比翼連理の異世界旅

小狐丸

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冒険者ギルド編

討伐…時々、殲滅

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次の日、東の草原でトライタスクボアとブラックウルフの討伐依頼を終え2人と1体は、ノンビリと昼食を食べていた。

「判ってたけどヴァルは、やっぱり強いな。」

「本当だね。」

《ユート様のお陰で、以前に比べ力が漲る様です。》

そう、ヴァルはとても強かった。雷魔法に加え、角に雷を纏って突撃する。その雷を纏ったランスチャージでブラックウルフの群に突撃すると数匹のブラックウルフを仕留めていた。

《!!ユート様、この先の林からオークの臭いがします。ちょっと不味いですね、女性を攫って集落に連れ帰る途中ですね。》

「ユート!」マリアが走り出す。

「あぁ、判ってる。ヴァル、オークの数は?」
急いで片付けると走り出しながら聞く。

《集落に帰還途中のオークが6体、その先の集落に60程確認出来ます。》

ヴァルスが走り出し、ユートとマリアが飛び乗る。



森へ入りオークが見えた所で、ユートが飛び降り走り出し女性を担いでるオークを横薙ぎに抜打ち女性を受け止め後方に下がる。
距離をとってオークの方を見るとマリアとヴァルスの魔法によって、既に戦闘は終っていた。

気を失っている女性にヒールをかけて
「ヴァル、この女の人を頼む。他に集落の中に捕まっている人がいるか判るか?」

《いえ、少なくとも生存している人は、居ません。》

「じゃあ、多少荒っぽくしても問題無いな。先ず全員で、魔法で先制攻撃する。その後、僕が突っ込むからマリアとヴァルは遠距離から魔法で援護してくれ。」

《上位個体がいる様ですが。》

「あぁ、普通のオークより少し魔力が大きい個体が4体、さらに大きい個体が1体だな。大丈夫、問題ない。」

やがて、みすぼらしい小屋の集まった集落が見えて来た。見える範囲には50体を超えるオークが確認出来た。

「うん、人の反応はないね。でも一応小屋を壊す様な魔法は禁止ね。」

じゃあ、いくよ!ユートの掛け声を切っ掛けに氷と雷の魔法が降りそそぐ。
ユートが走りながら投げたナイフがオークの眉間に突き刺さる。ユートはそのままオークが密集している場所に突っ込み刀を抜打ち横薙ぎに車輪に回す。
結果を確認せずに、次の獲物へ走る。
マリアとヴァルスもユートの邪魔にならない様に放つ魔法がオークを蹂躙する。

ユートの魔力を纏った拳がオークの頭を砕き、刀を振るたび首が飛ぶ。
するとユートの前に鎧を着て剣を持ったオークナイトが2体が行く手を塞ぐが、一瞬で懐に入りオークナイトの鎧に覆われた胴体に掌底を叩きこむと背中が破裂して倒れ伏す。次の瞬間残ったオークナイトの首がズレ落ちる。気配察知と直感のスキルに従い横へと跳ぶ。

ドゴォォーーン !!

オークナイトよりもひと回り大きなオークが巨大な大剣で襲いかかる。

ユートが鑑定する。

オークジェネラル  Lv.58

フゥー。呼吸を整え、正眼に構える。

GUOOOOO !! オークジェネラルが大剣を振りかぶり襲いかかる。ユートは、縮地を遣い距離を一瞬で詰め逆袈裟に切りすてる。
ユートが振り返り、オークジェネラルの上半身が斜めに滑り落ちる頃には、眼に映る範囲に生きているオークは居なかった。

「ユート!大丈夫。怪我はない?」

「大丈夫だよ。一応小屋の中を確かめようか。マリアは、アイテムボックスにオークを入れてってくれ。僕が小屋を確かめるよ。」

結局、他に被害者は居なかった。まだ、集落の規模から出来て間もない集落だったのだろう。

オークを全て収納して、小屋を風魔法で壊す。

「また、魔物の棲家になっても困るからな。」

おっ、さすがにレベルアップしたな。
久しぶりに、ステータスを確認しとくか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

名前        ユート

種族        上位人族ハイヒューマン
年齢        17歳
レベル      42
HP        870 (+80)
MP        580
体力        690 (+80)
魔力        460
筋力        685 (+80)
耐久        685 (+80)
俊敏        480 (+80)
器用        430
知力        440

ユニークスキル

比翼連理

スキル

剣術Lv.4  槍術Lv.4  棒術Lv.3  弓術Lv.4  体術Lv.4
投擲Lv.3  身体能力強化Lv.4  魔力操作Lv.4
気配察知Lv.4up  索敵Lv.4up  隠形術Lv.3up
魔力感知Lv.3
火魔法Lv.3  風魔法Lv.2  土魔法Lv.3  水魔法Lv.3
雷魔法Lv.4  空間魔法Lv.3  回復魔法Lv.3  
闇魔法Lv.3  召喚魔法Lv.3  直感  夜目  鷹の目
鍛冶Lv.4up  錬金術Lv.3up  木工Lv.2  鑑定Lv.4  練気Lv.3
アイテムボックスLv.MAX

【召喚契約】
ヴァルス

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さすがに自分より高いレベルの魔物を倒すと、レベルアップし易いな。

さあ、帰るか。
ヴァルスの方へと歩いて行き、ヴァルスの背に乗せられた女性を見ると、まだ中学生位の少女だった事に気づいた。

「なあマリア、この子何処から連れてこられたのかな?」

「多分、服装から観て近くの村辺りからだと思う。」

「取り敢えず、街に連れて帰るか。ギルドにも報告しないといけないし。」

「そうね、帰りましょう。ヴァルお願いね。」


ヴァルスに女の子を乗せて街へと歩き出した。
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