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第6部 飛び立つ勇気
1-3蜃気楼のような生まれ故郷の平和な日常
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年が明け、一月一日。私は、実家で年を越し、とても平和な正月を迎えていた。つい先日までは、まさか、こんな展開になるとは、思っても見なかった。ほぼ、絶縁状態だったのだから、奇跡のような状況だ。
最初は、物凄く怖かったけど、勇気を出して帰ってきて、本当によかったと思う。一応、仲直りもできたし、何より、心の中がスッキリした。今までは、ずっとモヤモヤした気持ちを、抱えていたからね。
先日の話し合いのあと、お母さんは、同意書にサインをしてくれた。その後、お父さんも交えて、今までの出来事や、今後のことを話し合った。結局、私は一月五日まで、実家で、のんびり過ごす運びになったのだ。
話し合いのあとは、一緒に食事をして、久々に家族団らんの、楽しい時間を過ごした。最初は、ちょっと、ぎくしゃくした感じだったけど、一日ですぐに、昔通りに戻った。まぁ、家族って、こんなものなのかもね。
家族で一緒に、年越しそばを食べながら、除夜の鐘を聴き。年が明けたら、伊勢海老の入った、豪華なおせちを食べて。何だかんだで、お年玉まで貰ってしまった。
ちなみに、昨日、中学時代の友達に、連絡を入れてみた。そうしたら、物凄く盛り上がり、中学時代の仲のよかったメンバーで集まって、遊びに行こう、という話になった。
ただ、謝りに来たのに、うろちょろ遊びに行っていいものかと、少し悩んだ。同意書に、サインはしてくれたものの、100%認めてもらったわけじゃ無いし。まだ、見習いの分際で、浮かれてる場合じゃないもんね。
でも、お母さんに話したら『友達付き合いは大事だから、行ってきなさい』と、すんなり許してくれた。なので、今日は、旧友たちと会うため、駅までやって来たのだ。
最後に会ったのが、昨年の三月だから、実に十ヶ月ぶりの再会だった。みんなは、よく会っているらしい。でも、私は久しぶりなので、ちょっぴり緊張していた。
駅でバスを降りて、待ち合わせ場所の、ファーストフード店に着くと、ゆっくり入り口をくぐる。元日なので、あまり人は入っていない。お蔭で、すぐに、目的の相手が見つかった。
私が声を掛けるよりも先に、
「風歌ー、こっちこっちー!」
相手のほうから、声を掛けてきた。
入口の左側にある、壁際の席に、目的の三人が集まっている。みんな、笑顔で手を振ってくれた。
私は、早足で皆の所に向かうと、
「早紀ちゃん、恵真ちゃん、愛ちゃん、超久しぶりー!!」
元気いっぱいに声を掛ける。
ついでに、両手を前に差し出すと、みんな笑顔で、ハイッタッチしてくれた。これが、私たちの、お約束のあいさつだ。
私は、中学時代、男女問わず、クラス中の子と仲良くしていた。でも、彼女たちは、ずっとつるんでいた、特別に仲のよいメンバーだ。全員、同じ陸上部で、何をやる時も、いつも一緒だった。
「ほら、風歌、早く座りなよ」
「うん。でも、何か買ってこないと」
「いいよ、私が買ってくるから。いつものでしょ?」
「あぁ、うん。ありがとう、早紀ちゃん」
早紀ちゃんは、微笑むとサッと席と立って、カウンターに向かう。彼女は、昔からとても気の利く、優しい子だった。何となく、感じがツバサさんに似ている。
「ところで、理沙ちゃんは?」
私は席に着くと、二人に尋ねる。仲のいいメンバーは、もう一人いるからだ。
「あぁー、今日は、親戚回りだって」
「理沙んち、厳しいからねぇ」
「そういえば、毎年、お正月は、親戚の家に行くって、言ってたっけ……」
うちは、特にそういうの無いけど。家によっては、親戚が全員、集まったりとか。かなり大掛かりな、親戚行事をするみたいだ。
「でも、変わらずに元気だよ」
「ま、私たちって、元気だけが取り柄じゃん。昔から」
「あははっ、それもそうだねぇ」
私たちは、みんな結構、似ていると思う。同じ、体育会系なのもあるけど。基本的には、全員アクティブな性格だ。その中でも、私は一人、飛びぬけてたけどね。
色んな話している間に、早紀ちゃんが、トレーを持って戻って来た。
「はい、お待たせ、風歌」
「早紀ちゃん、ありがとー!」
私は財布を取り出し、お金を渡そうとする。だが、
「いいって、これぐらい」
「いや、そんな訳には行かないよ。私、一応、社会人なんだし」
「たっぷり、お年玉もらったから。『風歌お帰り記念』でいいじゃん」
「まぁ、そういうことなら――。ごちになります」
私たちの間では、おごったり、おごられたりは、昔は日常茶飯事にやっていた。でも、今は、お金の大切さが分かるから、何か申しわけない気がする。
「そういや、風歌って、社会人なんだよねー」
「なーんか、信じられないよね。あの風歌がねぇ」
恵真ちゃんと愛ちゃんは、笑いながら言う。
「やっぱ、そう見えないかな? まだ、一年も経ってないし、そう簡単には、変わらないよね」
「まぁ、風歌は、どこまで行っても風歌だからね」
「だよねぇー、あの風歌だもんね」
二人は、とても楽しそうに、笑いながら答える。
「んがっ……。それって、褒めてるの、けなしてるの?」
大人になったね、とかいう言葉を、多少は期待してたのに。あまりに、微妙すぎる反応じゃない? まだ、一人前になった訳じゃないから、しょうがないんだけど。
「そんなことないよ。風歌は、変わったと思う」
微笑みを浮かべながら、静かに聴いていた早紀ちゃんが、口を開く。
「えっ、本当に? どこら辺が?」
「ちょっと、おばさんっぽくなった」
「ちょっ――。お、おばさん?!」
その言葉に、みんなは、大笑いするのだった。
******
私たちは、ファーストフード店を出たあと、近所にある小さな神社に、初詣に行った。試合の前とか、試験前に、何度か行った記憶がある。昔は、全然、勉強しなかったから、試験前は、割と真剣に神頼みしてたんだよね。
お参りのあとは、ワイワイ世間話をしながら、商店街の中を歩いて行く。いつもだと、デパートの中を見て回るんだけど、元日は、どこもお休みだ。逆に、商店街は、開いているお店が多かった。
昔は、古い商店街など、全く興味がなかったけど、今は見て回るだけで楽しい。どことなく、向こうの世界の〈東地区商店街〉に似ているからだ。近くに住んでいたのに、知らない店も、かなり多い。
途中で、たい焼き、ソフトクリーム、ドーナツなど、スイーツを買い食いしながら、歩いて行く。
何か懐かしいなぁー、こういうの。まるで、中学時代に戻ったみたいな感じ。昔は、学校の帰りは、必ず買い食いしたり、寄り道してたもんね。こういうのが、懐かしく感じるのが、おばさんっぽい、ってことなのかなぁ……?
歩き回っている内に、寒くなって来たから『どこかの店に入ろう』ということになった。確かに、今日は物凄く寒い。それに〈グリュンノア〉に比べて、こっちのほうが気温が低いので、私は、ますます寒く感じていた。
とりあえず、ゲームセンターに入って、ユーフォ―・キャッチャーでも盛り上がったあと、お約束のプリを撮る。プリ撮るのも、超久しぶりだよね。
体も温まったところで、次に向かったのが、これまたお約束の、カラオケだった。昔は、何かある度に、よく打ち上げに行っていた。最後に行ったのが、去年の三月の、卒業式のちょっと前。確か『卒業前倒しパーティー』だった気がする。
部屋に入ると、早紀ちゃんはメニューを開いて、すぐに、フロントに注文を入れた。愛ちゃんは、端末を手にすると、みんなの歌の予約を入れて行く。恵真ちゃんは、マイクやタンバリンの用意をする。
みんな手慣れていて、昔から、だいたい役割が決まっていた。ちなみに、私は、いつも見ているだけ。そういうキャラなので、みんなも、何も文句は言わなかった。
うーむ。私って、家だけじゃなくて、外でも、何もやってなかったんだね。そりゃ、お母さんも、うるさく怒るわけだわ――。
その後、四人で、大熱唱が始まった。お正月のせいか、みんな異常にテンションが高い。私は、久しぶりなので、最初は少し抵抗があった。でも、その内、すっかり忘れて、ノリノリになって来た。
私は、数曲、歌ったったあと、席について、飲み物に手を伸ばす。ジュースを飲みながら、他の子が歌っているのを見て、ふと違和感を覚えた。
あれっ、なんだろう、コレ……? 突然、周りにいた三人が、物凄く遠くにいるように感じてしまった。まるで、私一人だけ、異世界にいる気分だ。
急に冷静になると、今日一日のことを、振り返ってみた。久しぶりに、親しい友達に再会できて、滅茶苦茶、楽しくて嬉しいはずなのに。
ずっと、おかしな違和感があった。時々『心ここにあらず』の状態になっていた。笑顔を浮かべながらも、気持ちが、常に別の場所に向かっている。
そう、何をやっている時も、向こうの世界のことを、考えてしまうのだ。ここが、自分の本当の居場所じゃないような、何とも言えない孤独感。
自分の生まれ育った世界なのに、まるで、向こうが自分の故郷で、こちらが異世界のような感覚。それに、この微妙に不安な感じは、何なのだろうか――?
私は、皆の楽しそうな歌声が響く中、一人、遠い世界に身を置いて、色々と考え込むのだった……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回――
『ぎりぎり赤点回避で満足しちゃいけないよね』
小さなステージで満足しないで、広い世界に目を向けていけよ
最初は、物凄く怖かったけど、勇気を出して帰ってきて、本当によかったと思う。一応、仲直りもできたし、何より、心の中がスッキリした。今までは、ずっとモヤモヤした気持ちを、抱えていたからね。
先日の話し合いのあと、お母さんは、同意書にサインをしてくれた。その後、お父さんも交えて、今までの出来事や、今後のことを話し合った。結局、私は一月五日まで、実家で、のんびり過ごす運びになったのだ。
話し合いのあとは、一緒に食事をして、久々に家族団らんの、楽しい時間を過ごした。最初は、ちょっと、ぎくしゃくした感じだったけど、一日ですぐに、昔通りに戻った。まぁ、家族って、こんなものなのかもね。
家族で一緒に、年越しそばを食べながら、除夜の鐘を聴き。年が明けたら、伊勢海老の入った、豪華なおせちを食べて。何だかんだで、お年玉まで貰ってしまった。
ちなみに、昨日、中学時代の友達に、連絡を入れてみた。そうしたら、物凄く盛り上がり、中学時代の仲のよかったメンバーで集まって、遊びに行こう、という話になった。
ただ、謝りに来たのに、うろちょろ遊びに行っていいものかと、少し悩んだ。同意書に、サインはしてくれたものの、100%認めてもらったわけじゃ無いし。まだ、見習いの分際で、浮かれてる場合じゃないもんね。
でも、お母さんに話したら『友達付き合いは大事だから、行ってきなさい』と、すんなり許してくれた。なので、今日は、旧友たちと会うため、駅までやって来たのだ。
最後に会ったのが、昨年の三月だから、実に十ヶ月ぶりの再会だった。みんなは、よく会っているらしい。でも、私は久しぶりなので、ちょっぴり緊張していた。
駅でバスを降りて、待ち合わせ場所の、ファーストフード店に着くと、ゆっくり入り口をくぐる。元日なので、あまり人は入っていない。お蔭で、すぐに、目的の相手が見つかった。
私が声を掛けるよりも先に、
「風歌ー、こっちこっちー!」
相手のほうから、声を掛けてきた。
入口の左側にある、壁際の席に、目的の三人が集まっている。みんな、笑顔で手を振ってくれた。
私は、早足で皆の所に向かうと、
「早紀ちゃん、恵真ちゃん、愛ちゃん、超久しぶりー!!」
元気いっぱいに声を掛ける。
ついでに、両手を前に差し出すと、みんな笑顔で、ハイッタッチしてくれた。これが、私たちの、お約束のあいさつだ。
私は、中学時代、男女問わず、クラス中の子と仲良くしていた。でも、彼女たちは、ずっとつるんでいた、特別に仲のよいメンバーだ。全員、同じ陸上部で、何をやる時も、いつも一緒だった。
「ほら、風歌、早く座りなよ」
「うん。でも、何か買ってこないと」
「いいよ、私が買ってくるから。いつものでしょ?」
「あぁ、うん。ありがとう、早紀ちゃん」
早紀ちゃんは、微笑むとサッと席と立って、カウンターに向かう。彼女は、昔からとても気の利く、優しい子だった。何となく、感じがツバサさんに似ている。
「ところで、理沙ちゃんは?」
私は席に着くと、二人に尋ねる。仲のいいメンバーは、もう一人いるからだ。
「あぁー、今日は、親戚回りだって」
「理沙んち、厳しいからねぇ」
「そういえば、毎年、お正月は、親戚の家に行くって、言ってたっけ……」
うちは、特にそういうの無いけど。家によっては、親戚が全員、集まったりとか。かなり大掛かりな、親戚行事をするみたいだ。
「でも、変わらずに元気だよ」
「ま、私たちって、元気だけが取り柄じゃん。昔から」
「あははっ、それもそうだねぇ」
私たちは、みんな結構、似ていると思う。同じ、体育会系なのもあるけど。基本的には、全員アクティブな性格だ。その中でも、私は一人、飛びぬけてたけどね。
色んな話している間に、早紀ちゃんが、トレーを持って戻って来た。
「はい、お待たせ、風歌」
「早紀ちゃん、ありがとー!」
私は財布を取り出し、お金を渡そうとする。だが、
「いいって、これぐらい」
「いや、そんな訳には行かないよ。私、一応、社会人なんだし」
「たっぷり、お年玉もらったから。『風歌お帰り記念』でいいじゃん」
「まぁ、そういうことなら――。ごちになります」
私たちの間では、おごったり、おごられたりは、昔は日常茶飯事にやっていた。でも、今は、お金の大切さが分かるから、何か申しわけない気がする。
「そういや、風歌って、社会人なんだよねー」
「なーんか、信じられないよね。あの風歌がねぇ」
恵真ちゃんと愛ちゃんは、笑いながら言う。
「やっぱ、そう見えないかな? まだ、一年も経ってないし、そう簡単には、変わらないよね」
「まぁ、風歌は、どこまで行っても風歌だからね」
「だよねぇー、あの風歌だもんね」
二人は、とても楽しそうに、笑いながら答える。
「んがっ……。それって、褒めてるの、けなしてるの?」
大人になったね、とかいう言葉を、多少は期待してたのに。あまりに、微妙すぎる反応じゃない? まだ、一人前になった訳じゃないから、しょうがないんだけど。
「そんなことないよ。風歌は、変わったと思う」
微笑みを浮かべながら、静かに聴いていた早紀ちゃんが、口を開く。
「えっ、本当に? どこら辺が?」
「ちょっと、おばさんっぽくなった」
「ちょっ――。お、おばさん?!」
その言葉に、みんなは、大笑いするのだった。
******
私たちは、ファーストフード店を出たあと、近所にある小さな神社に、初詣に行った。試合の前とか、試験前に、何度か行った記憶がある。昔は、全然、勉強しなかったから、試験前は、割と真剣に神頼みしてたんだよね。
お参りのあとは、ワイワイ世間話をしながら、商店街の中を歩いて行く。いつもだと、デパートの中を見て回るんだけど、元日は、どこもお休みだ。逆に、商店街は、開いているお店が多かった。
昔は、古い商店街など、全く興味がなかったけど、今は見て回るだけで楽しい。どことなく、向こうの世界の〈東地区商店街〉に似ているからだ。近くに住んでいたのに、知らない店も、かなり多い。
途中で、たい焼き、ソフトクリーム、ドーナツなど、スイーツを買い食いしながら、歩いて行く。
何か懐かしいなぁー、こういうの。まるで、中学時代に戻ったみたいな感じ。昔は、学校の帰りは、必ず買い食いしたり、寄り道してたもんね。こういうのが、懐かしく感じるのが、おばさんっぽい、ってことなのかなぁ……?
歩き回っている内に、寒くなって来たから『どこかの店に入ろう』ということになった。確かに、今日は物凄く寒い。それに〈グリュンノア〉に比べて、こっちのほうが気温が低いので、私は、ますます寒く感じていた。
とりあえず、ゲームセンターに入って、ユーフォ―・キャッチャーでも盛り上がったあと、お約束のプリを撮る。プリ撮るのも、超久しぶりだよね。
体も温まったところで、次に向かったのが、これまたお約束の、カラオケだった。昔は、何かある度に、よく打ち上げに行っていた。最後に行ったのが、去年の三月の、卒業式のちょっと前。確か『卒業前倒しパーティー』だった気がする。
部屋に入ると、早紀ちゃんはメニューを開いて、すぐに、フロントに注文を入れた。愛ちゃんは、端末を手にすると、みんなの歌の予約を入れて行く。恵真ちゃんは、マイクやタンバリンの用意をする。
みんな手慣れていて、昔から、だいたい役割が決まっていた。ちなみに、私は、いつも見ているだけ。そういうキャラなので、みんなも、何も文句は言わなかった。
うーむ。私って、家だけじゃなくて、外でも、何もやってなかったんだね。そりゃ、お母さんも、うるさく怒るわけだわ――。
その後、四人で、大熱唱が始まった。お正月のせいか、みんな異常にテンションが高い。私は、久しぶりなので、最初は少し抵抗があった。でも、その内、すっかり忘れて、ノリノリになって来た。
私は、数曲、歌ったったあと、席について、飲み物に手を伸ばす。ジュースを飲みながら、他の子が歌っているのを見て、ふと違和感を覚えた。
あれっ、なんだろう、コレ……? 突然、周りにいた三人が、物凄く遠くにいるように感じてしまった。まるで、私一人だけ、異世界にいる気分だ。
急に冷静になると、今日一日のことを、振り返ってみた。久しぶりに、親しい友達に再会できて、滅茶苦茶、楽しくて嬉しいはずなのに。
ずっと、おかしな違和感があった。時々『心ここにあらず』の状態になっていた。笑顔を浮かべながらも、気持ちが、常に別の場所に向かっている。
そう、何をやっている時も、向こうの世界のことを、考えてしまうのだ。ここが、自分の本当の居場所じゃないような、何とも言えない孤独感。
自分の生まれ育った世界なのに、まるで、向こうが自分の故郷で、こちらが異世界のような感覚。それに、この微妙に不安な感じは、何なのだろうか――?
私は、皆の楽しそうな歌声が響く中、一人、遠い世界に身を置いて、色々と考え込むのだった……。
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『ぎりぎり赤点回避で満足しちゃいけないよね』
小さなステージで満足しないで、広い世界に目を向けていけよ
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