3 / 5
第三話 『あー-、聞いちゃったよ』
しおりを挟む
彼女の特徴は、何もそのバカでかいメロンだけじゃあない。
この令和の時代でも変わらず貴族の令嬢風の言葉を使っている、その鋼メンタルもだ。
実際、彼女の家は私でも知ってる有名企業の社長らしい。
だが、何故口調が令嬢風になったのかは彼女のみ知るといったところだろう。
それに、金髪×くるくるパーマという黄金コンボ。
「で、本当なんですの?」
「な、何が?」
「だから、帆乃さんが慎二先輩と勉強会をするということが、ですわ!」
当たってる当たってる!
何がとは言わないが、当たってる。
いいか、冷静になるんだ、私。
別に、私に彼女の胸が当たっていたとしても、何一つ問題なんて無いじゃないか。
逆に、この状況はラッキーだと思うべきなんじゃないのか、私。
「ま、まあ、確かにその情報に間違いは無いよ。」
その情報に間違いは無いが、彼女がその事を知って何になると言うのか。
もしやもしや、もしやだけど、彼女もなのか?
彼女も、慎二先輩の事が......
「じゃあ、ちょっとご一緒させていただいても宜しいかしら?」
「そりゃまた、どうして?」
しまった!
理由を聞いてしまった!
「実は、」
あー-、話出しちゃう。
彼女が何故、わざわざ勉強会に参加をしたいのかを。
そんなの、一択じゃない、私!
「実はわたくし、慎二先輩のことをずっと、ずっとお慕いしてるのですわ。」
確信していた、彼女はきっと慎二先輩に恋をしているんじゃないのか、って。
もし断ったら、私が性格悪いみたいに思われるじゃん。
それに今、彼女は慎二先輩のことをずっとお慕いしていると言った。
もう一度言うが、私に気の利いた言葉を言うことなんて、到底無理な話だ。
ここで、うまい具合に断るなんて芸当、私には出来ない。
はぁ、本当はもっとやり様が出来たはずなんだけどなぁ。
「分かりました、じゃあ放課後にラウンジで集合しましょう。」
「ええ、承知しましたわ。」
そう言うと彼女は、ご機嫌で自分の席に帰って行った。
「はぁ~。」
私は深いため息を付きながら、帰宅の準備をした。
明日の勉強会は、その時の私がどうにかしてくれることでしょう。
私はそんな風に思考放棄をして、私は家に帰ったのだった。
この令和の時代でも変わらず貴族の令嬢風の言葉を使っている、その鋼メンタルもだ。
実際、彼女の家は私でも知ってる有名企業の社長らしい。
だが、何故口調が令嬢風になったのかは彼女のみ知るといったところだろう。
それに、金髪×くるくるパーマという黄金コンボ。
「で、本当なんですの?」
「な、何が?」
「だから、帆乃さんが慎二先輩と勉強会をするということが、ですわ!」
当たってる当たってる!
何がとは言わないが、当たってる。
いいか、冷静になるんだ、私。
別に、私に彼女の胸が当たっていたとしても、何一つ問題なんて無いじゃないか。
逆に、この状況はラッキーだと思うべきなんじゃないのか、私。
「ま、まあ、確かにその情報に間違いは無いよ。」
その情報に間違いは無いが、彼女がその事を知って何になると言うのか。
もしやもしや、もしやだけど、彼女もなのか?
彼女も、慎二先輩の事が......
「じゃあ、ちょっとご一緒させていただいても宜しいかしら?」
「そりゃまた、どうして?」
しまった!
理由を聞いてしまった!
「実は、」
あー-、話出しちゃう。
彼女が何故、わざわざ勉強会に参加をしたいのかを。
そんなの、一択じゃない、私!
「実はわたくし、慎二先輩のことをずっと、ずっとお慕いしてるのですわ。」
確信していた、彼女はきっと慎二先輩に恋をしているんじゃないのか、って。
もし断ったら、私が性格悪いみたいに思われるじゃん。
それに今、彼女は慎二先輩のことをずっとお慕いしていると言った。
もう一度言うが、私に気の利いた言葉を言うことなんて、到底無理な話だ。
ここで、うまい具合に断るなんて芸当、私には出来ない。
はぁ、本当はもっとやり様が出来たはずなんだけどなぁ。
「分かりました、じゃあ放課後にラウンジで集合しましょう。」
「ええ、承知しましたわ。」
そう言うと彼女は、ご機嫌で自分の席に帰って行った。
「はぁ~。」
私は深いため息を付きながら、帰宅の準備をした。
明日の勉強会は、その時の私がどうにかしてくれることでしょう。
私はそんな風に思考放棄をして、私は家に帰ったのだった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【フリー台本】二人向け(ヤンデレ多め)
しゃどやま
恋愛
二人向けのフリー台本を集めたコーナーです。男女性転換や性別改変、アドリブはご自由に。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
女の子なんてなりたくない?
我破破
恋愛
これは、「男」を取り戻す為の戦いだ―――
突如として「金の玉」を奪われ、女体化させられた桜田憧太は、「金の玉」を取り戻す為の戦いに巻き込まれてしまう。
魔法少女となった桜田憧太は大好きなあの娘に思いを告げる為、「男」を取り戻そうと奮闘するが……?
ついにコミカライズ版も出ました。待望の新作を見届けよ‼
https://www.alphapolis.co.jp/manga/216382439/225307113
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる