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第2部 母と娘の関係

4-1この奇妙な関係が友人と言えるのだろうか?

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 午後三時。私は〈北地区〉にある喫茶店〈自鳴琴オルゴール〉でお茶をしていた。木造の建物で、床も壁も天井も、全て木で作られている。改装したばかりなのか真新しく、店内には木の香が漂っていた。

 この町の住宅街は、レンガ造りの家が多いため、木造の建物は珍しい。椅子もテーブルもインテリアも、木製のものが置かれていた。店というより、山小屋に近い感じがする。

 なお、店の裏は広大な果樹園になっており、店の正面には畑が広がっていた。畑に囲まれ、ポツンと一軒だけ建物がある、とてものどかな場所だった。ただ、目立たない場所な上に、中心部から遠いので、店の客はまばらだ。

 つい先ほどまでは、日課である練習飛行をしていた。だが、三時にお茶の約束をしていたので、この店にやって来たのだ。

 十五分ほど早く着いたが、待ち合わせの相手は、すでにお茶を飲んでくつろいでいた。待ち合わせで、先を越されるのは珍しい。風歌たちは、時間通りどころか、遅れてくることが多いからだ。

 ちなみに、この町では『アフタヌーン・ティー』の習慣がある。一時から四時の間にお茶をするのが、一般的だ。

 元々は、行政府の高官たちが、広場で会議もかねて、午後のこの時間にお茶会を行なっていた。また、昔は夕食の時間が遅かったため、軽い食事の代わりだったらしい。

 今も、お茶会は形式として残っており、優雅な午後のひと時を過ごすのが、洗練された人間の嗜みとされていた。

 そのため、上流階級の人はもちろん、品格を大事にする人たちは『アフタヌーン・ティー』を楽しんでいる。シルフィードの間では、ごく当たり前の習慣として、伝統的に行われていた。

 普段は、風歌やフィニーツァと来ることが多い。お互いの、仕事の情報交換をしたり、軽い勉強会をする。ただ、彼女たちは、優雅にお茶を楽しむ気は全くなく、食い気ばかりだった。そもそも、あの二人には、気品が全く感じられない。

 その点、今日、一緒に来た相手は、気品も優雅さも、十分に持ち合わせていた。お茶の飲み方も話し方も、全ての動作が洗練され、完成された気品がある。付け焼刃では、こうはならない。長い年月を掛け、身につけてきたのだろう。

 ただ、私はどうにも落ちつかなかった。風歌たちと一緒にいるほうが、はるかに気が楽だ。彼女は運ばれて来たアップルパイを、とても幸せそうな表情で食べていた。

「本当に美味しいですわね、ここのアップルパイは。他のケーキも、とても美味しいですし。隠れた名店ですわ」

 この田舎風の店には、派手な見た目の彼女は、全く合っていない気がする。しかし、当の本人は、とても満足そうだった。

「全て、自営の農園から採れた物や、グリュンノア産の材料を使っているからよ。素材の旨みが良く生きているし、変に凝った作りにせずに、シンプルで家庭的な味ね」

 カフェやケーキ屋で出て来る、見た目が華やかなものとは違い、いかにも家庭で作った感じのものが多い。

「産直で新鮮ですし、オーガニックなのも、安心できていいですわね。私、このお店、凄く大好きですわ」
「そう……それは良かったわね」

 満面の笑みを浮かべる彼女に、私はそっけなく答えた。

 先日の早朝の一件があって以来、アンジェリカとは、何度かお茶をしている。まさか、本当に二人でお茶をすることになるとは、思ってもみなかった。だが、相手が友好的な以上、無下に断るわけにもいかない。

 ただ、いくら和解したとはいえ、つい先日まで敵対していた人間と、急に仲良くするのは無理があった。頭では理解できても、心がついて行かないのだ。

 それに、完全に関係が修復した訳ではない。実際のところ、会社の中での関係は、以前と全く変わらないからだ。

 彼女の取り巻きたちは、相変わらず、敵意の視線を向けてきている。和解したのは、私とアンジェリカの間だけなので、無理もない。

 しかし、一番の問題は、アンジェリカが、以前と同様の態度をしていることだ。相変わらず、ヴァーズ家の高慢なご令嬢として、振る舞っている。どうやら、周囲の人間の期待に、応え続けているらしい。

 以前と違うのは、取り巻きたちが、私に文句を言ったり敵意を向けている時。彼女が後ろのほうで、物凄く困った表情をしていることだ。

 また、彼女が偉そうなことを言ったあとは、二人きりになった時『あんなことを言うつもりは、なかったですの。本当にごめんなさい』と、物凄く素直に謝って来る。

 演技でやっているのは、知っているし、素直に謝られては、文句の言いようがなかった。そのため、社内では敵対し、外ではこうして二人でお茶をしている。

 この奇妙な関係をどうしたものか、私は頭を悩ませていた。人付き合いは、あまり得意ではないというのに。関係が複雑すぎて、いまだにスッキリした答えが出せずにいた。

 だが、アンジェリカは、まったく気にした様子がなかった。いつも、心から楽しんでいるように見えた。しかも、お構いなしに、グイグイと距離を縮めて来る。

 何か似た経験があると思ったら、風歌にそっくりなのだ。そういえば、風歌の時も、初めて会って以降やたら連絡してきて、いつの間にか、一緒に行動することが多くなった。

 私としては、人間関係とは、節度のある距離を保ちつつ、時間を掛けて構築するものだと思っている。なので、一気に垣根を越えて来られるのは、困るのだ。しかも、つい先日まで敵対関係にあったのに、急に仲良くするといっても――。

 ただ、それでも、こうして付き合っているのは、彼女の人柄にあった。接してみて分かったのだが、アンジェリカには、悪意が全くない。社内での、高慢な態度とは裏腹に、驚くほど純粋で素直なのだ。

 そのため、誰でもすぐに信じて受け入れる。周りに合わせているというより、言いなりになっている感じだ。まるで、何も知らない子供のようで、実に危うい存在だった。

 これでは、下手をすれば、周りの人間たちに利用されるだけだ。ヴァーズ家の、権力目当てで近付いてきた取り巻きたちは、特に危険な存在だと言える。

 結局、彼女のことは苦手だが、あまりにも無防備すぎて、放っておけないのだ。しかも、全く悪意がなく、純粋に好意を向けて来るので、断るに断れない。

「今度は是非、皆さんもお連れしたいですわ」
「そんなの、ダメに決まってるでしょ。みんなにこの場所が知れたら、もう来れないじゃないの」

 せっかく静かな穴場を見つけたのに、うるさい連中たちに、荒らされたくはなかった。

「皆でお茶をするのが、そんなに嫌ですの? 私は早く皆さんに、ナギサさんのことを、紹介したいですのに」

「だから……私は群れるのは嫌いなのよ。うるさいのは苦手だし、大勢いると会話の対応が面倒で、疲れるから」

 うるさいのが苦手なのも、多人数での会話が面倒なのも本当だ。しかし、本当の理由は、取り巻きたちとの関係の悪化だった。私たちの間では和解したものの、彼女の取り巻きたちとは、いまだに敵対状態が続いている。

 ただでさえ険悪な仲なのに、私とアンジェリカが仲良くしていたら、火に油を注ぐようなものだ。急に仲良くなったら、私が彼女に、取り入ったように見られてしまう。

 私は、微塵もそんな気はないが、権力目当てで近寄って来た連中からすれば、実に面白くないはずだ。

 アンジェリカは、純粋すぎて、そういった裏の事情が分かっていなかった。周りに合わせる割には、空気が読めない。特に、他人の悪意が全く見えないのは、困りものだ。

「残念ですわね。皆でワイワイお茶をするのも、とても楽しいですのに。やはり『孤高の薔薇』は、伊達では有りませんわね」
「その言い方、やめなさいよ」

 私は、少しイラっとしながら答える。

「なぜですの? とても高貴な感じがして、私は好きですわ。将来、二つ名にされたら、素敵だと思いませんこと?」
「私は絶対に嫌よ」

 そもそも、その呼び方は、学生時代に私を揶揄して付けられたものだ。昔から私は、何でも一人で出来るから、群れる必要がなかった。だから、ずっと一人で行動していた。

 しかし『成績がいいからって、お高くとまっている』と、ねたむ馬鹿な連中たちがいて、陰口で言い始めた呼び方だ。

 もっとも、アンジェリカの場合、何の悪意もなく、純粋に素敵だと思って言ってるのだろう。だが、くだらない連中につけられた呼び名を、ありがたく使う趣味はない。

「でも、ずっとこのままは、よくないと思いますわ。私たち同期は、大事な仲間なのですから。皆さんと仲よくしたほうが、よいのでは有りませんの?」

「会社は、学校ではないのよ。友達を作りに来たのではないのだから、無理に仲良くする必要はないわ。誰よりも、優れたシルフィードになるために、入社したのでしょ?」

 例え同じ会社の人間だとしても、全員ライバルだ。一人前になれば、いずれ競い合うことになるのだから、必要以上に親しくする必要はない。

「あら、私は違いましてよ。友達を作りに来たんですもの」
「はっ……?」

 意外な答えに、私は呆気にとられる。

「お爺様に『会社に入ったら、たくさん友達を作るんだよ』と言われましたの。ですから私、同期の方、全員とお友達になるつもりですわ」

 アンジェリカは、目を輝かせながら答えた。間違いなく、本気の目だ。

 はぁ――何なの一体? 人に言われたことは、何でも実行するって、素直すぎるにも程があるでしょ。成績は優秀だけど、こんなので、これからやって行けるのかしら?

「それは、あなたが目指すところであって、私には関係ないわ。私の目標は、頂点に上り詰めること。まずは、この会社でトップのシルフィードになって見せるわ。そのために必要なのは、友達ではなくライバルよ」

「とても素晴らしい目標ですわね。でも、簡単には行きませんことよ。私という、最大のライバルがいるのですから」

 アンジェリカは、胸をポンッと叩き、さも当たりまえそうに答えた。

「あなたは、友達とライバル、どっちになりたいのよ?」
「もちろん、両方ですわ。私は、ナギサさんの最高の親友であり、最高のライバルですのよ」

 アンジェリカは身を乗り出し、笑顔でジッと見つめて来る。

 その無駄にキラキラした目は、やめてよね……。まるで、子供と話しているような気分になるわ。

「ライバルはともかく、いつ親友になったのよ?」
「私の中では、もう親友でしてよ。ナギサさんにも、必ず認めさせて見せますわ」

「永遠に、そんなことにはならないと思うけど――」
「いいえ、いつか必ず、私と親友になってよかったと、感激する日が来ますわ」

 アンジェリカは、自信満々に語る。

 あなたのその自信は、いったいどこから湧いてくるのよ? それに、ライバルにしたって、張り合いがなさ過ぎるわ。

 もし、彼女がもっと性格が悪くて、本当に嫌な人間だったら、ライバルとして倒し甲斐もあるのだけど。こうも素直で友好的だと、張り合いがなさすぎるわ。

 これじゃ、風歌やフィニーツァと、全く変わらないじゃないのよ。私が欲しいのは、友達じゃなくて、強力なライバルなんだから――。

 私は小さくため息をつくと、よく分からない彼女との関係性について、再び考え始めるのだった……。


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次回――
『子猫のほうが私よりも贅沢な生活してるんですが』

 萌えって全宇宙共通なんだなと
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