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第9部 夢の先にあるもの
5-9エンプレスとして世界中の人々を守ることをここに誓う
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時間は、午前十時半ごろ。私は今〈西地区〉にある〈グリュンノア大聖堂〉の中にいる。今日は、朝早くから来て、式典用の衣装に着替え、まずは、祈り儀式が行われた。儀式を担当したのは『聖なる光』の、マリアさんだ。
三十分ほどの祈りの儀式を終えたあとは、出番が来るまで、ひたすら待機。外からは、時折り、大きな歓声が聞こえて来る。
今日の『エンプレス就任式典』は、いくつもの、細かいプロセスに分かれていた。まずは、九時から、一人前以上の全シルフィードによる『露払い』だ。全員が、翼の描かれたシルフィード旗を持ち〈シルフィード広場〉まで、行進を行う。
『シルフィード・フェスタ』のパレードとは逆で、階級の高いシルフィードから進んで行く。先導するのは、六名のクイーンたちだ。当然ながら、クイーンが通る時は、物凄い大歓声が上がる。
露払いが終わると『エア・マスター』たちによる『セレモニー・フライト』が行われた。エア・ボードに乗って、カラースモークをまきながら、編隊飛行を行う。
操縦技術の優れた、特別に選抜されたチームで行われるため、一糸乱れぬフォーメーションと、アクロバット飛行で、非常に見ごたえがある。大歓声が鳴りやんだので、どうやら、フライトは終了したようだ。
それとほぼ同時に、シルフィード協会の人が、私に近付いてきた。彼は、私の前にひざまずくと、恭しく声を掛けてくる。
「大変、お待たせいたしました、天使の翼。間もなく、お時間です。準備のほうを、よろしくお願いいたします」
「分かりました」
私は答えると、椅子から静かに立ち上がった。
すると、周囲にいた、衣装担当の人たちが、すぐに近づいて来た。肩にマントをつけられ、メイクや髪なども、サッと整えてくれる。
私が、中央の通路に向かうと、すでに、四名のシルフィードが待機していた。先導役が二名と、後衛役が二名だ。私は、その中央に立った。
この四名は、とても重要な付き添い役で、上位階級の中から選出される。ただ、付き添い役は、エンプレスが、自由に指名することが可能だ。私は、迷うことなく、四人を指名した。
先導役は、リリーシャさんと、ツバサさん。後衛役は、ナギサちゃんと、フィニーちゃんだ。皆、私のとても大事な存在で、心から信頼しており、他に変わりの人は、思い浮かばなかった。
私が、直接お願いしたところ、リリーシャさんは、もちろんOK。ツバサさんは、ノリノリで、一発返事で快諾。フィニーちゃんは、ボーッとしながらも『いいよ』と、了解してくれた。
ただ、唯一、心配だったのは、ナギサちゃんだった。彼女は、見習い時代から、ずば抜けて意識が高く、常に上を目指していた。当然、エンプレスだって、狙っていたはずだ。
プリンセスの時は、人数制限がなかったから、まだ、よかったけど。エンプレスは、一人しかなれない、極めて特別な存在。ライバルが就任する際の、従者になるのは、快く思わないはずだ。
私は、少しドキドキしながら、彼女にもお願いした。すると『前にも、ちゃんと面倒を見るって言ったでしょ。風歌一人じゃ心配だから、とことん付き合うわよ。その代わり、絶対にミスは許さないからね』と、あっさり承諾してくれた。
結局、最も信頼のおける先輩二人と、大親友の同期二人に囲まれ、私は、就任式に、向かうことになった。四人が、すぐそばに居てくれるお蔭で、物凄く心強い。きっと、彼女たちがいてくれなければ、緊張に押しつぶされていたと思う。
先頭の二名は、聖火の灯いた銀製のトーチを持ち、後ろの二名は、私のまとった、長いマントのすそを持っている。
ほどなくして、外では、管弦楽団による演奏が始まった。それと同時に、大聖堂の扉が、ゆっくりと開かれた。
私が、敷地の外に出た瞬間、割れんばかりの大歓声が巻き起こった。道路の両サイドには、数え切れないほど沢山の人たちが、ひしめいていた。
私は、その大群衆の中を、一歩ずつ進んで行った。周囲からは、私に向け、次々と声援が飛んでくる。
「天使の翼ー!!」
「エンプレス就任、おめでとー!!」
「天使の翼、大好きー!!」
「これからも頑張ってー、天使の翼ー!!」
本来なら、笑顔で手を振って、答えるところだ。しかし、私は、視線を前に向けたまま、無表情で歩き続けた。神聖な儀式なので、目的地に着くまで、よそ見をしてはいけない。これは、予行演習で、散々注意されたことだ。
『グランド・エンプレス』は、人であって、人ではない。世界中の人々の、憧れと信仰を一身に受ける、神にも近い存在だ。だから私は、その特別な存在として、演じなければならない。
私は、一定のリズムで、ゆっくり歩き続ける。本当の大仕事は〈シルフィード広場〉に着いてから。なので、今はとにかく、冷静さを保つことが大切だ。
落ち着け、私。エンプレスになる人間は、けっして、動じてはいけない。みんなの、希望の光なんだから。それに、心配しなくても大丈夫。リリーシャさんたちも、一緒にいてくれるのだから……。
私は、集中して、呼吸を整える。最初は、かなり緊張していたが、やがて、周囲の音も気にならなくなり、黙々と歩みを進めて行くのだった――。
******
私は〈中央区〉にある〈シルフィード広場〉に来ていた。徒歩だったのもあるけど、ゆっくり進んでいたので、思った以上に時間が掛かった。でも、お蔭で、気持ちの整理もつき、とても落ち着いていた。これほどクリアな気分は、久しぶりだ。
〈シルフィード広場〉に入ると、長い遊歩道を歩き、中央広場に向かった。中央広場には、すでに、たくさんの人が集結し、大群衆ができていた。集まった人たちは、左右に大きく分かれている。
私の進む先には、赤い絨毯が真っ直ぐに敷かれており、その両サイドには、旗を手にしたシルフィードたちが、はるか先まで並んでいた。皆、微動だにせずに、姿勢を正し、旗を構えている。私たちは、その中央を、静かに進んで行く。
正面には、巨大なシルフィード像が立ち、その前には、特設ステージが設置されている。高さは十メートルほどあり、普段、使われている物よりも、かなり豪華な作りだ。ステージ前には、長く続く階段があり、まるで、大きな祭壇のように見える。
整列しているシルフィードの間を、ゆっくり進んで行くと、やがて、付き添いの四人が立ち止まり、ひざまずいた。整列していたシルフィードも、全員ひざまずく。それと同時に、両サイドの観衆たちも、全員それに習って、地面に片膝をついた。
私は、一人ゆっくりと、階段に近付いて行った。すると、階段のそばには、白い儀式用のローブをまとった、二人の女性が立っていた。一人は『白金の薔薇』の、ローゼリカさん。もう一人は『疾風の剣』の、ノーラさんだ。
階段の前で立ち止まると、まずは『白金の薔薇』に、先端に二枚の翼が付いた、金色の杖を渡される。続いて『疾風の剣』に、沢山の宝石が付いた王冠を、頭にのせられた。それが終わると、二人は階段の両サイドで、静かにひざまずく。
大勢の人たちが待ち構える中、私は、一呼吸すると、ゆっくり階段を上がって行った。長い階段を、一歩ずつ、踏みしめていく。不思議と、何の感情も湧いてこなかった。一段、上がる度に、どんどん冷静になって行く。
やがて、頂上のステージに着くと、まずは、シルフィード像に向かい、祈りをささげる。それが終わると、ゆっくり振り向いて、左手を小さくあげた。
すると、ひざまずいていた人たちが、一斉に立ち上がる。それと同時に、数万人の観客たちの視線が、一斉に私に向かってきた。ここからだと、一人一人の顔がよく見える。その視線に込められた感情まで、伝わってくるような気がした。
私は、設置してあった『マナ拡声器』のスイッチを入れると、軽く深呼吸する。ここからは、就任のあいさつだ。冒頭のあいさつと、締めの言葉だけは、協会が用意した定型文だ。ただし、途中の内容は、自由に話していいことになっている。
私は、話す内容は、特に用意してこなかった。結局は、アドリブのほうが、得意なので。自分の想いを、素直に伝えようと思っている。
「今日、この素晴らしき日を迎えられたことを、グリュンノア行政府の方々、シルフィード協会の方々、全シルフィードの方々。この町と世界中の、ご協力してくださった全ての方々に」
「また、いつも、我々を見守って下さる『蒼空の女王』シルフィードに。心から感謝を申し上げます」
定型のあいさつは、ここまでだ。
私は、いったん会場中の人たちを、ぐるりと見回す。皆、私の言葉の続きを待ち、期待と不安の混ざった視線を向けていた。
多くの人が、私のことを認めてくれたとはいえ。やはり、不安を持っている人たちも、いるのだと思う。シルフィードは、とても伝統的かつ、この町の代表的な職業だからだ。当然、異世界人のエンプレス就任は、今回が初めてだった。
今回の就任については、スピでも、非常に大きな論争になって、賛否両論で、真っ二つに分かれていた。
『新しい風を入れるべき』『数々の実績はエンプレスにふさわしい』『英雄こそがエンプレスになるべきだ』という、肯定的な意見。
『伝統はしっかり守るべき』『この世界の人間がエンプレスになるべきでは?』『英雄的な行動をしようとも、異世界人に任せるべきではない』という、否定的な意見。
これは、当然、予想していたことだ。今までは、周囲の人たちが、あまりに優し過ぎて、忘れていたけれど。私は、紛れもない、異世界人だ。それに、私はまだ、こちらの世界に来て、四年ちょっと。この世界での経験は、あまりに少ない。
これらの点で、不安や不満に思う人も、結構いるはずだ。でも、この皆の疑問や不安を、そのままにして就任しては、あとあと、何らかの問題になりかねない。だからこそ、それを全て、払拭する必要がある。
私は、大きく息を吸い込むと、話し始めた。
「私は、数年前、マイアからやって来た、異世界人です。当時は、十五歳で、着の身着のままで、何も持っていませんでした。実は、こちらの世界に行くことを、親に反対され、大喧嘩して、家出してきたのです」
私が話した直後、皆がザワザワし始める。
こんな話を聴けば、驚いて当然だよね。でも、いずれは、バレることだし。今は、一切の隠し事はしたくない。
「私が、反対された理由は、異世界に対する、誤解があったからです。とても悲しい事ですが、いまだに、異世界が『危険』だと思っている人たちも、一部います」
「ただ、けっして、悪気がある訳ではありません。皆、知らないものに対しては、恐怖を抱き、偏見の目で見てしまうからです」
誰もが、知らないものに対しては、懐疑的で、つい悪く見てしまう傾向がある。知っているか、知らないか。ただ、それだけの違いでしかないのだ。
「私も、最初は不安でしたが、その思いは、一瞬で消えてしまいました。なぜなら、皆、私に、とても優しくしてくれたからです」
「また『この町の一員』や『家族』だと、言ってくれる人もいました。なので、私は、異世界人であることを、すっかり忘れ、今は、この町こそが、生まれ故郷だと思っています」
「私は、この地に、骨をうずめるつもりです。もう、私は、向こうの世界と同じか、それ以上に、こちらの世界が、大好きですので」
私が言い終えると同時に、小さな拍手が起こった。
「私は、こちらの世界に来て、知りました。色々と文化の違いはあるものの、人は全く同じだと」
「皆、優しくて、思いやりがあって、愛情深くて。住む場所が違うだけで、本質は何も変わらないと。マイアとエレクトラは、異世界ではなく、隣町のような存在なのだと。だから、私たちは、もっともっと、分かり合えると思うのです」
「私は、マイア出身ですが、エレクトラが、心の底から大好きです。だからこそ、二つの世界の、架け橋になれると思うのです。これは、二つの故郷を持つ、私にしか出来ないことです」
歓声と共に、先ほどよりも、大きな拍手が起こった。
「シルフィードは、とても伝統的な存在です。なので、異世界人の私が、エンプレスになることを、不安に思う人もいるかもしれません。シルフィードは元々、平和を願って作られた職業です」
「ただ、その当時は、まだ、異世界の存在が知られていなかったので、この世界だけをの平和を、願ったものでした。しかし、これからは、二つの世界の平和を、考えて行かなければなりません。そのための、新しい考えや、仕組みが必要なのです」
「その点、異世界人である私は、両世界の親善大使として、相応しい存在だと思っています。二つの世界が、永遠に平和で、恒久的な友好関係を築き上げる。私は、そのために、この命と、人生の全てを懸けて、全身全霊で臨む所存です」
『おぉぉー!!』と、会場内から大歓声と、盛大な拍手が起こった。場内が静かになるのを、しばらく待ち、再び話し始める。
「もう一つ、皆さんに、聴いていただきたい事があります。向こうの世界には、シルフィードという職業がありませんし、それに類する学校もありません。なので、私は、シルフィード校に、行っていないのです」
「つまり、何の知識もない、何の経験もない、そんな状態で、こちらの世界にやってきました。当然、知り合いもいませんでしたし、お金もありませんでした。しかも、家出してきたので、親の援助も、一切ない状態でした」
「中学を卒業したばかりで、何の知識もない家出少女が、単身、異世界に向かう。これは、誰が見ても、大変、無謀な挑戦に感じると思います。親が反対したのも、当然です」
今考えてみると、とんでもなく、無謀な挑戦だった。親の援助があれば、多少は、マシだっただろうけど。それすら、なかったのだから……。
「でも、実は、何もなかった訳ではないのです。私にも、一つだけ、持っているものが有りました。それは、胸の中に秘めた、とてつもなく大きな夢です。その夢の大きさだけは、誰にも負けない自信がありました」
「最初の夢は『シルフィード』になること。その次は『一人前』になること。それを果たしたあとは『上位階級』への昇進。さらには、シルフィードの頂点である『グランド・エンプレス』になること」
「私は、他の上位階級の人に比べると、知識も経験も少ないです。私よりも、優れた人たちもいます。でも、夢だけは、見習い時代から、誰よりも大きく、強かったと思います。ある意味、私は、夢だけで、ここまで来た人間です」
実際、私より優れているシルフィードは、いくらでもいる。知識・経験・能力・容姿の全てにおいて、私より上の人たちがいるのだ。でも、夢や想いの強さでは、負ける気はしない。なぜなら、それだけで、ここまで上がって来たからだ。
「夢は、誰もが、持つことができます。そして、強く想えば、一歩ずつ着実に、近づいて行きます。実際、エンプレスから、最も遠い存在だった私が、今ここにいるのですから」
「どうか、皆さん、大きな夢を持ち続けてください。また、夢に向かって、常に、進み続けてください。私は、これからも、大きな夢を、永遠に追い続けて行くつもりです」
「私の次の夢は『世界中の人を幸せする』ことです。物凄く壮大で、不可能に思えるかもしれません。それでも私は、どんなに無謀でも、どんなに大変でも、夢を追い続けます。それが、私の生き方だからです」
私は、特別に、美しくも、賢くも、上品でもない。特技もないし、何か秀でた能力も持っていない。歴代のエンプレスと比べると、どうしても、見劣りしてしまう。
どんなエンプレスになるか、さんざん悩んで、考えた。その結果『夢を追い続け、ひたすら挑戦し、皆の先頭を進んで行くシルフィード』になることが、私の最終結論だった。
これが、正しいかどうかは、分からない。でも、最も私らしい生き方だと思う。
「私は、これからも、夢を追い掛け、必死に頑張っている人たちの先頭を、走って行こうと思います。あらゆる挑戦をし、あらゆる困難を乗り越えていく、不屈のエンプレスを、目指そうと思います」
私は、手にしていた、金色の翼の杖をかかげると、
「第五代『グランド・エンプレス』如月 風歌。この身を、世界の平和のために捧げ、希望の光になることを、ここに誓います」
高らかに宣言した。
私が話し終えると、場内から、割れんばかりの、大歓声と拍手が巻き起こった。最初のころの、不安な表情は消え、皆、希望に満ちあふれた顔をしていた。
町中の時計塔の鐘が、一斉に鳴り始める。それと同時に、白いハトが放たれ、大空に舞い上がって行った。
鳴りやまない声援と拍手の中、私はその光景を、しっかりと脳裏に焼きつけた。私は、絶対に、この日のことを忘れない。
全ての人々の、笑顔と幸福を守るために。この平和で幸せな時間が、永遠に続くように。これから私は、戦い続けなければならないのだから……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回(最終話)――
『それでも私たちは果てなき夢を追い続ける』
諦めない限り、夢は永遠に終わらない
三十分ほどの祈りの儀式を終えたあとは、出番が来るまで、ひたすら待機。外からは、時折り、大きな歓声が聞こえて来る。
今日の『エンプレス就任式典』は、いくつもの、細かいプロセスに分かれていた。まずは、九時から、一人前以上の全シルフィードによる『露払い』だ。全員が、翼の描かれたシルフィード旗を持ち〈シルフィード広場〉まで、行進を行う。
『シルフィード・フェスタ』のパレードとは逆で、階級の高いシルフィードから進んで行く。先導するのは、六名のクイーンたちだ。当然ながら、クイーンが通る時は、物凄い大歓声が上がる。
露払いが終わると『エア・マスター』たちによる『セレモニー・フライト』が行われた。エア・ボードに乗って、カラースモークをまきながら、編隊飛行を行う。
操縦技術の優れた、特別に選抜されたチームで行われるため、一糸乱れぬフォーメーションと、アクロバット飛行で、非常に見ごたえがある。大歓声が鳴りやんだので、どうやら、フライトは終了したようだ。
それとほぼ同時に、シルフィード協会の人が、私に近付いてきた。彼は、私の前にひざまずくと、恭しく声を掛けてくる。
「大変、お待たせいたしました、天使の翼。間もなく、お時間です。準備のほうを、よろしくお願いいたします」
「分かりました」
私は答えると、椅子から静かに立ち上がった。
すると、周囲にいた、衣装担当の人たちが、すぐに近づいて来た。肩にマントをつけられ、メイクや髪なども、サッと整えてくれる。
私が、中央の通路に向かうと、すでに、四名のシルフィードが待機していた。先導役が二名と、後衛役が二名だ。私は、その中央に立った。
この四名は、とても重要な付き添い役で、上位階級の中から選出される。ただ、付き添い役は、エンプレスが、自由に指名することが可能だ。私は、迷うことなく、四人を指名した。
先導役は、リリーシャさんと、ツバサさん。後衛役は、ナギサちゃんと、フィニーちゃんだ。皆、私のとても大事な存在で、心から信頼しており、他に変わりの人は、思い浮かばなかった。
私が、直接お願いしたところ、リリーシャさんは、もちろんOK。ツバサさんは、ノリノリで、一発返事で快諾。フィニーちゃんは、ボーッとしながらも『いいよ』と、了解してくれた。
ただ、唯一、心配だったのは、ナギサちゃんだった。彼女は、見習い時代から、ずば抜けて意識が高く、常に上を目指していた。当然、エンプレスだって、狙っていたはずだ。
プリンセスの時は、人数制限がなかったから、まだ、よかったけど。エンプレスは、一人しかなれない、極めて特別な存在。ライバルが就任する際の、従者になるのは、快く思わないはずだ。
私は、少しドキドキしながら、彼女にもお願いした。すると『前にも、ちゃんと面倒を見るって言ったでしょ。風歌一人じゃ心配だから、とことん付き合うわよ。その代わり、絶対にミスは許さないからね』と、あっさり承諾してくれた。
結局、最も信頼のおける先輩二人と、大親友の同期二人に囲まれ、私は、就任式に、向かうことになった。四人が、すぐそばに居てくれるお蔭で、物凄く心強い。きっと、彼女たちがいてくれなければ、緊張に押しつぶされていたと思う。
先頭の二名は、聖火の灯いた銀製のトーチを持ち、後ろの二名は、私のまとった、長いマントのすそを持っている。
ほどなくして、外では、管弦楽団による演奏が始まった。それと同時に、大聖堂の扉が、ゆっくりと開かれた。
私が、敷地の外に出た瞬間、割れんばかりの大歓声が巻き起こった。道路の両サイドには、数え切れないほど沢山の人たちが、ひしめいていた。
私は、その大群衆の中を、一歩ずつ進んで行った。周囲からは、私に向け、次々と声援が飛んでくる。
「天使の翼ー!!」
「エンプレス就任、おめでとー!!」
「天使の翼、大好きー!!」
「これからも頑張ってー、天使の翼ー!!」
本来なら、笑顔で手を振って、答えるところだ。しかし、私は、視線を前に向けたまま、無表情で歩き続けた。神聖な儀式なので、目的地に着くまで、よそ見をしてはいけない。これは、予行演習で、散々注意されたことだ。
『グランド・エンプレス』は、人であって、人ではない。世界中の人々の、憧れと信仰を一身に受ける、神にも近い存在だ。だから私は、その特別な存在として、演じなければならない。
私は、一定のリズムで、ゆっくり歩き続ける。本当の大仕事は〈シルフィード広場〉に着いてから。なので、今はとにかく、冷静さを保つことが大切だ。
落ち着け、私。エンプレスになる人間は、けっして、動じてはいけない。みんなの、希望の光なんだから。それに、心配しなくても大丈夫。リリーシャさんたちも、一緒にいてくれるのだから……。
私は、集中して、呼吸を整える。最初は、かなり緊張していたが、やがて、周囲の音も気にならなくなり、黙々と歩みを進めて行くのだった――。
******
私は〈中央区〉にある〈シルフィード広場〉に来ていた。徒歩だったのもあるけど、ゆっくり進んでいたので、思った以上に時間が掛かった。でも、お蔭で、気持ちの整理もつき、とても落ち着いていた。これほどクリアな気分は、久しぶりだ。
〈シルフィード広場〉に入ると、長い遊歩道を歩き、中央広場に向かった。中央広場には、すでに、たくさんの人が集結し、大群衆ができていた。集まった人たちは、左右に大きく分かれている。
私の進む先には、赤い絨毯が真っ直ぐに敷かれており、その両サイドには、旗を手にしたシルフィードたちが、はるか先まで並んでいた。皆、微動だにせずに、姿勢を正し、旗を構えている。私たちは、その中央を、静かに進んで行く。
正面には、巨大なシルフィード像が立ち、その前には、特設ステージが設置されている。高さは十メートルほどあり、普段、使われている物よりも、かなり豪華な作りだ。ステージ前には、長く続く階段があり、まるで、大きな祭壇のように見える。
整列しているシルフィードの間を、ゆっくり進んで行くと、やがて、付き添いの四人が立ち止まり、ひざまずいた。整列していたシルフィードも、全員ひざまずく。それと同時に、両サイドの観衆たちも、全員それに習って、地面に片膝をついた。
私は、一人ゆっくりと、階段に近付いて行った。すると、階段のそばには、白い儀式用のローブをまとった、二人の女性が立っていた。一人は『白金の薔薇』の、ローゼリカさん。もう一人は『疾風の剣』の、ノーラさんだ。
階段の前で立ち止まると、まずは『白金の薔薇』に、先端に二枚の翼が付いた、金色の杖を渡される。続いて『疾風の剣』に、沢山の宝石が付いた王冠を、頭にのせられた。それが終わると、二人は階段の両サイドで、静かにひざまずく。
大勢の人たちが待ち構える中、私は、一呼吸すると、ゆっくり階段を上がって行った。長い階段を、一歩ずつ、踏みしめていく。不思議と、何の感情も湧いてこなかった。一段、上がる度に、どんどん冷静になって行く。
やがて、頂上のステージに着くと、まずは、シルフィード像に向かい、祈りをささげる。それが終わると、ゆっくり振り向いて、左手を小さくあげた。
すると、ひざまずいていた人たちが、一斉に立ち上がる。それと同時に、数万人の観客たちの視線が、一斉に私に向かってきた。ここからだと、一人一人の顔がよく見える。その視線に込められた感情まで、伝わってくるような気がした。
私は、設置してあった『マナ拡声器』のスイッチを入れると、軽く深呼吸する。ここからは、就任のあいさつだ。冒頭のあいさつと、締めの言葉だけは、協会が用意した定型文だ。ただし、途中の内容は、自由に話していいことになっている。
私は、話す内容は、特に用意してこなかった。結局は、アドリブのほうが、得意なので。自分の想いを、素直に伝えようと思っている。
「今日、この素晴らしき日を迎えられたことを、グリュンノア行政府の方々、シルフィード協会の方々、全シルフィードの方々。この町と世界中の、ご協力してくださった全ての方々に」
「また、いつも、我々を見守って下さる『蒼空の女王』シルフィードに。心から感謝を申し上げます」
定型のあいさつは、ここまでだ。
私は、いったん会場中の人たちを、ぐるりと見回す。皆、私の言葉の続きを待ち、期待と不安の混ざった視線を向けていた。
多くの人が、私のことを認めてくれたとはいえ。やはり、不安を持っている人たちも、いるのだと思う。シルフィードは、とても伝統的かつ、この町の代表的な職業だからだ。当然、異世界人のエンプレス就任は、今回が初めてだった。
今回の就任については、スピでも、非常に大きな論争になって、賛否両論で、真っ二つに分かれていた。
『新しい風を入れるべき』『数々の実績はエンプレスにふさわしい』『英雄こそがエンプレスになるべきだ』という、肯定的な意見。
『伝統はしっかり守るべき』『この世界の人間がエンプレスになるべきでは?』『英雄的な行動をしようとも、異世界人に任せるべきではない』という、否定的な意見。
これは、当然、予想していたことだ。今までは、周囲の人たちが、あまりに優し過ぎて、忘れていたけれど。私は、紛れもない、異世界人だ。それに、私はまだ、こちらの世界に来て、四年ちょっと。この世界での経験は、あまりに少ない。
これらの点で、不安や不満に思う人も、結構いるはずだ。でも、この皆の疑問や不安を、そのままにして就任しては、あとあと、何らかの問題になりかねない。だからこそ、それを全て、払拭する必要がある。
私は、大きく息を吸い込むと、話し始めた。
「私は、数年前、マイアからやって来た、異世界人です。当時は、十五歳で、着の身着のままで、何も持っていませんでした。実は、こちらの世界に行くことを、親に反対され、大喧嘩して、家出してきたのです」
私が話した直後、皆がザワザワし始める。
こんな話を聴けば、驚いて当然だよね。でも、いずれは、バレることだし。今は、一切の隠し事はしたくない。
「私が、反対された理由は、異世界に対する、誤解があったからです。とても悲しい事ですが、いまだに、異世界が『危険』だと思っている人たちも、一部います」
「ただ、けっして、悪気がある訳ではありません。皆、知らないものに対しては、恐怖を抱き、偏見の目で見てしまうからです」
誰もが、知らないものに対しては、懐疑的で、つい悪く見てしまう傾向がある。知っているか、知らないか。ただ、それだけの違いでしかないのだ。
「私も、最初は不安でしたが、その思いは、一瞬で消えてしまいました。なぜなら、皆、私に、とても優しくしてくれたからです」
「また『この町の一員』や『家族』だと、言ってくれる人もいました。なので、私は、異世界人であることを、すっかり忘れ、今は、この町こそが、生まれ故郷だと思っています」
「私は、この地に、骨をうずめるつもりです。もう、私は、向こうの世界と同じか、それ以上に、こちらの世界が、大好きですので」
私が言い終えると同時に、小さな拍手が起こった。
「私は、こちらの世界に来て、知りました。色々と文化の違いはあるものの、人は全く同じだと」
「皆、優しくて、思いやりがあって、愛情深くて。住む場所が違うだけで、本質は何も変わらないと。マイアとエレクトラは、異世界ではなく、隣町のような存在なのだと。だから、私たちは、もっともっと、分かり合えると思うのです」
「私は、マイア出身ですが、エレクトラが、心の底から大好きです。だからこそ、二つの世界の、架け橋になれると思うのです。これは、二つの故郷を持つ、私にしか出来ないことです」
歓声と共に、先ほどよりも、大きな拍手が起こった。
「シルフィードは、とても伝統的な存在です。なので、異世界人の私が、エンプレスになることを、不安に思う人もいるかもしれません。シルフィードは元々、平和を願って作られた職業です」
「ただ、その当時は、まだ、異世界の存在が知られていなかったので、この世界だけをの平和を、願ったものでした。しかし、これからは、二つの世界の平和を、考えて行かなければなりません。そのための、新しい考えや、仕組みが必要なのです」
「その点、異世界人である私は、両世界の親善大使として、相応しい存在だと思っています。二つの世界が、永遠に平和で、恒久的な友好関係を築き上げる。私は、そのために、この命と、人生の全てを懸けて、全身全霊で臨む所存です」
『おぉぉー!!』と、会場内から大歓声と、盛大な拍手が起こった。場内が静かになるのを、しばらく待ち、再び話し始める。
「もう一つ、皆さんに、聴いていただきたい事があります。向こうの世界には、シルフィードという職業がありませんし、それに類する学校もありません。なので、私は、シルフィード校に、行っていないのです」
「つまり、何の知識もない、何の経験もない、そんな状態で、こちらの世界にやってきました。当然、知り合いもいませんでしたし、お金もありませんでした。しかも、家出してきたので、親の援助も、一切ない状態でした」
「中学を卒業したばかりで、何の知識もない家出少女が、単身、異世界に向かう。これは、誰が見ても、大変、無謀な挑戦に感じると思います。親が反対したのも、当然です」
今考えてみると、とんでもなく、無謀な挑戦だった。親の援助があれば、多少は、マシだっただろうけど。それすら、なかったのだから……。
「でも、実は、何もなかった訳ではないのです。私にも、一つだけ、持っているものが有りました。それは、胸の中に秘めた、とてつもなく大きな夢です。その夢の大きさだけは、誰にも負けない自信がありました」
「最初の夢は『シルフィード』になること。その次は『一人前』になること。それを果たしたあとは『上位階級』への昇進。さらには、シルフィードの頂点である『グランド・エンプレス』になること」
「私は、他の上位階級の人に比べると、知識も経験も少ないです。私よりも、優れた人たちもいます。でも、夢だけは、見習い時代から、誰よりも大きく、強かったと思います。ある意味、私は、夢だけで、ここまで来た人間です」
実際、私より優れているシルフィードは、いくらでもいる。知識・経験・能力・容姿の全てにおいて、私より上の人たちがいるのだ。でも、夢や想いの強さでは、負ける気はしない。なぜなら、それだけで、ここまで上がって来たからだ。
「夢は、誰もが、持つことができます。そして、強く想えば、一歩ずつ着実に、近づいて行きます。実際、エンプレスから、最も遠い存在だった私が、今ここにいるのですから」
「どうか、皆さん、大きな夢を持ち続けてください。また、夢に向かって、常に、進み続けてください。私は、これからも、大きな夢を、永遠に追い続けて行くつもりです」
「私の次の夢は『世界中の人を幸せする』ことです。物凄く壮大で、不可能に思えるかもしれません。それでも私は、どんなに無謀でも、どんなに大変でも、夢を追い続けます。それが、私の生き方だからです」
私は、特別に、美しくも、賢くも、上品でもない。特技もないし、何か秀でた能力も持っていない。歴代のエンプレスと比べると、どうしても、見劣りしてしまう。
どんなエンプレスになるか、さんざん悩んで、考えた。その結果『夢を追い続け、ひたすら挑戦し、皆の先頭を進んで行くシルフィード』になることが、私の最終結論だった。
これが、正しいかどうかは、分からない。でも、最も私らしい生き方だと思う。
「私は、これからも、夢を追い掛け、必死に頑張っている人たちの先頭を、走って行こうと思います。あらゆる挑戦をし、あらゆる困難を乗り越えていく、不屈のエンプレスを、目指そうと思います」
私は、手にしていた、金色の翼の杖をかかげると、
「第五代『グランド・エンプレス』如月 風歌。この身を、世界の平和のために捧げ、希望の光になることを、ここに誓います」
高らかに宣言した。
私が話し終えると、場内から、割れんばかりの、大歓声と拍手が巻き起こった。最初のころの、不安な表情は消え、皆、希望に満ちあふれた顔をしていた。
町中の時計塔の鐘が、一斉に鳴り始める。それと同時に、白いハトが放たれ、大空に舞い上がって行った。
鳴りやまない声援と拍手の中、私はその光景を、しっかりと脳裏に焼きつけた。私は、絶対に、この日のことを忘れない。
全ての人々の、笑顔と幸福を守るために。この平和で幸せな時間が、永遠に続くように。これから私は、戦い続けなければならないのだから……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回(最終話)――
『それでも私たちは果てなき夢を追い続ける』
諦めない限り、夢は永遠に終わらない
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