いずれ最強の錬金術師?

小狐丸

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2巻

2-1

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 ◇


 迷惑なことに勇者召喚に巻き込まれてしまった僕、イルマ・タクミ。
 この世界を管理する女神ノルン様から地球へは帰れないと宣告されたんだけど、その代わりに生産に役立つスキルなどの便宜べんぎを図ってもらって転生することになった。
 もらったスキルの錬金術を駆使していろいろと物作りにチャレンジするうちに、臆病者おくびょうものの僕でもどうにか異世界に対応できたみたい。
 それで、蜘蛛くもの魔物のカエデを従魔じゅうまにしたり、奴隷商会でソフィアとマリアを保護したりして仲間を増やしながらのんびり暮らしていたんだけど、そろそろ装備を新調しても良いかなって思ったんだよね。
 ファンタジーならではの、ミスリルとかアダマンタイトとかの素材に。
 そんなわけで新しい装備の素材調達のために、鍛冶師かじしの親方ドガンボさん、冒険者パーティー「獅子ししきば」のヒースさん達とともに、鉱山の町ホルアスへと向かったのだけれど……



 1 タクミ、嫉妬しっとされる


 これまで僕らが滞在していた町ボルトンからホルアスへのちょうど中間辺りに、もりという危険な森林地帯があるらしい。
 死の森を含む森の範囲は広大で、移動予定として考えている六日間のうち二日目には森が見え、それから二日間、森を横に見ながら走り続けた。
 ボルトンの冒険者ギルドで受注した指名依頼で、その森に棲息せいそくするトレントを狩ることになっているのだが、戦斧せんぷを背負った戦士のヒースさんの情報によると嫌になるほどトレントだらけらしい。
 死の森は魔素まそが濃く、いろいろと外の世界とは違う魔物がありえない数いるようだ。
 やだね~、そんな怖いところ行きたくない。赤髪の優男やさおとこのライルさんは、トレントを狩るだけなら森の外縁部で大丈夫だって言ってたけど……


 ◇


「で、タクミよ。こんな綺麗きれいなお姉ちゃんの奴隷が二人も……説明してくれるよな?」

 一日目の野営のとき、ライルさんが絡んできて、少しウザい。

「いや、たまたまですよ。僕は生産職じゃないですか。作った物が少し売れちゃいまして、お金が入ったから家を借りたんですけどね。家の管理をしてくれる人をパペック商会に相談したんですよ。そしたらパペックさんから奴隷を勧められまして、運良く二人に出会えたってわけです」
「何が、出会えたってわけです、だ! ソフィアさんなんてエルフじゃねえか!」

 ライルさんの興奮は収まらない。
 まあでも僕も逆の立場だったら言っただろう。
 モゲロ! と。

「いや、タクミ、俺としてはタクミに引っ付いてるその子も気になるんだが……」

 僕のひざの上にはカエデが陣取っていた。
 カエデはこの前までキラースパイダーだったのだけれど、進化してアルケニーという種族になった。女の子の上半身に蜘蛛の下半身がくっ付いているけど、可愛い。

「カエデのこと~?」
「カエデは、僕がボード村にいたときにはもう一緒でしたよ。ボード村の奥様方にカエデは大人気でしたから」
「カエデいっぱい糸出したの~!」

 カエデのことをいろいろ説明したんだけど、若干引き気味のライルさん。
 そりゃそっか。でもそう考えるとボード村の奥様方はすごいね。

「特異種とはいえ、キラースパイダーがアルケニーに進化するなんて聞いたことないぞ。そもそもアルケニー自体が未知の魔物だと思うんだが、俺が気にしすぎなのか?」

 普通にカエデを受け入れているソフィアやマリアを見て、ヒースさんは何も言わなくなった。

「まあ良いか! カエデちゃんは可愛いから!」
「カエデ可愛い~?」
「うん、可愛いよ」

 僕にもたれながら見上げてくるカエデをでてあげる。


「それより、どこで奴隷を二人も買える金を稼いだんだよ!」
「ライル、いい加減にしろ」

 そう言ってヒースさんがライルさんをたしなめるけれど、ライルさんの嫉妬の炎はメラメラ燃えている。
 そういえば以前、ライルさんはチャラいから本気の彼女ができない、とヒースさんが言っていた。
 冒険者パーティー「獅子の牙」はBランクへ昇格間近らしい。そんなこともあって、ライルさんはそろそろ身を固めたいようだ。
 ちなみにヒースさんも、意外や意外、無口なボガさんも、すでに結婚しているとのこと。ライルさんがあせるのもわかる気がする。

「ソフィアさん、俺なんてどう?」

 とうとうソフィアに直接こなかけ始めた!
 いや、他人の奴隷を口説くどいてどうする。

「私の身も心も、タクミ様のものですから」
「ねえねえ、マリアちゃん。男の魅力って俺くらいの年齢からだと思うんだよね。どう? 俺なんか包容力あるよ」
「私も、タクミ様と一生を歩むって決めてますから」

 いや、ソフィアに粉かけて断られたらすぐにマリアってどうよ。しかも玉砕ぎょくさいしてるし。

「チッ、チクショォーーーー!!」

 ライルさんが走ってどこかに行ってしまった。

「すまんなタクミ。ライルは普段はもっとまともなんだが、つい最近、夜の店のお姉ちゃんにフラれたみたいでな。そこに来て、タクミの奴隷が二人とも絶世の美女と美少女だろ。しばらくそっとしといてくれるとありがたい」
「……何だかすみません」

 いたたまれなくなるな。
 前世のアラフォーサラリーマン時代の僕とかぶる。
 ノルン様ありがとう。
 イケメンに創ってくれて。


 ◇


 次の朝、ライルさんはケロッとしていた。
 その図太ずぶとさに尊敬してしまう。
 二日目は、時折狼系の魔物が襲ってくるくらいで、何事もなく順調に進んだ。
 魔物が襲ってきているのに、「何事もなく」って言ってる僕はこの世界になじみすぎているのかもしれない。
 サクッと魔物を倒したところで、ヒースさんが声をかけてくる。

「タクミ、なかなかやるじゃないか。とてもじゃないけど生産職の戦い方じゃないぞ」
「ありがとうございます。素材のために魔物を自分で狩りに行くこともありますし、少しは戦う訓練もしないと……僕なんてまだまだです」

 本当に、ヒースさん達に比べたら僕なんてまだまだだ。
 ソフィアは魔法なしでもヒースさん達と同等の強さを誇るけど、僕は全然敵わない。ステータス値だけならヒースさん達より上かもしれないが、圧倒的に戦いの経験が足りないのだ。

「いや、タクミ、俺達はもうすぐBランクに昇格しようかっていうベテラン冒険者だぞ。それと遜色そんしょくない戦い振りを見せる生産職っておかしいからな」

 確かに、僕は生産職だ生産職だと言いながら、討伐率高いよな。
 おかしいかな?
 おかしいな。うん。
 そろそろ日が傾き始めた頃、ようやく死の森が見えてきた。

「あれが死の森ですか?」
「ああ、そうだ。死の森だ」
「何だか禍々まがまがしいですね」
「その認識は正しい。外縁部はそうでもないが、中心部はとても人が足を踏み入れられる場所じゃない」

 遠目に見える死の森は、魑魅魍魎ちみもうりょうひそんでいても不思議じゃない雰囲気があった。
 沈みゆく日に目をやりながらヒースさんが提案してくる。

「よし、今日はこの辺りで野営をしよう。あまり死の森に近づくのは危険だからな」

 僕達は、森から少し離れた場所で野営することにした。
 明日はトレントを狩るために、森の外縁部付近を探索しないといけない。そのためにも今日は、早めに休息を取った。



 2 トレント狩り


 翌朝。朝食を済ませた僕達は、さっそく死の森外縁部の探索を行うことにした。
 ヒースさん達と僕達で二手に分かれ、トレントを狩る。

「タクミ、気をつけろよ!」
「はい! ヒースさん達もお気をつけて!」

 そうだ、ソフィアにトレントと普通の木の見分け方を聞いといた方が良いかな。

「ソフィアはトレントと戦ったことある?」
「何度もありますよ。私達エルフは森がテリトリーですから」
「見分け方とかってあるのかな?」
「はい、私達の場合は精霊せいれいが教えてくれますが……タクミ様なら、魔力感知で注意深く探索すれば、普通の木とトレントが擬態ぎたいした木の区別はできると思います」
「そうか、ありがとう。頑張って探すよ」

 僕がそう答えると、ふと何かに気づいたように、ソフィアが視線で示した。

「……タクミ様、20メートルほど先の正面から少し右手にある木を見てください。マリアも注意深く見てみなさい」

 ソフィアに教えられた場所付近を注意深く見てみると、そこだけ魔力のかたまりのように感じられる木があった。

「アレか?」
「そうです。アレがトレントです」

 その木をよく見ると、地表から1メートルくらいの位置に人の顔のようなものが付いていた。
 魔力感知がなければわからないかもしれないけど、魔力感知スキルがソコソコ高い僕ならもう間違うことはなさそうだ。

「僕が一番手で行くね」

 アイテムボックスから愛用の斧を取り出した僕は大きく振りかぶると、全身に魔力をまといつつ一気に間合いを詰め、そのまま振り下ろした。


 カァァァーーン!!


 斧の刃が木の根元をえぐる。幹に付いていた顔のような部分にあった目が見開かれ、トレントが苦痛の叫び声をあげた。

「グゥォォォォーー!!」

 地面から触手のような根が飛び出てきて僕を襲おうとするが、ソフィアとマリアが魔鋼まこうの斧で切り払う。
 その隙に僕は、何度も斧を振り下ろした。
 触手のように地面から突き出てくる根を、カエデが糸を出して豆腐とうふのように切り裂いていく。

「グゥォォォォーーーー!!」

 何度目かの斧が幹に食い込んだとき、再び絶叫をあげてトレントがたおれた。
 バタンッ!!


〈スキル「斧術ふじゅつ」のレベルが上がりました〉
〈スキル「伐採ばっさい」のレベルが上がりました〉


 なんかうまく切れなかったな。

「ふぅ、僕の斧は鋼鉄製だから魔力の通りが悪いし切れないね」
「私達の魔鋼製まこうせいの斧は切れ味抜群ですよ」

 僕の分も魔鋼で作っとけば良かったな。

「カエデも頑張った?」
「カエデもすごいよ」

 カエデの頭を撫でてめてあげる。
 それから僕は二人に魔鋼のなたを渡すと、みんなで枝を払っていくことにした。

「じゃあ、余計な枝を払おうか」
「「はい!」」

 枝を払い終えてトレント材となったものを、アイテムボックスに収納しておく。
 これで作業は完了だ。あとは繰り返しだな。

「よし、今度は風属性魔法を使ってみよう」

 次に見つけたトレントのところへ向かう。
 連続して放たれた、僕とソフィアのウインドカッターがトレントに襲いかかる。トレントが苦し紛れに伸ばした根をマリアが斧で、そしてカエデが糸で刈り取っていく。

「ギャァァァァーー!!」

 魔法発動媒体の指輪を着けたことで威力と精度が増した魔法が、トレントの息の根を止めた。


〈スキル「風属性魔法」のレベルが上がりました〉
〈スキル「風属性魔法」のレベルが上がりました〉


 魔法を駆使してみたけど、さっきの方がスムーズだったかな。

「魔法より斧の方が効くみたいだね」
「そうですね。どちらにしてもトレントは擬態さえ見破れば対処は楽ですから、訓練を兼ねて魔法と斧を使い分けましょう」

 ソフィアからそんな言葉が出てしまうくらい、トレントと僕達の相性はある意味良かった。
 それから僕はソフィアから魔鋼の斧を借りて、マリアと一緒に斧でトレントを狩っていった。
 ソフィアは地面から伸びてきた触手のような根を剣で切ったり、風属性魔法で攻撃したりして遊撃に回ってくれた。
 途中でソフィアと武器を交換して、僕が剣で根を切り裂き、ウインドカッターで牽制けんせいする役目を代わってあげる。
 カエデも大活躍で、カエデの糸は相変わらずトレントの根を苦もなく切り離していた。


〈スキル「斧術」のレベルが上がりました〉
〈スキル「伐採」のレベルが上がりました〉
〈スキル「剣術」のレベルが上がりました〉
〈スキル「剣術」のレベルが上がりました〉
〈職種「魔法剣士」のレベルが上がりました〉
〈職種「魔術師」のレベルが上がりました〉

   ・
   ・
   ・


「よし、今度は魔法を使ってみようかな」

 あまりに順調に進んでいたから油断があったんだと思う。
 ズズッと、地面をう音が聞こえたときには、すでに遅かった。

「しまった! 囲まれてる!」

 魔境の中にいるというのに気を抜くなんて、バカじゃないのか僕は。
 流れ作業のようにトレントを狩って、すっかり緊張感がなくなっていたのだ。いつの間にか魔力感知を怠っていた僕らを、トレントが取り囲んでいた。
 地面から根を引き抜いたトレント達が、じりじりと這い寄ってくる。

「逃げるよ!」
「「はい!」」

 みんなに声をかけ、正面のトレントに風属性魔法を放つと、僕はそのまま駆け出した。
 走り抜けようとする僕を狙い、触手のような根っこや様々な太さの枝が四方八方から襲いかかってくる。

「はっ!」

 斧を振り回して根っこや枝を切り裂く。
 ソフィアとマリアは斧と剣を振り回しながら付いてきてくれた。カエデも糸を器用に使って奮闘している。
 僕達が幸運だったのは、トレントの足が遅かったこと。
 だから、正面のトレントさえ突破すれば良かった。
 いくらか逃げたところで魔力感知を使い、近くに魔物がいないことを確認した僕は、その場にへたり込んだ。

「はぁはぁはぁ、ひどい目に遭ったね」
「はぁはぁ、申し訳ありません。トレントがあんな凶暴になるなんて考えられないのですが、気を抜いた私のミスです」
「はぁはぁ、ソフィアのせいじゃないよ。僕も緊張感が欠けていた」
「タクミ様、ポーションです」
「ありがとうマリア。ソフィアとマリアもポーションを飲んでおいて」

 マリアから受け取ったポーションを飲み干す。
 必死だったから気がつかなかったけど、トレントの包囲網を突破するときに、あちこちに傷を負っていたみたいだ。
 みんな疲れたようなので、この場で少しの休憩を取ることにした。
 しばらく休んだら体力が戻ってきて、そろそろヒースさん達と合流しようと動きだした、そのとき。
 僕らに向かって地面から、太さが今までの倍以上もある根が突き出してきた。
 とっさに剣で切り落とすと、僕はバックステップで距離を取る。

「タクミ様! エルダートレントです!」

 ソフィアの声を聞きながら、僕は斧を取り出した。
 目の前の木々をなぎ倒して現れたのは、10メートルを超える大きさの巨木だった。エルダートレントという名前からして、トレントの上位種だろう。
 エルダートレントは無数の枝を振り回し、葉っぱや木の実をき散らした。ばら撒かれたそれらは、凶器のように僕に降りかかってくる。
 幹の真ん中にある顔が醜悪しゅうあくゆがむと、大きく裂けた口が植物とは思えない咆哮ほうこうをあげた。

「グゥォォォォーーーー!!」

 ソフィアが言うには、エルダートレントは推奨討伐ランクBの魔物で、駆け出しの僕達が戦っていい相手じゃないらしい。いや、そもそもこんな外縁部に出没する魔物ではないようなんだけど……
 僕は、適度な距離を取りつつ仲間達に指示を出す。

「先に根を始末するぞ!」
「「はい!」」

 一瞬で気持ちを切り替え、目の前の敵に集中する。
 ソフィアが精霊魔法を唱えて根を一気に切り裂いていくと、マリアはファイヤーボールで根を焼いていった。カエデは縦横無尽じゅうおうむじんに動き回り、糸で太い根を切り離していく。

「グゥォォォォーーン!!」

 エルダートレントが怒りの雄叫びをあげる。

「なっ! 再生してるのか!」

 僕達が切り裂いた根がものすごい速さで復活していった。さらに地面から新たな根が飛び出してくる。

「タクミ様! エルダートレントの再生能力はオーガをはるかにしのぎます! ですから一気に倒さなくてはだめです。剣に火属性魔法を纏わせてください!」
「わかった!」

 ソフィアの指示に従って、僕は剣に火属性の魔力を帯びさせる。そして触手のようにうごめく太い根に向けて、その剣を振り下ろした。
 するとどうだろう……切り裂いた根は再生しなかった。トレントは火属性魔法が弱点らしく、再生の阻害そがいができるようだ。
 僕は先頭に立ち、暴風雨のように振るわれる根の攻撃を避けながら、ひたすら根を切り落としていく。ソフィアとマリアは二人でコンビを組み、ソフィアが切り落とした根の断面をマリアのファイヤーボールが焼いて根の再生を止めていた。
 そうして根を切り落とし続けてしばらくすると、地面からの新しい根が出なくなった。それを見たソフィアが、強力な風属性の精霊魔法をエルダートレントの本体である太い幹へと放った。
 直径2メートルはありそうな幹が大きく傷つき、エルダートレントは苦悶くもんの表情を見せたあと、怒りの形相ぎょうそうへと変貌する。

「グゥォォォォーーン!!」

 エルダートレントが新たな根を出してくると思った僕は、剣から持ち替えた斧を振りかぶったまま走り寄る。

「ふん!」

 ガツッ!!
 一発じゃ効かない。
 全身に魔力を流し強化する。さらに斧に魔力を纏わせる。

「ふん!」


〈スキル「身体能力強化」のレベルが上がりました〉
〈スキル「魔闘術まとうじゅつ」のレベルが上がりました〉


 ガツッ!!
 続けざまに斧に風属性の魔力を纏わせ、渾身こんしんの力で振り切る。


〈スキル「怪力かいりき」のレベル上がりました〉


 背後から迫る根を直感で避ける。


〈スキル「直感」のレベルが上がりました〉
〈スキル「回避」のレベルが上がりました〉
〈スキル「気配察知」のレベルが上がりました〉


 地面から新たに出現した根が狂ったように暴れ回る。襲いかかってくる根を己の感覚を頼りに避けながら、それでも斧を振り続ける。
 ガツッ!!


〈スキル「身体制御」のレベルが上がりました〉
〈スキル「体術」のレベルが上がりました〉


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