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十五話 トリアリア王国事情
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側近として付いてくれているラシュール子爵家のドリスが、トリアリア王国からの留学生、カクシュール侯爵令嬢ベリスの部屋に緊急の報告があるとやって来た。
「どうしたのドリス。そんなに慌てて」
「大変です。ヘドロック伯爵家のハジンがやらかした相手の正体が分かりました」
「相手? 確か、エルフと人族と兎人族だったのでは?」
ハジンがやらかした相手は、普通科の平民の三姉妹だったはず。平民で三人も妻を持つのだから、バーキラ王国でも裕福な商人なのだろうとベリスは思っていた。
「その普通科の平民姉妹がどうしたの?」
「平民と言っていいのか。貴族制度が存在しないので平民なのでしょうね」
「貴族制度がない? まさか、彼女たちは……」
ドリスの口から出た貴族制度のないと言う言葉。そんな場所、この大陸には一箇所しか存在しない。当然、ベリスも直ぐにそこに思い至った。
「はい。聖域の管理者にして精霊樹の守護者の娘たちだそうです」
「!! ……確かなの?」
聖域の管理者にして精霊樹の守護者。それを聞いて驚きのあまり、貴族令嬢としてはしたなくポカンと口を開けて呆然としてしまったベリス。それも仕方ないだろう。トリアリア王国は、聖域と浅からぬ因縁があるのだから。
「聖域」トリアリア王国にとって、そのワードは冷静には聞けない。
旧シドニア神皇国と組んでの未開地での戦争。元を正せば、マーキラス国王が未開地に突然現れた聖域の奪取を目論んだのが戦争を仕掛けた大きな理由の一つ。
勿論、あわよくば今一度ユグル王国からエルフの奴隷を確保できればとの思惑はあったのだろうとベリスも理解している。トリアリア王国とはそんな国なのだから。
そして国内的には、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の同盟三ヶ国と引き分けたとしているが、実際には大敗して大ダメージを被ったのは、貴族なら知らない者はいない。当然、侯爵家の令嬢であるベリスが知らない訳もなかった。
当然戦争ともなれば、国内の貴族家は規模の大小にもよるが、戦力や資金を供出したのだから。
その戦争で大敗する大きな原因となったのが、聖域の管理者であり精霊樹の守護者の介入。
トリアリア王国が、聖域を狙って攻め込んだのだから、介入というのは正確じゃない。一番の当事者と言える。
「因みに、その話は確実な話なの?」
「はい。クローディア王女が侍女と話しているのを聞きました」
「ああ、貴女、集音の魔導具を持ってたわね」
「はい」
そんな情報を何処から仕入れたのかとベリスが聞くと、バーキラ王国の第三王女クローディア王女の線からと返ってきた。そういえばドリスは、情報収集用に集音の魔導具を持たされていたのをベリスは思い出した。
「それなら間違いないわね。聖域と関係の深いバーキラ王国の第三王女からの情報なら信じるほかないわ」
「ベリス様、どうします?」
「そうね……」
ベリスは考え込む。この問題、そう簡単なものではない。
トリアリア王マーキラスは、野心溢れる王だ。自国のみで、三ヶ国と現状敵対する程に。
トリアリア王国には、戦争となった場合現状味方となる勢力はない。サマンドール王国やノムストル王国とは交易をしているが、戦争となった場合に助力が得れるかとなると、無いと言わざるを得ない。
「今のトリアリア王国は、余裕はありません」
「そうですね。未開地の海岸部を開発するのは成功しましたが、労力に見合う益があったかと問われると疑問ですものね」
トリアリア王国、神光教、サマンドール王国の三者が協力して行った、未開地南端の開発は概ね成功と言えるだろう。
ただ、トリアリア王国もサマンドール王国も、好景気で湧くという程ではない。
縮小傾向だったサマンドール王国の経済は下げ止まった程度。トリアリア王国も、他国へ侵攻するまで回復はしていない。唯一、神光教は教会の数が増え、影響力の及ぶ地域が増えている。
そんな状況で、聖域の管理者の娘達がバーキラ王国の学園に通っているとマーキラス王に報告したなら、あの王なら決定的な間違いを犯す可能性が高いとベリスは思っていた。
「陛下なら、この話を聞けば動くでしょうね」
「おそらく。そしてバーキラ王国やロマリア王国、何よりユグル王国に知られると、今度こそトリアリア王国は滅ぼされるかもしれません」
「そうよね」
トリアリア王国の高位貴族であるベリスだが、それでもマーキラス王ほど世が見えていない訳じゃない。特に、バーキラ王国に留学して情報収集するうちに、同盟三ヶ国と自国との力の差などを痛感してしまった。
国力に於いてトリアリア王国は、バーキラ王国一国に勝てる見込みもないと知ってしまった。それに加え、同盟三ヶ国の繋がりの強さも知った。トリアリア王国が、同盟三ヶ国の何処か一国に攻め込んだなら、すぐさま同盟国が動くだろう。
「でも、知らせない訳にはいかないわ」
「そうですね。情報収集も私達の勤めですから」
ヘドロック家のハジンを含め、ベリスやドリスの留学は、同盟三ヶ国に対する情報収集が重要任務だった。ハジンの暴走は、ベリスやドリスにとって、想定外以外もいいところだ。
だいたいトリアリア王国とバーキラ王国とは、終戦協定を結ぶどころか停戦すら未だ至っていない。
そんなトリアリア王国から、留学生を受け入れるバーキラ王国の器が大きいのか、それともトリアリア王国の面の皮が厚いのか。おそらくその両方だろう。
「報せない訳にはいかないわね」
「……そうですね。仮に私達が報告せず、情報を陛下が得れば、私達の立場に関わります」
「そうよね。……分かりました。実家へ手紙を書きますわ」
「そうですね。ギルドで通信の魔導具を借りる訳にはいきませんものね」
ベリスとドリスは憂鬱そうに二人して溜息を吐く。
マーキラス王が、敵対国であるバーキラ王国の王都で、軽はずみな事はしないだろうと思いたい二人だった。
聖域の守護者であるタクミの娘達が、バーキラ王国の学園に入学したという報せは、ベリスの父親であるカクシュール侯爵当主から、マーキラス王へと伝えられた。
「バラカン。憎き小僧の娘が、バーキラ王国の王都の学園にいる。どうしてくれよう」
「陛下、迂闊に動くべきではありません」
「むっ……」
軍務卿のバラカンから諌められたマーキラスの機嫌が悪くなる。
とはいえ、マーキラスも軽々に手を出すべきではない事は理解していた。
やっと未開地の開発が一息つけた。極端な利益にはならなかったが、それでもサマンドール王国と神光教を巻き込み、それなりの利にはなりつつある。
以前までのマーキラスなら、旧シドニアへ侵攻するなら今だと言い出しかねなかったが、この十年近くの年月が、マーキラスを多少成長させた。
旧シドニア神皇国跡は、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の同盟三ヶ国が主導し、今では一大農業生産地となっている。
人の数は元には戻っていないが、それでもサマンドール王国やノムストル王国からも人は流入し、魔物の脅威も少ない関係で、右肩上がりで回復していた。
そうなると、三ヶ国の戦力だけでなく、旧シドニアに暮らす者からも自衛の兵力が設立される。
トリアリア王国の国力が回復してきたとはいえ、簡単に攻められない状況だった。
「そう言えば、奴はどうしている?」
「……相変わらず研究室に閉じ籠っているようですな。しかし陛下、よろしいのですか? あの様な怪しき男を」
ふと何かを思い出したかのように、マーキラスがバラカンに問うと、バラカンは王の前だというのに苦い表情になる。
「そんな顔をするなバラカン。わしもきみの悪い奴だとは思うが、奴の研究が成功すれば、トリアリア王国の武器となろう」
「そうであればいいのですが……」
「なに、もう彼奴を保護して五年は経つ。そろそろ成果を見せて貰わねばな」
「ええ、我がトリアリアの切り札にでも成れば万々歳ですがな」
マーキラスがバラカンを宥める。バラカンは、マーキラス王が囲う男が気に食わない。なので、どうしてもその男の話になると、表情が厳しくなる。
「兎も角、バーキラ王国の王都に人を増やせ。そして可能ならば、攫えばいい」
「……承知しました」
話を変え、バーキラ王国に諜報の人間を増員し、可能ならば攫えと言うマーキラスに、それがどれ程難しいか理解しているバラカンが、渋々といった様子で承知する。
敵国の警戒の厳重な王都。しかもトリアリア王国からの人員を、バーキラ王国がノーマークな訳がない。対象に近付くのも難しいだろう。ただ、マーキラス王の命令に否という答えはない。
バラカンは、痛む胃を押さえながら、王城の自室へと戻る。
成功する確率が非常に低いマーキラスからの命に、ほぼ確実に失敗の報告をしなければならない近い将来の自分を思うと、長期の休暇を取りたくなるバラカンだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いずれ最強の錬金術師?』のコミック版6巻が、7月19日より順次書店にて発売予定です。
お手に取って頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
「どうしたのドリス。そんなに慌てて」
「大変です。ヘドロック伯爵家のハジンがやらかした相手の正体が分かりました」
「相手? 確か、エルフと人族と兎人族だったのでは?」
ハジンがやらかした相手は、普通科の平民の三姉妹だったはず。平民で三人も妻を持つのだから、バーキラ王国でも裕福な商人なのだろうとベリスは思っていた。
「その普通科の平民姉妹がどうしたの?」
「平民と言っていいのか。貴族制度が存在しないので平民なのでしょうね」
「貴族制度がない? まさか、彼女たちは……」
ドリスの口から出た貴族制度のないと言う言葉。そんな場所、この大陸には一箇所しか存在しない。当然、ベリスも直ぐにそこに思い至った。
「はい。聖域の管理者にして精霊樹の守護者の娘たちだそうです」
「!! ……確かなの?」
聖域の管理者にして精霊樹の守護者。それを聞いて驚きのあまり、貴族令嬢としてはしたなくポカンと口を開けて呆然としてしまったベリス。それも仕方ないだろう。トリアリア王国は、聖域と浅からぬ因縁があるのだから。
「聖域」トリアリア王国にとって、そのワードは冷静には聞けない。
旧シドニア神皇国と組んでの未開地での戦争。元を正せば、マーキラス国王が未開地に突然現れた聖域の奪取を目論んだのが戦争を仕掛けた大きな理由の一つ。
勿論、あわよくば今一度ユグル王国からエルフの奴隷を確保できればとの思惑はあったのだろうとベリスも理解している。トリアリア王国とはそんな国なのだから。
そして国内的には、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の同盟三ヶ国と引き分けたとしているが、実際には大敗して大ダメージを被ったのは、貴族なら知らない者はいない。当然、侯爵家の令嬢であるベリスが知らない訳もなかった。
当然戦争ともなれば、国内の貴族家は規模の大小にもよるが、戦力や資金を供出したのだから。
その戦争で大敗する大きな原因となったのが、聖域の管理者であり精霊樹の守護者の介入。
トリアリア王国が、聖域を狙って攻め込んだのだから、介入というのは正確じゃない。一番の当事者と言える。
「因みに、その話は確実な話なの?」
「はい。クローディア王女が侍女と話しているのを聞きました」
「ああ、貴女、集音の魔導具を持ってたわね」
「はい」
そんな情報を何処から仕入れたのかとベリスが聞くと、バーキラ王国の第三王女クローディア王女の線からと返ってきた。そういえばドリスは、情報収集用に集音の魔導具を持たされていたのをベリスは思い出した。
「それなら間違いないわね。聖域と関係の深いバーキラ王国の第三王女からの情報なら信じるほかないわ」
「ベリス様、どうします?」
「そうね……」
ベリスは考え込む。この問題、そう簡単なものではない。
トリアリア王マーキラスは、野心溢れる王だ。自国のみで、三ヶ国と現状敵対する程に。
トリアリア王国には、戦争となった場合現状味方となる勢力はない。サマンドール王国やノムストル王国とは交易をしているが、戦争となった場合に助力が得れるかとなると、無いと言わざるを得ない。
「今のトリアリア王国は、余裕はありません」
「そうですね。未開地の海岸部を開発するのは成功しましたが、労力に見合う益があったかと問われると疑問ですものね」
トリアリア王国、神光教、サマンドール王国の三者が協力して行った、未開地南端の開発は概ね成功と言えるだろう。
ただ、トリアリア王国もサマンドール王国も、好景気で湧くという程ではない。
縮小傾向だったサマンドール王国の経済は下げ止まった程度。トリアリア王国も、他国へ侵攻するまで回復はしていない。唯一、神光教は教会の数が増え、影響力の及ぶ地域が増えている。
そんな状況で、聖域の管理者の娘達がバーキラ王国の学園に通っているとマーキラス王に報告したなら、あの王なら決定的な間違いを犯す可能性が高いとベリスは思っていた。
「陛下なら、この話を聞けば動くでしょうね」
「おそらく。そしてバーキラ王国やロマリア王国、何よりユグル王国に知られると、今度こそトリアリア王国は滅ぼされるかもしれません」
「そうよね」
トリアリア王国の高位貴族であるベリスだが、それでもマーキラス王ほど世が見えていない訳じゃない。特に、バーキラ王国に留学して情報収集するうちに、同盟三ヶ国と自国との力の差などを痛感してしまった。
国力に於いてトリアリア王国は、バーキラ王国一国に勝てる見込みもないと知ってしまった。それに加え、同盟三ヶ国の繋がりの強さも知った。トリアリア王国が、同盟三ヶ国の何処か一国に攻め込んだなら、すぐさま同盟国が動くだろう。
「でも、知らせない訳にはいかないわ」
「そうですね。情報収集も私達の勤めですから」
ヘドロック家のハジンを含め、ベリスやドリスの留学は、同盟三ヶ国に対する情報収集が重要任務だった。ハジンの暴走は、ベリスやドリスにとって、想定外以外もいいところだ。
だいたいトリアリア王国とバーキラ王国とは、終戦協定を結ぶどころか停戦すら未だ至っていない。
そんなトリアリア王国から、留学生を受け入れるバーキラ王国の器が大きいのか、それともトリアリア王国の面の皮が厚いのか。おそらくその両方だろう。
「報せない訳にはいかないわね」
「……そうですね。仮に私達が報告せず、情報を陛下が得れば、私達の立場に関わります」
「そうよね。……分かりました。実家へ手紙を書きますわ」
「そうですね。ギルドで通信の魔導具を借りる訳にはいきませんものね」
ベリスとドリスは憂鬱そうに二人して溜息を吐く。
マーキラス王が、敵対国であるバーキラ王国の王都で、軽はずみな事はしないだろうと思いたい二人だった。
聖域の守護者であるタクミの娘達が、バーキラ王国の学園に入学したという報せは、ベリスの父親であるカクシュール侯爵当主から、マーキラス王へと伝えられた。
「バラカン。憎き小僧の娘が、バーキラ王国の王都の学園にいる。どうしてくれよう」
「陛下、迂闊に動くべきではありません」
「むっ……」
軍務卿のバラカンから諌められたマーキラスの機嫌が悪くなる。
とはいえ、マーキラスも軽々に手を出すべきではない事は理解していた。
やっと未開地の開発が一息つけた。極端な利益にはならなかったが、それでもサマンドール王国と神光教を巻き込み、それなりの利にはなりつつある。
以前までのマーキラスなら、旧シドニアへ侵攻するなら今だと言い出しかねなかったが、この十年近くの年月が、マーキラスを多少成長させた。
旧シドニア神皇国跡は、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の同盟三ヶ国が主導し、今では一大農業生産地となっている。
人の数は元には戻っていないが、それでもサマンドール王国やノムストル王国からも人は流入し、魔物の脅威も少ない関係で、右肩上がりで回復していた。
そうなると、三ヶ国の戦力だけでなく、旧シドニアに暮らす者からも自衛の兵力が設立される。
トリアリア王国の国力が回復してきたとはいえ、簡単に攻められない状況だった。
「そう言えば、奴はどうしている?」
「……相変わらず研究室に閉じ籠っているようですな。しかし陛下、よろしいのですか? あの様な怪しき男を」
ふと何かを思い出したかのように、マーキラスがバラカンに問うと、バラカンは王の前だというのに苦い表情になる。
「そんな顔をするなバラカン。わしもきみの悪い奴だとは思うが、奴の研究が成功すれば、トリアリア王国の武器となろう」
「そうであればいいのですが……」
「なに、もう彼奴を保護して五年は経つ。そろそろ成果を見せて貰わねばな」
「ええ、我がトリアリアの切り札にでも成れば万々歳ですがな」
マーキラスがバラカンを宥める。バラカンは、マーキラス王が囲う男が気に食わない。なので、どうしてもその男の話になると、表情が厳しくなる。
「兎も角、バーキラ王国の王都に人を増やせ。そして可能ならば、攫えばいい」
「……承知しました」
話を変え、バーキラ王国に諜報の人間を増員し、可能ならば攫えと言うマーキラスに、それがどれ程難しいか理解しているバラカンが、渋々といった様子で承知する。
敵国の警戒の厳重な王都。しかもトリアリア王国からの人員を、バーキラ王国がノーマークな訳がない。対象に近付くのも難しいだろう。ただ、マーキラス王の命令に否という答えはない。
バラカンは、痛む胃を押さえながら、王城の自室へと戻る。
成功する確率が非常に低いマーキラスからの命に、ほぼ確実に失敗の報告をしなければならない近い将来の自分を思うと、長期の休暇を取りたくなるバラカンだった。
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