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第二話 『金髪×くるくるパーマという黄金コンボ!』
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「よ、良かったぁ~~。」
「良かったじゃん、帆乃。それにしても、帆乃が慎二君を好きだったなんて、私とっても驚いたんだよ。」
今話題に出てる慎二というのは、私が一昨日、一目惚れした先輩のことだ。
一昨日、私が補修のせいでいつもよりも遅く帰っていた時に偶然見掛けた。
まさに、一目惚れというやつだ。
一昨日から、私は慎二先輩のことを考えると胸が熱くなる。
これ、絶対に恋でしょ。
「で、どうするのよ。まずは顔見知りになるところからだよね。」
「う~ん、そうなんだけどなぁ~。」
「どうしたの?」
確かに、出来ることなら私は慎二先輩と付き合いたい。
でも、まともに話せるかと聞かれたら、それはNOと答えざるおえない。
だって私、ゴリゴリの陰キャですよ。
クラスの集合写真で、真ん中ら辺に居るというのに全然目立たない様なキャラですよ。
そんな私が、慎二先輩と付き合うことなんて出来るのかな。
変な奴だって思われたらどうしよう。
「いや、何でもないよ。たまには勇気を出さないといけないってことを実感しただけだから。」
「そう、ならいいけど。まあ、運の良いことに私は慎二君と面識があるから、帆乃と彼が話す機会を作るのは、そう難しいことじゃないわよ。」
「ほ、本当!?」
流石、自他共に認めるクラスカースト上位。
顔の広さが尋常じゃあない。
「もうすぐ中間テストでしょ。二日後、帆乃に勉強を教えるって流れで慎二君を呼び出すから、それまでに彼と何を話すのかを決めときなよ。」
「うん、分かった。」
その日中、私はずっと明日慎二先輩と何を話すのかを考え続けたのだった。
「帆乃さん、ちょっと付いて来てくれませんか?」
私が慎二君に一目惚れをしてから、既に三日経った。
たった三日と言うことなかれ。
持論だけど、学生の三日ってけっこう長くない?
ほら、人って体感では人生の半分を十九歳までに終えるって言われてるし。
「ちょっと聞いてますの、帆乃さん?」
そして、明日はあの慎二君との勉強会が有る日だ。
まだまだ時間は有るけれど、私は既に脳内で明日の勉強会のシュミレーションを完璧に終えている。
心美曰く、何も不足の事態が起こらなければ、きっと今日で慎二君との距離もグッと縮まる事間違いなしだ、とのこと。
「ねえ、帆乃さん?」
さて、そろそろ目の前の彼女の対応をするか。
とは言っても、彼女、月影晴子はこのクラスでは陽キャという部類に居る子だ。
もう今日の授業は終わったし、きっと大した用事じゃあないと思うけど。
「どうしたの、晴子さん?」
「ああ、やっと返事してくれましたわ。」
そう言うと、彼女は安心した様に胸を撫でおろした。
クッ、見ない様にはしていたが、どうしても見てしまう。
その巨乳を!
これが神に選ばれた人間というやつか。
心美曰く、彼女のバストは脅威のHカップらしい。
高校生の時点でそのデカさとは......
まさに、人外という言葉がふさわしい。
それに今も尚、日に日にその巨乳は成長し続けているというのだから、末恐ろしい。
「どうしたの晴子さん、何か用?」
もうちょっと言い方があっただろうけど、私にはこの「何か用?」が限界だ。
コミュ障の私に、気の利いた言い回しを求めるなんて、猿にプログラミング言語を覚えさせるのと同じ様なことだ。
まだ猿がプログラミング言語を覚える可能性の方が、高いのではないだろうか?
「実はさっき、帆乃さんがあの慎二先輩と勉強会をするらしい、ということを聞いたのですわ。」
「良かったじゃん、帆乃。それにしても、帆乃が慎二君を好きだったなんて、私とっても驚いたんだよ。」
今話題に出てる慎二というのは、私が一昨日、一目惚れした先輩のことだ。
一昨日、私が補修のせいでいつもよりも遅く帰っていた時に偶然見掛けた。
まさに、一目惚れというやつだ。
一昨日から、私は慎二先輩のことを考えると胸が熱くなる。
これ、絶対に恋でしょ。
「で、どうするのよ。まずは顔見知りになるところからだよね。」
「う~ん、そうなんだけどなぁ~。」
「どうしたの?」
確かに、出来ることなら私は慎二先輩と付き合いたい。
でも、まともに話せるかと聞かれたら、それはNOと答えざるおえない。
だって私、ゴリゴリの陰キャですよ。
クラスの集合写真で、真ん中ら辺に居るというのに全然目立たない様なキャラですよ。
そんな私が、慎二先輩と付き合うことなんて出来るのかな。
変な奴だって思われたらどうしよう。
「いや、何でもないよ。たまには勇気を出さないといけないってことを実感しただけだから。」
「そう、ならいいけど。まあ、運の良いことに私は慎二君と面識があるから、帆乃と彼が話す機会を作るのは、そう難しいことじゃないわよ。」
「ほ、本当!?」
流石、自他共に認めるクラスカースト上位。
顔の広さが尋常じゃあない。
「もうすぐ中間テストでしょ。二日後、帆乃に勉強を教えるって流れで慎二君を呼び出すから、それまでに彼と何を話すのかを決めときなよ。」
「うん、分かった。」
その日中、私はずっと明日慎二先輩と何を話すのかを考え続けたのだった。
「帆乃さん、ちょっと付いて来てくれませんか?」
私が慎二君に一目惚れをしてから、既に三日経った。
たった三日と言うことなかれ。
持論だけど、学生の三日ってけっこう長くない?
ほら、人って体感では人生の半分を十九歳までに終えるって言われてるし。
「ちょっと聞いてますの、帆乃さん?」
そして、明日はあの慎二君との勉強会が有る日だ。
まだまだ時間は有るけれど、私は既に脳内で明日の勉強会のシュミレーションを完璧に終えている。
心美曰く、何も不足の事態が起こらなければ、きっと今日で慎二君との距離もグッと縮まる事間違いなしだ、とのこと。
「ねえ、帆乃さん?」
さて、そろそろ目の前の彼女の対応をするか。
とは言っても、彼女、月影晴子はこのクラスでは陽キャという部類に居る子だ。
もう今日の授業は終わったし、きっと大した用事じゃあないと思うけど。
「どうしたの、晴子さん?」
「ああ、やっと返事してくれましたわ。」
そう言うと、彼女は安心した様に胸を撫でおろした。
クッ、見ない様にはしていたが、どうしても見てしまう。
その巨乳を!
これが神に選ばれた人間というやつか。
心美曰く、彼女のバストは脅威のHカップらしい。
高校生の時点でそのデカさとは......
まさに、人外という言葉がふさわしい。
それに今も尚、日に日にその巨乳は成長し続けているというのだから、末恐ろしい。
「どうしたの晴子さん、何か用?」
もうちょっと言い方があっただろうけど、私にはこの「何か用?」が限界だ。
コミュ障の私に、気の利いた言い回しを求めるなんて、猿にプログラミング言語を覚えさせるのと同じ様なことだ。
まだ猿がプログラミング言語を覚える可能性の方が、高いのではないだろうか?
「実はさっき、帆乃さんがあの慎二先輩と勉強会をするらしい、ということを聞いたのですわ。」
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