた。
私の一存では決められない。
私は皆んなと相談する為に一旦彼から離れたの。
「エピル!無事だった!」
私を心配して近くに潜んでいた皆んなの元に帰ると、直ぐに私は皆んなに囲まれた。
「えっ、ええ、大丈夫よ」
「でもまだ近くに居るんでしょう」
「ラヴィン、フィーネも話があるの」
私はカイトと名乗った人族が、たまたまこの森で魔物を狩っていた時に、自分達の存在を見つけた事を言った。そしてその後の彼からの提案と、彼を間近で見た印象を伝えた。
「エピル、その人族は信用出来るの?私達は人族達にとっては討伐対象なんだよ。
私達だって人間なのに……」
「ラヴィンが心配するのも良く分かるわ。私だってそうだもの。でもあの人族程の力が有れば、私達なんて一瞬で殲滅する事だって簡単なのよ。それをわざわざ対話しようとしてくれるだけでも考えても良いんじゃないかしら」
エピルの周りに集まって来た集落の仲間達が、不安そうな顔で私を見て来る。
それも当然だと思う。
この危険な森を、魔物素材の調達場所位にしか考えていないあの人族。一緒に居た兎人族の美しい女性とホビットの青年も、相当な実力者だと分かった。
そんな存在に、初めて会って信用しろなんて出来ないのも仕方ないでしょう。
でも、私達も後がないのも事実。
「でも私達もこの場所では先がないわ。
先ず生きて行くのが精一杯で、子孫を残す事も出来ないんだから」
そう、偶然にも集落で暮らす私や彼女達は、全員が女しか居ない種族。
男が生まれない種族だから、外から他の種族の男から種を貰わなければならない。
私達の親達は、外から他種族の男を拐って種族を維持していたそうだけど、以前住んでいた場所からこの森に逃げて来てからは、近隣に他種族の男を探す事も出来なかった。
「そうね……、一度私達全員で会ってみましょう」
「どうせ逃げも隠れも出来ないんでしょう。なら会うしかないんじゃない。
それに、妹達もここじゃ可哀想だもの」
ラヴィンとフィーネが、他の皆んなを代表してそう言った。
フィーネには二人の妹が居る。
母親は魔物との戦いで命を落としている。フィーネは何としても妹達を護りたいのね。
結局私達は全員で先程の人族の元へ戻った。
俺達が森の中で暫く時間を潰していた時、さっき会ったアラクネの女性の気配が近付いて来るのに気付いた。
「カイトのあんちゃん、何か全員で来たみたいだな」
「まぁ、全員に一度に話ししたほうが良いだろう。面倒な説明も一度で済むし」
「カイト様、来られたみたいです」
俺とサンクが話していると、イリアが先程のアラクネの女性が戻った事を告げる。
「全員女性か…………、良く今まで無事だったな」
「いや、カイトのあんちゃん、そこじゃないから」
サンクから突っ込みが入るが、俺もそれは分かっている。
俺達の前に姿を見せたのは、先程会ったアラクネの女性。
六人の金髪の美女達、でもその下半身は蛇のモノだった。いわゆるラミアと呼ばれる種族らしい。
残りの七人は、赤い髪の美女とまだ小学生位の子供も混じっている。彼女達は腕が翼、足に猛禽類の鉤爪を持つハーピーと呼ばれる種族だと言う。
「私達に安全な棲み家を与えてくれるのですね」
俺が少しぼうっとしていると、アラクネの女性がそう切り出して来た。
「あゝ勿論、君達を俺の領地で保護するよ。
暫くゆっくりと身体を休めて、何か出来る仕事を探しても良い。
でも、先ずは森を出る前に服を着て貰わないといけないな……、いや、このまま屋敷に転移するか」
そう、彼女達は全員が全裸だった。
アラクネは上半身が人間の女性。
ラミアも上半身が人間の女性。
ハーピーは腕と膝下以外が人間の女性。
全員が揃いも揃って美女なので、目のやり場に困る。
そこから魔物素材の調達を切り上げ、全員を屋敷へ直接転移して帰った。
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