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十八話 想定外の入部希望者
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エトワール視点
その日、何時ものように、時間は潤沢にあるわたしと春香、フローラは、部室へと来ていた。
わたし達三人は、免除された授業が多いので、まる一日何もない日もあるくらい。
王立の高等学園って、こんなのでいいのか疑問に思うけど、退屈な授業を無理に受けなくてもいいんだから良しとしましょう。
バスク君という伯爵家の嫡男が、春香やフローラの武術研究部に入部するという予想外の事があったけど、それ以外は何時も通りだ。
バスク君も伯爵家の嫡男らしくない砕けた感じだしね。まあ、わたし達は王族や貴族の知り合いがいるからいいけど、ユークスやルディとサティは慣れるのに少し掛かるかも。
シャルルとミュゼは、どちらかと言えば人見知り気味だから、態度は気安いけど伯爵家嫡男のバスクと馴染むには暫く時間は掛かりそう。
そのうち気にならなくなるだろうと思っていた、わたし達が困惑する人が部室を訪れた。
「えっと……」
「クローディア・バーキラと申します。教養科の一年生ですわ」
「メルティアラ・フォン・バーティアと申します。バーティア侯爵家の次女です。同じく教養科の一年ですわ」
いや、メルティアラさんは初めましてだけど、わたしも流石に王族の顔くらい知ってるよ。バーキラ王国の学園に通うんだもの。
わたし達が困惑しているのは、どうして王族の姫様と侯爵家の人が訪ねて来てるの?
「え、えっと、どの様なご用件で?」
余りの想定外な出来事に、変な言葉遣いになっちゃったじゃない。
「勿論、この薬学研究部に入部を希望する為ですわ」
「わたしもクローディア様と同じです」
「へっ、姫様が、うちの部活に入部ですか?」
「ええ、そう申しました」
わたしは思わず頭を抱えたくなった。春香やフローラの武術研究部に、伯爵家嫡男のバスクが入部を希望してきても、わたしは他人事だったもの。それが、わたしの所に王族が来るなんて……
「入部を許可して頂けませんの?」
「……はぁ。学園の生徒であれば、基本入部は可能です。ですが、逆にこんな出来たばかりの実績も何もない部活に、バーキラ王国の姫様が宜しいのですか?」
「ええ、全く問題ありません。入部を希望しているのは、わたし達の方なのですから」
そこまで言われると断れる訳もなく、クローディア様とメルティアラさんは、うちの部活に入部する事になった。シャルルとミュゼの目が死んでいるのは仕方ないと思う。だって王族なんだものね。
「エトワールちゃん……」
「ど、どうしよう」
「ミュゼ。シャルル。諦めよう。同じ一年生……なんて、思えないだろうけど、学園に身分を持ち込まないっていうのは、バーキラ王国の王家が決めた事らしいから」
「うぅぅ」
貴族相手でも萎縮するのに、いきなり王族だものね。ミュゼとシャルルの気持ちもすっごく分かるわ。でも逆にフローラ辺りが無礼な態度をしないか心配ね。あの子、誰が相手でも態度が変わらないから。
ただ、最初にちゃんと言っておかないといけない。
「でもよろしいのですか? わたし達、薬学研究部ですよ」
「問題ありません。エトワール様の父君が作られるポーション類の効き目は素晴らしいとお父様も言っていましたから。わたしが学ぶのもおかしな事ではないと思います」
「いや、パパと比べられると困ります。パパやレーヴァさんのは、錬金術ですから。この薬学研究部でも、いずれ錬金術を使った物を作りたいと思っていますけど、わたし達の目標は、街の薬屋さんでも作れる効果の高い物ですから」
そう。ミュゼは魔法の訓練をして、一人前の魔法使いになるのが目標だけど、わたし達の当面の目標は、薬師を目指すシャルルが錬金術みたいな特殊な技術無しに、良い薬を作る事だもの。
まあ、その過程でシャルルにも魔力の操作は訓練してもらうけどね。だって魔法で作業できれば圧倒的に便利だもの。ポーションを作る時間も短くて済むしね。
どっちにしても、わたしをパパとを比べられると困るわ。
わたし達のパパは、基礎レベルも人類で最高峰なのよ。パパに匹敵するのは、ママやマリアママ、マーニママにアカネお姉ちゃん、ルルお姉ちゃん、レーヴァさんくらい。その次にくるのが、聖域の騎士団とフルーナさん、ベールクトさんかな。
フルーナさんとベールクトさんは、共にお母さんやママと呼ばないのは、二人からそう頼まれたから。普段、天空島や海にいる二人は、親戚のお姉さんって感じに近いのよね。
話が逸れたけど、パパは所持スキルの数も凄く多いし、そのレベルも高い。
そもそも創世の女神ノルン様の寵愛を受けるパパと比べる事なんて無謀な話よね。
◇
無事、薬学研究部に入部を許されました。
学園の規則で部活動の自由がありますが、責任者のエトワールさんに拒否されるおそれもありました。
初日という事で、最初は見学でした。
「姫様。凄いですね」
「ええ。街の薬師を知りませんが、そもそも考え方が違います」
ミュゼさんは、平民には珍しく魔力量が多いのだそうです。ですが貴族とは違い、学園の入学前から家庭教師がつく事はありません。なので学園で基礎から学んでいるそうで、その手伝いをエトワールさんがしているそうです。
問題は、エトワールさんとシャルルさんが作っているポーションです。
世間一般に知られるレシピ通り、そのまま作るだけでなく、どうすれば効果が上げれるかを試行錯誤し何種類も試作しています。
そのアイデアにも驚きですが、実際に街の薬師どころか、王宮の薬師が作るポーションよりも効果の高いポーションを作りだし、それに満足する事なく、更に上を目指しています。
エトワールさんが言うには、お父さまであるイルマ様が錬金術で作るポーションは、もっと効果も高く味も良いのだとか。わたしも聖域製のマナポーションを何度も飲んでいますが、確かに効果の高さとスッキリとした味は、王宮の薬師や錬金術師では作れないものらしいです。
ミュゼさんの訓練を見ても、バーキラ王国よりも聖域の魔法レベルは進んでいると思わざるをえません。
エトワールさんは、ミュゼさんに徹底的に魔力操作の訓練を課しています。これは、詠唱を学ぶわたし達とは違う方法です。
わたし達は、魔法を学び始める時、家庭教師より個人に合わせた属性の初級魔法の詠唱を暗記するようにと教えを受けます。
その後、初級の魔法を何度も繰り返し発動し、慣れてくれば中級魔法の詠唱を学びます。そこで魔法に適性の高い者は、中級から上級と段階を踏んでいくのです。
貴族の子息子女は、魔法適性の高い者が多いので、最低でも中級の魔法まで発動可能な者が多いようです。
ところが、エトワールさんの教えは全く違うものでした。先ず、詠唱など覚える事はしません。一にも二にも魔力操作です。
エトワールさん曰く、魔法は魔力操作としっかりとしたイメージが大事なのだとか。
信じられない事に、聖域の人達で魔法を使う者は、全員が無詠唱だと聞きました。
その同じ無詠唱でも、魔力操作の巧みな者ほど、発動までの時間に現れるといいます。
「……わたし達は、何を学んできたのでしょう」
「姫様……」
「いえ、詠唱魔法がダメって言ってるんじゃないですよ。ある程度の人なら、何も考えなくても一定の効果の魔法は発動しますから。まあ、わたし達は長くて面倒な詠唱なんてしたくないですけどね」
落ち込むわたしとメルティーに、エトワールさんが慰めの言葉を言いますが、それは追い討ちですわよ。
でも、ミュゼさんと一緒に学べば、わたしとメルティーも魔法力が向上するかもしれません。そう思わないとやりきれません。幼い頃から、ずっと続けてきた方法が、エトワールさん達には長くて面倒扱いですもの。
「まあ、わたし達は少し環境が特殊ですけどね」
言外に、大精霊様方を身近に感じて暮らしてきた事をエトワールさんが言います。
精霊とは自然そのものだと教えられます。その精霊が、聖域には数多存在すると聞きます。
自我の無い産まれて間もない精霊から、エルフの方達が力を借りて魔法を行使する中級から上級の精霊達。その全ての精霊達の頂点にある大精霊様方。
こと魔法に関して聖域で育ったエトワールさん達と比べ、わたし達は随分と遅れているようです。
その後、魔力操作の訓練の一環として、エトワールさんが指示したのは、得意な属性の魔力玉を浮かべ、自在に操作する事でした。
「クローディアさんの得意属性は水で、メルティアラさんは火属性ですか。ならこうかな」
「「まぁ……」」
エトワールさんが、右手にウォーターボールを浮かせ、左手にファイヤーボールを浮かせまた。勿論、詠唱などなく当たり前のように無詠唱です。
その浮かべた魔法を自由自在に動かし始めました。
「慣れたら数を増やしてください」
「「!?」」
エトワールさんは、驚くわたし達をよそに、自在に動かしているウォーターボールとファイヤーボールの数を二つに増やし、合計四つの魔力玉を操り始めます。
「シャルルもミュゼも最終的には、最低でもこのくらいを目指して欲しいですね」
そう言うとエトワールさんが操る魔力玉の数が倍の八つになり、それがエトワールさんの周りをぶつかる事なく踊ります。
これが聖域の基準なのでしょうか? そもそも、違う属性の魔法を同時に行使するなんて事自体が信じられないのですが。わたしが無知なだけなのでしょうか? お父様、此処は未知に溢れた場所です。
その日、何時ものように、時間は潤沢にあるわたしと春香、フローラは、部室へと来ていた。
わたし達三人は、免除された授業が多いので、まる一日何もない日もあるくらい。
王立の高等学園って、こんなのでいいのか疑問に思うけど、退屈な授業を無理に受けなくてもいいんだから良しとしましょう。
バスク君という伯爵家の嫡男が、春香やフローラの武術研究部に入部するという予想外の事があったけど、それ以外は何時も通りだ。
バスク君も伯爵家の嫡男らしくない砕けた感じだしね。まあ、わたし達は王族や貴族の知り合いがいるからいいけど、ユークスやルディとサティは慣れるのに少し掛かるかも。
シャルルとミュゼは、どちらかと言えば人見知り気味だから、態度は気安いけど伯爵家嫡男のバスクと馴染むには暫く時間は掛かりそう。
そのうち気にならなくなるだろうと思っていた、わたし達が困惑する人が部室を訪れた。
「えっと……」
「クローディア・バーキラと申します。教養科の一年生ですわ」
「メルティアラ・フォン・バーティアと申します。バーティア侯爵家の次女です。同じく教養科の一年ですわ」
いや、メルティアラさんは初めましてだけど、わたしも流石に王族の顔くらい知ってるよ。バーキラ王国の学園に通うんだもの。
わたし達が困惑しているのは、どうして王族の姫様と侯爵家の人が訪ねて来てるの?
「え、えっと、どの様なご用件で?」
余りの想定外な出来事に、変な言葉遣いになっちゃったじゃない。
「勿論、この薬学研究部に入部を希望する為ですわ」
「わたしもクローディア様と同じです」
「へっ、姫様が、うちの部活に入部ですか?」
「ええ、そう申しました」
わたしは思わず頭を抱えたくなった。春香やフローラの武術研究部に、伯爵家嫡男のバスクが入部を希望してきても、わたしは他人事だったもの。それが、わたしの所に王族が来るなんて……
「入部を許可して頂けませんの?」
「……はぁ。学園の生徒であれば、基本入部は可能です。ですが、逆にこんな出来たばかりの実績も何もない部活に、バーキラ王国の姫様が宜しいのですか?」
「ええ、全く問題ありません。入部を希望しているのは、わたし達の方なのですから」
そこまで言われると断れる訳もなく、クローディア様とメルティアラさんは、うちの部活に入部する事になった。シャルルとミュゼの目が死んでいるのは仕方ないと思う。だって王族なんだものね。
「エトワールちゃん……」
「ど、どうしよう」
「ミュゼ。シャルル。諦めよう。同じ一年生……なんて、思えないだろうけど、学園に身分を持ち込まないっていうのは、バーキラ王国の王家が決めた事らしいから」
「うぅぅ」
貴族相手でも萎縮するのに、いきなり王族だものね。ミュゼとシャルルの気持ちもすっごく分かるわ。でも逆にフローラ辺りが無礼な態度をしないか心配ね。あの子、誰が相手でも態度が変わらないから。
ただ、最初にちゃんと言っておかないといけない。
「でもよろしいのですか? わたし達、薬学研究部ですよ」
「問題ありません。エトワール様の父君が作られるポーション類の効き目は素晴らしいとお父様も言っていましたから。わたしが学ぶのもおかしな事ではないと思います」
「いや、パパと比べられると困ります。パパやレーヴァさんのは、錬金術ですから。この薬学研究部でも、いずれ錬金術を使った物を作りたいと思っていますけど、わたし達の目標は、街の薬屋さんでも作れる効果の高い物ですから」
そう。ミュゼは魔法の訓練をして、一人前の魔法使いになるのが目標だけど、わたし達の当面の目標は、薬師を目指すシャルルが錬金術みたいな特殊な技術無しに、良い薬を作る事だもの。
まあ、その過程でシャルルにも魔力の操作は訓練してもらうけどね。だって魔法で作業できれば圧倒的に便利だもの。ポーションを作る時間も短くて済むしね。
どっちにしても、わたしをパパとを比べられると困るわ。
わたし達のパパは、基礎レベルも人類で最高峰なのよ。パパに匹敵するのは、ママやマリアママ、マーニママにアカネお姉ちゃん、ルルお姉ちゃん、レーヴァさんくらい。その次にくるのが、聖域の騎士団とフルーナさん、ベールクトさんかな。
フルーナさんとベールクトさんは、共にお母さんやママと呼ばないのは、二人からそう頼まれたから。普段、天空島や海にいる二人は、親戚のお姉さんって感じに近いのよね。
話が逸れたけど、パパは所持スキルの数も凄く多いし、そのレベルも高い。
そもそも創世の女神ノルン様の寵愛を受けるパパと比べる事なんて無謀な話よね。
◇
無事、薬学研究部に入部を許されました。
学園の規則で部活動の自由がありますが、責任者のエトワールさんに拒否されるおそれもありました。
初日という事で、最初は見学でした。
「姫様。凄いですね」
「ええ。街の薬師を知りませんが、そもそも考え方が違います」
ミュゼさんは、平民には珍しく魔力量が多いのだそうです。ですが貴族とは違い、学園の入学前から家庭教師がつく事はありません。なので学園で基礎から学んでいるそうで、その手伝いをエトワールさんがしているそうです。
問題は、エトワールさんとシャルルさんが作っているポーションです。
世間一般に知られるレシピ通り、そのまま作るだけでなく、どうすれば効果が上げれるかを試行錯誤し何種類も試作しています。
そのアイデアにも驚きですが、実際に街の薬師どころか、王宮の薬師が作るポーションよりも効果の高いポーションを作りだし、それに満足する事なく、更に上を目指しています。
エトワールさんが言うには、お父さまであるイルマ様が錬金術で作るポーションは、もっと効果も高く味も良いのだとか。わたしも聖域製のマナポーションを何度も飲んでいますが、確かに効果の高さとスッキリとした味は、王宮の薬師や錬金術師では作れないものらしいです。
ミュゼさんの訓練を見ても、バーキラ王国よりも聖域の魔法レベルは進んでいると思わざるをえません。
エトワールさんは、ミュゼさんに徹底的に魔力操作の訓練を課しています。これは、詠唱を学ぶわたし達とは違う方法です。
わたし達は、魔法を学び始める時、家庭教師より個人に合わせた属性の初級魔法の詠唱を暗記するようにと教えを受けます。
その後、初級の魔法を何度も繰り返し発動し、慣れてくれば中級魔法の詠唱を学びます。そこで魔法に適性の高い者は、中級から上級と段階を踏んでいくのです。
貴族の子息子女は、魔法適性の高い者が多いので、最低でも中級の魔法まで発動可能な者が多いようです。
ところが、エトワールさんの教えは全く違うものでした。先ず、詠唱など覚える事はしません。一にも二にも魔力操作です。
エトワールさん曰く、魔法は魔力操作としっかりとしたイメージが大事なのだとか。
信じられない事に、聖域の人達で魔法を使う者は、全員が無詠唱だと聞きました。
その同じ無詠唱でも、魔力操作の巧みな者ほど、発動までの時間に現れるといいます。
「……わたし達は、何を学んできたのでしょう」
「姫様……」
「いえ、詠唱魔法がダメって言ってるんじゃないですよ。ある程度の人なら、何も考えなくても一定の効果の魔法は発動しますから。まあ、わたし達は長くて面倒な詠唱なんてしたくないですけどね」
落ち込むわたしとメルティーに、エトワールさんが慰めの言葉を言いますが、それは追い討ちですわよ。
でも、ミュゼさんと一緒に学べば、わたしとメルティーも魔法力が向上するかもしれません。そう思わないとやりきれません。幼い頃から、ずっと続けてきた方法が、エトワールさん達には長くて面倒扱いですもの。
「まあ、わたし達は少し環境が特殊ですけどね」
言外に、大精霊様方を身近に感じて暮らしてきた事をエトワールさんが言います。
精霊とは自然そのものだと教えられます。その精霊が、聖域には数多存在すると聞きます。
自我の無い産まれて間もない精霊から、エルフの方達が力を借りて魔法を行使する中級から上級の精霊達。その全ての精霊達の頂点にある大精霊様方。
こと魔法に関して聖域で育ったエトワールさん達と比べ、わたし達は随分と遅れているようです。
その後、魔力操作の訓練の一環として、エトワールさんが指示したのは、得意な属性の魔力玉を浮かべ、自在に操作する事でした。
「クローディアさんの得意属性は水で、メルティアラさんは火属性ですか。ならこうかな」
「「まぁ……」」
エトワールさんが、右手にウォーターボールを浮かせ、左手にファイヤーボールを浮かせまた。勿論、詠唱などなく当たり前のように無詠唱です。
その浮かべた魔法を自由自在に動かし始めました。
「慣れたら数を増やしてください」
「「!?」」
エトワールさんは、驚くわたし達をよそに、自在に動かしているウォーターボールとファイヤーボールの数を二つに増やし、合計四つの魔力玉を操り始めます。
「シャルルもミュゼも最終的には、最低でもこのくらいを目指して欲しいですね」
そう言うとエトワールさんが操る魔力玉の数が倍の八つになり、それがエトワールさんの周りをぶつかる事なく踊ります。
これが聖域の基準なのでしょうか? そもそも、違う属性の魔法を同時に行使するなんて事自体が信じられないのですが。わたしが無知なだけなのでしょうか? お父様、此処は未知に溢れた場所です。
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