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十話 生徒? 先生?
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エトワール視点
私と春香、フローラは、受けれる座学の試験を全部受けた。だって時間の無駄だから。
その結果、全て単位を取得。一学年での座学は全て免除になったのは当然ね。
だいたい魔法分野でもパパの右に出る人なんて、大陸中を探しても居ないんじゃないかしら。
パパは、女神ノルン様のお陰で、この世界に存在する全ての文字が解読できるらしい。それには、魔法陣などに記されている魔法文字も含まれているの。
だからパパが錬金術で魔法陣を設計する時、パパオリジナルの魔法陣を描く事も多い。
魔法陣は、錬金術だけじゃなくて、魔導具にも使われるから、パパの造る魔導具は他の人が真似できない事が多いの。
そんな理由で、私達姉妹がこの学園で、魔法関連の理論を学ぶ事はほとんど無い。
それどころか、逆にパパの魔導具を解析したい教師が、私達から秘密を聞き出そうとする始末。プライドはないのかしら。
因みに、武術と魔法の実技、一学年の分は座学と同じく単位はあげるから、他の生徒を動揺させないでくれって言われちゃったわ。
で、春香とフローラは頼まれて、サティとユークル、ルディへの武術スキルの訓練をしているわ。
で、私はどうかと言うと……
「エトワールちゃん。これって錬金術無しでも出来るかな?」
「そうね。器具が必要だけど大丈夫だと思うわ」
シャルルとポーション類を極力錬金術無しで作る方法を模索していた。
「器具かぁ。お父さん、そんなお金出してくれないだろうな」
「器具はパパにお願いしてみるわ。多分、直ぐに送ってくれると思うから」
「本当。いいのかな?」
「パパは、何かを作ってる時が楽しい人だから。気にしなくてもいいわよ」
シャルルは、私からポーション作りを学ぼうと真剣ね。
話を聞くと、シャルルのご実家の薬屋さん。売り上げが下降気味と言うか、安い薬しか作れなくて困ってるみたい。
もともと病気には回復魔法が効きにくいから、その辺は薬の守備範囲なんだけど、この十年くらいで、もの凄くよく効くキュアイルニスポーション類が出回るようになった。……パパのポーションね。
勿論、パパの作るキュアイルニスポーションは、街の薬屋さんが売るポーションよりもずっと高価だ。でもお金持ちが、高くても良く効くポーションを買って、お金のない人達が薬屋さんのポーションをってダメな棲み分けが出来ちゃったみたい。
「シャルルのお父さんは、魔法は使えないの?」
「はい。仕事に使える程の魔力がないんです。私はお母さんに似たからか、平民にしては魔力が多い方なんですけど……」
やっぱり貴族の方が魔力は多く、平民が少ないみたいね。無理矢理パワーレベリングすれば、少しは使えるようになるんでしょうけどね。
「薬師も魔力水を使ったり、魔力を混ぜ込む事もあるんでしょう?」
「ううん。そういう作り方もあるのは知ってますけど、普通の薬師は魔力を使用しないよ」
「へぇ、そうなんだ」
貴族のお抱え薬師は別かもしれないけど、平民の薬師は工程で魔力を使う事はないらしい。それもそうか。
「じゃあ素材になる薬草類の採取に行かなきゃね」
「エトワールちゃん。王都の近くは薬草はあまり無いよ」
「えっ、嘘」
「本当だよ。何処にでも生える強い薬草はあるけどね。特に錬金術師が作るヒールポーションやキュアイルニスポーション、マナポーションの材料は、辺境の土地からしか採れないんだって」
聖域じゃ薬草類なんて、それこそ売る程あるから気にした事なかったけど、そう言えば聖域の薬草はドリュアス様のお陰だったわね。
「そんなんじゃ錬金術師も困るでしょうに」
「そうなの?」
「ええ、これはパパから聞いたんだけど、作るポーションによっては、採取して出来るだけ早く魔法で乾燥処理した方がいい物もあるらしいもの」
「そうなんだ」
パパもポーションの品質向上を目指す試行錯誤の中で見つけた事や、バーキラ王国だけじゃなくユグル王国の王城にある貴重な書物からの知識、それに加えて植物関係はドリュアス様が色々と教えてくれたって聞いた事がある。
パパやレーヴァさんのポーションと、他の錬金術師の作ったポーションの品質に差があるのは、材料の質も大きいんだろうな。
おそらく何処にでも生えている薬草一つとっても、聖域のものは違う気がする。
「本当は聖域で薬草採取できればいいんだけど、気軽に行って帰れる距離じゃないものね」
「長期の休みでもないと行けませんね」
私だけなら、王都の屋敷にある転移ゲートで一瞬なんだけど、シャルルにゲートは明かせないものね。
取り敢えず器具なんかの相談をパパにしようかな。
春香視点
シャルルをエトワールお姉ちゃんに任せ、私とフローラは、サティとユークス、ルディと武術の訓練だ。
フローラは、感覚派なので説明が苦手で、人に教えるのに向いていないけど、私が通訳すれば何とかなるでしょう。
「うーんとね。こう、えいっ! って振るの」
「えいっ?」
「こ、こうかい?」
ほら早速他の人じゃ意味が分からない。
「片手剣で盾を持つ場合と、大剣を両手持ちする場合、短剣を片手で使う場合、両手を使った二刀流と、それぞれ構えが変わるんどけど、気を付けるのは、刃筋を立てて振る事かな」
私は例を見せながら説明する。
「なる程。僕は細身の片手剣と盾なんだけど」
「ならこんな感じかな」
「こう?」
「うん。その型を体に覚え込ませると、スキル化するから」
「分かった!」
ユークスは商家の人間なので、武術系スキルを持っていなかった。だから先ずは、剣術スキルの取得を目指す。
「サティは、斬り下ろし、薙ぎ払い、袈裟懸け、逆袈裟、突きの素振りを、正しい姿勢と型を意識して続けて」
「……私は家でしてた訓練の延長なんだね」
「サティは、剣術スキルと盾術スキルは持ってるでしょう。先ずは、それを3まで上げようよ。その後、軽い打ち合いから他のスキルが手に入ったらラッキーかな」
「むーん。分かった」
一応騎士の家系出身のサティは、剣術と盾術はスキルを持っていた。メインジョブも戦士のレベルを上げている途中で、将来的に騎士を目指す感じかな。サブのジョブに体術系を鍛えて、パッシブスキルの身体制御を取得出来ればラッキーなんだけど、常に効果を発揮するパッシブスキル系は、取得が難しいから運が良ければって感じかな。
ただ、私達姉妹は普通の人よりスキルが取得しやすいってパパが言っていた。ノルン様のお陰なんだって。
あと上位のレアスキルを持つ人に訓練をつけてもらうと、スキルの取得や経験値的に成長率が高いとも言ってたわ。まあ、パパやママ達の事なんだけどね。
一通り素振りで正しい形を体に覚え込ませたら、次は軽く打ち合いね。
「模擬戦じゃないのよね」
「まだサティ達に私とフローラとの模擬戦は無理かな。私達がもっと手加減が上手かったらよかったんだけど、ごめんね」
「ううん。ハルカが謝る事じゃないわよ」
「そうだね。僕達が不甲斐ないだけだし」
「そうだな。ユークスや俺は学園を卒業したら、修行として行商に行かされるから、その時に自分の身を守る力は付けておきたいからな。ハルカ達に感謝、感謝だよ」
「ならいいんだけど」
まだサティ達に模擬戦は早い。ある程度、こう攻撃するって決めておかないと、大怪我するのが目に見えているもの。だから上段からの攻撃にはこう防ぐ。この距離からの攻撃はこう避ける。とかの形から覚えていき、自分の引き出しに手札を増やしていく訓練になるわ。
「じゃあ、私と春香お姉ちゃんを相手に打ち合いしようか!」
「おう。じゃあ俺からな」
フローラは何時もマイペースね。ルディがフローラと打ち合いを始める。
「じゃあ、私達も始めましょうか」
「私からでいい?」
「いいよ。サティからどうぞ」
「ありがとうユークス」
サティが剣を中段に置き少し半身になる。盾を使うから半身になり過ぎないで、それでいて盾が使いやすい自分なりの構えを見つけないといけない。
「ハルカ、お願いします!」
「うん。じゃあ、上段からの斬り下ろしいくね」
アドバイスをしながら打ち合いを続ける。
「盾はまともに受けちゃダメ! 相手の攻撃が当たるよりも前で受け流すといいよ!」
「分かった!」
サティは騎士を目指しているから、盾を使った守り重視の戦闘スタイルを練習している。
「ほら、ガンッって受けると重いでしょう。フローラが本気だったらルディなんか吹き飛んじゃうよ」
「そ、そうは言うけど難しいんだよ!」
「それは簡単じゃないよ。簡単に出来るんなら、ルディは騎士か冒険者を目指すべきだね」
「クソッ!」
フローラもフローラなりに丁寧に教えてるわね。ルディとユークスも将来は商人なので、攻めよりも守りを重視するのは変わらない。
でもこの調子じゃ、普通科の生徒が騎士科の生徒を超えそうね。少なくともサティとユークス、ルディはそれなりに鍛えるつもりだもの。
シャルルはエトワールお姉ちゃんと、別の意味で凄くなりそうだけどね。
私と春香、フローラは、受けれる座学の試験を全部受けた。だって時間の無駄だから。
その結果、全て単位を取得。一学年での座学は全て免除になったのは当然ね。
だいたい魔法分野でもパパの右に出る人なんて、大陸中を探しても居ないんじゃないかしら。
パパは、女神ノルン様のお陰で、この世界に存在する全ての文字が解読できるらしい。それには、魔法陣などに記されている魔法文字も含まれているの。
だからパパが錬金術で魔法陣を設計する時、パパオリジナルの魔法陣を描く事も多い。
魔法陣は、錬金術だけじゃなくて、魔導具にも使われるから、パパの造る魔導具は他の人が真似できない事が多いの。
そんな理由で、私達姉妹がこの学園で、魔法関連の理論を学ぶ事はほとんど無い。
それどころか、逆にパパの魔導具を解析したい教師が、私達から秘密を聞き出そうとする始末。プライドはないのかしら。
因みに、武術と魔法の実技、一学年の分は座学と同じく単位はあげるから、他の生徒を動揺させないでくれって言われちゃったわ。
で、春香とフローラは頼まれて、サティとユークル、ルディへの武術スキルの訓練をしているわ。
で、私はどうかと言うと……
「エトワールちゃん。これって錬金術無しでも出来るかな?」
「そうね。器具が必要だけど大丈夫だと思うわ」
シャルルとポーション類を極力錬金術無しで作る方法を模索していた。
「器具かぁ。お父さん、そんなお金出してくれないだろうな」
「器具はパパにお願いしてみるわ。多分、直ぐに送ってくれると思うから」
「本当。いいのかな?」
「パパは、何かを作ってる時が楽しい人だから。気にしなくてもいいわよ」
シャルルは、私からポーション作りを学ぼうと真剣ね。
話を聞くと、シャルルのご実家の薬屋さん。売り上げが下降気味と言うか、安い薬しか作れなくて困ってるみたい。
もともと病気には回復魔法が効きにくいから、その辺は薬の守備範囲なんだけど、この十年くらいで、もの凄くよく効くキュアイルニスポーション類が出回るようになった。……パパのポーションね。
勿論、パパの作るキュアイルニスポーションは、街の薬屋さんが売るポーションよりもずっと高価だ。でもお金持ちが、高くても良く効くポーションを買って、お金のない人達が薬屋さんのポーションをってダメな棲み分けが出来ちゃったみたい。
「シャルルのお父さんは、魔法は使えないの?」
「はい。仕事に使える程の魔力がないんです。私はお母さんに似たからか、平民にしては魔力が多い方なんですけど……」
やっぱり貴族の方が魔力は多く、平民が少ないみたいね。無理矢理パワーレベリングすれば、少しは使えるようになるんでしょうけどね。
「薬師も魔力水を使ったり、魔力を混ぜ込む事もあるんでしょう?」
「ううん。そういう作り方もあるのは知ってますけど、普通の薬師は魔力を使用しないよ」
「へぇ、そうなんだ」
貴族のお抱え薬師は別かもしれないけど、平民の薬師は工程で魔力を使う事はないらしい。それもそうか。
「じゃあ素材になる薬草類の採取に行かなきゃね」
「エトワールちゃん。王都の近くは薬草はあまり無いよ」
「えっ、嘘」
「本当だよ。何処にでも生える強い薬草はあるけどね。特に錬金術師が作るヒールポーションやキュアイルニスポーション、マナポーションの材料は、辺境の土地からしか採れないんだって」
聖域じゃ薬草類なんて、それこそ売る程あるから気にした事なかったけど、そう言えば聖域の薬草はドリュアス様のお陰だったわね。
「そんなんじゃ錬金術師も困るでしょうに」
「そうなの?」
「ええ、これはパパから聞いたんだけど、作るポーションによっては、採取して出来るだけ早く魔法で乾燥処理した方がいい物もあるらしいもの」
「そうなんだ」
パパもポーションの品質向上を目指す試行錯誤の中で見つけた事や、バーキラ王国だけじゃなくユグル王国の王城にある貴重な書物からの知識、それに加えて植物関係はドリュアス様が色々と教えてくれたって聞いた事がある。
パパやレーヴァさんのポーションと、他の錬金術師の作ったポーションの品質に差があるのは、材料の質も大きいんだろうな。
おそらく何処にでも生えている薬草一つとっても、聖域のものは違う気がする。
「本当は聖域で薬草採取できればいいんだけど、気軽に行って帰れる距離じゃないものね」
「長期の休みでもないと行けませんね」
私だけなら、王都の屋敷にある転移ゲートで一瞬なんだけど、シャルルにゲートは明かせないものね。
取り敢えず器具なんかの相談をパパにしようかな。
春香視点
シャルルをエトワールお姉ちゃんに任せ、私とフローラは、サティとユークス、ルディと武術の訓練だ。
フローラは、感覚派なので説明が苦手で、人に教えるのに向いていないけど、私が通訳すれば何とかなるでしょう。
「うーんとね。こう、えいっ! って振るの」
「えいっ?」
「こ、こうかい?」
ほら早速他の人じゃ意味が分からない。
「片手剣で盾を持つ場合と、大剣を両手持ちする場合、短剣を片手で使う場合、両手を使った二刀流と、それぞれ構えが変わるんどけど、気を付けるのは、刃筋を立てて振る事かな」
私は例を見せながら説明する。
「なる程。僕は細身の片手剣と盾なんだけど」
「ならこんな感じかな」
「こう?」
「うん。その型を体に覚え込ませると、スキル化するから」
「分かった!」
ユークスは商家の人間なので、武術系スキルを持っていなかった。だから先ずは、剣術スキルの取得を目指す。
「サティは、斬り下ろし、薙ぎ払い、袈裟懸け、逆袈裟、突きの素振りを、正しい姿勢と型を意識して続けて」
「……私は家でしてた訓練の延長なんだね」
「サティは、剣術スキルと盾術スキルは持ってるでしょう。先ずは、それを3まで上げようよ。その後、軽い打ち合いから他のスキルが手に入ったらラッキーかな」
「むーん。分かった」
一応騎士の家系出身のサティは、剣術と盾術はスキルを持っていた。メインジョブも戦士のレベルを上げている途中で、将来的に騎士を目指す感じかな。サブのジョブに体術系を鍛えて、パッシブスキルの身体制御を取得出来ればラッキーなんだけど、常に効果を発揮するパッシブスキル系は、取得が難しいから運が良ければって感じかな。
ただ、私達姉妹は普通の人よりスキルが取得しやすいってパパが言っていた。ノルン様のお陰なんだって。
あと上位のレアスキルを持つ人に訓練をつけてもらうと、スキルの取得や経験値的に成長率が高いとも言ってたわ。まあ、パパやママ達の事なんだけどね。
一通り素振りで正しい形を体に覚え込ませたら、次は軽く打ち合いね。
「模擬戦じゃないのよね」
「まだサティ達に私とフローラとの模擬戦は無理かな。私達がもっと手加減が上手かったらよかったんだけど、ごめんね」
「ううん。ハルカが謝る事じゃないわよ」
「そうだね。僕達が不甲斐ないだけだし」
「そうだな。ユークスや俺は学園を卒業したら、修行として行商に行かされるから、その時に自分の身を守る力は付けておきたいからな。ハルカ達に感謝、感謝だよ」
「ならいいんだけど」
まだサティ達に模擬戦は早い。ある程度、こう攻撃するって決めておかないと、大怪我するのが目に見えているもの。だから上段からの攻撃にはこう防ぐ。この距離からの攻撃はこう避ける。とかの形から覚えていき、自分の引き出しに手札を増やしていく訓練になるわ。
「じゃあ、私と春香お姉ちゃんを相手に打ち合いしようか!」
「おう。じゃあ俺からな」
フローラは何時もマイペースね。ルディがフローラと打ち合いを始める。
「じゃあ、私達も始めましょうか」
「私からでいい?」
「いいよ。サティからどうぞ」
「ありがとうユークス」
サティが剣を中段に置き少し半身になる。盾を使うから半身になり過ぎないで、それでいて盾が使いやすい自分なりの構えを見つけないといけない。
「ハルカ、お願いします!」
「うん。じゃあ、上段からの斬り下ろしいくね」
アドバイスをしながら打ち合いを続ける。
「盾はまともに受けちゃダメ! 相手の攻撃が当たるよりも前で受け流すといいよ!」
「分かった!」
サティは騎士を目指しているから、盾を使った守り重視の戦闘スタイルを練習している。
「ほら、ガンッって受けると重いでしょう。フローラが本気だったらルディなんか吹き飛んじゃうよ」
「そ、そうは言うけど難しいんだよ!」
「それは簡単じゃないよ。簡単に出来るんなら、ルディは騎士か冒険者を目指すべきだね」
「クソッ!」
フローラもフローラなりに丁寧に教えてるわね。ルディとユークスも将来は商人なので、攻めよりも守りを重視するのは変わらない。
でもこの調子じゃ、普通科の生徒が騎士科の生徒を超えそうね。少なくともサティとユークス、ルディはそれなりに鍛えるつもりだもの。
シャルルはエトワールお姉ちゃんと、別の意味で凄くなりそうだけどね。
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