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十一話 タクミ張り切る
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その日の僕は舞い上がっていたと思う。それこそ、地面から数センチ浮いてたんじゃないかな。
「タクミ様、少し落ち着いてください」
「いや、ソフィア。だってエトワールからお願いされたんだよ。それは張り切るよ」
「春香もフローラも楽しそうにしているみたいで安心しました」
「フローラが暴走しないか心配ですが」
ソフィアから落ち着くように嗜められる。マリアやマーニも娘達が元気そうだと分かって安堵しているね。
それよりもエトワールが、僕を頼ってくれたのが嬉しい。
「それで薬師用の器材でありますか?」
「そうみたい。友達になった子の実家が薬屋みたいでね」
一緒にお茶を飲んで休憩していたレーヴァの興味は、薬師が使う器材に向く。
「王都で薬屋となると、平民向けでありますな」
「どうしても良く効くポーション類は、錬金術師が作った物になるからね」
「そこを可能な限り魔力を使わないで、効果の高いポーションを作れるか。これは面白いでありますな」
「だよね。僕やレーヴァは、錬金術で済ませるから余り手を付けなかった分野だね」
文献なんかを読んだ限り、錬金術師ではない薬師が作るポーションの中には、魔力を持ちいる物も書いてあった気がするけど、魔物を倒してレベルアップする事のない平民の薬師じゃ、魔力を使うにしても商売になる程量を作れないだろうな。
「コンセプトとしては、魔力を極力使わない製法になるのかな」
「でありますな。蒸留機や遠心分離機、正確な温度を測る温度計に、製粉機も有った方がいいでありますな」
「ちょっとちょっと、そんな魔導具を街の薬師は買えないわよ」
僕とレーヴァが話し合っていると、そこにアカネが待ったを掛ける。
この世界に無理矢理召喚されて十数年、もうアラサーなのにアカネの見た目はそれ程変わっていない。初めて会った時、まだ十歳だったアカネの侍女役のルルちゃんでさえ二十代半ばだと言うのにだ。
これはアカネが高レベルで魔力量が多い事も理由の一つだけど、アカネはもっと直接的な反則技に手を出したんだ。
若返りの秘薬。古代エルフの文献に記されていた秘薬。エルフにとって余り利の無い薬だった為に忘れ去られた薬。
常時薬を服用しなければいけないなんて副作用も無く、一粒で一年くらい若返る人族や獣人族なら欲しがる人は多いだろう薬。
それをアカネは、僕に文献を解読させ、材料の希少な薬草をドリュアスから手に入れ、レーヴァの協力の元完成させた。
そりゃロザリー夫人やエリザベス様、そして家の文官娘衆まで目の色を変えたさ。
話は逸れたけど、そんな若々しいアカネから、街の薬師の事情を指摘される。
「まあまあ、街の薬師が買えるかどうかは別にして、エトワールが欲しいなら造るだろう」
「そうでありますな。試行錯誤して新しい物を造る喜びであります」
「……本当、娘に激甘のタクミと、物作り馬鹿のレーヴァに言った私が馬鹿だったわ」
それ以上言うのを諦めたアカネが部屋から出て行き、僕とレーヴァは何が必要か相談し始める。
「聖域の外で採れる薬草を使っての薬作りでありますな」
「そうだね。特別な素材を使える訳じゃないからね」
そう。一般的な薬草やその他素材を使っての薬作りだから、それを想定した器具が必要だな。
「そう言えば、エトワールちゃんは王都で簡単に魔石を入手できるのでありますか?」
「あー、その問題もあったか。流石に王都周辺に魔物はほとんど居ないね。魔石は交換するんじゃなくて、魔晶石にして魔力を充填する方式にしないとダメだね」
「そうでありますな」
レーヴァが思い出したように魔石の問題を聞いてきた。確かに王都では魔石の入手も簡単じゃない。ちっさな屑魔石を交換して使う方が器具自体が安くできるけど、よく考えればエトワールに送る器具はコストを考えなくてもよかった。全部自前だしね。
「蒸留や乾留は魔導具が無くても大丈夫だね。一応、魔導具化した物も作ってエトワールには送るとして、遠心分離機と製粉機は少し安全性を含めて実験も必要かな」
「安全性に関しては、付与魔法で強化すればいいと思うでありますよ」
「付与もだけど、何も無い状態でもある程度の安全性の担保は欲しいんだよね」
「タクミ様は、過保護でありますな。エトワールちゃんなら、何かあっても咄嗟に障壁くらい張れるでありますよ」
「そうだけど、念の為にね」
エトワールが優秀なのは分かってるよ。僕達の可愛い娘だからね。でも、生産職としては半端な物は世に出せないと思うんだよね。
そして三日で細々とした物を含めた器具を作り上げた僕は、明日エトワールに届けようと簡易のマジックバッグに収納して工房の灯を落とした。
次の朝、工房に有った筈のマジックバッグが無い。
「ねえ、レーヴァ、ここに置いてあったマジックバッグ知らない?」
「セバスチャンが持って行ったでありますよ」
「えっ!?」
「三日も仕事を放り出して文官娘衆が怒っていたでありますよ」
「ええ!!」
「たんまり仕事が溜まっているので、器具はメリーベルが王都に届けると言っていたでありますよ」
「ええーー!!」
僕はガクリとその場にくずれ落ちる。せっかくエトワールや春香、フローラの顔が見れると思ったのに……
「ショックを受けすぎでありますよ。まだエトワールちゃん達が王都に行って少ししか経ってないであります」
「さ、寂しいんだよー!」
その後、暫く工房で物作りを禁止された僕だった。
◇
エトワール視点
パパに器具の相談をして四日しか経っていないのに、今朝メリーベルが王都の屋敷に届けに来てくれた。パパ、仕事が早過ぎだよ。
私がマジックバッグから中に入っている物を確認していると、フローラが覗き込んできた。
「なになに、パパからなの?」
「うん。薬作りに使う器具よ」
「な~んだ。食べ物じゃないんだ」
「もう。フローラは食べる事ばかりなんだから」
フローラは欲望に忠実ね。それより、色々と入れ過ぎよパパ。
メモが入ってたから見てみると、どの魔導具も魔晶石に魔力を充填する事で使えるみたい。
魔晶石って、パパは当たり前に使うけど、魔石から加工するのが難しくて、普通は魔石を交換するのが世間の魔導具なんだけどね。
「うわっ、聖域の薬草類が一杯入ってるわ」
「どれどれ、うわっ、エトワールお姉ちゃん。これ見て、精霊水だよ。精霊樹の雫に葉っぱも有る!」
「……もう、パパったら」
精霊水は、精霊樹の側にある水の大精霊ウィンディーネ様が管理している泉の水。勿論、ただの水じゃなく、病気の治癒や体力の回復効果があり、ポーションのレベルを引き上げる力を持つ聖域にしか無い貴重な水。
精霊樹の雫は、精霊樹の朝露を集めた、これもポーションの素材になるとても貴重なもの。聖域か世界樹の有るユグル王国でしか採れないもの。
精霊樹の葉も言うまでもなく、世界樹の葉と並んで希少で貴重な素材ね。
これ、取り敢えずマジックバッグの肥やしね。とてもじゃないけど、学園なんかで見つかったらトラブル確実だもの。
「でも普通の薬草類も入ってるんでしょう?」
「ええ、ヒールポーション、キュアイルニスポーション、マナポーション、キュアポイズンポーションなどなど、一通り揃ってるわね」
「ならいいんじゃない」
まあ、有難いから、いいんだけどね。
薬師の作る薬と錬金術師の作る薬を比べると、どうしても錬金術師の作る薬が上なのは仕方ない。でも、それは一部のパパやレーヴァさんみたいな錬金術師の話。
薬師でも工夫次第では、高い効果の薬を作れると思うの。とはいえ、魔力が必要なのは変わらないから、シャルルが作る場合を考えないといけないわね。
最終手段は、シャルルをパワーレベリングしてしまう事だけど、パパにお願いしなきゃいけないし、色々と超えなきゃいけないハードルがあるのも確か。
「一度、シャルルの実家を見学できたらいいわね」
「薬屋さんだったよね」
「エトワールお姉ちゃん、行くならフローラも一緒に行くよ!」
「分かってるわよ。春香とフローラも誘うから」
シャルルのご実家の薬屋さんで、どんな薬をどういう方法で作っているのか、それを見学しない事には始まらないわね。
明日、シャルルに聞いてみよう。
「タクミ様、少し落ち着いてください」
「いや、ソフィア。だってエトワールからお願いされたんだよ。それは張り切るよ」
「春香もフローラも楽しそうにしているみたいで安心しました」
「フローラが暴走しないか心配ですが」
ソフィアから落ち着くように嗜められる。マリアやマーニも娘達が元気そうだと分かって安堵しているね。
それよりもエトワールが、僕を頼ってくれたのが嬉しい。
「それで薬師用の器材でありますか?」
「そうみたい。友達になった子の実家が薬屋みたいでね」
一緒にお茶を飲んで休憩していたレーヴァの興味は、薬師が使う器材に向く。
「王都で薬屋となると、平民向けでありますな」
「どうしても良く効くポーション類は、錬金術師が作った物になるからね」
「そこを可能な限り魔力を使わないで、効果の高いポーションを作れるか。これは面白いでありますな」
「だよね。僕やレーヴァは、錬金術で済ませるから余り手を付けなかった分野だね」
文献なんかを読んだ限り、錬金術師ではない薬師が作るポーションの中には、魔力を持ちいる物も書いてあった気がするけど、魔物を倒してレベルアップする事のない平民の薬師じゃ、魔力を使うにしても商売になる程量を作れないだろうな。
「コンセプトとしては、魔力を極力使わない製法になるのかな」
「でありますな。蒸留機や遠心分離機、正確な温度を測る温度計に、製粉機も有った方がいいでありますな」
「ちょっとちょっと、そんな魔導具を街の薬師は買えないわよ」
僕とレーヴァが話し合っていると、そこにアカネが待ったを掛ける。
この世界に無理矢理召喚されて十数年、もうアラサーなのにアカネの見た目はそれ程変わっていない。初めて会った時、まだ十歳だったアカネの侍女役のルルちゃんでさえ二十代半ばだと言うのにだ。
これはアカネが高レベルで魔力量が多い事も理由の一つだけど、アカネはもっと直接的な反則技に手を出したんだ。
若返りの秘薬。古代エルフの文献に記されていた秘薬。エルフにとって余り利の無い薬だった為に忘れ去られた薬。
常時薬を服用しなければいけないなんて副作用も無く、一粒で一年くらい若返る人族や獣人族なら欲しがる人は多いだろう薬。
それをアカネは、僕に文献を解読させ、材料の希少な薬草をドリュアスから手に入れ、レーヴァの協力の元完成させた。
そりゃロザリー夫人やエリザベス様、そして家の文官娘衆まで目の色を変えたさ。
話は逸れたけど、そんな若々しいアカネから、街の薬師の事情を指摘される。
「まあまあ、街の薬師が買えるかどうかは別にして、エトワールが欲しいなら造るだろう」
「そうでありますな。試行錯誤して新しい物を造る喜びであります」
「……本当、娘に激甘のタクミと、物作り馬鹿のレーヴァに言った私が馬鹿だったわ」
それ以上言うのを諦めたアカネが部屋から出て行き、僕とレーヴァは何が必要か相談し始める。
「聖域の外で採れる薬草を使っての薬作りでありますな」
「そうだね。特別な素材を使える訳じゃないからね」
そう。一般的な薬草やその他素材を使っての薬作りだから、それを想定した器具が必要だな。
「そう言えば、エトワールちゃんは王都で簡単に魔石を入手できるのでありますか?」
「あー、その問題もあったか。流石に王都周辺に魔物はほとんど居ないね。魔石は交換するんじゃなくて、魔晶石にして魔力を充填する方式にしないとダメだね」
「そうでありますな」
レーヴァが思い出したように魔石の問題を聞いてきた。確かに王都では魔石の入手も簡単じゃない。ちっさな屑魔石を交換して使う方が器具自体が安くできるけど、よく考えればエトワールに送る器具はコストを考えなくてもよかった。全部自前だしね。
「蒸留や乾留は魔導具が無くても大丈夫だね。一応、魔導具化した物も作ってエトワールには送るとして、遠心分離機と製粉機は少し安全性を含めて実験も必要かな」
「安全性に関しては、付与魔法で強化すればいいと思うでありますよ」
「付与もだけど、何も無い状態でもある程度の安全性の担保は欲しいんだよね」
「タクミ様は、過保護でありますな。エトワールちゃんなら、何かあっても咄嗟に障壁くらい張れるでありますよ」
「そうだけど、念の為にね」
エトワールが優秀なのは分かってるよ。僕達の可愛い娘だからね。でも、生産職としては半端な物は世に出せないと思うんだよね。
そして三日で細々とした物を含めた器具を作り上げた僕は、明日エトワールに届けようと簡易のマジックバッグに収納して工房の灯を落とした。
次の朝、工房に有った筈のマジックバッグが無い。
「ねえ、レーヴァ、ここに置いてあったマジックバッグ知らない?」
「セバスチャンが持って行ったでありますよ」
「えっ!?」
「三日も仕事を放り出して文官娘衆が怒っていたでありますよ」
「ええ!!」
「たんまり仕事が溜まっているので、器具はメリーベルが王都に届けると言っていたでありますよ」
「ええーー!!」
僕はガクリとその場にくずれ落ちる。せっかくエトワールや春香、フローラの顔が見れると思ったのに……
「ショックを受けすぎでありますよ。まだエトワールちゃん達が王都に行って少ししか経ってないであります」
「さ、寂しいんだよー!」
その後、暫く工房で物作りを禁止された僕だった。
◇
エトワール視点
パパに器具の相談をして四日しか経っていないのに、今朝メリーベルが王都の屋敷に届けに来てくれた。パパ、仕事が早過ぎだよ。
私がマジックバッグから中に入っている物を確認していると、フローラが覗き込んできた。
「なになに、パパからなの?」
「うん。薬作りに使う器具よ」
「な~んだ。食べ物じゃないんだ」
「もう。フローラは食べる事ばかりなんだから」
フローラは欲望に忠実ね。それより、色々と入れ過ぎよパパ。
メモが入ってたから見てみると、どの魔導具も魔晶石に魔力を充填する事で使えるみたい。
魔晶石って、パパは当たり前に使うけど、魔石から加工するのが難しくて、普通は魔石を交換するのが世間の魔導具なんだけどね。
「うわっ、聖域の薬草類が一杯入ってるわ」
「どれどれ、うわっ、エトワールお姉ちゃん。これ見て、精霊水だよ。精霊樹の雫に葉っぱも有る!」
「……もう、パパったら」
精霊水は、精霊樹の側にある水の大精霊ウィンディーネ様が管理している泉の水。勿論、ただの水じゃなく、病気の治癒や体力の回復効果があり、ポーションのレベルを引き上げる力を持つ聖域にしか無い貴重な水。
精霊樹の雫は、精霊樹の朝露を集めた、これもポーションの素材になるとても貴重なもの。聖域か世界樹の有るユグル王国でしか採れないもの。
精霊樹の葉も言うまでもなく、世界樹の葉と並んで希少で貴重な素材ね。
これ、取り敢えずマジックバッグの肥やしね。とてもじゃないけど、学園なんかで見つかったらトラブル確実だもの。
「でも普通の薬草類も入ってるんでしょう?」
「ええ、ヒールポーション、キュアイルニスポーション、マナポーション、キュアポイズンポーションなどなど、一通り揃ってるわね」
「ならいいんじゃない」
まあ、有難いから、いいんだけどね。
薬師の作る薬と錬金術師の作る薬を比べると、どうしても錬金術師の作る薬が上なのは仕方ない。でも、それは一部のパパやレーヴァさんみたいな錬金術師の話。
薬師でも工夫次第では、高い効果の薬を作れると思うの。とはいえ、魔力が必要なのは変わらないから、シャルルが作る場合を考えないといけないわね。
最終手段は、シャルルをパワーレベリングしてしまう事だけど、パパにお願いしなきゃいけないし、色々と超えなきゃいけないハードルがあるのも確か。
「一度、シャルルの実家を見学できたらいいわね」
「薬屋さんだったよね」
「エトワールお姉ちゃん、行くならフローラも一緒に行くよ!」
「分かってるわよ。春香とフローラも誘うから」
シャルルのご実家の薬屋さんで、どんな薬をどういう方法で作っているのか、それを見学しない事には始まらないわね。
明日、シャルルに聞いてみよう。
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