私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~

春風一

文字の大きさ
上 下
219 / 363
第6部 飛び立つ勇気

2-4優しい嘘は時には必要なのかもしれない

しおりを挟む
 夜、静まり返った屋根裏部屋。いつにもまして、静寂を感じる。なぜなら、外は雪がパラついているからだ。小さな粉雪が舞い降り、周りの建物の屋根は、真っ白に染まっている。そのせいで、部屋の中の気温は低く、体が底冷えしていた。

 私は、服を重ね着し、毛布にくるまって、古びた木の机の前で正座している。吐く息が真っ白になり、指先は、かじかんでいた。それでも私は、黙々と勉強を続ける。学習ファイルを、次々と開いて、今まで学んできたことの、復習をしていた。

 実は、先日ノーラさんからもらった、小型のストーブが、部屋の隅に置いてあった。小さいのでパワーはないけど、狭い屋根裏なら、そこそこ温かくなる。でも、ストーブを使うと、快適すぎて眠くなってしまうのだ。

 なので、勉強中は、使わないことにしている。多少、寒い方が、身が引き締まって、集中できるので。

 ただ、今日は雪が降っているせいで、さすがに寒い。でも、そこは気合でカバーして、勉強を続けた。コンソールに触れる指が、思うように動かないので、時折り息を吹きかけ温める。

 部屋中が冷え切っていて、体の芯から冷たくなっていた。でも、これでいい。これぐらいのほうが、私はやる気が出る。何かが足りなくて、ちょっと苦しいぐらいが、ちょうどいいんだ。今までも、ずっとこんな生活だったし。

 来週は、いよいよ昇級試験だ。私は、まだ、実地期間が一年ないから、少し先だけど。ナギサちゃんたちは、試験に受かれば、すぐに昇級する。少なからず、私の知っている同期の子たちは、みんな来週の昇級試験を、受けるはずだ。

 そうなると、私も、うかうかは、してられない。少し遅れるけど、確実に、追いついて行かなければ。これ以上、差が開いては、頂点を目指すどころの話ではないからだ。

 両手をこすり合わせて、手を温めている時、マギコンの着信音が鳴った。メッセージを見ると、ユメちゃんからだ。私は、かじかんだ指で操作しながら、ELエルを開いた。

『風ちゃん、こんばんわー。元気にやってる?』
『うん、元気だよー。寒くて、凍死しそうだけど……』

『えっ、大丈夫?! 暖房はないの?』
『一応、もらったのが有るんだけど。つけてないんだよね』

『えーっ、何で? 今日は、滅茶苦茶、気温低いから、つけなきゃダメだよ』
『だね。ちょっと、ストーブ持って来る』

 私は立ち上がると、部屋の隅に置いてあった小型ストーブを、机のすぐ横に持ってくる。スイッチを押すと、ストーブの網の中に、球体が発生した。マナ・イルミネーションと違って、赤い光だ。

 これは、火炎魔法を応用したもので、空中に熱を発生させる球体を作り出す。直接、火をつける訳ではないので、向こうの世界の、電気ストーブに近い。ただ、つけた瞬間、すぐに温まる優れものだ。

 何でも、遠赤外線効果があるらしく、体にじんわりと、熱がしみ込んでくる。

『ふわぁー、生き返るー!』
『よかった。でも、何でこんな雪の寒い日に、暖房、使わないの?』

『何ていうか、あまりに快適過ぎて、気が緩んじゃうんだよね。元々勉強って、得意じゃないから。眠くなってくると、全然、頭に入って来なくて』
『あー、そういうこと。でも、無理したら、風邪ひいちゃうよ』

 確かに、無理してるかもしれない。昔、実家にいた時なんて、暖房をガンガン入れて、ベッドの上でゴロゴロしてたもんね。

『ここ数年、風邪ひいたことないから大丈夫。それより、勉強に集中できないほうが、大問題なんだよね。もう、試験まで、あまり時間ないし』
『そういえば、昇級試験って、今月だっけ?』

『みんなは、そうだね。でも、私は四月から働き始めたから。一年の勤務期間が、まだ終わってないんだ』
『そっかー、実地期間が必要なんだね』

 以前は、全く気にしてなかったけど。今は、たった三ヶ月の差が、物凄く大きく感じる。頂上に登るスタート地点に立つために、一刻も早く、一人前になりたい。

『ほんの、数ヵ月の差なんだけど。でも、今はとんでもなく、長く感じるんだ。みんなに、置いて行かれたくないから』
『その気持ち、よく分かる。周りに置いて行かれるのって、超不安だもんね』

『焦っちゃいけないって、頭では、分かってるんだけど。試験日が近づくにつれて、プレッシャーが大きくなってきて。私が受ける訳じゃないのに、おかしいよね』

 私は、比較的、周りを気にしない性格だ。割とマイペースだし、人は人、自分は自分と、割り切っていた。でも、日に日に、焦燥感が強くなっていく。今まで感じたことのない、複雑な気分だった。

『おかしくなんか無いよ。それだけ、真剣だってことでしょ?』
『うん。私、真剣だよ。今までも真剣だったけど、今までの百倍ぐらい、本気で必死なんだ』

『何かあったの?』
『実家に、帰ってからかな。気持ちや考えが、大きく変わったの』

 今までだって、物凄く頑張っていたつもりだ。でも、振り返ってみると、まだ、甘かった気がする。夢は追い掛けていたけど、本気で実現させようとする、意思が弱かったからだ。

『えっ、里帰りしたんだ?』
『うん。色々あって、結局ね――』
『そっかー。実家でのんびり過ごせて、よかったね』

 まぁ、のんびりと言えば、のんびりだったけど。色んなことが見えて、まるで、自分探しの旅にでも、行ってきた気分だった。

『あの……実はね。今まで、ずっと隠してたことがあるんだ』
 私は、少し考えてから、言葉を選んで打ち込んだ。

『えっ、何?』
『実は私、今までずっと、家出してたんだよね』
『えぇーっ?! そうだったの? 全然、気付かなかったよー!』

 そりゃ驚くよね。毎日ELでやり取りしてるのに、この話題は初めてだから。

『ごめんね、今まで隠していて。でも、悪気があった訳じゃないんだ。話せば、空気が重くなるし。ユメちゃんとの関係も、壊したくなかったから――』
 
 そう、一番、心配してたのは、この部分だ。私にとって、ユメちゃんは、こっちの世界に来てから、ずっと心の支えだったから。

『別に、謝る必要ないよ。風ちゃんは、何も悪くない。私だって、同じ状況なら、言えないと思う。相手に、変な気を遣わせたくないもん。風ちゃんも、気を遣ってくれたんでしょ?』

『まぁ、そうなんだけど……』

『でも、大丈夫。私そんなこと、全然、気にしないから。むしろ、今まで以上に「頑張れー!」って、応援しちゃうよ。むしろ、カッコイイじゃん。一人で異世界に来て、必死に頑張ってるなんて。まるで、小説みたいだよ』

『あははっ、ありがとう、ユメちゃん。そんな、カッコイイものじゃないけどね』

 相変わらず、ユメちゃんは優しい。というか、大人しそうな割りには、ドラマチックな展開が、大好きなんだよね。

『でも、何で急に、帰ることになったの? 帰省しないって、言ってたのに』
『実は、リリーシャさんに。「同意書のサインを、今すぐもらってこないと、辞めてもらう」と言われて――』

『えっ?! 急に言われたの?』
『うん。仕事収めの三十日に、いきなり……』

 あの時は、本当に、心臓が止まりそうなほどビックリした。いや、だって、物凄く和やかに大掃除してたんだよ。最後は、今年一年、お疲れ様でしたー、で気持ちよく終わると思ってた。

 まさか、あの穏やかな流れで。しかも、一年の最後の最後に、あんなこと言われるなんて、想像できるわけないよね。

『うわっ、いきなり過ぎじゃない! めっちゃ驚いたでしょ?』
『それは、もう。頭、真っ白になって、しばらく固まってたもん』

『リリーシャさんって、大人しそうな感じがするけど。意外と、強引なところもあるんだね』
『いやー、単に私が悪いだけで。同意書も、ずっと、うやむやにしてたし』

 本来なら、入社の時に出す書類を、十ヶ月近くも、引き延ばしていたのだから。今回の件は、全面的に私が悪い。普通の会社なら、そもそも、入社すらできないし。

『未成年だと、同意書は必須だもんね。じゃあ、今回は、同意書のサインをもらいに、行って来たんだ?』

『そんな感じだね。でも、メインはそっちじゃなくて、家出についての、お詫びなんだけど――』

『両親には、許してもらえたの?』
『うん。条件付きだけど、一応はね。同意書も、サインしてもらえたし。シルフィードの仕事を続けることも、当面は、納得してくれたみたい』

 条件付きとはいえ、認めてもらえたのは、私にとって、大きな前進だった。今まで、常に心の中でモヤモヤしていたものが、きれいさっぱり消え去った。やっぱり、家族に認めて貰えないままというのは、精神衛生上よろしくない。

『そうなんだ。良かったね、風ちゃん! これからは、胸を張ってできるじゃん』
『だねー。まぁ、色々課題はあるけど、このタイミングで帰省して、本当によかったと思う。もう直ぐ、昇級試験もあるし。これで、集中して勉強できるよ』

 以前にも増して、勉強を頑張れているのは、家出の件を解決したのが、とても大きい。

『でも、何か、手のひらの上で、転がされた感じだね』
『えっ……どういうこと?』

『リリーシャさんにとって、同意書なんて、どうでも良かったんじゃないかな? だって、必要ならもっと早くに、行かせてたでしょ? 時空間郵便でもいい訳だし』
『あぁ、そっか――』

 なにも直接、行かなくても、郵便でも済む話だ。それに、以前、お忍びでお母さんが来た時に、この件を出すことも、できたはずだし。

『結局、風ちゃんと、両親を和解させるための、口実だと思うよ』
『うっ……言われてみれば、そうだったのかも。うーむ、リリーシャさん、そこまで考えてたのかなぁ。チケットも、しっかり事前に用意してたし』

『でも、優しい嘘だよね。風ちゃんのためを想っての』
『そうだね。そのお蔭で、両親とも和解できたんだから。本当に、リリーシャさんには、頭が上がらないよ』

 今回の件は、全て最初から、リリーシャさんの、思惑通りだったのかもしれない。私は、突然だと思ったけど、かなり前から、計画してたのかも。このままだと、ずっと避け続けて、実家に帰らなくなるのも、見越してたのだろう。

 リリーシャさんって、普段うるさくは言わないけど。結構、しっかり、私のこと見てくれてるよね。ノーラさんのような厳しい優しさもあれば、リリーシャさんのような見守る優しさもある。

 優しさにも色々あると、最近ようやく、分かるようになって来た。うちのお母さんは前者、お父さんは後者かな。

 その後も、ユメちゃんと、向こうの世界の話で盛り上がった。ユメちゃんは、私の家出話を聴いても、特に変わった様子はなく、いつも通り、楽しそうに話していた。まるで、小説の話でも聴いている感じで、むしろ喜んでいる。

 ELでやりとりしている間に、心がポカポカして、冷え切っていた体も、温かくなってきた。いつも、私の心を温めてくれるのは、元気で前向きな、ユメちゃん言葉なんだよね。

 会話の合間に、私は、そっと立ち上がって、窓の外を見る。辺り一面は、白銀の世界になっていた。振り続ける雪を見ながら、私はふと思った。

 優しさには、色んな形があるんだね。私は、嘘が下手だけど。時には、誰かのために、優しい嘘をつく必要が、あるかもしれない。

 いざという時、私は、嘘をつくことが出来るんだろうか……?


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回――
『頑張る理由に貴賤などないと思う』

 生業に貴賤はないけど、生き方に貴賤がある
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

処理中です...