私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~

春風一

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第9部 夢の先にあるもの

2-5平和を願う強い想いを私は全力で受け継いで行きたい

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 夕暮れ時。私は〈行政府〉の二階にある窓から、ぼんやりと外を眺めていた。この世界に来てから、すでに、十日が過ぎている。でも、何一つ状況が変わっていない。最初の数日は、夢だと思ってたけど。どうやら、紛れもない現実のようだ。

 三人の魔女たちが、話し合った結果。私は、百二十年以上も前の『グリュンノア創世記』の時代に、時空転移してしまったらしい。原因は、依然として、ハッキリとは、分かっていない状態だ。

 ただ、三人の魔女たちは、日々の忙しい業務の合間に、この現象について、色々と調べてくれていた。しかし、大魔女の知識や力をもってしても、時空転移は、極めて難しい魔法のようだ。

 本来、時空転移魔法は、伝承上の話で、実在するかどうかは、定かではなかった。しかし、私がいた時代の『時空航行船』の話をした時。『それなら、時空を超えることは可能なのでは?』という話になったのだ。

 あまり、詳しくは知らないんだけど。時空を超えるには、二つの時空の間に、穴が必要になる。時空航行船の場合は、自然に発生した、ワームホールを通過していた。つまり、まずは、その穴を用意する必要がある。

 ただ、人為的に、時空に穴を開けるのは、ほぼ不可能。でも、鏡を通して、この世界にやって来たので、二つの鏡の間に、穴が開いている可能性があるらしい。そこで、最初にやったのが、鏡探しだ。

 町中の鏡を探す必要があったが、これは意外にも、すんなり見つかった。なぜなら〈行政府〉の物置部屋に置かれていた、布をかぶった使われていない鏡。これが、まさに、私がこの世界に飛ばされた時に見たのと、全く同じ物だったからだ。

 ちなみに、三人の魔女も、いつからこの鏡が、ここに置いてあったのか。また、入手経路なども、全く知らなかった。あまりに、出来すぎた偶然だけど、結果オーライということで。

 その鏡を調べてみたところ、明らかに、おかしな魔力を感じるそうだ。しかも、私の体にまとっている魔力と、全く同質のものらしい。

 これで、一つ目の問題は、無事にクリア。しかし、いくら触れても、何も起こらなかった。不思議な魔力は発しているけど、今の段階では、ただの鏡だ。

 そこで、次の問題は、時空を超えるための、魔法だった。これは今、三人の魔女が、必死に古い文献をあたって、調査中だ。

 あと、最後に、大きな問題が一つ。仮に、時空転移の魔法を見つけても、その実行には、膨大な魔力が必要になる。魔法には『通常魔法』と『儀式魔法』の、二種類が存在するらしい。

 通常の魔法は、少ない魔力で、瞬間的に使用が可能。しかし、儀式魔法は、準備に時間が掛かるうえに、膨大な魔力が必要になる。時空転移は、儀式魔法の中でも、極めて大掛かりなものらしいのだ。

 毎晩、三人の魔女の議論に付き合い、一通りの説明は聴いている。しかし、魔法知識が、全くない私には、ほとんど、内容が理解できていなかった。

 ただ、一つ分かったのは、とんでもなく困難で、成功率が極めて低いこと。前例がないので、完全に手探り状態で、大魔女たちも、かなり苦戦していた。結局、今のところ、帰れる目途は、全く立っていなかった。

「はぁー……。私、いつになったら、帰れるんだろう――」 
 私は、窓の外を眺めながら、大きなため息をついた。

 最悪の場合、二度と帰れない可能性だってあるのだ。この時代には、まだ『時空航行船』なんてものはないし。それ以前に『マナフローター・エンジン』も、開発されていないので、空飛ぶ乗り物すら、存在していなかった。
 
 あと『人工マナ・クリスタル』も、まだ、発明されていないため、魔法機器も、全く存在しない。そもそも、限られた『マナ・クリスタル』を奪い合って、今現在、世界中で戦争が起こっている真最中だ。

 ここは、大陸から離れた島だから、今のところ平和だが。いずれ、戦火が及んでくるはずだ。平和な時代に生まれ育った私が、こんな、戦乱の時代で、生きて行けるのだろうか……? 考えれば、考えるほど、気分がブルーになって行く。

 何より、一番つらいのは、仕事を無断で休んでいることだ。予約がいっぱい埋まっていたのに、すでに、十日も会社に顔を出していない。お客様たちに、大変な、迷惑を掛けてしまっている。

 それに、急に姿を消してしまって。リリーシャさんが、物凄く心配しているのではないだろうか――?

 今はとにかく、一秒でも早く、元の世界に帰りたい。でも、私には、何も手伝うことが出来なかった。せめて、出来ることだけでもと思い『町の建設を手伝う』と提案したが、あっさり却下された。

 なぜなら、本来この世界には、存在しないはずの私が、下手に干渉した場合。『タイム・パラドックス』が、発生する可能性があるからだ。もし、過去が変わってしまったら、未来にも変化が現れる。

 しかも、ほんの些細な変化が、未来では、とんでもなく、大きな変化になる可能性があるらしい。いわゆる『バタフライ・エフェクト』という現象だ。

 過去を変えたら、未来の〈グリュンノア〉が、全く別の町になる可能性がある。最悪の場合、存在しない人も、出て来るらしい。つまり、私は、この世界には、一切、干渉してはいけないのだ。

 結局『余計なことはしないでいいから、行政府の中で大人しくしてろ』と、大地の魔女に、釘を刺されてしまった。なので、行政府の中を軽く掃除をしたり、お茶を入れたりするぐらいで、日がな、ボーッと町を眺めて過ごすしかなかった。
 
 じっとするのが苦手な私にとって、この生活は、想像以上に辛い。外にも、全く出られないし、空を飛ぶこともできない。加えて、元の世界に帰れるかどうかも、全然、分からない状態で、フラストレーションが、たまる一方だった。

「はぁー……」
 本日、数十回目のため息をついた時、後ろから、声を掛けられた。

「あら、とっても大きな、ため息ねぇ」
「フィーネさん、お疲れ様です」

 振り返ると、そこには、穏やかな笑顔の『旋風の魔女』フィーネさんが立っていた。物凄くマイペースな人で、歴史に名を残すほどの、伝説の魔女には見えない。でも、とてもフレンドリーなので、彼女が一番、話しやすかった。

「この世界は、嫌い?」
「いえ、けっして、そんなことは。ただ、外に出られないので、うずうずしてしまって。向こうにいた時は、毎日、空を飛び回っていたので――」

「そういえば、あなたの時代には、空を飛ぶ乗り物があるのよね?」
「はい。『エア・ブルーム』と言って、いろんなタイプの機体があるんです」
 
「魔法を使わずに、空が飛べるなんて、全く想像できないわぁ」
「むしろ、私は、魔法で空を飛ぶほうが、想像できないんですけど……」

 話では聴いていたけど、実際に、この町の魔法使いたちは、ほうきに乗って空を飛んでいた。ほうき自体は、ごく普通のほうきで、元いた時代で売っているのと、全く同じ物。どうやら、魔法で制御して、飛んでいるようだ。 

「魔法使いがいない世界じゃ、それも、しょうがないわねぇ。いずれ、魔法を使わずに生活できる時代が来たら、私たちは、お払い箱になっちゃうのかぁ」
「いえ、そんなことは――」
  
 魔女の彼女にとっては、死活問題なのに、フィーネさんは、ニコニコしている。何事においても、物凄くのんびりで、大らかな人だ。初めて私を見た時も、全く驚いていなかったし。

「あ、そうそう。どうやら、転移魔法の、目途が付いたみたいよ。これで、あなたも、元の世界に、帰れるわねぇ」
「えぇっ!? 本当ですか!!」

「アルちゃんが、仮説を立てたんだけど。レイちゃんも、それで、行けるんじゃないかって。やっぱり、あの二人って、頭いいわよねぇ」

 その話を聴いた瞬間、絶望的な気分だった私の心に、大きな希望の炎が灯った。ようやく、帰れる……。元の世界に、帰れるんだ――!!


 ******


 過去の世界に来てから、三十日が経過。三人の魔女のおかげで、元の世界に帰る方法は、ある程度、目途がついた。とはいえ、方法は分かっても、実行に移すまでには、様々な工程が必要になる。

 また、あくまでも、理論的に可能なだけで、実際に上手くいくかは、完全に未知数だった。万一、失敗すれば、帰れないどころか、私は、永遠に時空のはざまを、さまよう事になってしまう。

 いかに、偉大な魔女たちとは言え、時空転移は、とんでもなく、困難な魔法なのだ。正直なところ、成功率は、かなり低いらしい。

 しかし、その成功率を高めるため、様々な方法の提案と、実験が行われた。最終的には『水竜の魔女』アルティナさんの仮説に基づいた方法が、採用されることになった。

 それは『時空魔法』ではなく『転移魔法』を使う方法だ。『元々穴が開いているなら、時空転移じゃなくて、空間転移で行けるんじゃないか?』という、理論から来ている。

 私は、詳しく分からないけど。例え、時代がズレていても、穴さえ繋がっていれば、理論上は『転移魔法』で、行けるらしいのだ。

 最初は『絶対に不可能』と言っていたが、流石は大魔女。物を使った転移には、数回の実験で、見事に成功。さらには、人の転移にも成功した。 

 時間は、深夜0時過ぎ。今私は、夜の海岸に来ていた。真っ暗闇の中、波の音が静かに響き、空には、満天の星空が広がっている。今夜は、満月のため、月がひときわ大きく見えた。
 
 転移魔法は、短い距離でも、そうとうな魔力を消費する。そのため、時を超えるとなると、膨大な魔力が必要になり、三人の魔女の力を合わせても、足りないそうだ。

 そこで、魔力が最も高まる満月の夜に、魔法を発動させることになった。どうも、私がこの世界に飛ばされた日も、満月だったようだ。そういえば、飛ばされる前日の夜、月が丸かった気がする。

 さらに、大きなマナラインが通っていて、この町で、最も魔力が集中している場所が、この海岸だ。砂浜には、大きな魔方陣が描かれていた。私は、魔方陣の中央に立っており、目の前には、例の鏡が置いてある。
 
 その周囲の三方には、三人の魔女が立ち、先ほどから魔力を注ぎ込んでいた。砂浜に描かれていた魔方陣が、ほんのりと、発光し始める。徐々にその光は強くなっていき、私の体も、白く光り始めた。

 すでに、儀式を開始してから、三十分ほどが経過している。三人の魔女の周囲では、砂が宙に舞い上がり、彼女たちも、それぞれに、黄色・緑・青の光を放っていた。私の中にも流れ込んでくるので、膨大な魔力が、注がれているのが分かる。

 やがて、私の体の光が、虹色に光り始めた。その光は、目の前の鏡に、吸い込まれるように伸びて行った。次の瞬間、体がふわりと、軽くなった気がした。よく見ると、私の足は、地面から数センチ離れている。

「体が……浮いてる――⁈」

 まるで、体重がなくなったかのように、フワフワと浮いており、目の前の鏡に、吸い込まれそうな感じになる。これは、この世界に来た時と、全く同じ感覚だ。

「どうやら、成功のようね」
「あとは、鏡に入れば戻れるはずだ」
「上手く行って、よかったわねぇ」

 周囲の三人から、安堵の声がもれる。

「皆さん、本当に、ありがとうございます。短い間でしたが、大変、お世話になりました」
 
 この一ヶ月間。三人の魔女とは、寝食を共にしてきた。食事や寝床の世話に加え、この世界の色んなことも、詳しく教えてくれたのだ。短期間ではあったが、三人は、私の先生みたいな存在だった。

 それに、ただでさえ忙しいのに、毎晩、遅くまで、私が元の世界に戻るための、研究をしてくれていた。結局、何から何まで、お世話になりっぱなしだった。

 なのに、私は、何一つお返しが出来ていない。自由に、行動できなかったせいもあるけど。これだけが、大きな心残りだった。

「別に、ただの好奇心でやっただけよ」
 アルティナさんは、そっけなく言い放つ。

「短い間だったけど、とても楽しかったわよぉ」
 フィーネさんは、いつも通り、穏やかに答えた。

 この二人を見ていると、何だか、ナギサちゃんとフィニーちゃんを思い出す。とても賢く器用だけど、気難しいアルティナさん。どこまでも自由で、のんびりしたフィーネさん。彼女たちは、二人にそっくりだった。

 私の体の光が、さらに強さを増し、眩しい虹色に輝いた。鏡に向かって、大きな虹色の光が、どんどん吸い込まれていく。私の体も、ゆっくりと鏡に向かって行った。

「最後に、一つ訊いていいか?」
 レイアードさんが、私に声を掛けて来た。

 彼女は、とても厳格で、余計なことは話さない、無口な人だった。一緒にいた間も、ずっと、黙々と仕事をしており、ほとんど、話はしていない。

「はい、何でしょう?」
「お前の住む未来の時代の人々は、皆、幸せに暮らしているのか……?」
 静かな言葉だが、彼女の表情は、とても真剣だった。

「えぇ、誰もが毎日、笑顔で、物凄く幸せに暮らしています。世界中がとても平和で、過去に戦争があったなんて、全く信じられないぐらいです」

「――そうか。それを聴いて、安心した。我々の行為は、我々の戦いは、けっして、無駄ではなかったのだな……」

「もちろんです。私のいた時代では、あなた方が、世界を平和に導いてくれたと、誰もが、感謝しながら生きています」

 私も、この町を作ってくれた魔女たちには、いつも感謝しながら生きていた。この素敵な町があるのも、シルフィードができたのも、全ては、彼女たちのお蔭だからだ。

「元気でな、風歌。どうか、その世界の平和を、これからも、守って行ってくれ」
「はい、必ず守ってみせます! 私は、人々の平和と幸せを守るのが、仕事ですから」

 私が答えた瞬間、体が一気に、鏡の中に引きずり込まれた。来た時と同じ、真っ黒な空間だ。はるか先まで、虹色の光が伸びている。物凄い力で進んで行き、私の意識は、闇に中に消えていった――。


 ******


 ふと、気付くと、私は、小さな歩道に立っていた。周囲を見回すと、目の前には水路が流れており、その先にはトンネルが見える。だが、虹色の光は消えており、そのトンネルには、鉄格子が付いていて、中には、入れないようになっていた。

「夢……だったの――?」
 私は、しばらくの間、ボーッとしたあと、あることに気付く。

 私の腕には、銀色の腕輪が付いていた。これは、時空を超える際のお守りだと言って、大地の魔女に渡されたものだ。『体の周りに結界が張られ、時空の干渉を受けなくなる』と、言っていた気がする……。

 受け取った時は、ピカピカだったけど。少し薄汚れた感じがして、小さな傷もついていた。でも、触ってみると、ちゃんと実体がある。紛れもなく、本物だ。

「夢――じゃなかったんだ……。って、そうだ!」
 私は、慌ててマギコンを起動した。一ヶ月も、無断でいなくなっていたのだから、大変なことになっているはずだ。

 だが、私は、起動した画面を見て、驚愕する。マギコンの画面には『12月10日 16:28』と、表示されていたのだ。

「うそっ?! 飛ばされた日と同じ? しかも、十分ぐらいしか経ってない……。でも、腕輪があるってことは、夢じゃないんだよね――?」

 そっと腕輪を外して、手のひらにのせてみる。小さな腕輪なのに、ずっしりと、重みを感じる気がした。

 私は、最後に、大地の魔女と会話した内容を、しっかり覚えている。『世界の平和を守ってくれ』と言われたの言葉が、心に深く刻み込まれていた。きっと、この腕輪の重さは、その想いの重さなのだと思う。

 彼女だけではない。他の魔女も、町で働いていた人たちも、みんな一生懸命だった。やがて、世界が平和になることを強く願って、必死に生きていたのだと思う。

 でも、私は、その後の歴史を知っている。残念ながら、あの三人の魔女が生きている間に、その夢は、実現されなかった。彼女たちが命を落としたあと、三人の遺志を継いだ『叡智えいちの魔女』の導きによって、世界に平和が訪れた。

 だから、最後の質問に答えた時、私は、胸が痛かった。平和は訪れるけど、その世界に、彼女たちはいない……。でも、彼女たちの、必死の努力と犠牲があったからこそ、今の平和な世界があるのだ。

「私も、あなたたちのように、命懸けで、この世界の平和のために、身を捧げようと思います。誰もが幸せで、毎日、笑顔でいられるように――」
 私は、薄汚れた腕輪を、力強く握りしめた。

 いつまでも、この平和で幸せな世界が続くように。偉大な魔女たちが残してくれた、かけがえのない財産を守るために。彼女たちのように、大きなことは、やれないかもしれないけど。私にできることを、精一杯やって行こう。

 私は、彼女たちの想いを胸に、硬く決意するのだった……。


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次回――
『元気な人が病気になると必要以上に心配してしまう』

 心配またよし。心配や憂いは新しく物を考え出す一つの転機ではないか
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