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盗賊と冒険者の少女
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私の名前は、エルレイン。
親しい人からは、エルと呼ばれているわ。
見た目は人族だけど、四分の一エルフの血が入っているクォーターなの。耳は良く見なければ、分からない程度にしか尖ってないから、気づく人はあまりいないわ。
とある事情から実家を飛び出して、サーメイヤ王国辺境のノトスの街で、冒険者として活動し始めたの。
雑用の様な仕事から、薬草の採取とか、簡単な依頼を受けていたの。
けど、それじゃあ、日々の暮らしで稼ぎが無くなる、何時もギリギリの生活をしてたわ。
そんな時、冒険者ギルドで声をかけてきた、3人の男が、パーティーを組もうと誘ってきたの。
男達は、深淵の森外縁部で、森から出て来る魔物を狩ろうと誘ってきたの。
深淵の森は、他とは比べ物にならない位、強力な魔物が生息する、第一級危険地帯だけど、中心部に向かうほど、魔物が強力になっていく事が知られているわ。
外縁部でも、私一人では絶対無理だけど、パーティーでなら、一匹位狩れるかもしれない。
深淵の森の魔物を、外縁部の魔物でも一匹狩れれば、もう少し良い宿に泊まれる。
私は焦ってたんだと思う。家を飛び出して、何の結果も出せずに、このままじゃいけないと、周りが見えていなかった。
そのツケはすぐに返ってきた。
深淵の森の外縁部に着いた途端、10人の盗賊に囲まれたの。私をパーティーに誘った、冒険者の3人もグルだった。
「……あなた達、こんな事してギルドが黙ってないわよ!」
「お前は、俺達が存分に楽しんだら、ゴンドワナ帝国に売られるんだから、俺達の心配はいらないぜ」
エルレインをパーティーに誘った冒険者の男が、ニヤニヤして言った。
ドガッ!
エルレインが、盗賊の男に背後から襲われ、ショートソードを取り上げられる。
ドサッ! ツッ!
地面に転がされるエルレイン。
10人の盗賊と冒険者の3人が、私をを取り囲み、ニヤニヤしながら私のの身体を、舐める様に見ている。
あぁ、もうダメだわ。
ガサ ガサッガサッ
私が絶望に、舌を噛み切ろうとした時、深淵の森から、一人の少年が出てきたの。
同じ歳くらいかしら、銀色の髪に、翠の瞳、綺麗な中性的な顔立ちの少年。
その少年は、私達を見て
「あ、えっと、こんにちは」
「「「「「…………」」」」」
挨拶して来て、そのままこの場を去ろうとしたの。
「では、おさきに失礼します」
・
・
・
・
「ちょっと!待ちなさいよ!」
あぁ、やっぱり厄介ごとだった。
「女の子が襲われているんだから、助けなさいよ!」
うん、そうだよね。盗賊に襲われている絵だもんね。うん、テンプレだよね。
「オラッ!ガキが、死にたくなかったら、有り金全部置いていきやがれ」
盗賊らしき、ばっちい男がニヤけた顔で、俺に怒鳴りつけてきた。
面倒だな、ドルファレス師匠に、耳にタコができるほど、言われていた事がある。
『カイト、儂が教えているのは人を殺す技術じゃ。相手は魔物の場合もあろうが、この世界で生きていこうと思うなら、そこは避けては通れん。その時に戸惑うな。その一瞬の隙が命取りになる。その事を心に刻んでおくのじゃ』
「なに黙ってんだよ!」
目の前の男が、怒鳴りつけてくるが、背後から襲いかかろうと、近づくのは気づいている。俺の気をそらしたいんだろうけど、バレバレなんだよな。
シュン!
背後からいきなり、剣で斬りつけてきた。
ドガッ!
振り返らずに剣を避け、反射的に裏拳を入れてしまった。殴られた男は20メートル程跳んで行った。
「あっ!」
転がって行った男は、ピクリとも動かない。
死んじゃったかな?
俺を殺そうとしたんだから、自業自得だよね。
「「「「テメェーー!!」」」」
盗賊風の男達が、一斉に襲いかかって来た。
だけど、どいつもそんなに強そうには見えない。たかが盗賊に、鑑定を使ってレベルを調べるまでもない。
なんせこいつらの武器ときたら、錆びた剣や斧を振り回す時点で、ダメだろう。
一応、連携して襲いかかる盗賊を、躱しながら、一人一撃で殴り倒して行く。
盗賊らしき集団13人を倒すのに、5秒掛からなかった。
ドルファレス師匠に比べれば、止まっているのと同じようなものだ。
「ふん、……じゃあ、おさきに失礼します」
残された少女に、一言声を掛けて、立ち去ろうとしたけど、そのまま立ち去る事は出来なかった。
「待ちなさいよ!」
まぁ、そうだよな。
そこで改めて少女を見て、少女が見たこともない、絶世の美少女だった事に気づく。
金色に輝く長い髪。
小さな顔に蒼い瞳。
シミひとつないきめ細かな白い肌。
細く長い手脚とメロンが2つありました。
メロンです。メロン!
「助けたんなら、最後まで面倒みなさいよ!」
俺が美少女に見惚れて、ボォーとしていたが、少女の声で我に返った。
どうやら恐怖で腰が抜けているみたいだ。まぁ、仕方ないと思う。誰でも10人を超える、武器を持った盗賊相手に、命と貞操の危機だったんだから。
「大丈夫?立てる?」
側まで近づいて、手を差し伸べる。
「……あ、ありがとう」
少女は顔を赤く染めながら、俺の手を取った。
少女を立たせてから、盗賊の後始末に付いて、どうするのか聞いてみる。
こういう場合、どうするのか、俺にはこの世界の常識がないので、彼女に任せた方が良いだろう。
「それで、これの後始末はどうしたらいい?」
「ちょっと待って」
少女は男達の確認するために、その場でピクリとも動かない、盗賊らしき男達を見て回る。
少女は男達の首もとから、名刺サイズの金属板を回収していく。
「……生きてるのは、2人だけね」
「えっ!」
自覚のないまま、童貞を切っていたようだ。ドルファレス師匠以外と、初めての対人戦で、上手く手加減出来なかったみたいだ。
ただ思ったよりショックはなかった。これは精神のステータスが、高くなっているからかもしれない。
「気にしなくても大丈夫よ。盗賊や犯罪者は、生死を問わずだから。むしろ街まで運ぶ手間を考えたら、盗賊は生かされたまま、捕らえられることは、あまりないの」
少女が回収していたのは、冒険者ギルド発行のステータスプレートだそうだ。犯罪履歴が自動で記される魔道具で、全員のプレートを確認して、全員が殺人、強盗、強姦の犯罪履歴が、記されていたという。
「生きて街で引き渡せば、犯罪奴隷に堕とされるから、その分のお金が貰えるけど……」
「ちょっと待って」
俺はまだ息のある盗賊に、軽くヒールをかける。
「あれ?ヒールじゃ足りないか」
今度はハイヒールをかけると、回復したみたいだ。
「じゃあ死んでる盗賊の、剣帯かベルトを2つ回収して。それで縛ってしまうから」
少女にそう言ったんだけど、反応がない。気になって少女の方を見ると、なんかボォーと立ち尽くしている。
どうしたんだろう。首をかしげる俺に、いきなり少女が怒鳴りつけられた。
「回復魔法を使えるなんて、あんた何者よ!それもハイヒールなんて!」
「えっ?」
少女の話では、普通戦闘職で回復魔法を使えるなんて、あり得ないらしい。例外的に聖騎士は、回復魔法を使えるのだが、聖騎士という上級職に付いている人は、この国には1人しかいないそうだ。
ここで、ふと疑問に思い、少女を鑑定してみる。
NAME エルレイン・フォン・バスターク 人族(1/4エルフ)
AGE 15
JOB 戦士Lv.5
HP 120/120
MP 60/60
えっと、貴族? まあそれは置いといて、やっぱり職業が1つしかない。盗賊達もだいたい、戦士か盗賊の1つしかなかったから、薄々そうじゃないかなと思っていたけど。どうやら職業を2つ設定出来るのは、俺だけかもしれない。
まぁ良いか。
剣帯で生きている盗賊を、後ろ手に縛り上げる。
死体から、お金と金目のものを回収し、土魔法で大きな穴を掘り、そこに死体を埋める。
深淵の森の側だから、放って置いても魔物が食べるだろうけど、アンデットになると困るので、焼くか埋めるのが常識だそうだ。
後ろで少女が、「魔法を使えるなんてどういうことよ!」と騒いでいるけど、今は先にやる事を済ませてしまおう。
結局、回復した二人の盗賊を引き連れ、街に向かう事になった。
さすがに盗賊も俺には逆らわず、素直に言うことを聞いてくれた。
親しい人からは、エルと呼ばれているわ。
見た目は人族だけど、四分の一エルフの血が入っているクォーターなの。耳は良く見なければ、分からない程度にしか尖ってないから、気づく人はあまりいないわ。
とある事情から実家を飛び出して、サーメイヤ王国辺境のノトスの街で、冒険者として活動し始めたの。
雑用の様な仕事から、薬草の採取とか、簡単な依頼を受けていたの。
けど、それじゃあ、日々の暮らしで稼ぎが無くなる、何時もギリギリの生活をしてたわ。
そんな時、冒険者ギルドで声をかけてきた、3人の男が、パーティーを組もうと誘ってきたの。
男達は、深淵の森外縁部で、森から出て来る魔物を狩ろうと誘ってきたの。
深淵の森は、他とは比べ物にならない位、強力な魔物が生息する、第一級危険地帯だけど、中心部に向かうほど、魔物が強力になっていく事が知られているわ。
外縁部でも、私一人では絶対無理だけど、パーティーでなら、一匹位狩れるかもしれない。
深淵の森の魔物を、外縁部の魔物でも一匹狩れれば、もう少し良い宿に泊まれる。
私は焦ってたんだと思う。家を飛び出して、何の結果も出せずに、このままじゃいけないと、周りが見えていなかった。
そのツケはすぐに返ってきた。
深淵の森の外縁部に着いた途端、10人の盗賊に囲まれたの。私をパーティーに誘った、冒険者の3人もグルだった。
「……あなた達、こんな事してギルドが黙ってないわよ!」
「お前は、俺達が存分に楽しんだら、ゴンドワナ帝国に売られるんだから、俺達の心配はいらないぜ」
エルレインをパーティーに誘った冒険者の男が、ニヤニヤして言った。
ドガッ!
エルレインが、盗賊の男に背後から襲われ、ショートソードを取り上げられる。
ドサッ! ツッ!
地面に転がされるエルレイン。
10人の盗賊と冒険者の3人が、私をを取り囲み、ニヤニヤしながら私のの身体を、舐める様に見ている。
あぁ、もうダメだわ。
ガサ ガサッガサッ
私が絶望に、舌を噛み切ろうとした時、深淵の森から、一人の少年が出てきたの。
同じ歳くらいかしら、銀色の髪に、翠の瞳、綺麗な中性的な顔立ちの少年。
その少年は、私達を見て
「あ、えっと、こんにちは」
「「「「「…………」」」」」
挨拶して来て、そのままこの場を去ろうとしたの。
「では、おさきに失礼します」
・
・
・
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「ちょっと!待ちなさいよ!」
あぁ、やっぱり厄介ごとだった。
「女の子が襲われているんだから、助けなさいよ!」
うん、そうだよね。盗賊に襲われている絵だもんね。うん、テンプレだよね。
「オラッ!ガキが、死にたくなかったら、有り金全部置いていきやがれ」
盗賊らしき、ばっちい男がニヤけた顔で、俺に怒鳴りつけてきた。
面倒だな、ドルファレス師匠に、耳にタコができるほど、言われていた事がある。
『カイト、儂が教えているのは人を殺す技術じゃ。相手は魔物の場合もあろうが、この世界で生きていこうと思うなら、そこは避けては通れん。その時に戸惑うな。その一瞬の隙が命取りになる。その事を心に刻んでおくのじゃ』
「なに黙ってんだよ!」
目の前の男が、怒鳴りつけてくるが、背後から襲いかかろうと、近づくのは気づいている。俺の気をそらしたいんだろうけど、バレバレなんだよな。
シュン!
背後からいきなり、剣で斬りつけてきた。
ドガッ!
振り返らずに剣を避け、反射的に裏拳を入れてしまった。殴られた男は20メートル程跳んで行った。
「あっ!」
転がって行った男は、ピクリとも動かない。
死んじゃったかな?
俺を殺そうとしたんだから、自業自得だよね。
「「「「テメェーー!!」」」」
盗賊風の男達が、一斉に襲いかかって来た。
だけど、どいつもそんなに強そうには見えない。たかが盗賊に、鑑定を使ってレベルを調べるまでもない。
なんせこいつらの武器ときたら、錆びた剣や斧を振り回す時点で、ダメだろう。
一応、連携して襲いかかる盗賊を、躱しながら、一人一撃で殴り倒して行く。
盗賊らしき集団13人を倒すのに、5秒掛からなかった。
ドルファレス師匠に比べれば、止まっているのと同じようなものだ。
「ふん、……じゃあ、おさきに失礼します」
残された少女に、一言声を掛けて、立ち去ろうとしたけど、そのまま立ち去る事は出来なかった。
「待ちなさいよ!」
まぁ、そうだよな。
そこで改めて少女を見て、少女が見たこともない、絶世の美少女だった事に気づく。
金色に輝く長い髪。
小さな顔に蒼い瞳。
シミひとつないきめ細かな白い肌。
細く長い手脚とメロンが2つありました。
メロンです。メロン!
「助けたんなら、最後まで面倒みなさいよ!」
俺が美少女に見惚れて、ボォーとしていたが、少女の声で我に返った。
どうやら恐怖で腰が抜けているみたいだ。まぁ、仕方ないと思う。誰でも10人を超える、武器を持った盗賊相手に、命と貞操の危機だったんだから。
「大丈夫?立てる?」
側まで近づいて、手を差し伸べる。
「……あ、ありがとう」
少女は顔を赤く染めながら、俺の手を取った。
少女を立たせてから、盗賊の後始末に付いて、どうするのか聞いてみる。
こういう場合、どうするのか、俺にはこの世界の常識がないので、彼女に任せた方が良いだろう。
「それで、これの後始末はどうしたらいい?」
「ちょっと待って」
少女は男達の確認するために、その場でピクリとも動かない、盗賊らしき男達を見て回る。
少女は男達の首もとから、名刺サイズの金属板を回収していく。
「……生きてるのは、2人だけね」
「えっ!」
自覚のないまま、童貞を切っていたようだ。ドルファレス師匠以外と、初めての対人戦で、上手く手加減出来なかったみたいだ。
ただ思ったよりショックはなかった。これは精神のステータスが、高くなっているからかもしれない。
「気にしなくても大丈夫よ。盗賊や犯罪者は、生死を問わずだから。むしろ街まで運ぶ手間を考えたら、盗賊は生かされたまま、捕らえられることは、あまりないの」
少女が回収していたのは、冒険者ギルド発行のステータスプレートだそうだ。犯罪履歴が自動で記される魔道具で、全員のプレートを確認して、全員が殺人、強盗、強姦の犯罪履歴が、記されていたという。
「生きて街で引き渡せば、犯罪奴隷に堕とされるから、その分のお金が貰えるけど……」
「ちょっと待って」
俺はまだ息のある盗賊に、軽くヒールをかける。
「あれ?ヒールじゃ足りないか」
今度はハイヒールをかけると、回復したみたいだ。
「じゃあ死んでる盗賊の、剣帯かベルトを2つ回収して。それで縛ってしまうから」
少女にそう言ったんだけど、反応がない。気になって少女の方を見ると、なんかボォーと立ち尽くしている。
どうしたんだろう。首をかしげる俺に、いきなり少女が怒鳴りつけられた。
「回復魔法を使えるなんて、あんた何者よ!それもハイヒールなんて!」
「えっ?」
少女の話では、普通戦闘職で回復魔法を使えるなんて、あり得ないらしい。例外的に聖騎士は、回復魔法を使えるのだが、聖騎士という上級職に付いている人は、この国には1人しかいないそうだ。
ここで、ふと疑問に思い、少女を鑑定してみる。
NAME エルレイン・フォン・バスターク 人族(1/4エルフ)
AGE 15
JOB 戦士Lv.5
HP 120/120
MP 60/60
えっと、貴族? まあそれは置いといて、やっぱり職業が1つしかない。盗賊達もだいたい、戦士か盗賊の1つしかなかったから、薄々そうじゃないかなと思っていたけど。どうやら職業を2つ設定出来るのは、俺だけかもしれない。
まぁ良いか。
剣帯で生きている盗賊を、後ろ手に縛り上げる。
死体から、お金と金目のものを回収し、土魔法で大きな穴を掘り、そこに死体を埋める。
深淵の森の側だから、放って置いても魔物が食べるだろうけど、アンデットになると困るので、焼くか埋めるのが常識だそうだ。
後ろで少女が、「魔法を使えるなんてどういうことよ!」と騒いでいるけど、今は先にやる事を済ませてしまおう。
結局、回復した二人の盗賊を引き連れ、街に向かう事になった。
さすがに盗賊も俺には逆らわず、素直に言うことを聞いてくれた。
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