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転生そして…
これからの事
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『グゥー!!』
「あ~、お腹へった。」ユートが照れながら言う。
すでに日が暮れていた。
イカンイカン時間が経つのも忘れて夢中で何度も求めてしまった。
これって、お互い初めて同士になるのかな?
まぁ、マリアは初めての印があったからそうなんだろうけど。でも後半は、体力的に危なかったもんなステータスの圧倒的な差があるからか途中からギリギリの闘いだったし…早くレベル上げないと。
「直ぐに何か作るわね。」
そう言ってベッドから抜け出し服を着ながら食事の準備を始めるマリア。その背中を眺めながら久しぶりに新婚の頃を思い出し、愛する妻に再びめぐり逢えた奇跡に女神へ感謝するユートだった。
簡単でゴメンなさいね。と言いながらテーブルに並んだ料理を二人で食べる。「「いただきます。」」
「うん、おいしい。」
フフッ、ありがとう。「食べながらでいいから話しの続きをしましょう。」マリアがそう言って久しぶりに二人で食事を楽しむ。
「僕から先に聞いていい?ちょっと気になったんだけどマリアは、ここに一人きりで暮らしているの?」
そう、こんな人里離れた森の中に美しいエルフの女性が一人で住んでいる事に違和感を感じてた。
「そうネ、先ずは私の事から聞いてもらおうかしら。」
それから、マリアがこちらの世界へ転生してからの話しを聞いた。マリアは、エルフの集落でハイエルフの両親の間に生まれた。前世の記憶を思い出したのは5歳位の頃らしい。
その時に女神の神託で僕とこの世界でめぐり逢えることを知ったらしい。あれっ?!喧嘩のトバッチリで死んだんじゃなかったのか?…まぁいいか、マリアに逢えたんだし。
前世の記憶を思い出した後、時々女神の神託があったらしい。その時にいずれ僕が訪れた時にサポートしてあげて欲しいと依頼されたらしい。
「ユートがこっちに来た時に護ってあげれるようにレベルやスキルを鍛えたわ。」
ハイエルフの寿命からすれば120年は、永くない時間だがマリアにとって僕と逢えるまでの120年は、とても待ち遠しく永い時間だったと言う。何だか、嬉しいやら申し訳ないやら複雑な気分だ。
「私がここに一人で住むようになったのは最近のことなの。三年前なんだけど、違う集落の長から私を嫁に欲しいと言う話がきたのね。やっと後三年でユートに逢えるのに。当然、私はその話断ったんだけどしつこく言い寄って来るから。だから置手紙残して家を出たってわけ。私はユートのものなんだもの。
今世も前世も。
それで、いつ・どこにユートが転生してくるか神託で解ってたから、ここに小屋を建ててあの場所で待ってたの。光の中からユートが現れた時、容姿が変わってても直ぐにあなただって解ってわ。」
それで、こんなところで一人で住んでるんだ。
「それで、これからどうしたらいいと思う?」
「そうネ、先ずはユートのレベルアップとスキルのレベルアップ。あと取得しておいた方がいいスキルも色々あるから、そういったスキルの取得も目指すわよ。大丈夫よ、魔法に関しては私に任せて!なんてたってハイエルフですからね。武術全般に関しては、ユートの方が加護があるから直ぐに上達するでしょうけど、私も一緒に頑張るわ。この周りの森である程度レベルアップしたら一度ダンジョンに潜るのもいいわね。レベルあげのついでに、レアな素材のドロップや宝箱見つけてレアアイテムをゲット出来るかもしれないし。」
「それと、ユートの使う武器や防具等の装備は取り敢えず私が用意した間に合わせになっちゃうけど、これも少しづつ揃えていきましょう。」
「そうだね。せっかく鍛冶スキルがあるんだから、そのうち鍛冶もやってみたいしね。」
「ユートの服や下着なんかも用意してあるから、修行がひと段落ついたら街へ行って買い足しましょう。」
何だか、聞いてるだけで疲れてきた。
でもたしかに自力をつけるのは、急務だよなぁ~。
この世界は日本に比べて命がずっと軽い。
未だ見てないけど魔物や盗賊なんかも普通に出没するらしい。死がとてもみじかに有る世界、だからこそ強くならなくちゃいけない。大切なものを護る為に。
特にマリアは、エルフだ。
エルフは、その優れた容姿のせいで盗賊や奴隷狩りの的になることが多いとらしい。
マリアだけは、命に懸けても護らなきゃ!
「あと…、ユートには他者の命を奪う覚悟しておいて欲しいの。例えば、盗賊に襲わた時に躊躇っていると護りたいものも護れずユート自身の危険にも繋がるわ。多分、そういった訓練も考えてるわ。」
盗賊狩りなんか、良いかもね。なんてサラッと言う。
あぁ、ここは、そういう世界なんだよなぁ。
出来る事は、全部やって後悔しない人生を送らなきゃな。
「大丈夫だよ。マリアを護れない方が怖いから。」
「ありがとう。100年以上待ったんだもの、もう離れたくないもの。」
「あぁ、天にあっては比翼のように。地にあっては連理の枝のように、だもんな。」
「そうネ。これから二人で支え合って頑張りましょう。当面の目標は、私も含めてユートを鍛えて力をつける。その後、二人で世界を旅して周るなんてどう。」
「いいと思うよ、前世じゃ新婚旅行にも連れて行ってあげれなかったしね。」
「今日はもう身体を拭いてから寝ましょう。」
マリアが部屋の隅から出して来たタライに魔法で水を溜めていく。初めて見る魔法に感動しつつ。
「僕が拭いてあげるよ」
「じゃあ、ユートは私が拭いてあげるわね。」
マリアが顔を赤く染めながら持っていた布をユートに渡して着ていた服を脱いでいく。ユートも素早く服を脱ぐと受け取った布を使いマリアの身体を優しく拭いていく。
ユートとマリアが眠りに就いたのは、空が明るくなり始めた頃だった。
「あ~、お腹へった。」ユートが照れながら言う。
すでに日が暮れていた。
イカンイカン時間が経つのも忘れて夢中で何度も求めてしまった。
これって、お互い初めて同士になるのかな?
まぁ、マリアは初めての印があったからそうなんだろうけど。でも後半は、体力的に危なかったもんなステータスの圧倒的な差があるからか途中からギリギリの闘いだったし…早くレベル上げないと。
「直ぐに何か作るわね。」
そう言ってベッドから抜け出し服を着ながら食事の準備を始めるマリア。その背中を眺めながら久しぶりに新婚の頃を思い出し、愛する妻に再びめぐり逢えた奇跡に女神へ感謝するユートだった。
簡単でゴメンなさいね。と言いながらテーブルに並んだ料理を二人で食べる。「「いただきます。」」
「うん、おいしい。」
フフッ、ありがとう。「食べながらでいいから話しの続きをしましょう。」マリアがそう言って久しぶりに二人で食事を楽しむ。
「僕から先に聞いていい?ちょっと気になったんだけどマリアは、ここに一人きりで暮らしているの?」
そう、こんな人里離れた森の中に美しいエルフの女性が一人で住んでいる事に違和感を感じてた。
「そうネ、先ずは私の事から聞いてもらおうかしら。」
それから、マリアがこちらの世界へ転生してからの話しを聞いた。マリアは、エルフの集落でハイエルフの両親の間に生まれた。前世の記憶を思い出したのは5歳位の頃らしい。
その時に女神の神託で僕とこの世界でめぐり逢えることを知ったらしい。あれっ?!喧嘩のトバッチリで死んだんじゃなかったのか?…まぁいいか、マリアに逢えたんだし。
前世の記憶を思い出した後、時々女神の神託があったらしい。その時にいずれ僕が訪れた時にサポートしてあげて欲しいと依頼されたらしい。
「ユートがこっちに来た時に護ってあげれるようにレベルやスキルを鍛えたわ。」
ハイエルフの寿命からすれば120年は、永くない時間だがマリアにとって僕と逢えるまでの120年は、とても待ち遠しく永い時間だったと言う。何だか、嬉しいやら申し訳ないやら複雑な気分だ。
「私がここに一人で住むようになったのは最近のことなの。三年前なんだけど、違う集落の長から私を嫁に欲しいと言う話がきたのね。やっと後三年でユートに逢えるのに。当然、私はその話断ったんだけどしつこく言い寄って来るから。だから置手紙残して家を出たってわけ。私はユートのものなんだもの。
今世も前世も。
それで、いつ・どこにユートが転生してくるか神託で解ってたから、ここに小屋を建ててあの場所で待ってたの。光の中からユートが現れた時、容姿が変わってても直ぐにあなただって解ってわ。」
それで、こんなところで一人で住んでるんだ。
「それで、これからどうしたらいいと思う?」
「そうネ、先ずはユートのレベルアップとスキルのレベルアップ。あと取得しておいた方がいいスキルも色々あるから、そういったスキルの取得も目指すわよ。大丈夫よ、魔法に関しては私に任せて!なんてたってハイエルフですからね。武術全般に関しては、ユートの方が加護があるから直ぐに上達するでしょうけど、私も一緒に頑張るわ。この周りの森である程度レベルアップしたら一度ダンジョンに潜るのもいいわね。レベルあげのついでに、レアな素材のドロップや宝箱見つけてレアアイテムをゲット出来るかもしれないし。」
「それと、ユートの使う武器や防具等の装備は取り敢えず私が用意した間に合わせになっちゃうけど、これも少しづつ揃えていきましょう。」
「そうだね。せっかく鍛冶スキルがあるんだから、そのうち鍛冶もやってみたいしね。」
「ユートの服や下着なんかも用意してあるから、修行がひと段落ついたら街へ行って買い足しましょう。」
何だか、聞いてるだけで疲れてきた。
でもたしかに自力をつけるのは、急務だよなぁ~。
この世界は日本に比べて命がずっと軽い。
未だ見てないけど魔物や盗賊なんかも普通に出没するらしい。死がとてもみじかに有る世界、だからこそ強くならなくちゃいけない。大切なものを護る為に。
特にマリアは、エルフだ。
エルフは、その優れた容姿のせいで盗賊や奴隷狩りの的になることが多いとらしい。
マリアだけは、命に懸けても護らなきゃ!
「あと…、ユートには他者の命を奪う覚悟しておいて欲しいの。例えば、盗賊に襲わた時に躊躇っていると護りたいものも護れずユート自身の危険にも繋がるわ。多分、そういった訓練も考えてるわ。」
盗賊狩りなんか、良いかもね。なんてサラッと言う。
あぁ、ここは、そういう世界なんだよなぁ。
出来る事は、全部やって後悔しない人生を送らなきゃな。
「大丈夫だよ。マリアを護れない方が怖いから。」
「ありがとう。100年以上待ったんだもの、もう離れたくないもの。」
「あぁ、天にあっては比翼のように。地にあっては連理の枝のように、だもんな。」
「そうネ。これから二人で支え合って頑張りましょう。当面の目標は、私も含めてユートを鍛えて力をつける。その後、二人で世界を旅して周るなんてどう。」
「いいと思うよ、前世じゃ新婚旅行にも連れて行ってあげれなかったしね。」
「今日はもう身体を拭いてから寝ましょう。」
マリアが部屋の隅から出して来たタライに魔法で水を溜めていく。初めて見る魔法に感動しつつ。
「僕が拭いてあげるよ」
「じゃあ、ユートは私が拭いてあげるわね。」
マリアが顔を赤く染めながら持っていた布をユートに渡して着ていた服を脱いでいく。ユートも素早く服を脱ぐと受け取った布を使いマリアの身体を優しく拭いていく。
ユートとマリアが眠りに就いたのは、空が明るくなり始めた頃だった。
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