13 / 82
第十三話 ゴブリン討伐
しおりを挟む
ビッグホーンを仕留めたあと、森を広範囲に探索し、大型の猪型魔物ロックボアやキラーラビットなどを交代しながら狩って行く。
ホクトはここで探索魔法を使ってみる。これは無属性の魔法で、極々薄く魔力の波を広げるイメージで魔物や人間の位置を探索する魔法。これもホクトとサクヤのオリジナル魔法だった。
今回は、自身の気配察知能力を磨くために使っていなかったが、ふと気まぐれに使ってみると、森のそんなに深くない場所で反応があった。
「父上、多分ゴブリンの群れです。ここから北西に三百メートル先です。数は…………約四十ですね」
ホクトがそう言うと皆んなの緊張するのが分かった。ゴブリンと言えど群れとなると話が違う。十分脅威になる数だ。
「不味いな、出来たばかりの集落か」
「父上、引き返して兵を集めましょう」
考え込むカインにアルバンが不安そうに言うと、カインは首を横に振る。
「いや、私達で殲滅してしまおう。ゴブリンの集落は直ぐに大きくなる。誰かが犠牲になる前に対処しよう」
ゴブリンは繁殖力がとても強い。しかも人型の雌なら種族を選ばない。このまま集落が大きくなれば、領民が犠牲になる可能性も出て来る。
「兄上、大丈夫です。支配種はまだ生まれていないようですし」
顔を青くするアルバンをホクトが心配ないと言うが、アルバンは年の離れた弟のズレた慰めに、気分が楽になる。
「ホクト、僕が心配しているのは支配種が居るか居ないかじゃないからね。
はぁ、確かにゴブリンなら僕とバジルも大丈夫だろうな」
「そうだアルバン、肩の力を抜け。ただ慎重なのは悪くない。お前はヴァルハイム家の嫡男なのだからな。
ホクト、サクヤちゃん、大丈夫か?」
ホクトとサクヤの実力は分かっているが、実際の人型を相手に大丈夫か心配したカインがホクトとサクヤに聞く。
「「はい、大丈夫です」」
実際、ホクトにとって相手がゴブリンであろうと盗賊であろうと同じだった。
斃すべき相手という事。
それは酒呑童子として京の都を恐怖に陥れた鬼の頭領としての経験か、戦国の世に転生した時に戦さを幾度も経験していた為か、現代人の感覚としてはおかしいのだろう。
だけどここは魔物が跋扈し盗賊や山賊が当たり前に存在する危険な世界。前世とは違い護りたいものが増えたホクトには、その為に戸惑うことはなかった。
落ち着いたホクトとサクヤを見てカインが頷くと、ホクトに斥候を任せて全員に戦闘準備を指示する。
作戦は単純だ。
この人数では囲い込む事は難しいと考えたカインは、弓を持つ者の先制攻撃の後、全員で突撃するという作戦とも言えないモノだ。だが少数での奇襲攻撃で、ゴブリン相手ならシンプルが良いと決断した。そこには当然、ホクトとサクヤなら取りこぼしも無いだろうとの思いもあった。
先頭を歩くホクトが左手でゴブリンの集落を視界に入れたと合図を送る。
約五十メートル先に、小屋とも言えない様なボロボロの木の寄せ集めた物が幾つか確認出来た。その周りに緑色の醜悪なゴブリンを見て取れた。
(餓鬼に似ているな。結局、この世界に来ても鬼を滅するのが僕の仕事か……。だけど…………)
ゴブリンの姿を見て、自分はとことん鬼と縁があるんだとホクトは思った。ただ、以前のように鬼を滅する事が、自分に与えられた宿命として生きて来た時と違い、今は明確に護りたい対象がホクトにはある。これは大きな変化だった。
三十メートルまで近付くと、カインの合図で弓を射る。ホクトとサクヤは矢を放つと、弓を収納して走り出す。
三十メートルの距離を一瞬で詰めるホクトと、その後を追うサクヤ。
ホクトは、最初のゴブリンをすれ違いざまに抜き打ちに斬り捨てると、次のゴブリンを袈裟懸けに斬る。斬られたゴブリンが斃れる頃には、次のゴブリンの頸を刎ねていた。
ホクトが一息で三匹のゴブリンを斃した時、サクヤが腰からショートソードを二本抜き放ち、舞うようにゴブリンを斬り伏せて行く。
ギャ!ギャ!ギャ!その頃になると小屋の中に居たゴブリンもワラワラと出て来る。
そこにカイン達が襲いかかる。
「ハァーッ!」気合いと共に一刀の元にゴブリンを斬り伏せるカイン。伊達に武勲で叙爵された訳ではないと思わせる豪快な剣捌きで次々とゴブリンを斃して行く。
始め緊張していたアルバンとバジルも、危なげなくゴブリンに対応している。
ホクトは瞬歩を使い一瞬でゴブリンの懐に入ると、その頸を左手で逆手に持ったナイフで斬り裂く。返り血を浴びる前にそこにホクトはいない。
右手に剣を左手に逆手で持ったナイフを、流れるように剣とナイフを使うホクト。
サクヤもまるで剣舞を舞うように双剣を振るう。
四十匹のゴブリンの全てが息絶えるまで五分もかからなかった。
ヒュン、剣を一振りして空間収納から布を出すと、剣の汚れを拭って鞘に収める。その落ち着いた弟の様子を見て苦笑いするアルバン。
「いや、ホクトが強いのは分かっていたよ。分かってはいたけれど、少し落ち込むよ」
「クックックッ、心配するなアルバン。私も同じ気持ちだから」
父のカインがそう言うとアルバンはギョッとする。英雄と呼ばれた父でさえ、弟は規格外だと思っていたのかと。
だが次の瞬間スッと心が軽くなる。英雄の父ですらそうなのだから、自分が嫉妬や劣等感を持つなんて馬鹿らしいと。
「さあ!アルバンもバジルも、ぼうっとしている間があったら解体するんだ。今はゴブリンの屑魔石でも必要だからな」
アルバンとバジルが嫌々ゴブリンにナイフを突き立てる。戦うのと解体では違うようだ。黙々と心臓付近にナイフを突き立てるホクトとサクヤを尻目に、蒼い顔をして恐々ナイフを突き立てるアルバンとバジル。
全てのゴブリンから魔石を採ると、サクヤが土魔法で大きな穴を開けて、そこにゴブリンの死体をまとめて放り込む。
「父上、一応焼いておきますか?」
「そうだな。焼いた方が安心だな」
カインの許可が出たので、ホクトとサクヤが穴の中に火球を放つ。青く光る火球を打ち込まれ、ゴブリンの死体は骨も残さず灰になった。
穴を埋め戻し一息ついたホクト達は帰路につく。
狩は大成功だった。ホクトとサクヤの空間収納の魔法のお陰で、獲物を全て持って帰れる為だ。狩った獲物の数も多かった。さらにゴブリンの集落を大きくなる前に潰せた。
カインは時々はホクトを連れて行く事を決めた。
ホクトはここで探索魔法を使ってみる。これは無属性の魔法で、極々薄く魔力の波を広げるイメージで魔物や人間の位置を探索する魔法。これもホクトとサクヤのオリジナル魔法だった。
今回は、自身の気配察知能力を磨くために使っていなかったが、ふと気まぐれに使ってみると、森のそんなに深くない場所で反応があった。
「父上、多分ゴブリンの群れです。ここから北西に三百メートル先です。数は…………約四十ですね」
ホクトがそう言うと皆んなの緊張するのが分かった。ゴブリンと言えど群れとなると話が違う。十分脅威になる数だ。
「不味いな、出来たばかりの集落か」
「父上、引き返して兵を集めましょう」
考え込むカインにアルバンが不安そうに言うと、カインは首を横に振る。
「いや、私達で殲滅してしまおう。ゴブリンの集落は直ぐに大きくなる。誰かが犠牲になる前に対処しよう」
ゴブリンは繁殖力がとても強い。しかも人型の雌なら種族を選ばない。このまま集落が大きくなれば、領民が犠牲になる可能性も出て来る。
「兄上、大丈夫です。支配種はまだ生まれていないようですし」
顔を青くするアルバンをホクトが心配ないと言うが、アルバンは年の離れた弟のズレた慰めに、気分が楽になる。
「ホクト、僕が心配しているのは支配種が居るか居ないかじゃないからね。
はぁ、確かにゴブリンなら僕とバジルも大丈夫だろうな」
「そうだアルバン、肩の力を抜け。ただ慎重なのは悪くない。お前はヴァルハイム家の嫡男なのだからな。
ホクト、サクヤちゃん、大丈夫か?」
ホクトとサクヤの実力は分かっているが、実際の人型を相手に大丈夫か心配したカインがホクトとサクヤに聞く。
「「はい、大丈夫です」」
実際、ホクトにとって相手がゴブリンであろうと盗賊であろうと同じだった。
斃すべき相手という事。
それは酒呑童子として京の都を恐怖に陥れた鬼の頭領としての経験か、戦国の世に転生した時に戦さを幾度も経験していた為か、現代人の感覚としてはおかしいのだろう。
だけどここは魔物が跋扈し盗賊や山賊が当たり前に存在する危険な世界。前世とは違い護りたいものが増えたホクトには、その為に戸惑うことはなかった。
落ち着いたホクトとサクヤを見てカインが頷くと、ホクトに斥候を任せて全員に戦闘準備を指示する。
作戦は単純だ。
この人数では囲い込む事は難しいと考えたカインは、弓を持つ者の先制攻撃の後、全員で突撃するという作戦とも言えないモノだ。だが少数での奇襲攻撃で、ゴブリン相手ならシンプルが良いと決断した。そこには当然、ホクトとサクヤなら取りこぼしも無いだろうとの思いもあった。
先頭を歩くホクトが左手でゴブリンの集落を視界に入れたと合図を送る。
約五十メートル先に、小屋とも言えない様なボロボロの木の寄せ集めた物が幾つか確認出来た。その周りに緑色の醜悪なゴブリンを見て取れた。
(餓鬼に似ているな。結局、この世界に来ても鬼を滅するのが僕の仕事か……。だけど…………)
ゴブリンの姿を見て、自分はとことん鬼と縁があるんだとホクトは思った。ただ、以前のように鬼を滅する事が、自分に与えられた宿命として生きて来た時と違い、今は明確に護りたい対象がホクトにはある。これは大きな変化だった。
三十メートルまで近付くと、カインの合図で弓を射る。ホクトとサクヤは矢を放つと、弓を収納して走り出す。
三十メートルの距離を一瞬で詰めるホクトと、その後を追うサクヤ。
ホクトは、最初のゴブリンをすれ違いざまに抜き打ちに斬り捨てると、次のゴブリンを袈裟懸けに斬る。斬られたゴブリンが斃れる頃には、次のゴブリンの頸を刎ねていた。
ホクトが一息で三匹のゴブリンを斃した時、サクヤが腰からショートソードを二本抜き放ち、舞うようにゴブリンを斬り伏せて行く。
ギャ!ギャ!ギャ!その頃になると小屋の中に居たゴブリンもワラワラと出て来る。
そこにカイン達が襲いかかる。
「ハァーッ!」気合いと共に一刀の元にゴブリンを斬り伏せるカイン。伊達に武勲で叙爵された訳ではないと思わせる豪快な剣捌きで次々とゴブリンを斃して行く。
始め緊張していたアルバンとバジルも、危なげなくゴブリンに対応している。
ホクトは瞬歩を使い一瞬でゴブリンの懐に入ると、その頸を左手で逆手に持ったナイフで斬り裂く。返り血を浴びる前にそこにホクトはいない。
右手に剣を左手に逆手で持ったナイフを、流れるように剣とナイフを使うホクト。
サクヤもまるで剣舞を舞うように双剣を振るう。
四十匹のゴブリンの全てが息絶えるまで五分もかからなかった。
ヒュン、剣を一振りして空間収納から布を出すと、剣の汚れを拭って鞘に収める。その落ち着いた弟の様子を見て苦笑いするアルバン。
「いや、ホクトが強いのは分かっていたよ。分かってはいたけれど、少し落ち込むよ」
「クックックッ、心配するなアルバン。私も同じ気持ちだから」
父のカインがそう言うとアルバンはギョッとする。英雄と呼ばれた父でさえ、弟は規格外だと思っていたのかと。
だが次の瞬間スッと心が軽くなる。英雄の父ですらそうなのだから、自分が嫉妬や劣等感を持つなんて馬鹿らしいと。
「さあ!アルバンもバジルも、ぼうっとしている間があったら解体するんだ。今はゴブリンの屑魔石でも必要だからな」
アルバンとバジルが嫌々ゴブリンにナイフを突き立てる。戦うのと解体では違うようだ。黙々と心臓付近にナイフを突き立てるホクトとサクヤを尻目に、蒼い顔をして恐々ナイフを突き立てるアルバンとバジル。
全てのゴブリンから魔石を採ると、サクヤが土魔法で大きな穴を開けて、そこにゴブリンの死体をまとめて放り込む。
「父上、一応焼いておきますか?」
「そうだな。焼いた方が安心だな」
カインの許可が出たので、ホクトとサクヤが穴の中に火球を放つ。青く光る火球を打ち込まれ、ゴブリンの死体は骨も残さず灰になった。
穴を埋め戻し一息ついたホクト達は帰路につく。
狩は大成功だった。ホクトとサクヤの空間収納の魔法のお陰で、獲物を全て持って帰れる為だ。狩った獲物の数も多かった。さらにゴブリンの集落を大きくなる前に潰せた。
カインは時々はホクトを連れて行く事を決めた。
0
お気に入りに追加
1,454
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる