いずれ最強の錬金術師?

小狐丸

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5巻

5-4

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 ◇


「ズルイであります!」

 まぁ、そうなるよね。
 狐耳を揺らし、尻尾を膨らませ、レーヴァは怒っているようだ。

「ソフィアさん、アカネさんと来れば、次はレーヴァの番ではないでしょうか!」

 そう、ソフィアとアカネが従魔を得た事で、レーヴァが自分もぜひ従魔が欲しいと訴えてきたのだ。

「いや、レーヴァはだって……忙しいだろ?」
「それとこれとは別なのです!」

 レーヴァは普段から、パペック商会へおろすポーション類を製造している。それに加えて、勉強や訓練もしているので、僕らの中では一番忙しいかもしれない。
 それもあって、従魔は無理じゃないかと言ったのだけど……それがレーヴァの何かのスイッチを押してしまったみたい。
 いつもは素直で大人しいレーヴァが、人が変わったみたいに激しく主張してきた。

「はぁ~、仕方ないか。希望する魔物はもうあるの?」
「フッフッフッ、よくぞ聞いてくれました。レーヴァは猫が好きなのです」
「猫? 狐なのに? じゃなくて、魔物なんだよね?」

 普通の猫を飼いたいんじゃないよね。そのあたりをもう一度聞いてみると、どうやらレーヴァは大型のひょうや虎がいいらしい。

「さあ、行くであります!」

 レーヴァは前のめりなんだけど、落ち着いてもらう。

「ちょっと待って、フェリルってアカネの狼だけど、行く前に様子を見ておきたいんだ」
「では、レーヴァは屋敷で待ってるであります。早いお帰りを待っているであります!」
「あ、あぁ、うん、すぐ戻るから」

 レーヴァの圧に押され気味だったけど、僕はフェリル達が聖域で上手くやっているかを確認しに行く。


 現在聖域には、兎、鹿、猪などの魔物が相当数生息している。
 何度かに分けて捕獲してきてはリリースした結果、北の森林地域と東の草原地域に、かなりの数が増えた。栗鼠や鼠も数多く森や林にいる。それを捕食するふくろうや鷹も棲み始めた。
 そんな中でも、食物連鎖の上位にいるフェリル率いるシャドウウルフは、広大な土地を縄張りとして狩りをしていた。

「確か、地球でも狼の縄張りは凄く広かったっけ。でも、もう少し捕食者が必要かもな」

 ソフィアのサンダーイーグルもいるけど、確かに強い個体が他にいるのも悪くなさそうだ。レーヴァのリクエストは渡りに船だと思う事にしよう。
 屋敷に戻ると、待ちきれない様子のレーヴァに加えて、シルフがいた。

「タクミもご苦労様ね」
「やめてよ、シルフに言われると何か納得出来ないよ。厄介事やっかいごとを持ってくるのはシルフが一番多いんだけど」
「ホッホッホッ、大精霊はわがままなのよ」
「まぁ、それでもシルフの眷属けんぞくにお手伝いしてもらった手前、強く言えないか」

 そこへソフィアが言う。

「タクミ様、風の精霊は基本自由なのです」
「うん、そうだね。身に染みて分かったよ」
「なに、いつまで雑談してるでありますか。行くでありますよ!」

 僕とシルフがグダグダ雑談していると、レーヴァが待ちきれなくなって僕の袖をグイグイと引っ張る。

「分かった! 分かったよ!」

 今日のメンバーは、ソフィアは当然として、捕獲要員のカエデとレーヴァ、あとはシルフがいるのみでアカネはいない。
 誰かが従魔をテイムするたびに何度も付き合うほど暇じゃないって、アカネは言っていたけど、どの口が言っているんだろう。というか、だらしない顔してフェリルをモフるアカネには、何を言ってもダメだと諦めた。


「あっ、あの辺にいるって」

 シルフが眷属の精霊から、魔物の位置を聞いて指差す。

「じゃあ行こうか」
「サクッと捕まえるね、マスター」

 僕達とカエデは、気配を消して魔物がいるであろう方向へ歩きだす。
 今日の魔境は深い森。
 そこかしこに魔物の気配を感じるが、僕やソフィア、レーヴァは感づかれる事はない。隠密おんみつ行動のスペシャリストのカエデは、鼻歌交じりで目的の魔物に接近出来る。いや、本当に鼻歌を歌ったら見つかるだろうけど。
 カエデが樹々の間を音もなく移動していく。僕も気配を頼りにソフィアとレーヴァを連れて魔物のもとへ向かった。


「う~ん、まぁ、こうなるか」
「うぉー! 可愛いであります!」
「……可愛いのでしょうか?」

 僕らがカエデが魔物を捕らえた現場に着いた時、ぶらぶらとミノムシのようにぶら下がっている物があった。
 カエデの糸でグルグル巻きにされ、顔だけ露出している。それが木から吊るされていたのだけど、それでもその魔物は敵意を隠さず唸っていた。

「セルヴァルっていう魔物みたいだね」
「タクミ様! レーヴァはこの子が気に入りました!」
「うん、なら少し最初に威圧した方がいいね。テイム出来るまで待つから、慌てなくても大丈夫だよ」
「頑張るです!」

 セルヴァルは、素早そうなスマートな体型の、大型の猫みたいな魔物だ。サイズ的には虎だけどね。
 でもこれは、猫好きのレーヴァが目の色を変えるのも分かる。

「セルヴァルは、森を縄張りにする魔物なので、聖域にはちょうど良かったですね」
「そうだね。草原はフェリル達が広い範囲を縄張りにしているけど、森はカバーしきれていなかったからね」

 それからレーヴァは、てこずったものの、無事にセルヴァルを己の従魔とした。

「セルちゃ~ん、ふふっ、最高なのです!」
「……セルちゃんって名前にしたんだ」
「……びっくりするほど、そのまま付けましたね」
「まぁ、レーヴァは嬉しそうなので、それで良いと思うよ」

 その後、セルは聖域の森を縄張りにさせると思っていたら、レーヴァは常に自分の側にはべらせていた。
 おかげで、森の生態系の頂点になりうる別の魔物を調達してくるまで、カエデが時々間引くはめになったのだった。



 7 タクミ、楽器を作る


 ここのところ聖域の自然環境が整いつつある。
 聖域開発で慌ただしいのは相変わらずだけど、ちょっとだけ時間が取れるようになったので、僕はいつもと違う物を作ろうと思い立った。

「魔導具を使えば音の響きを変えられるな」

 木をいくつか揃えて、何種類か作ってみる。ネック、ヘッド、ボディと部品を作っていく。
 そう、僕が作ろうと思い立ったのは楽器だ。その中でも、前世で僕の唯一の趣味だったギターを作る事にしたのだ。
 エレキギターはピックアップの部分なんかを魔導具で再現しないとダメだし、アンプも魔導具にしないといけない。ちょっと難しそうだったので、ひとまずアコースティックギターを作っている。
 ちなみに弦はカエデに何種類も作ってもらった。ギターの次は、ウッドベースやピアノにもチャレンジしてみたいと思っているから、弦は色々あった方がいい。
 聖域の工房で一人で作業をしていると、シルフが飛んできて冷やかしてきた。本当にこの大精霊は好奇心のかたまりだ。

「ねえタクミ、それってリュート?」
「ん? あぁシルフ。これはアコースティックギターだよ」
「アコースティックギター?」
「出来上がったら聴かせてあげるよ」
「本当、楽しみにしてるわね」

 それだけ言うと、フラッと帰っていった。
 組み上げてチューニングして、試しに何曲か弾いてみる。この世界の曲は知らないので、前世で好きだった曲をやってみた。久しぶりだから最初は指が動かなかったけど、この体はこんなところまで優秀なのか、すぐに前世以上に弾けるようになった。


 アメリカのフォークの神様の曲やイギリスのギターの神様の曲を弾いていると、今度はサラマンダーがやって来て、もっと派手な楽器を作れと言ってくる。

「音楽は爆発なんだ!」

 いやそれ、芸術は爆発だ! だよな。この世界じゃ通じないけど。
 さて、楽器で派手って何だろう? 僕は色々考えてみた結果、ドガンボさんに手伝ってもらってドラムセットを作った。
 それで簡単にエイトビートと16ビートで叩いてみせると、サラマンダーは気に入ったみたいで、今度は練習用の部屋を作れと言ってくる。

「いいけど、音楽はみんなで楽しむ方が良いと思うよ」
「楽しむために練習が必要なんじゃないか!」
「うん、道理だね」

 仕方なく楽器練習用の防音室を含む建物を建てた。一軒丸々建てちゃったのは、どうせ必要になる気がしたんだ。
 今度は、ソフィア、アカネ、レーヴァがやって来る。三人とも演奏したいらしい。

「ソフィアも楽器出来たんだ」
「はい、貴族の見栄みえで習わされました」
「タクミ、私にも楽器作ってよ。私も三歳からピアノやってたの」
「レーヴァも里で仕込まれたのです」

 ソフィアは、クラリネットみたいな楽器を習っていたらしい。
 アカネはピアノを作れって言うけど、ピアノはハードルが高い。構造はだいたい知ってるけど、詳しくは分からない。どうしようかと思っていたら、この世界にもピアノに似た楽器が存在する事が分かった。鍵盤けんばんの数が少ないし多少の差異はあるけど、その楽器を参考にすればピアノを作れるかもしれない。
 レーヴァは、四弦を弓で弾く胡弓こきゅうに似たエルフの民族楽器を、お祭りの時や儀式用に仕込まれたと言う。なら、ビオラかチェロを作れば大丈夫かな。

「レーヴァもお手伝いするです」


 こうして僕は本格的に楽器作りを始めたんだけど、予想通りというか、ピアノの再現には一番時間がかかった。それでもちゃんと作れるのがスキルの偉大さだ。そのおかげで、アカネに納得してもらえる出来になった。
 そう思っていたら、アカネが命令口調で言う。

「ねえ、タクミ。ホールを建ててよ」
「ホール?」
「そう、楽器なんて、みんなに聴いてもらってこそでしょう?」
「ひょっとして、コンサートホールって事?」
「聖域の住民は多くないから、中央区画に十分スペースはあるでしょう?」
「いや、スペースはいっぱいあるけど……って本気?」
「じゃ、頼んだわね。私は練習があるから」

 そう言い残して、アカネはルルちゃんを従えて去っていった。

「……」
「では、ホールをどの位置に建てるのか、大精霊様達と相談してきますので、建材などはお任せします」

 そう言うとソフィアはいそいそと向かう。ソフィアも音楽ホールが欲しいんだね。


「マスター、アキラメガ、カンジンデス」
「……タイタン、分かってる。分かってるけどね」

 タイタンと音楽専門のホールを建設していると、タイタンが慰めてくれた。いや、慰めといえるのかどうか。
 もうヤケクソとばかりに、僕はとんでもなく豪華な音楽堂を作っていった。
 イメージは、昔行った事のあるスペインのカタルーニャ音楽堂。まだまだ完成にはほど遠いけど、外観と音響的にはまずまずの物が出来たと思う。
 途中から、ドワーフ達が面白がって我も我もと手伝ってくれたので、魔法とマンパワーで信じられないスピードで進んだ。

「外観の彫刻と装飾は、俺達に任せとけ!」

 ドガンボさんがドワーフを指揮して、外観の仕上げを引き受けてくれる。
 そして僕はその勢いで、クラリネット、チェロ、ビオラまで作り上げ、ソフィアやレーヴァに渡して役目を果たした。


 ◇


 聖域は今、空前の音楽ブームだ。
 この世界に元からあった楽器は種類が少なく、あっても簡単な打楽器やリュートや胡弓のような弦楽器。
 唯一最新の技術で作られた楽器が、ピアノもどきだった。それでも一般的なピアノの七と四分の一オクターブの八十八鍵とはほど遠く、五十鍵しかなかった。
 そのピアノもどきをアカネに納得してもらえるレベルにまで出来たのは、みんなの音楽熱に突き動かされたせいもある。
 住民から楽器が欲しいという要望が多く、しばらくの間、僕は楽器職人と変わらぬ仕事ばかりしていた。
 エルフがこんなに音楽好きなんて知らなかったんだけど……


「タクミ、コンサートよ!」
「いつもいきなりだね、シルフは」
「楽器の演奏が上手い子達が増えてきた事だし、聖域にも娯楽は必要よ」
「確かに、タクミ様、私もシルフ様のお考えに賛成です」

 いつものようにシルフがお願いしてきて、唐突にコンサートを開催しようと言いだした。そこに賛成したのがソフィアで、うん、自分の演奏を聴いてほしいんだね。
 僕はシルフに尋ねる。

「楽曲はどうするの?」
「昔から伝えられている古典があるし、タクミが色々ギターで弾いていたでしょ。あんな曲聴いた事ないし。だから曲の事はタクミに任せるよ」
「いやいやいや、僕は楽譜がくふになんて起こせないよ。誰か専門家いないの?」
「むぅ~~」

 曲まで僕に振ってくるから、さすがにそれは無理だと言うと、シルフは頬を膨らませて不機嫌になる。そこへ、ソフィアが助け舟を出してくれる。

「タクミ様、ユグル王国には楽師隊があります。作曲家もいたはずですから、協力をお願いすればどうでしょう」
「それよ! 私達大精霊の頼みを断るエルフなんていないわ!」
「うわっ、立場を利用して無理やり連れてくるつもりだ」
「そうと決まれば呼んでくるわ!」

 シルフはそう言うや否や、姿を消した。

「……もう行っちゃったけど、大丈夫なの? 楽師って国のお抱えだろ?」
「大丈夫です。シルフ様のお願いは、王族にも断れないと思いますから。では、私も練習がありますから」

 ソフィアはいそいそと楽器練習用の防音室へ行ってしまった。僕はポツンと取り残された。



 8 楽師、きた


「おお、なんと!」
「素晴らしい!」
「このような楽園が地上にあろうとは」

 そう言って感動に打ち震えているのは、三人の男性のエルフ。彼らは音楽堂と練習用の建物を見て、涙を流しながら精霊樹に祈りを捧げていた。

「……ど、どなた?」
「シルフ様の指示で、眷属である風の精霊に呼ばれた、ユグル王国でも有名な楽師達です」
「ソフィアも知ってるの?」
「はい、パッヘルバル殿、シュパン殿、ベートーヴァン殿です」
「……何その、なんちゃって作曲家みたいな名前」
「おかしいでしょうか?」
「い、いや、こっちの話」

 僕がソフィアと話していると、祈りを終えた楽師達が駆け寄ってきた。

「あなたが聖域の管理者殿ですな! 素晴らしい音楽堂に練習用施設! 我らを呼んでいただいて感謝します!」
「パッヘル! それだけではないぞ! 我らが知らない楽器の数々! なぜ、もっと早く我らを呼んでくだされなかったのか!」
「シュパン! 楽器はもちろんだが、かなでている楽曲を聴け! 我らエルフは何千年も何をしていたのか!」

 それから僕は興奮する三人を落ち着かせて、エレキギターを再現した魔導ギターで『パッヘルベルのカノン』をロックアレンジしたものを弾いてあげた。
 調子に乗った僕は、年の瀬にみんなで合唱する曲だよと言ってベートーベンの第九の有名な部分も、メロディーだけ教えてあげる。
 極めつけはアカネだ。彼女はピアノをリクエストしただけあって、クラッシックの曲を何曲も知っていた。ショパンの『子犬のワルツ』、リストの『ラ・カンパネラ』『愛の夢』なんて曲を演奏し始めたものだから、楽師エルフ達は大興奮だった。
 最後に僕は、楽師エルフ達に告げる。

「それでお願いなのですが、僕は楽譜が読めないし書き起こせないので、皆さんにアレンジを含めてお願いしたいと思いまして」
「もちろんやらせていただきます!」

 食い気味にオーケーしてくる楽師エルフ達。
 聞くところによると、この世界の楽譜は地球の五線譜と同じらしい。ただ演奏記号は少し違うようで、アカネとそのあたりはすり合わせてもらうようにお願いした。

「時間がもったいないので、我々はさっそく創作に取りかかります!」

 楽師の三人はソワソワしていたかと思うと、練習用施設へと小走りで去っていく。

「……なんか必死だな」
「では、私も練習がありますので失礼します」

 そう言ってソフィアもいそいそと屋敷へ戻っていった。ソフィアは、わざわざ屋敷に防音の結界を張って練習しているらしい。
 これが、僕とレーヴァにとって目が回るほど忙しい日々の始まりだった。


 ◇


 そこに、追い打ちをかける足音が聞こえてくる。

「タクミ、バイオリンよバイオリン。バイオリンを作らないで、ビオラやチェロを作ってんじゃないわよ!」
「何だよ、やぶから棒に」
「コンサートマスターは第一バイオリンって決まってるのよ!」

 アカネが三人の楽師エルフを引き連れ、バイオリンを作れと言ってきた。

「でも、バイオリンなんて作ったとして、演奏するのって難しいんじゃないの?」
「演奏スキルを舐めちゃダメよ。この世界のスキルシステムはタクミも理解しているでしょう」
「……そうだよね」

 僕が楽器をイメージ通りに作れるのも、木工細工スキルと金属細工スキルをカンストしているからなんだよな。それに、昔を思い出してギターを弾いただけで、演奏スキルを取得出来ちゃったのもそういう事なんだろう。
 今さらだけど、やっぱりスキルって凄い……

「イルマ殿、アカネ殿の要望に応えてくだされ。どうしてもバイオリンが必要らしいのです」
「オーケストラでも作るつもりなんですか? さすがに無理じゃないですかね?」

 必死な楽師エルフにそう反論すると、アカネが言う。

「今のままなら無理ね。でも大丈夫。ソフィアはクラリネットからオーボエに楽器を替えたし、足りない楽器は、ほら、タクミとレーヴァがいるじゃない」
「オーボエなんて、いつ誰が作ったんだよ」
「ごめんなさいであります」

 レーヴァか。まあ、僕以外なら楽器を作れるのはレーヴァしかいないけど……責めてるわけじゃないよ。よくオーボエなんて作れたと褒めたいくらいだ。

「だから、楽器の追加製作を頼むわね。それがないとアレンジ進まないから」
「「「お願いします!」」」

 勝手な事を言うだけ言って、アカネとエルフの楽師達は去っていった。
 なんなんだ。
 確かオーケストラとなると、色々な編成はあるものの、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが二名ずつ。あとホルン、トランペット、トロンボーンも二名ずつはいるよな。あとティンパニと第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスか……

「過労死しそうだね」

 僕がげんなりしてそう呟くと、レーヴァが淡々と告げる。

「タクミ様がギターを作ったせいなのです」
「うん、的確な分析をありがとう」

 そう、僕の自業自得じごうじとくだよな。


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