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二百十九話 コソコソ
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以前にも感じた憶えある魔力を察知した。
敵意がないので、基本的には放置だけど、それが人族や獣人族じゃなく、魔族なのが少し首を傾げる。
「ご主人様。どうかされました?」
「いや、たいした事じゃないんだがな」
「ああ、この魔力は、私の顔見知りの知り合いですな」
俺の様子を見て、今日も俺の側に影のように付き従うリーファから何かあったか聞かれたが、遅れて同じく察知したセブールは俺が見つけた存在を知っているようだ。
「旦那様、始末致しますか?」
「イヤイヤ、まだ何もしていないのに、流石に可哀想だろう。それに魔族だろ?」
セブールが何でもないように、物騒なセリフを言う。魔王国の手間、何も悪い事をしていない魔族を始末なんてするつもりはないぞ。
「アレは、私の顔見知りの相棒みたいなものです。その顔見知りが碌でもない者でして……」
「なに? 犯罪者か何か?」
「ギリギリ魔王国からは手配されるような事はしていないと思います」
セブールが言うには、あの魔族は知り合いの相棒のようなもので、多分草原地帯を探りに来ているそうだ。
セブールに、その顔見知りの話を聞くと、相当変わり者の魔族らしい。
少々……いや、だいぶ倫理観を投げ捨てたマッドな研究をしていたそうだ。
「かなりの実力者なのか?」
「いえ、魔族基準でもたいした事はないかと」
「あれ?」
「戦闘ではなく研究に極振りしていますから」
「ああ、なる程」
いわゆるマッドサイエンティストって奴か。非道な実験もしているらしいが、被験者を極悪人の犯罪奴隷を買って行っているので、魔王国も見逃しているそうだ。
「どうせ碌でもない事を企んでいるのでしょう。実害がでる前に始末致しますか?」
「いや、情報収集だけなら問題ないよ。それに探ってるのは一人だろう。余計に馬鹿なことはしないと思うぞ」
セブールが懸念になる前に始末しましょうかと言ってきたけど、流石にそれは止めておく。情報収集だけなら何も問題ないからな。
「旦那様がそうおっしゃるのなら監視にとどめましょう」
「それか、いっそ直接話を聞くかだな。まあ、正直に話すかは分からないがな」
「それもありですな。それに旦那様なら、容易く精神を読み取れるでしょうし」
「いや、やらないよ。あきらかな犯罪行為に走ったなら別だけど、コソコソ探るくらいで、闇魔法を使ってまで情報を吸い取るなんてしないぞ」
セブールの言う事がいちいち怖い。確かに闇魔法を使えば、情報を頭から直接抜き取る事も簡単だけどな。
「では、暫くコソコソしているようなら、直接話を聞く事にしましょう」
「そうだな。害はないとはいえ、コソコソ探られるのは気持ちいい訳じゃないからな」
その魔族は、敵意や害意を外に出さないよう細心な注意を払っているみたいだから、問題にはならないだろうけどな。
取り敢えず、一度話を聞くか。
◇
本当に、あのジジイは諦めが悪い。
俺は二度と近付きたくなかった草原地帯へ来ている。
それもこれも、あの頭のおかしいジジイが五月蝿いからだ。
そこまでジジイに恩がある訳じゃない。食えない子供の頃に、食わせて貰った程度だ。
そんな恩なんて、大人になる前に返した筈なんだが、食えない子供の頃に食わせて貰ったっていうのは、俺が思っているよりも大きいんだろうな。
「はぁ、古竜様って、何でもアリなんだな。それに竜人の始祖って、ジジイが喜びそうだけど、言いたくない」
草原地帯に戻って来て最初に判明した変化は、城塞都市の外で寛いでいた黄金竜様がいないって事だ。
帰ったのか? と思ったが、その訳は直ぐに分かった。
なんと黄金竜様は、人化して屋敷に暮らしていた。そのお世話係に、眷属である竜人を創りだしたらしい。これは城塞都市内に住む者なら皆んな知っている事だったので、俺も直ぐに知る事になった。
古竜は全部で五体だそうで、その内の黄金竜様が定住。他の古竜様方は、交代で訪れては休暇を楽しんでいるらしい。
古竜様方にも役目があるそうで、だいたい多くて四人の人化した古竜様がいて、四人の竜人が世話係としているそうだ。
古竜様の役目については、世界を整えるとか何とか、壮大過ぎて俺には理解が及ばない。
「しかし、古竜様は兎も角、竜人ならワンチャンありそうだから始末が悪いぜ」
俺の目が節穴じゃなければ、古竜様が創られた眷属である竜人は、魔王国に住む竜人族なんかとは比べものにならないくらい格上だと分かる。
魔王国の竜人族も、魔族の中では強者で知られているが、古竜様が眷属としている竜人は格が一つも二つも上だ。
とはいえ、始祖と言っても竜人は古竜様に比べれば、俺たち魔族でも生涯を掛ければ手が届く可能性のある。勝てるとは言ってないぞ。手が届くかもって話だ。
で、現状、俺やジジイじゃあの竜人にも勝てない。だけど血の一滴くらいは何とかなりそうなんだよな。
「まあ、古竜様や、その上の御方を敵に回すなんてあり得ないだけどな」
そう。古竜様のお世話係である竜人に手を出して、古竜様やこの草原地帯の支配者が黙っている訳がない。
ただ、あのジジイがそれで納得するかどうか。しないだろうなぁ。嫌だなぁ。もう本当に、ジジイと離れるか。
そんな考えが頭をグルグルと巡る。
そんな俺に、背後から声が掛かった。
「少しよろしいですかな?」
「!?」
体が硬直する。俺に一切気付かれる事なく、背後を取られるなんて、声を上げなかった自分を褒めたいくらいだ。
なるだけ自然に振り返ると、そこに居たのは魔王国では有名人であるセブール殿だった。
あの暴虐の先代魔王の側近にして、外縁部とはいえ深淵の森に屋敷を構えて隠居した、ジジイとはまた別のベクトルで頭のおかしな人物。
そして現在、この城塞都市を含めた草原地帯の支配者の部下である事までは掴んでいる。
「私の仕える主人がお話を聞きたいと仰っています。少しお時間よろしいですかな?」
「ひゃ、ひゃい」
思わず声が上擦ってしまった俺は悪くない。
目の前に立つ人物が、俺やジジイが逆立ちをしても届かない領域にいるのが分かるから。
(クソッ! 魔王よりもずっとやべえじゃねぇか!)
この状況で、俺に否と言える筈もなく、せいぜい心の中で毒づくのが精一杯だった。
ちくしょう。恨むぜジジイ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いずれ最強の錬金術師?』のコミック版6巻が、7月19日より順次書店にて発売予定です。
お手に取って頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
敵意がないので、基本的には放置だけど、それが人族や獣人族じゃなく、魔族なのが少し首を傾げる。
「ご主人様。どうかされました?」
「いや、たいした事じゃないんだがな」
「ああ、この魔力は、私の顔見知りの知り合いですな」
俺の様子を見て、今日も俺の側に影のように付き従うリーファから何かあったか聞かれたが、遅れて同じく察知したセブールは俺が見つけた存在を知っているようだ。
「旦那様、始末致しますか?」
「イヤイヤ、まだ何もしていないのに、流石に可哀想だろう。それに魔族だろ?」
セブールが何でもないように、物騒なセリフを言う。魔王国の手間、何も悪い事をしていない魔族を始末なんてするつもりはないぞ。
「アレは、私の顔見知りの相棒みたいなものです。その顔見知りが碌でもない者でして……」
「なに? 犯罪者か何か?」
「ギリギリ魔王国からは手配されるような事はしていないと思います」
セブールが言うには、あの魔族は知り合いの相棒のようなもので、多分草原地帯を探りに来ているそうだ。
セブールに、その顔見知りの話を聞くと、相当変わり者の魔族らしい。
少々……いや、だいぶ倫理観を投げ捨てたマッドな研究をしていたそうだ。
「かなりの実力者なのか?」
「いえ、魔族基準でもたいした事はないかと」
「あれ?」
「戦闘ではなく研究に極振りしていますから」
「ああ、なる程」
いわゆるマッドサイエンティストって奴か。非道な実験もしているらしいが、被験者を極悪人の犯罪奴隷を買って行っているので、魔王国も見逃しているそうだ。
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セブールの言う事がいちいち怖い。確かに闇魔法を使えば、情報を頭から直接抜き取る事も簡単だけどな。
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「そうだな。害はないとはいえ、コソコソ探られるのは気持ちいい訳じゃないからな」
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取り敢えず、一度話を聞くか。
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本当に、あのジジイは諦めが悪い。
俺は二度と近付きたくなかった草原地帯へ来ている。
それもこれも、あの頭のおかしいジジイが五月蝿いからだ。
そこまでジジイに恩がある訳じゃない。食えない子供の頃に、食わせて貰った程度だ。
そんな恩なんて、大人になる前に返した筈なんだが、食えない子供の頃に食わせて貰ったっていうのは、俺が思っているよりも大きいんだろうな。
「はぁ、古竜様って、何でもアリなんだな。それに竜人の始祖って、ジジイが喜びそうだけど、言いたくない」
草原地帯に戻って来て最初に判明した変化は、城塞都市の外で寛いでいた黄金竜様がいないって事だ。
帰ったのか? と思ったが、その訳は直ぐに分かった。
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古竜は全部で五体だそうで、その内の黄金竜様が定住。他の古竜様方は、交代で訪れては休暇を楽しんでいるらしい。
古竜様方にも役目があるそうで、だいたい多くて四人の人化した古竜様がいて、四人の竜人が世話係としているそうだ。
古竜様の役目については、世界を整えるとか何とか、壮大過ぎて俺には理解が及ばない。
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俺の目が節穴じゃなければ、古竜様が創られた眷属である竜人は、魔王国に住む竜人族なんかとは比べものにならないくらい格上だと分かる。
魔王国の竜人族も、魔族の中では強者で知られているが、古竜様が眷属としている竜人は格が一つも二つも上だ。
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