309 / 317
連載
二十五話 パパに相談
しおりを挟む
聖域に帰って来ると落ち着くわね。今日もパパに学園の事で色々と相談にのってもらっていた。
「普通科は、普通科で行動するのかい?」
「うん。それぞれ科ごとに分かれるって聞いてるよ」
「う~ん。騎士科と普通科じゃ差があり過ぎる気がしないでもないな。まあ、今年はエトワール達がいるから普通科が逆に一番実力が上だろうけど」
「まあ、レベルも装備も違うしね」
因みに春香とフローラは、弟や妹達と遊びに行っている。春香は別にして、フローラは面倒な話は全部私にお任せだからね。
「うーん。僕やレーヴァが装備を提供するのは違うんだよね」
「うん。もう剣や杖はうちの商会で格安で買ってるから」
「そうだったね。あまりやり過ぎるとパパもソフィア達に叱られそうだしね」
この間、うちの商会で売った装備だって、ユークス君に言わせれば、王都でも簡単に手に入れられないレベルだって話だもんね。パパやレーヴァさんの本気装備なんて、多分国宝レベルなんじゃないのかな。
「……エトワールは、何か嫌な予感がするんだね?」
「そうなんだ。気の所為ならいいんだけど……」
そう。私が学園の郊外演習を気にしているのは、はっきりとしないけど嫌な予感がするからなの。何がと言われると困るけど、それでもパパはその感覚を無視するべきじゃないって言ってくれる。
「嫌な予感っていうのは、軽視しない方がいい。パパも直感スキルが高いから、その手の感覚には覚えがある。残念ながら郊外演習に関しては、僕に直接関係がないからスキルは働かないけどね」
「……何かあると思う?」
「う~ん。あると想定して準備は必要だと思うよ。僕も未開地の巡回をガラハットさんに増やすよう言っておくし、ウエッジフォートとバロルに駐留するバーキラ王国、ユグル王国、ロマリア王国の騎士団にも働きかけておくよ」
パパは、私の感覚を信じたほうがいいって言ってくれた。何もなければそれでいいし、何かトラブルがあれば、危機に対処できる可能性が上がるって。
「エトワール達は、フル装備で参加するんだろ?」
「うん。パパが造ってくれた装備だよ」
「なら、他の学園の生徒や教師だけど、教師は自分達で対処してもらうとして、問題は生徒か」
フローラと春香の武術研究部のメンバーは、加入したばかりのバスク君は兎も角、ユークス君やルディ君やサティは随分と腕が上がっている。まあ、バスク君はもともと伯爵家の嫡男で、幼い頃から剣の訓練はしてきたから、ユークス君達とはスタートが違うからあまり心配はしていないけどね。
「結界の魔導具なんかどうだい?」
「結界の魔導具が幾らすると思ってるのよ。エトワール達以外になんて、ダメに決まってるじゃない」
「あっ、アカネさん」
パパから結界の魔導具を勧められたけど、それを制止したのはアカネさんだった。確かに緊急時に結界を張って身を守る魔導具は、パパやレーヴァさんが少数造ってたと思うけど、買っているのはルーミア様やミーミル様のような王族や高位貴族の関係者だったはず。
「貸すのもダメかな?」
「学園の生徒全員になんて貸すだけでも大金が動く案件よ。学園側が頷かないわよ」
「そうか。そうだよね」
結界の魔導具は、古くから有るって教わった。でもパパの造る結界の魔導具は、古くから有る結界の魔導具とは比べ物にならないくらい優れた物だ。結界の強度、魔導具の大きさや頑丈さ、メンテナンスのしやすさ。全てにおいて上をいく。
そんな魔導具が安く流通するわけがなく、その中でもパパやレーヴァさんが造った魔導具は、値段の桁が違うの。確かに、そんなの貸せないか。
「とはいえ、結界の魔導具は必要ね」
「もう! どっちなんですか!」
パパやレーヴァさんの造った結界の魔導具を提供するのがダメって言っておきながら、結界の魔導具は必要だって言いだしたアカネさん。
「ねえタクミ。私の使ってた浮くヤツ。アレをエトワール用に作り直せない?」
「ああ、アレか。いい案だね」
「もう。パパもアカネさんも、浮くアレじゃ分からないよ!」
「まあまあ。説明するから」
アカネさんが、浮くアレとか言うけど、それで通用するのは、その物を造ったパパだけだと思う。
「昔、アカネとレーヴァ用に結界と法撃を兼ねた魔導具というか、武器を造ったんだよ」
「自分の周囲に浮かせて結界を張ったり、魔法を放ったりするのよ。浮かせたり自在に動かすのに、自前の無属性魔法でする必要があるけど、魔力量が豊富で魔力操作の上手いエトワールなら練習次第で攻防兼ねた武器になると思うわ」
「パパ!」
パパとアカネさんの説明で、それは後衛の私にピッタリだと理解できた。思わずパパの名を期待を込めて呼ぶと、パパはニコニコして頷く。
「エトワールは、近接では杖術も使えるけど、基本は後衛で指揮官タイプだからね。だからパパに任せておいて」
「そうね。今ならオリハルコンも潤沢に使えるから、小型で高性能なのが作れるんじゃないの?」
「ああ。エトワール達が王都に戻る前に用意するよ」
「ありがとう。パパ!」
それは、今では黒の叛乱や黒の厄災と呼ばれ、学園の入試にも出るくらい有名な出来事。その時に、アカネさんとレーヴァさんが使った魔導具のような武具らしい。
「でもタクミ。形や大きさは変更した方がいいわよ」
「分かってる。エトワールなら、ショルダーアーマーとしても使える形がいいかもね」
「防具としても十分な能力だものね」
「パパ、かっこいいのにしてね」
「分かってるよ。レーヴァとも相談しながらデザインするからね」
アカネさんとレーヴァさんは、黒の叛乱の時アイテムボックスに収納していたらしい。だけど、咄嗟に結界を張れるよう身に付けた方がいいとパパとアカネさんがアイデアを出し合う。
基本的に、パパやレーヴァさんが造る装備はかっこいいから、デザインは心配していない。アカネさんとレーヴァさんが使った時は、時間がなかった所為で、シンプルな棒みたいだったらしい。
「ねえねえ。なんていう名前の装備なの?」
「……そう言えば名前は付けてなかったな」
「そうね。急拵えだったものね」
「じゃあ、名前を付けてよ。パパやママ達の剣や槍は名前が有るでしょう」
「う~ん。名付けてないのもあるけど、エトワールがそう言うなら考えてみるよ」
「やった! お願い!」
パパ達のメイン武器は、名前が付いたものがある。聖剣ヴァジュラやフドウ。焔槍エクスプロードや風槍テンペストとかとか。聞くだけでかっこいいもの。
「じゃあ、エトワールは念動で自在に操る練習をしておきましょうか」
「うん!」
「アカネ、お願いできるかい?」
「任せて。一応、六本まで操作出来るようにするわね」
「うん。前の四本よりも六本の方が結界が安定するからね」
「エトワール、行くわよ」
「はい!」
パパは、立ち上がり工房へ向かい。私はアカネさんと新装備を自在に操れるように訓練だ。
どんなのになるか楽しみだな。ただ、春香やフローラが羨ましがるかもしれないわね。パパに、二人にも何か頼んでみようかな。
「普通科は、普通科で行動するのかい?」
「うん。それぞれ科ごとに分かれるって聞いてるよ」
「う~ん。騎士科と普通科じゃ差があり過ぎる気がしないでもないな。まあ、今年はエトワール達がいるから普通科が逆に一番実力が上だろうけど」
「まあ、レベルも装備も違うしね」
因みに春香とフローラは、弟や妹達と遊びに行っている。春香は別にして、フローラは面倒な話は全部私にお任せだからね。
「うーん。僕やレーヴァが装備を提供するのは違うんだよね」
「うん。もう剣や杖はうちの商会で格安で買ってるから」
「そうだったね。あまりやり過ぎるとパパもソフィア達に叱られそうだしね」
この間、うちの商会で売った装備だって、ユークス君に言わせれば、王都でも簡単に手に入れられないレベルだって話だもんね。パパやレーヴァさんの本気装備なんて、多分国宝レベルなんじゃないのかな。
「……エトワールは、何か嫌な予感がするんだね?」
「そうなんだ。気の所為ならいいんだけど……」
そう。私が学園の郊外演習を気にしているのは、はっきりとしないけど嫌な予感がするからなの。何がと言われると困るけど、それでもパパはその感覚を無視するべきじゃないって言ってくれる。
「嫌な予感っていうのは、軽視しない方がいい。パパも直感スキルが高いから、その手の感覚には覚えがある。残念ながら郊外演習に関しては、僕に直接関係がないからスキルは働かないけどね」
「……何かあると思う?」
「う~ん。あると想定して準備は必要だと思うよ。僕も未開地の巡回をガラハットさんに増やすよう言っておくし、ウエッジフォートとバロルに駐留するバーキラ王国、ユグル王国、ロマリア王国の騎士団にも働きかけておくよ」
パパは、私の感覚を信じたほうがいいって言ってくれた。何もなければそれでいいし、何かトラブルがあれば、危機に対処できる可能性が上がるって。
「エトワール達は、フル装備で参加するんだろ?」
「うん。パパが造ってくれた装備だよ」
「なら、他の学園の生徒や教師だけど、教師は自分達で対処してもらうとして、問題は生徒か」
フローラと春香の武術研究部のメンバーは、加入したばかりのバスク君は兎も角、ユークス君やルディ君やサティは随分と腕が上がっている。まあ、バスク君はもともと伯爵家の嫡男で、幼い頃から剣の訓練はしてきたから、ユークス君達とはスタートが違うからあまり心配はしていないけどね。
「結界の魔導具なんかどうだい?」
「結界の魔導具が幾らすると思ってるのよ。エトワール達以外になんて、ダメに決まってるじゃない」
「あっ、アカネさん」
パパから結界の魔導具を勧められたけど、それを制止したのはアカネさんだった。確かに緊急時に結界を張って身を守る魔導具は、パパやレーヴァさんが少数造ってたと思うけど、買っているのはルーミア様やミーミル様のような王族や高位貴族の関係者だったはず。
「貸すのもダメかな?」
「学園の生徒全員になんて貸すだけでも大金が動く案件よ。学園側が頷かないわよ」
「そうか。そうだよね」
結界の魔導具は、古くから有るって教わった。でもパパの造る結界の魔導具は、古くから有る結界の魔導具とは比べ物にならないくらい優れた物だ。結界の強度、魔導具の大きさや頑丈さ、メンテナンスのしやすさ。全てにおいて上をいく。
そんな魔導具が安く流通するわけがなく、その中でもパパやレーヴァさんが造った魔導具は、値段の桁が違うの。確かに、そんなの貸せないか。
「とはいえ、結界の魔導具は必要ね」
「もう! どっちなんですか!」
パパやレーヴァさんの造った結界の魔導具を提供するのがダメって言っておきながら、結界の魔導具は必要だって言いだしたアカネさん。
「ねえタクミ。私の使ってた浮くヤツ。アレをエトワール用に作り直せない?」
「ああ、アレか。いい案だね」
「もう。パパもアカネさんも、浮くアレじゃ分からないよ!」
「まあまあ。説明するから」
アカネさんが、浮くアレとか言うけど、それで通用するのは、その物を造ったパパだけだと思う。
「昔、アカネとレーヴァ用に結界と法撃を兼ねた魔導具というか、武器を造ったんだよ」
「自分の周囲に浮かせて結界を張ったり、魔法を放ったりするのよ。浮かせたり自在に動かすのに、自前の無属性魔法でする必要があるけど、魔力量が豊富で魔力操作の上手いエトワールなら練習次第で攻防兼ねた武器になると思うわ」
「パパ!」
パパとアカネさんの説明で、それは後衛の私にピッタリだと理解できた。思わずパパの名を期待を込めて呼ぶと、パパはニコニコして頷く。
「エトワールは、近接では杖術も使えるけど、基本は後衛で指揮官タイプだからね。だからパパに任せておいて」
「そうね。今ならオリハルコンも潤沢に使えるから、小型で高性能なのが作れるんじゃないの?」
「ああ。エトワール達が王都に戻る前に用意するよ」
「ありがとう。パパ!」
それは、今では黒の叛乱や黒の厄災と呼ばれ、学園の入試にも出るくらい有名な出来事。その時に、アカネさんとレーヴァさんが使った魔導具のような武具らしい。
「でもタクミ。形や大きさは変更した方がいいわよ」
「分かってる。エトワールなら、ショルダーアーマーとしても使える形がいいかもね」
「防具としても十分な能力だものね」
「パパ、かっこいいのにしてね」
「分かってるよ。レーヴァとも相談しながらデザインするからね」
アカネさんとレーヴァさんは、黒の叛乱の時アイテムボックスに収納していたらしい。だけど、咄嗟に結界を張れるよう身に付けた方がいいとパパとアカネさんがアイデアを出し合う。
基本的に、パパやレーヴァさんが造る装備はかっこいいから、デザインは心配していない。アカネさんとレーヴァさんが使った時は、時間がなかった所為で、シンプルな棒みたいだったらしい。
「ねえねえ。なんていう名前の装備なの?」
「……そう言えば名前は付けてなかったな」
「そうね。急拵えだったものね」
「じゃあ、名前を付けてよ。パパやママ達の剣や槍は名前が有るでしょう」
「う~ん。名付けてないのもあるけど、エトワールがそう言うなら考えてみるよ」
「やった! お願い!」
パパ達のメイン武器は、名前が付いたものがある。聖剣ヴァジュラやフドウ。焔槍エクスプロードや風槍テンペストとかとか。聞くだけでかっこいいもの。
「じゃあ、エトワールは念動で自在に操る練習をしておきましょうか」
「うん!」
「アカネ、お願いできるかい?」
「任せて。一応、六本まで操作出来るようにするわね」
「うん。前の四本よりも六本の方が結界が安定するからね」
「エトワール、行くわよ」
「はい!」
パパは、立ち上がり工房へ向かい。私はアカネさんと新装備を自在に操れるように訓練だ。
どんなのになるか楽しみだな。ただ、春香やフローラが羨ましがるかもしれないわね。パパに、二人にも何か頼んでみようかな。
692
お気に入りに追加
37,891
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます
銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。
死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。
そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。
そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。
※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。