上 下
1 / 110
1巻

1-1

しおりを挟む



 一話 ゴーストになった男、洞窟どうくつへ避難します


 意識がゆっくりと浮上してくる。
 なんか体がフワフワするな。俺の家のベッドはこんなに柔らかくなかったよな。
 そんな違和感に目を開けると、暗い森の中だった。

「な、なんだっ⁉ こ、ここは、何処どこだ?」

 三百六十度見回しても、疑問は解消されない。
 そもそも俺の家の近くに森なんてなかった。直前の記憶を思い出そうとする。
 仕事を終え、疲れた体をって、築四十年のボロアパートに帰ったところまでは覚えている。
 それからどうしたっけ?
 手をひたいに当て考え込んだ俺は、決定的におかしな事に気付いてしまう。

「すっ、けてるぅぅぅぅーー‼」

 慌てて全身を確認すると、足はぼやけて消えかかり、体は宙に浮いていた。

「お、俺に何があった?」

 いや、何となく理解はしている。認めたくないだけだ。

「お、俺って死んだのか……」

 俺は霊感などのたぐいはまったくなかったので、幽霊ゆうれいなんて見た事はなかった。それなのに、俺自身が幽霊になるなんて……
 その時、森の奥で獣か何かの咆哮ほうこうが聞こえた。

「ひっ!」

 俺は慌ててその場から逃げ出した。
 地縛霊じばくれいじゃなくてよかったなんて、このに及んで、そんなつまらない事を考えてる俺って……
 俺は、森の中に突然出現した洞窟の入り口みたいな場所に逃げ込んだ。
 俺の本能か何かが、この森はヤバイという警鐘けいしょうをガンガン鳴らしている。
 死んでから第六感に目覚めても……と思いつつ、もう死んでいるんだから、これ以上どうにもならないはずなんだけど、あせってしまう。
 洞窟も警戒するべきなんだろうが、森よりも圧倒的にマシだと、本能で理解できた。
 真っ暗な洞窟を奥に進むと、暗い筈の洞窟の中が何故か視認できる。
 俺ってこんなに夜目よめが利いたかな。それとも幽霊になったからか。
 幽霊は夜に出るものだもんな。夜目が利いても不思議じゃないか。
 かく、夜目が利くのは困る話じゃない。気にせずそのまま進むと、壁や天井全体がうっすらと光っている場所に着いた。洞窟はまだまだ先へと続いているようだ。
 幽霊になったからか、俺は危機感もなくどんどん先へ進んだ。
 少し進んだところに小部屋のような場所があったので、そこで休憩する事にした。
 正直に言うと、俺は幽霊で体がないのだから、疲れる事もなかったけど。

「はぁ、自分の名前も思い出せないなんて……、俺は誰なんだ? うわぁっ⁉」

 俺がそう独り言をつぶやいた時、目の前に半透明のパネルが出現した。


 ――――――――――――――――――――
 名前:????
 種族:ゴースト レベル1
 スキル:ドレインタッチ レベル1
 称号:異世界から紛れ込んだたましい
 ――――――――――――――――――――


「…………はっ?」

 少しの間ほうけてしまったのも仕方がないと思う。短時間だったのをめて欲しいくらいだ。

「ゴーストって、幽霊と何が違うんだ? いやそれより、異世界から紛れ込んだ魂って……ここ異世界かよ!」

 思わず頭が痛くなる。痛くなる頭はないけど。
 種族のところを見ていると、詳細な説明が頭に浮かんだ。


 ゴースト……死したモノの魂が、濃い魔力にさらされ魔物へ至った存在。死霊系最底辺の魔物。


「おうふっ、俺って魔物なのかよ。しかも最底辺の存在って……」

 俺はその場に四つんいになって、落ち込んだ。
 まあ、ぐに気を取り直したんだけどな。考えても仕方ない。
 それより名前の欄が????だな。何か、仮にでも付けた方がいいな。

「よし、シグムンドにしよう。英雄からパクっても誰も文句は言わないよな。異世界らしいし」

 そう名前を決めた瞬間、全身から、何かが急速に抜けていく感覚に意識が遠のく。
 気を失う寸前、全身って言ってもゴーストだから体はない筈なんだけどなぁ……なんてバカな事を考えていた。


 どれだけ意識を失っていたのか、再び目を開けると、俺は洞窟の小部屋でフヨフヨ浮かんでいた。

「どうしたんだ? ゴーストが気を失うなんて……」

 ステータスのような表示を見れば分かるかもしれないと、パネルがもう一度出るよう念じる。

「おっ、出た出たっ……へっ?」


 ――――――――――――――――――――
 名前:シグムンド
 種族:ゴースト レベル1
 スキル:ドレインタッチ レベル1
 称号:異世界から紛れ込んだ魂、ネームドモンスター特異種
 ――――――――――――――――――――


 名前が表示されているのはいい。それより称号が増えている。


 ネームドモンスター特異種……消滅を乗り越え自ら名持ちの魔物へと進化した存在。種族の進化限界を超え、進化の系統樹から進化先を自ら選択できる。


「ヤバイ、俺、消滅しかけてたのか」

 命の危機だったらしい。生きてはいないけど。

「よし! 落ち着こう」

 便宜的べんぎてきに、この半透明のパネルをステータスパネルと呼ぼう。
 このステータスパネルをよく見て、今後の方針を決めるべきだろう。
 これが夢じゃなければ、俺はゴーストとして、生きていかないといけない。
 ゴーストが死ぬのか疑問だが、魔物なのだから、討伐されれば死ぬんだろう。
 スキルという項目に一つだけある、ドレインタッチの詳細を調べる。


 ドレインタッチ……生き物の生命力を奪う。接触していないと発動しない。


「うん。思いっきり悪者の技だな」

 分かってたさ、ゴーストだもんな。死霊って時点でヒーローじゃない。
 まあいいや。兎に角生き残る事を優先して、少し強くなった方がいいのかな。
 俺は覚悟を決めて、小部屋を出た。
 俺はどうやら、魔力らしきものを感じられるようになったらしい。
 それによると、洞窟の奥と森の中では、森の中の方が魔力が濃いみたいだ。
 進むなら洞窟の奥だろう。
 考えた末、俺は洞窟の奥へと進んで行った。



 二話 洞窟の中は魔物が一杯


 小部屋から出て、直ぐにデカイねずみを見つけた。
 デカイ。大事な事だから二回言った。
 でもヌートリアもこのくらいのサイズだったか? なら不思議でもないのか?
 ここでよく考える。
 ず、今の俺は弱過ぎて、いつ消滅するかも分からない。
 そして、ステータスパネルにあった、進化の系統樹というワード。
 そう、俺は進化する事ができる。しかも自分で進化先を選ぶ事ができる。
 もしかすると、実体を持つ魔物に進化できるかもしれない。
 進化するためには、レベルがある事を考えれば、レベルを上げればいいのだろう。
 どうすればレベルが上がるのか。他の魔物を倒せばいい。異世界もののテンプレだからな。
 さて、いざ戦うとして、スキルにドレインタッチがあるって事は、生命力を奪えって事だよな。
 物は試しにと、そっとデカネズミに近付いて、ドレインタッチを発動する。
 デカネズミはビクッとして逃げようとしたが、不意をついた俺の優位は変わらない。
 俺のドレインタッチの影響で力が抜けていくのか、デカネズミは暴れる元気もなくなり、やがてピクリとも動かなくなった。

「これヤバイな。力が流れ込んでくる」

 生命力を奪い力がみなぎるゴーストってどうなんだと思わなくもないが、そんなものだと納得しよう。

「へっ?」

 すると、地面に横たわっていた筈のデカネズミが黒いきりとなって消えて、その後に、ビー玉よりも小さな丸い石が残った。
 それを見た瞬間、無意識に俺は手を伸ばしていた。
 ビー玉のような石から、再び何かが流れ込んでくる。
 直ぐに収まり、地面に転がってた石は色が抜け、粉々になって消えた。

「……これが魔石っていうヤツなんだろうな」

 ゴーストとしての知識なのか、魔石だという事は分かった。
 そして、あのデカネズミも魔物なんだと理解した。
 ステータスパネルを確認してみる。


 ――――――――――――――――――――
 名前:シグムンド
 種族:ゴースト レベル2
 スキル:ドレインタッチ レベル1、嗅覚強化
 ユニークスキル:ソウルドレイン
 称号:異世界から紛れ込んだ魂、ネームドモンスター特異種
 ――――――――――――――――――――


「やっぱり、レベルが上がってる。いや、ユニークスキル?」

 レベルが上がった感覚はあった。
 力が漲る感覚があったから。だけどユニークスキルが増えているのは何なんだ。


 嗅覚強化……嗅覚が強化される。強化幅はゼロ~五倍まで任意で調節可能。
 ソウルドレイン……魔物の魔石からその魔物の持つ力を取得できる。


 魔石を取り込んだから、ソウルドレインがスキルとして現れたのか。
 それでデカネズミのスキルが嗅覚強化ね。うん、俺には関係ないな。ゴーストだからにおわないし。
 これで俺が強くなる道筋が見えた。
 何せ俺は、死霊系の最底辺の魔物らしいからな。コツコツと少しずつ強くならないと、そのうち消滅させられるかもしれない。
 その後、分かれ道が多い迷路を進んで行く。
 レベルが上がったからか、飛ぶスピードが上がった気がする。
 洞窟の角を曲がったところに、またデカネズミを見つけた。
 今度も不意打ちで、ドレインタッチを食らわせる。
 一匹目よりも短い時間で倒せたと思う。
 残った魔石を何も考えずに吸収した時だった。
 力が流れ込んできた感覚に、ステータスパネルを確認すると、病毒耐性というスキルを取得していた。
 一つの魔物から複数のスキルが取得できるんだ。確かに病毒耐性って、ネズミらしいっちゃらしいけどな。
 その後も、何匹もデカネズミを倒して魔石を吸収したが、取得したスキルはなかった。
 一つの魔物から二つだけスキルを取得できるのか、それともデカネズミがスキルを二つしか持ってないのか、まだ分からないな。
 にしても、ゴーストになってから時間の感覚がない。
 睡眠は必要ないし、食事も必要ない。まあ、ドレインタッチで奪う生命力が食事だとも言えるんだが。
 だから俺は、休憩する事なく魔物を狩りまくった。
 デカネズミの他に出て来た魔物は、これも日本じゃ見た事のない大きさの百足むかでに、小判大のスカラベっぽいの。
 百足から毒生成と毒耐性を、スカラベからは悪食あくじきのスキルを取得した。
 百足は毒攻撃をする。なので自分の毒でダメージを受けないよう、毒に耐性があるんだろうな。俺はゴーストだから、毒も関係ないんだけど。
 悪食にしても、食中毒にならなくなるのと、食べた物から栄養素を効率的に取得するスキルみたいだけど、そもそも俺って食べないからね。
 デカネズミも百足もスカラベも、ダメージを与える攻撃はしてこなかった。
 油断していた俺は、大きな蝙蝠こうもりの魔物から初めてダメージを受けた。
 何か魔力由来の攻撃が飛んでくる。
 風と超音波かもしれない。
 何とか倒した後、魔石を吸収して、汗もかかないのに額の汗を拭う。
 俺のダメージは、ドレインタッチとソウルドレインで回復した。
 ステータスパネルを確認すると、風魔法スキルを取得していた。
 ここで、おおっ魔法、なんて浮かれる気も起きなかった。
 下手したら、消滅してたのは俺の方だからな。
 その後、何度か蝙蝠の魔物を不意打ちで倒した。それで得たのは、聴覚強化スキルだけだった。
 超音波の攻撃は、風魔法のアレンジなのかもしれない。
 そして俺は、下へと続く階段を見つけてしまった。

「……これっ、もしかしなくてもダンジョンなんだよな」

 魔物が死体を残さず消えるしね。
 下りる前に、もう一度ステータスパネルを確認してみた。


 ――――――――――――――――――――
 名前:シグムンド
 種族:ゴースト レベル10(進化可)
 スキル:ドレインタッチ レベル2、風魔法 レベル1
     嗅覚強化、聴覚強化、毒生成
     病毒耐性、毒耐性、悪食
 ユニークスキル:ソウルドレイン
 称号:異世界から紛れ込んだ魂、ネームドモンスター特異種
 ――――――――――――――――――――


 流石さすがに最弱のゴーストだけあって、進化可能までのレベルが低い。
 もうレベルが10に上がっていた。そして進化可の表示。
 意識すると、進化先の選択肢が頭の中に説明と共に浮かぶ。


 ハイゴースト……死霊系の魔物。種族スキル、闇魔法を持つ。
 スケルトン……骨の体を持つ魔物。武術スキルを修得可能。種族スキル、骨再生を持つ。
 ゾンビ……腐った体を持つ。種族スキル、痛覚耐性を持つ。


 ゾンビはないな。痛覚耐性って、腐った体に痛いも何もないしな。
 選ぶなら、ハイゴーストかスケルトンの二択だ。
 スケルトンの、武術スキルを修得可能ってのが罠だよな。修得って事は、鍛錬しないと身に付かないって事だもんな。

「よし! ハイゴーストに進化だ!」

 そう意識すると、力が漲ってくるのが分かった。

「……終わったのか?」

 自分の姿に、別段変わった様子はない。


 ――――――――――――――――――――
 名前:シグムンド
 種族:ハイゴースト レベル1
 スキル:ドレインタッチ レベル2、風魔法 レベル1、闇魔法 レベル1
     嗅覚強化、聴覚強化、毒生成
     病毒耐性、毒耐性、悪食
 ユニークスキル:ソウルドレイン
 称号:異世界から紛れ込んだ魂、ネームドモンスター特異種
 ――――――――――――――――――――


 うん、正統進化だな。
 闇魔法はレベル1で、使えるのはスリープとカースだけみたいだな。ついでに風魔法のレベル1では、ウインドカッターという魔法が使えるみたいだ。
 スリープは対象を眠らせる魔法。カースは呪いというより、対象の体調を崩す程度の弱いデバフ効果を与える魔法だな。
 魔法は結構柔軟性があるみたいで、ウインドカッターで、弱い微風なんかも可能だった。
 勿論もちろん、レベルが上がらなければ自由に魔法は使えない。
 おそらく魔力の量というよりも、制御が無理なんだろうな。


 その後、二階層で同族に遭遇した。
 ……厳密には地下二階なのか? 一応、ダンジョンだと想定して二階層と呼ぼう。
 ゴーストだ。
 透き通っているが、俺とは違い、ファンタジー風の革鎧かわよろいを着て、西洋風の顔立ちだった。
 俺がのっぺりとした顔だなんて言ってないぞ。アイツらが立体的過ぎるんだ。
 ここで少し考える。
 ゴースト相手には、ドレインタッチが効かないかもしれない。生命力なんてないからな。
 ゲームのように、アンデッド系にもHPが設定されているならともかく、それはなさそうだと同種の俺だから分かる。

「ウインドカッター!」

 手をゴーストに向けて放つと、呆気あっけなくゴーストは掻き消え、魔石がポトリと地面に落ちた。

「この魔石はどこから出てくるんだ?」

 自分の体を見ても、魔石は見つけられない。
 落ちた魔石を拾い吸収するが、何のスキルも取得しなかった。

「まあ、そうだよな。さっきまで俺もゴーストだったんだから」

 二階層に出没する魔物の種類は、まれに出て来るゴースト以外、一階層と変わらなかった。
 時間の感覚がないので、この世界に来てどれだけ経ったのか分からないが、俺は休む事もなく、ひたすら二階層を探索しては魔物を倒し、魔石を吸収していた。
 そして今、俺の目の前に三階層へと続く階段がある。
 俺は躊躇ちゅうちょする事なく階段を下りた。



 三話 二回目の進化


 三階層を探索していると、今までの魔物に加え、ファンタジーの定番に出会った。
 子供くらいの身長にみにくい顔、緑の肌に頭に小さな二本の角、汚い腰蓑こしみのを着けた魔物。

「ウワッ、ゴブリンか」

 俺が見つけたゴブリンは、一匹だけで行動しているようだ。
 手に棍棒こんぼうを持っているが、ハイゴーストの俺に棍棒は効かない。
 グギャグギャうるさいが、ドレインタッチで簡単に倒せた。
 そして、魔石から嫌なスキルを取得してしまった。
 精力強化。今はゴーストなので関係ないが、実体を持つようになった時に不安なスキルだ。
 一旦、そのスキルの事は忘れるようにした。
 次に、変なのを見つけた。
 ふわふわとただよう光の玉。
 サクッと倒せたよ。メチャ弱い。
 コロンと転がった魔石のサイズが弱さを物語っている。
 まあ、何も考える事なく、流れ作業のように魔石を吸収したんだが、あろう事かあの野郎、光魔法スキルを持っていやがった。
 ゴーストなのに光魔法って大丈夫なのか?
 色々と実験した結果、俺にもダメージがあるが、アンデッド系の敵には、普通に攻撃手段として使えた。神聖系の魔法を使うゴーストってどうなんだろう。
 五階層に下りた俺は、新たなファンタジーの定番に出会う。
 ゼリーのような体に、真ん中にコアを持つスライムだ。
 動きも遅いし、ドレインタッチでサクッとで終わり。
 スライムからは物理耐性が取得できたんだが、これも、俺が実体を持つまで意味のないスキルだった。
 ゴブリンが二匹から五匹の群れで出て来るようになって、もうゴブリンからはスキルを取得できないと思っていたのだが、新しいスキルをいくつか取得した。
 夜目は、その名の通り暗い場所でもよく見えるスキル。だけど俺はゴーストだからか、普通に暗闇でも困らない。
 そして、短剣術、棒術、弓術などの武術系のスキルを取得した。
 くそっ、ゴブリンのくせに武術系のスキルを持ってるなんて、生意気な奴らだ。
 当然、武器を持てない俺には死にスキルだ。
 そうして、出て来る魔物を倒しながらドンドンと先に進む。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト) 前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した 生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ 魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する ということで努力していくことにしました

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。