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八話 想像の斜め上
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その日、入学しての初めての武術実技の授業があった。
広い闘技場では、教養科や騎士科だけではなく、平民の生徒の多い普通科の生徒も見受けられた。
その日、バーキラ王国の第三王女クローディアの関心は、父や宰相から聞いていたタクミの三人の娘達だった。
普段は教養科と普通科なので、交わる事も少ないのだが、この武術実技の授業は数少ない接点だ。
クローディアが普通科の方をチラチラと確認すると、直ぐに目的の人物は見つかった。
教養科も騎士科も、実技の授業は似たようなものだ。それぞれの武器毎の教師に教導を受ける。それは普通科も一緒の筈だった。
その中で、生徒三人だけ授業の輪から離れていれば、見つけるのは簡単だった。
「(どうしたのかしら。先生方が意地悪しているの?)」
クローディアがそう思うのも仕方ない。まさか先生側にエトワール達を教えるスキルが無いなどと思わないだろう。
やがて三人の少女は、三角形を作るように位置取ると、三人同時に模擬戦を開始した。
何がどうなっているのか、クローディアには理解できない。どうして一対一でなく、一対二でもなく、三人が同時に模擬戦が出来るのか? クローディアも決して武に明るい訳ではないが、それでも王族の義務として最低限の武術を学んだ自信が一瞬で吹き飛ぶ。
「嘘……」
呆然とエトワール達を見つめるクローディアに、声を掛ける者がいた。
「クローディア様。彼女達を知ってるのですか?」
「ええ、メルティ。私も昨日聞いたばかりですけどね」
「嘘だろ。速くて目で追えないぞ」
一人は、クローディアの学園での従者役を担うバーティア侯爵家の次女、メルティアラ。友人や家族からはメルティと愛称で呼ばれている。
そしてもう一人、驚きの声を上げたのが、ロードラッシュ伯爵家の嫡男バスク。
そんな三人が驚愕の眼で見ている間にも、エトワール達に動きは激しく速くなっていく。
「あれ、本当に普通科か?」
「クローディア様。彼女達は、どこの領の人間でしょうか?」
「バーキラ王国の国民ではありません」
「「えっ!?」」
最初から目で追うのを諦めていたバスクだが、更に速くなった攻防に、悔しさも湧いてこない。
メルティアラが、エトワール達が何処の領の人間かをクローディアに聞くも、返ってきた答えは、バーキラ王国の国民ではないというもの。
それを聞いたメルティアラとバスクは、思わず声を上げる。それもそうだろう。現在、バーキラ王国以外とすれば、恥知らずにも留学生を送るトリアリア王国しかないと思ったからだ。
メルティアラとバスクが、勘違いしているのを気付いたクローディアが訂正する。
「トリアリア王国ではありませんよ」
「えっと、姫様。俺には訳が分からないのですが」
「現在、学園には我が国以外となるとトリアリア王国の留学生が居るだけでは?」
バスクとメルティアラの疑問が膨らむ。
そこに騎士科の生徒の声が上がる。
「おお! 凄えな」
「ああ、流石イルマ様の娘さんってところか」
「だな。俺も騎士団に入って鍛えてもらうんだ」
「いや、お前、近衛騎士団は難しいだろう」
「へっへー、俺はボルトン出身なのさ」
「あっ、狡いぞ!」
三人の騎士科の生徒のやり取りが耳に入ってきた。その内容から、彼等はあの三人の少女を知っているようだ。しかも彼女達の親の事も知っているらしい。
バスクとメルティアラの困惑は酷くなる。
「姫様、騎士科では知られている話なんですか?」
「イルマ様とは誰ですか?」
バスクとメルティアラに聞かれ、クローディアも苦笑する。自身も知ったのは昨日なのだ。騎士科の生徒ほど詳しくないかもしれない。
騎士科の三人の生徒は、親が近衛騎士団かボルトン辺境伯家の騎士団、またはロックフォード伯爵家の騎士団に所属していた。
当然、聖域騎士団との合同訓練から魔大陸のダンジョンを使っての訓練を行っているのを知っている。
可能な限り他言無用の聖域騎士団との訓練だが、家族や同僚などが知るのは仕方ない。
実際、タクミの事を聖域騎士団を含めて知っているのは、国王派に属する中でも、近衛騎士団の関係者か、タクミと関係の深いボルトン辺境伯領の騎士団関係者、ロックフォード伯爵領の騎士団関係者くらいだ。その中に、中立派の貴族の関係者は含まれない。勿論、貴族派などは言うまでもない。
エトワール達の模擬戦が進むにつれ、やがてバスクやメルティアラの口数も減り、クローディアを始め教養科の他の生徒や騎士科の生徒達も目が離せなくなる。
武術実技の教師も自信を喪失し、エトワール達に視線を奪われる生徒達を注意する事も出来ない。
「先生、あの女達は何者ですか?」
「……普通科の生徒だ」
「いや、そう言う事じゃなくて」
騎士科にもエトワール達がタクミの娘である事を知らない者はいる。いや、どちらかと言うと知らない者の方が多いだろう。貴族派や中立派に属している中で、騎士を目指す者の方が人数はずっと多いのだから。
そして教師の方もエトワール達を知らなかった。知らされているのは極一部だけ、それ以外の教師は、入学時の実技試験において、非常識かつ圧倒的な実力を知ったくらいだ。
もはや残像しか確認できない光景を目にして、貴族派の子息が自家に取り込む事を考え始めるのも仕方ないだろう。
貴族派からすれば、獣人族など下賎な存在。エルフとてそう変わらない。しかも普通科という事は、貴族ではない可能性が高い。
あれだけの動きを見せる子供がいるなら、国内の貴族の子女であったなら、その情報は入って来ている筈だから。
授業が終われば競争だなと、貴族派や中立派の貴族の子供達が考えていたその時、クローディアの静かな声が響いた。
「彼女達は、バーキラ王国の国民でも、ロマリア王国の人間でも、勿論トリアリア王国の人間でもありません。彼女達は、聖域の代表者様のご息女です」
「「!?」」
バスクとメルティアラが息を呑むのと、周囲のエトワール達の正体を知らなかった者達も体を強ばらせる。
特に権力でもって強引に取り込もうと考えていた貴族派の子供に至っては、背中をぐっしょりと冷たい汗で濡らしていた。
未開地に聖域が現れてから十数年。現在まで聖域との交易や騎士団の交流など、バーキラ王国において、その全ては国王派以外が担っていた。そこに貴族派や中立派は食い込めていない。
理由は幾つかある。タクミと最初に親しくなった、ボルトン辺境伯やロックフォード伯爵が国王派だった事。
国王や宰相、当時の近衛騎士団長ガラハットとも良い関係を築けた事。
これは特に貴族派に当て嵌まるのだが、貴族派の貴族達が聖域の結界を抜けれなかった事。これは貴族派に属する商会も当て嵌まる。
特に聖域の結界を抜けれないというのは大きかった。
大精霊からNOを突き付けられたのだから。
だから貴族派の人間が、聖域の希少な薬や全貴族が喉から手が出るほど欲している大精霊直々に指揮を取りドワーフが造っている酒類も、手に入れようとするなら、聖域の東に在るバロルの街に行くしかない。それでも手に入れれるかは分からないのが現状だった。
タクミの開発した魔導具に関しても、一般に広く普及させても問題ない物だけは、パペック商会を通じて手に入るが、当然の事ながら陸戦艇サラマンダーなどは入手出来ないし、この学園にも設置されている監視カメラの魔導具も入手は不可能だった。
そんな聖域の代表者をもし怒らせたなら、今後聖域産の物全てが入手出来なくなったとしても不思議ではない。
そしてクローディアも、バーキラ王国の王女として自国の不利益を避ける為に周囲に釘を刺しておく。
「バーキラ王国第三王女として申します。彼女達に不用意な接触は禁じます。これは我が父ロボス・バーキラの言葉でもあります」
クローディアは、宰相のサイモンからも言われていた。聖域ではバーキラ王国の爵位など関係ないのだと。実際、ユグル王国の王妃や王女が、政庁や教会で普通に働いている。サイモンの妻も同様に聖域で働いているのだとか。そこに身分の上下は関係ない。聖域の結界を抜けれる者は平等であると。
勿論、聖域にも立場の上下は存在する。騎士団をまとめる騎士団長がいるのだから当たり前である。
「(これで馬鹿な行動にでる者が居なくなればいいのですが……)」
クローディアは、これで貴族派や中立派の子息子女も暴走する事はないだろうとホッと息を吐く。
だがクローディアの考えは、少々甘いと言わざるをえない。
教育や環境により精神的に周りよりも成熟している王族のクローディアと違い、貴族とはいえ十二歳の子供の精神は成熟していない。しかも、偏った教えを受け育った貴族派の子供の中には、まさに道理の分からない馬鹿も存在していた。
ともかく、様々な思惑や考えの人間達が、エトワール、春香、フローラを目に焼き付けたのは間違いなく、彼女達の学園生活は、望む望まぬにかかわらず、波風は高くなりそうだ。
広い闘技場では、教養科や騎士科だけではなく、平民の生徒の多い普通科の生徒も見受けられた。
その日、バーキラ王国の第三王女クローディアの関心は、父や宰相から聞いていたタクミの三人の娘達だった。
普段は教養科と普通科なので、交わる事も少ないのだが、この武術実技の授業は数少ない接点だ。
クローディアが普通科の方をチラチラと確認すると、直ぐに目的の人物は見つかった。
教養科も騎士科も、実技の授業は似たようなものだ。それぞれの武器毎の教師に教導を受ける。それは普通科も一緒の筈だった。
その中で、生徒三人だけ授業の輪から離れていれば、見つけるのは簡単だった。
「(どうしたのかしら。先生方が意地悪しているの?)」
クローディアがそう思うのも仕方ない。まさか先生側にエトワール達を教えるスキルが無いなどと思わないだろう。
やがて三人の少女は、三角形を作るように位置取ると、三人同時に模擬戦を開始した。
何がどうなっているのか、クローディアには理解できない。どうして一対一でなく、一対二でもなく、三人が同時に模擬戦が出来るのか? クローディアも決して武に明るい訳ではないが、それでも王族の義務として最低限の武術を学んだ自信が一瞬で吹き飛ぶ。
「嘘……」
呆然とエトワール達を見つめるクローディアに、声を掛ける者がいた。
「クローディア様。彼女達を知ってるのですか?」
「ええ、メルティ。私も昨日聞いたばかりですけどね」
「嘘だろ。速くて目で追えないぞ」
一人は、クローディアの学園での従者役を担うバーティア侯爵家の次女、メルティアラ。友人や家族からはメルティと愛称で呼ばれている。
そしてもう一人、驚きの声を上げたのが、ロードラッシュ伯爵家の嫡男バスク。
そんな三人が驚愕の眼で見ている間にも、エトワール達に動きは激しく速くなっていく。
「あれ、本当に普通科か?」
「クローディア様。彼女達は、どこの領の人間でしょうか?」
「バーキラ王国の国民ではありません」
「「えっ!?」」
最初から目で追うのを諦めていたバスクだが、更に速くなった攻防に、悔しさも湧いてこない。
メルティアラが、エトワール達が何処の領の人間かをクローディアに聞くも、返ってきた答えは、バーキラ王国の国民ではないというもの。
それを聞いたメルティアラとバスクは、思わず声を上げる。それもそうだろう。現在、バーキラ王国以外とすれば、恥知らずにも留学生を送るトリアリア王国しかないと思ったからだ。
メルティアラとバスクが、勘違いしているのを気付いたクローディアが訂正する。
「トリアリア王国ではありませんよ」
「えっと、姫様。俺には訳が分からないのですが」
「現在、学園には我が国以外となるとトリアリア王国の留学生が居るだけでは?」
バスクとメルティアラの疑問が膨らむ。
そこに騎士科の生徒の声が上がる。
「おお! 凄えな」
「ああ、流石イルマ様の娘さんってところか」
「だな。俺も騎士団に入って鍛えてもらうんだ」
「いや、お前、近衛騎士団は難しいだろう」
「へっへー、俺はボルトン出身なのさ」
「あっ、狡いぞ!」
三人の騎士科の生徒のやり取りが耳に入ってきた。その内容から、彼等はあの三人の少女を知っているようだ。しかも彼女達の親の事も知っているらしい。
バスクとメルティアラの困惑は酷くなる。
「姫様、騎士科では知られている話なんですか?」
「イルマ様とは誰ですか?」
バスクとメルティアラに聞かれ、クローディアも苦笑する。自身も知ったのは昨日なのだ。騎士科の生徒ほど詳しくないかもしれない。
騎士科の三人の生徒は、親が近衛騎士団かボルトン辺境伯家の騎士団、またはロックフォード伯爵家の騎士団に所属していた。
当然、聖域騎士団との合同訓練から魔大陸のダンジョンを使っての訓練を行っているのを知っている。
可能な限り他言無用の聖域騎士団との訓練だが、家族や同僚などが知るのは仕方ない。
実際、タクミの事を聖域騎士団を含めて知っているのは、国王派に属する中でも、近衛騎士団の関係者か、タクミと関係の深いボルトン辺境伯領の騎士団関係者、ロックフォード伯爵領の騎士団関係者くらいだ。その中に、中立派の貴族の関係者は含まれない。勿論、貴族派などは言うまでもない。
エトワール達の模擬戦が進むにつれ、やがてバスクやメルティアラの口数も減り、クローディアを始め教養科の他の生徒や騎士科の生徒達も目が離せなくなる。
武術実技の教師も自信を喪失し、エトワール達に視線を奪われる生徒達を注意する事も出来ない。
「先生、あの女達は何者ですか?」
「……普通科の生徒だ」
「いや、そう言う事じゃなくて」
騎士科にもエトワール達がタクミの娘である事を知らない者はいる。いや、どちらかと言うと知らない者の方が多いだろう。貴族派や中立派に属している中で、騎士を目指す者の方が人数はずっと多いのだから。
そして教師の方もエトワール達を知らなかった。知らされているのは極一部だけ、それ以外の教師は、入学時の実技試験において、非常識かつ圧倒的な実力を知ったくらいだ。
もはや残像しか確認できない光景を目にして、貴族派の子息が自家に取り込む事を考え始めるのも仕方ないだろう。
貴族派からすれば、獣人族など下賎な存在。エルフとてそう変わらない。しかも普通科という事は、貴族ではない可能性が高い。
あれだけの動きを見せる子供がいるなら、国内の貴族の子女であったなら、その情報は入って来ている筈だから。
授業が終われば競争だなと、貴族派や中立派の貴族の子供達が考えていたその時、クローディアの静かな声が響いた。
「彼女達は、バーキラ王国の国民でも、ロマリア王国の人間でも、勿論トリアリア王国の人間でもありません。彼女達は、聖域の代表者様のご息女です」
「「!?」」
バスクとメルティアラが息を呑むのと、周囲のエトワール達の正体を知らなかった者達も体を強ばらせる。
特に権力でもって強引に取り込もうと考えていた貴族派の子供に至っては、背中をぐっしょりと冷たい汗で濡らしていた。
未開地に聖域が現れてから十数年。現在まで聖域との交易や騎士団の交流など、バーキラ王国において、その全ては国王派以外が担っていた。そこに貴族派や中立派は食い込めていない。
理由は幾つかある。タクミと最初に親しくなった、ボルトン辺境伯やロックフォード伯爵が国王派だった事。
国王や宰相、当時の近衛騎士団長ガラハットとも良い関係を築けた事。
これは特に貴族派に当て嵌まるのだが、貴族派の貴族達が聖域の結界を抜けれなかった事。これは貴族派に属する商会も当て嵌まる。
特に聖域の結界を抜けれないというのは大きかった。
大精霊からNOを突き付けられたのだから。
だから貴族派の人間が、聖域の希少な薬や全貴族が喉から手が出るほど欲している大精霊直々に指揮を取りドワーフが造っている酒類も、手に入れようとするなら、聖域の東に在るバロルの街に行くしかない。それでも手に入れれるかは分からないのが現状だった。
タクミの開発した魔導具に関しても、一般に広く普及させても問題ない物だけは、パペック商会を通じて手に入るが、当然の事ながら陸戦艇サラマンダーなどは入手出来ないし、この学園にも設置されている監視カメラの魔導具も入手は不可能だった。
そんな聖域の代表者をもし怒らせたなら、今後聖域産の物全てが入手出来なくなったとしても不思議ではない。
そしてクローディアも、バーキラ王国の王女として自国の不利益を避ける為に周囲に釘を刺しておく。
「バーキラ王国第三王女として申します。彼女達に不用意な接触は禁じます。これは我が父ロボス・バーキラの言葉でもあります」
クローディアは、宰相のサイモンからも言われていた。聖域ではバーキラ王国の爵位など関係ないのだと。実際、ユグル王国の王妃や王女が、政庁や教会で普通に働いている。サイモンの妻も同様に聖域で働いているのだとか。そこに身分の上下は関係ない。聖域の結界を抜けれる者は平等であると。
勿論、聖域にも立場の上下は存在する。騎士団をまとめる騎士団長がいるのだから当たり前である。
「(これで馬鹿な行動にでる者が居なくなればいいのですが……)」
クローディアは、これで貴族派や中立派の子息子女も暴走する事はないだろうとホッと息を吐く。
だがクローディアの考えは、少々甘いと言わざるをえない。
教育や環境により精神的に周りよりも成熟している王族のクローディアと違い、貴族とはいえ十二歳の子供の精神は成熟していない。しかも、偏った教えを受け育った貴族派の子供の中には、まさに道理の分からない馬鹿も存在していた。
ともかく、様々な思惑や考えの人間達が、エトワール、春香、フローラを目に焼き付けたのは間違いなく、彼女達の学園生活は、望む望まぬにかかわらず、波風は高くなりそうだ。
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