26 / 29
迷宮都市編
仲間加入
しおりを挟む
「アラゴスさん、宿は僕達と一緒で良いですか?」
「あぁ、お願いする。」
ベタントスへ戻り、ギルドで地龍とワイバーンの素材を必要な物だけ手元に置いて、残りを全て売却した。
「しかし、ワイバーンの分まで均等割して良かったのか?」
「えぇ、僕等は素材を貰っているので。」
「着きました、ここが(金の穴熊亭)です。部屋を取ったら下で食事にしましょう。」
「ルーお腹減った。」
「ご飯にしようか。」
「ヤッタァーーー!」
皆んなで食事を取っているとアラゴスさんが頼みがあると言って来た。
「ユート達が良ければ、暫くの間パーティーを組んでれんか。」
「僕達は、アラゴスさん位の実力者がパーティーに居れば、ダンジョン探索も捗るので嬉しいんですけど。逆に僕達で、大丈夫ですか?」
「謙遜する事はないぞ、地龍との戦いでも即席だが中々良いコンビネーションだったと思うぞ。」
「私も、アラゴスさんなら良いと思うわ。」
「兄さまと姉さまが、良いならサツキも賛成です。」
「じゃあ、決まりですね。」
「あらためて、「「「よろしくお願いします。」」」
「うむ、よろしく頼む。」
「それで、ダンジョンの探索は明後日からでも構わないですか?」
「儂も、装備のメンテナンスをしたいので問題ないぞ。」
次の日、ユートは1日掛かりで鞘と柄を仕上げた。
柄巻きを終え仕上がった刀は、派手な拵えでは無いのに、怖い程の威圧を放っていた。
「ルー、大人しく待ってるのだぞ。」
アラゴスさんがルーの頭を撫でる。
「じゃあ、行きましょうか。」
北の迷宮入口
「アラゴスさん、僕達はこのダンジョンは30階層まで到達してるので、そこまでなら転移出来ますがどうしましょう。」
「出来れば小手調べに20階層辺りから身体を慣らしたい所じゃな。」
「分かりました。じゃあ、15階層に転移してそこから下への階段を目指して降りて行きましょう。」
アラゴスを加えたユート達は、3人でダンジョンを探索していた時と比べものにならない安定感と攻略スピードを実現していた。
順調に進んで30階層のボス部屋の前まで来た。
「行きます!」
ユートが扉を開けた。
鎧大ムカデ Lv.50
鎧イモムシ Lv.41
やっぱり、百足と芋虫か。
アラゴスが走り鎧大ムカデを大盾でカチ上げる。
直ぐさまハルバートを突き刺す。
アラゴスが鎧大ムカデを押さえているうちに、ユート達も動き出す。マリアとサツキが鎧イモムシに走る。
マリアが土魔法で拘束するとサツキが棍の先に魔力を集め火の魔力を纏わせイモムシの口へ突き刺す。
マリアが氷魔法で覆い氷漬けにする。
サツキが棍を叩きつけると氷と共に砕け散った。
ユートは、上へと跳びアラゴスが押さえいた頭を上から突き刺すと【雲切り】は、抵抗無く突き刺さる。
ユートは、刀を抜き尾を反らして襲いかかるムカデの尻尾を斬り落とす。
頭と尻尾を潰された鎧大ムカデが、光の粒となって消える。
「アラゴスさんが居ると随分と楽だな。」
「盾役が居ると此処まで違うのね。」
「それは違うぞ!お主らの実力が有ってこそじゃ!」
実際、ユート達の実力はレベル、ステータス共に並の熟練冒険者と比べても隔絶した能力の差がある。
このまま成長を続け経験を積めば、大陸一の冒険者に成るだろうとガドウィンは、確信していた。
その後、順調に攻略を進め38階層まで降りて今日は帰ることにした。
「爺ジーーーー!」
ルーちゃんが、アラゴスさんに駆け寄る。
「良い子にしていたか?ルー!」
「ルー良い子にしてたよ!」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんもお帰り~!」
「「「ただいま。」」」
翌日は、30階層から探索を始め攻略を進めていく。
レベルも上がり順調に40階層のボス部屋の前まで来た。
「皆んな、行くぞ!」
扉を開けた先に現れたのは、2体のアイアンゴーレムだった。
アラゴスとユートが走り出す。
GAKEEEEN !!!! アラゴスの大盾でゴーレムを止める。
マリアがゴーレムの足を土魔法で拘束して動きを阻害する。
サツキがユートの援護にゴーレムに火魔法を放つ。
ゴーレムが、怯んだ隙にユートが全身に大量の魔力を纏いまるで流れるようにゴーレムの懐に入ると気と魔力を練った掌底を叩き込んだ。
DOOOOOOM !!!!
ユートの震脚とアイアンゴーレムに叩き込んだ掌底の音が重なる。
衝撃がアイアンゴーレムの体内を突き抜ける。
突き抜けた衝撃はコアを破壊してゴーレムは動きを止める。
ユートは、アイアンゴーレムが光の粒となって消えると直ぐにアラゴスの元へ向かう。
「ふんっ!」
ガンッ!大盾でゴーレムを抑えながらハルバートを振るい続けるアラゴス。
マリアが、横に回ってアイスランスを放つ。
サツキも合流してファイヤーランスを放つ。
さらにユートが、背後から走り寄る。
シュン! ドォーーーン!
ユートが【雲切り】で腕を斬り落とす。
アイアンゴーレムの動きが、鈍ったところでアラゴスが大盾を捨てハルバートで渾身の一撃を叩きつける。
バァゴォーーーン!
ゴーレムの胸に亀裂が入る。
アラゴスが、振りかぶりトドメの一撃を叩きつける。
バァゴォーーーン!
バァキャン! ゴーレムの胸がコアごと砕ける。
光の粒が消えドロップアイテムを残した。
「今日は、この位にしましょう。」
ユート達は、転移してダンジョンを出るとルーの待つ宿へと帰る。
「あぁ、お願いする。」
ベタントスへ戻り、ギルドで地龍とワイバーンの素材を必要な物だけ手元に置いて、残りを全て売却した。
「しかし、ワイバーンの分まで均等割して良かったのか?」
「えぇ、僕等は素材を貰っているので。」
「着きました、ここが(金の穴熊亭)です。部屋を取ったら下で食事にしましょう。」
「ルーお腹減った。」
「ご飯にしようか。」
「ヤッタァーーー!」
皆んなで食事を取っているとアラゴスさんが頼みがあると言って来た。
「ユート達が良ければ、暫くの間パーティーを組んでれんか。」
「僕達は、アラゴスさん位の実力者がパーティーに居れば、ダンジョン探索も捗るので嬉しいんですけど。逆に僕達で、大丈夫ですか?」
「謙遜する事はないぞ、地龍との戦いでも即席だが中々良いコンビネーションだったと思うぞ。」
「私も、アラゴスさんなら良いと思うわ。」
「兄さまと姉さまが、良いならサツキも賛成です。」
「じゃあ、決まりですね。」
「あらためて、「「「よろしくお願いします。」」」
「うむ、よろしく頼む。」
「それで、ダンジョンの探索は明後日からでも構わないですか?」
「儂も、装備のメンテナンスをしたいので問題ないぞ。」
次の日、ユートは1日掛かりで鞘と柄を仕上げた。
柄巻きを終え仕上がった刀は、派手な拵えでは無いのに、怖い程の威圧を放っていた。
「ルー、大人しく待ってるのだぞ。」
アラゴスさんがルーの頭を撫でる。
「じゃあ、行きましょうか。」
北の迷宮入口
「アラゴスさん、僕達はこのダンジョンは30階層まで到達してるので、そこまでなら転移出来ますがどうしましょう。」
「出来れば小手調べに20階層辺りから身体を慣らしたい所じゃな。」
「分かりました。じゃあ、15階層に転移してそこから下への階段を目指して降りて行きましょう。」
アラゴスを加えたユート達は、3人でダンジョンを探索していた時と比べものにならない安定感と攻略スピードを実現していた。
順調に進んで30階層のボス部屋の前まで来た。
「行きます!」
ユートが扉を開けた。
鎧大ムカデ Lv.50
鎧イモムシ Lv.41
やっぱり、百足と芋虫か。
アラゴスが走り鎧大ムカデを大盾でカチ上げる。
直ぐさまハルバートを突き刺す。
アラゴスが鎧大ムカデを押さえているうちに、ユート達も動き出す。マリアとサツキが鎧イモムシに走る。
マリアが土魔法で拘束するとサツキが棍の先に魔力を集め火の魔力を纏わせイモムシの口へ突き刺す。
マリアが氷魔法で覆い氷漬けにする。
サツキが棍を叩きつけると氷と共に砕け散った。
ユートは、上へと跳びアラゴスが押さえいた頭を上から突き刺すと【雲切り】は、抵抗無く突き刺さる。
ユートは、刀を抜き尾を反らして襲いかかるムカデの尻尾を斬り落とす。
頭と尻尾を潰された鎧大ムカデが、光の粒となって消える。
「アラゴスさんが居ると随分と楽だな。」
「盾役が居ると此処まで違うのね。」
「それは違うぞ!お主らの実力が有ってこそじゃ!」
実際、ユート達の実力はレベル、ステータス共に並の熟練冒険者と比べても隔絶した能力の差がある。
このまま成長を続け経験を積めば、大陸一の冒険者に成るだろうとガドウィンは、確信していた。
その後、順調に攻略を進め38階層まで降りて今日は帰ることにした。
「爺ジーーーー!」
ルーちゃんが、アラゴスさんに駆け寄る。
「良い子にしていたか?ルー!」
「ルー良い子にしてたよ!」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんもお帰り~!」
「「「ただいま。」」」
翌日は、30階層から探索を始め攻略を進めていく。
レベルも上がり順調に40階層のボス部屋の前まで来た。
「皆んな、行くぞ!」
扉を開けた先に現れたのは、2体のアイアンゴーレムだった。
アラゴスとユートが走り出す。
GAKEEEEN !!!! アラゴスの大盾でゴーレムを止める。
マリアがゴーレムの足を土魔法で拘束して動きを阻害する。
サツキがユートの援護にゴーレムに火魔法を放つ。
ゴーレムが、怯んだ隙にユートが全身に大量の魔力を纏いまるで流れるようにゴーレムの懐に入ると気と魔力を練った掌底を叩き込んだ。
DOOOOOOM !!!!
ユートの震脚とアイアンゴーレムに叩き込んだ掌底の音が重なる。
衝撃がアイアンゴーレムの体内を突き抜ける。
突き抜けた衝撃はコアを破壊してゴーレムは動きを止める。
ユートは、アイアンゴーレムが光の粒となって消えると直ぐにアラゴスの元へ向かう。
「ふんっ!」
ガンッ!大盾でゴーレムを抑えながらハルバートを振るい続けるアラゴス。
マリアが、横に回ってアイスランスを放つ。
サツキも合流してファイヤーランスを放つ。
さらにユートが、背後から走り寄る。
シュン! ドォーーーン!
ユートが【雲切り】で腕を斬り落とす。
アイアンゴーレムの動きが、鈍ったところでアラゴスが大盾を捨てハルバートで渾身の一撃を叩きつける。
バァゴォーーーン!
ゴーレムの胸に亀裂が入る。
アラゴスが、振りかぶりトドメの一撃を叩きつける。
バァゴォーーーン!
バァキャン! ゴーレムの胸がコアごと砕ける。
光の粒が消えドロップアイテムを残した。
「今日は、この位にしましょう。」
ユート達は、転移してダンジョンを出るとルーの待つ宿へと帰る。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
304
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる