上 下
57 / 363
第2部 母と娘の関係

2-7友人なんて数人いれば十分だと思うんだけど

しおりを挟む
 午前、九時二十分。私は『第三ミーティング・ルーム』の、窓側の一番前の席に座り、ミス・ハーネスの話を聴いていた。

 今日も、いつも通りの朝の挨拶から始まり、張り詰めた空気の中で、ミス・ハーネスが、淡々と連絡事項を伝えていく。

 学校の朝のホームルームに似ているが、その重要度がまるで違った。もし、聴き漏らしてミスでもしようものなら、すぐクビになる可能性もあるからだ。

 そのため、この時ばかりは、誰もが全神経を研ぎ澄まし、集中して話を聴く。室内は静まり返り、物音一つ聞こえなかった。

 伝達事項がすべて終わると、話題が切り替わる。

「今から、前回の定期考査の結果を返します」
 この言葉の瞬間、教室内の緊張感が高まるのを感じた。

『定期考査』とは、シルフィードとしての実力を測るための試験だ。〈ファースト・クラス〉では、見習い期間は定期的に行っており、試験の結果で、大体の実力がわかる。

 過去の例を見ても、定期考査でよい結果を出していた者から、昇進していた。そのため、極めて重要度が高いものだ。

 定期考査では『筆記試験』と『実技試験』が行われる。筆記試験は、ライセンスの昇級試験でも出て来る、シルフィードの各種知識について。実技試験は、操縦技術や接客対応についての実力が試される。

「成績上位者から、成績表を渡して行きます。なお、今回の最高得点は、満点が一名。ただ、全体的な平均点を見ると、前回よりも落ちています。もっと気を引き締めて、学習に励むように」

 その言葉に、室内の空気はさらに重くなった。

「それでは始めます……。ナギサ・ムーンライト、満点」
「はい」

 私は静かに席を立ちあがると、背筋をピンと伸ばし、講壇の前に進んで行った。

「今後も、この調子で頑張りなさい」
「ありがとうございます」

 私は会釈しながら成績表を受け取ると、静かに席に戻る。

 その間、多くの視線が浴びせられるが、必ずしも、好意的なものではなかった。特に、アンジェリカの取り巻きたちからは、敵意のある視線を感じた。

「アンジェリカ・ヴァーズ、九十八点」
「はい」

 アンジェリカは、誇らしげな顔で立ち上がると、ゆっくりと講壇に向かう。

 周りの者たちも、笑顔で温かい視線を送っていた。私の時とは、ずいぶんと反応が違う。だが、私は特に気にしなかった。別に他人に褒めらるために、頑張っている訳ではないからだ。自分さえ納得できれば、それでいい。

 成績表が全員に行きわたると、

「定期考査で、よい点数が取れなければ、よい接客などできる訳がありません。それどころか、昇級すら危うい状態です。今一度、気を引き締め、仕事と勉学に励むように。では、本日はここまで」

 彼女が言い終えると同時に、皆一斉に立ち上がり、
「ありがとうございました」
 ピタリと声を合わせて挨拶をした。

「皆さん、ごきげんよう」
「ごきげんよう、ミス・ハーネス」 

 彼女が部屋を出ていくまで、みな頭を下げた状態を維持する。

 ミス・ハーネスがいなくなり、しばし時間が経つと、教室のあちこちから、安堵のため息が聞こえてきた。

 さっそく、ワイワイと世間話をしている者たちもいる。今日の合同練習の打ち合わせや、昼食の約束。中には、仕事に全く関係ない、趣味の話で盛り上がっている者たちもいた。

 私は特に用がないので、早々に退出する。うるさいのは苦手だし、早く部屋に戻って、定期考査の試験内容を復習したい。だが、廊下に出たところで、呼び止められた。

「ナギサさん、ちょっとお待ちになって」

 声を聴いた瞬間、私の全身に不快な気分が満ちあふれた。なぜなら、声の主がアンジェリカだったからだ。

「何かご用かしら?」 
 私は務めて冷静に答える。

「これからご一緒に、お茶でもいかがかしら? 皆で今回の定期考査についての、反省会を行うと思いますの。もちろん、そのあとは楽しいお話をして、親交を深めようと思いますわ」

「お誘い、ありがとう。でも、私は一人で勉強するのが好きなので。それでは、ごきげんよう」 
 私は淡々と答えると、すぐにその場を立ち去ろうとした。だが……、

「ちょっと、どういうことなの?」
「アンジェリカ様のお誘いを断るなんて、失礼じゃない?」

 目の前を、取り巻きたちに塞がれる。視線を動かすと、横にも取り巻きがたちが立っており、完全に囲まれていた。

「邪魔なので、どいてもらえるかしら?」
 私は静かに声を掛けるが、返って来たのは、鋭い視線と攻撃的な言葉だった。

「定期考査で、よい成績を取ったからって、いい気になってるんじゃないわよ!」
「そうよ、自分さえ良ければいいの? 少しは周りの人と足並みをそろえたら?」
「いつも一人のあなたを心配して、アンジェリカ様が声を掛けてくださったのよ」

 はぁ――面倒だ。本当に面倒過ぎる。何なの、この馬鹿どもは? だいたい、何で同期の相手に『様』なんて付けてるのよ? それに、いつ私が心配してくれって言ったの? 

 心の中で、怒りが沸々と湧き上がってくる。

「私はあなた達のように、群れるのが大嫌いなの。それに、こんな出来て当たり前の定期考査ぐらいで、いい気になんてならないわよ。他人の心配の前に、自分の心配をしたらどう? あなたたち、本当に一人前になる気があるの?」

 しまった……。言ってから、心の中で舌打ちする。だが、あまりにもイライラする連中なので、つい本音が出てしまったのだ。

「何よ、その上から目線の言い方は?」
「あんたみたいのがいるから、空気が悪くなるのよ!」

 刺すような視線が全身に浴びせられ、周囲の温度が急激に高まった。どう見ても、素直に通してくれそうな雰囲気ではない。適当な理由をつけて、この場を立ち去らねば――。

 私がどうすべきか思案していると、場の空気にそぐわない、軽やかな声が割り込んで来た。

「カワイイお嬢様方、ごきげんよう」
 全員の視線が、声を掛けてきた人物に集まる。

「ツバサお姉様!」
「ごきげんよう、ツバサお姉様」
 今まで怒りを顕わにしていた者たちが、一瞬で笑顔に変わった。

 彼女はスーツにスラックス、襟元を少し緩めてネクタイを付けている。会社の制服とは違うし、男性用の服装だが、彼女だけは特別に許されていた。

 以前、雑誌に男装の写真が掲載されたところ大好評。その後、女性のお客様たちから、男装での接客の要望が、大量に会社に寄せられたからだ。

 お堅い社風ではあるが、あまりにも要望が多く、大人気だったため、男性用のスーツに手を加えた、ツバサお姉様専用の制服が作られた。自分専用の制服を持っているシルフィードは、業界広しと言え、ごく数人しかいない。 

 ツバサお姉様は、柔らかな笑みを浮かべながら近づいてくると、
「怒ったりしたら、折角のカワイイ顔が台無しだよ」
 私の目の前いた子の頬に、そっと手を当て顔を近づけた。

「は……はい」
 その子は頬を赤らめ、恍惚の表情を浮かべる。

 周りにいた取り巻きたちも、ボーっとした表情でその光景を眺めていた。

 何なの、この緩んだ空気は――? 重かったこの場所が、急にふんわりとした空気に変わり、私は困惑する。

 今度は、こちらのほうを向くと、私の手を取った。 

「実は、仕事のサポートをしてもらう約束をしていてね。彼女を借りて行ってもいいかな?」
「はい、もちろんですわ、ツバサお姉様」 

 アンジェリカは素直に答える。周りの取り巻きたちも、皆すぐに頷いた。

「それでは、ごきげんよう、カワイイお嬢様方」
「ごきげんよう、ツバサお姉様」
 訳の分からぬまま、私はツバサお姉様に手を引かれ、その場を立ち去った。

 私たちは、フローターに乗って一階に降りていく。

「あの……何も約束はなかったはずですが?」
 一階のロビーに着くと立ち止まり、私はツバサお姉様に尋ねた。何が何だか、さっぱり状況が分からない。

「あれは、ただの方便だよ。何だか面倒な状況のようだったから。もしかして、余計なお世話だったかな?」
「いえ、とても助かりました」

 実際あの状況はまずかった。ツバサお姉様が割って入って来なかったら、かなり揉めていたかもしれない。

「そう、ならよかった。予約の時間まで、少し時間があるんだ。ちょっとだけ付き合ってよ」
 ツバサお姉様は、柔らかな笑顔を浮かべる。

「はい――」
 勧められるまま、私は長椅子に座った。すぐ隣にツバサお姉様も腰掛ける。

「仕事は上手く行ってる?」
「通常業務も勉強も、滞りなく進んでいます」

「うん、それは知ってる。定期考査、いつも一番だもんね」
「なぜ、それを?」
「だって、一階の掲示板に、成績優秀者の一覧が出てるから」

 ツバサお姉様は、少し離れたところにある、空中の掲示板に視線を向けた。

「あぁ、そういえば……」
 以前、一度見た切り、まったく見ていなかった。

 成績表の返却の際に順位と点数は分かるし、他人の成績に興味はないからだ。

「そうじゃなくて、人間関係のこと。さっきの彼女たち、同期の子でしょ? よくあるの、ああいうこと?」

「いえ、今日はたまたまです。単に、お茶のお誘いを断っただけなんですが――。業務上の連携は取れていますし、プライベートでの関係性は、必要ないと思います」

 毎日、ミーティングで顔を合わせ、雑用の仕事も一緒に行っている。それで、充分だ。

「同期の子とは、仲良くしたほうがいいよ。いずれ、助けが必要な時があるし。結局、困った時に助けてくれるのって、いつも同期の子なんだよね」
「それは、そうですが……」

 母にも同じことを言われたし、大事なのは分かる。でも、今のところ、仕事で助けを必要としたことは一度もない。先日、子猫の一件で風歌たちに助けられたが、あれは仕事とは関係ない、ただのイレギュラーだ。

「シルフィードって、個人技に見えるけど、実は仲間たちと共にやってる仕事なんだよね」

「会社の仲間は、同じ看板を背負い、会社の名声を高めて行く。他社の人たちとは、切磋琢磨しながら、シルフィード業界を盛り上げる。だから、皆と共に歩むために、仲良くしないとね」

 確かに、それは一理あるかもしれない。でも……、

「私は、強くなりたいんです。何でも一人で出来るように。ツバサお姉様だって、ご自分の力だけで、ここまで登り詰めたのでは有りませんか?」

 ツバサお姉様は、どんなことでもサラッとこなす、器用万能で強い人だ。

「ナギサちゃん、それは買いかぶり過ぎだよ。僕は見習い時代、定期考査や昇級試験では、いつも同期の子に、勉強を教えてもらってたんだ」

「一人前になってからも、何かトラブルがある度に、周りの人に助けてもらってる。今の僕は、沢山の人に支えられてあるんだ」

 その時、ツバサお姉様のマギコンから、コール音が鳴った。彼女はマギコンを起動して確認すると、スッと立ち上がった。私も共に立ち上がる。

「お客様が、いらっしゃったようだ。また今度、時間がある時にゆっくりお話ししよう」
「今日は、色々とありがとうございました」

 私が礼を述べると、彼女は微笑みを浮かべ、軽やかな足取りで立ち去って行った。

『皆と共に歩む』って、どういうことなんだろうか? 私は寮に戻る道すがら、ずっと言われたことを考え続けていた……。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回――
『敵じゃなく友達になりたいって訳が分からないんだけど?』

 お前もまさしく強敵(とも)だった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

処理中です...