42 / 363
第1部 家出して異世界へ
5-9楽しいお祭りの後にやって来たものは……
しおりを挟む
〈ホワイト・ウイング〉での、楽しい打ち上げのあと。ナギサちゃんとフィニーちゃんは、ツバサさんが送って行くことに。私は、リリーシャさんが送って行く、と言ってくれたんだけど、丁重に断って、ゆっくり散歩しながら帰って来た。
アパートまで、そんなに遠くはないし。今日は『後夜祭』で、町中賑やかなので、特に危ないこともない。それに、興奮を抑えるために、少し歩いて、クールダウンしたかったからだ。
お祭りやイベントのあとって、ヒートアップし過ぎて、なかなか気持ちが、収まらないんだよね。私、熱くなるのは得意だけど、冷ますのは苦手なので……。
そんなわけで、かなり遠回りをして、三十分ほど散歩しながら、アパートに向かった。町の中は『後夜祭』で、飲んだり食べたりして、騒いでいる人も多い。徹夜コースの人も、多いのかもね。
******
私は、屋根裏部屋に帰って来ると、制服を脱ぎ捨て、部屋着の短パンとTシャツに着替えた。そのあとすぐに、ベッドの上に、ごろんと大の字に寝そべった。
体は疲れてるのに、何か胸の奥から、大きなエネルギーが、あふれ出して来る。まだ、お祭りの余韻と興奮が、冷めていないようだ。
「うーん、やっぱダメだ。全然、興奮が収まらないよー。散歩してたら、ますます元気になっちゃったかも」
あまりにも楽し過ぎて、あまりにも幸せ過ぎて、この気持ちは、とても抑えられそうにない。時間は、二十二時半。いつもなら、そろそろ寝る時間だけど、今日は寝むれそうにない。
思えば、数ヵ月前。ほぼ着の身着のままの状態で、勢いで家出をした私は、全く見知らぬ世界に降り立った。
面接を受けに行った会社は、全て不採用。一瞬にして、明るい夢は消え去り、絶望のふちに立たされた。住む家もなく、厳しい現実と、直面することになった。
実家には帰れないし、所持金もほとんどなく、知り合いも、つてもない状態。でも、リリーシャさんとの、奇跡的な出会いから、全てが好転し始めたのだ。
ずっと夢見ていた、シルフィードにもなれたし。小さいけど、自分の城も手に入れ、素敵な友達もできた。
何もない状態から始めた私にとって、本当に、全てが夢のように、幸せなことだった。こっちに来てから、全てが楽しいことばかりで、嫌な記憶が一つもない。
だから『こんなに、毎日が楽しくていいのかなぁ?』って、時々思うことがある。今回の『魔法祭』だってそう。最初から最後まで、隅々まで満喫してしまった。
それもこれも〈グリュンノア〉が、素晴らしい町なのと、みんなが私に、優しくしてくれるからだ。リリーシャさんを始め、ナギサちゃん、フィニーちゃん、ツバサさん。他にも多くの人たちが、とても優しく接してくれる。
最初は、ちょっと心配してた。『異世界人の私が、この世界の人に、受け入れてもらえるのだろうか?』って。でも、誰もそんなことを、気にした様子もなく、とても親切に接してくれた。
つくづく『沢山の人に、支えられながら生きてるなぁ』って、実感する。昔は、考えもしなかったことだ。何でも『自分の力で出来る』と、思い込んでいたからだ。
「まぁ、あのころは、子供だったよねぇ。何だかんだで、全て親に、やってもらってたし。現実の厳しさも、全く知らなかったから……」
この心から沸き上がる、喜びと感謝の気持ちを、何とか表現したい。でも、私の限られたボキャブラリでは、上手く言葉にできないのが、ちょっと残念。なので、
「グリュンノア、ありがとー! 私と関わってくれた、全ての人たちありがとー! シルフィード超さいこー!!」
私は、大の字に寝そべったまま、両手を上げ、万歳をした。
いやー、何だろうね。普段だったら、絶対にやらないけど。お祭りのあとのせいか、変なテンションになっている。
「そういえば、ユメちゃんも『魔法祭』は、楽しめたのかな?」
私は、枕元に置いてあった、マギコンに手を伸ばす。『EL』で、ユメちゃんに、連絡することにした。
ユメちゃんは、夜更かしすることが多いので、この時間なら、余裕で起きているはずだ。また、小説でも読んでるのかなぁー?
マギコンを起動すると、新着メールのアイコンが出ていた。
「んー、誰だろ?」
私は、メールを全く使っていない。基本、全てのやり取りは、ELでやっているからだ。友達とのやり取りはもちろん、リリーシャさんとの仕事のやり取りなんかも、全てELで行っている。
私は、メールボックスを開いて、件名を確認した。その瞬間、体に緊張が走り、ガバッと跳ね起きる。
「えっ、お母さんから?! 何でぇぇーー?」
見た瞬間、額に冷や汗が浮かんだ。
そもそも、母親には、マギコンのメールアドレスを、教えていなかった。以前、向こうで使っていた、携帯のアドレスは知ってるけど。それは、こっちの世界では使えない。
マギコンを使い始めてから、一度も連絡をとったことはないのに、なんで……?
私は、一瞬にして冷却された頭を、フル稼働して、色んな可能性を考えてみる。私の新しいメアドを、知る方法があるとすれば――。
「あぁぁぁーー!!」
私は、重大な事実を思い出した。
先日、間違って送信してしまった、メールでやらかした件。『魔法祭』で頭が一杯で、すっかり忘れていたのだ……。
「うがっ――なんてこと。間違って送信したメールに、まさか返信が来るとは……」
私は、両手で顔を覆って、激しく動揺した。
だって、これだけ長い間、なんの連絡しないで。送ったのが、たったの一言だよ。いくら誤送信とはいえ、絶対に怒るよね――。そもそも、誤送信だと、気づいてないかもしれないし。
私は、母親が物凄く苦手だった。顔を合わせる度に、口うるさく小言をいうからだ。そのうえ、私の主張を、全く聴こうとしない。
反論すれば『子供は親の言うことを、素直に聴いていればいい』って、言い返して来る。それって、いつの時代の理論よ……?
ただ、私は母親との口喧嘩で、一度も勝ったことがない。圧倒的な迫力と理論に、いつも押し負けてしまう。私、ボキャブラリが少ないし、考えるの苦手だから、なかなか言い返せないんだよね。
そもそも、争い事が苦手だから、気分の悪くなる話はしたくない。だから、必然的に、母親を避けるようになった。
私は、覆っていた手をどかすと、特大のため息を吐いた。
「ほんとにもー、どうしよ……。連絡なんて、まだ、するつもり無かったし――。そもそも、まだ、心の準備が……」
マギコンの画面を見ると、滅茶苦茶、重い気分になる。
メールを見るのが、物凄く怖い。いっそこのまま、スルーしてしまおうか――? いやいや、大事な内容だった困るし。やっぱり、見ない訳には、行かないよね。
私は、何度か深呼吸して、気持ちを落ち着けると、少し震える指で、恐る恐るメールを開封した。
『何ですぐに、連絡をよこさなかったの?
会社の方や大家さんにも、ご挨拶しなければならないので、
近々そちらに行きます。
訊きたいことは、山ほどあるけど
それは、直接会って、じっくり聴かせてもらうから』
読みながら、嫌な汗が、どっと噴き出して来る。
そして読み終わった瞬間、
「いやぁぁぁぁーー!! お母さん、こっち来るのぉぉぉぉーー?!」
私は、心の底から絶叫すると、ベッドに力なく倒れ込んだ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第2部 予告――
「ほら、帰るわよ。さっさと荷物をまとめなさい!」
「嫌だ、私帰りたくない! 助けてっ、助けてリリーシャさん!!」
「本気でやっているなら、正々堂々できるでしょ?」
「自分の娘だったら、殴り飛ばしてるところだよ」
『緊急事態発生』
「ちょっと、何いい加減なこと言ってるのよ!」
「あなたの行動からは、明らかな敵意を感じたわ」
「な――なんですって?!」
「――私は大嫌い」
「遠いなぁ――あまりにも、遠すぎるよ」
「あとで締めておくから、ご容赦願いたい」
『速くっ、速くっ、もっと速くっ!!』
coming soon
アパートまで、そんなに遠くはないし。今日は『後夜祭』で、町中賑やかなので、特に危ないこともない。それに、興奮を抑えるために、少し歩いて、クールダウンしたかったからだ。
お祭りやイベントのあとって、ヒートアップし過ぎて、なかなか気持ちが、収まらないんだよね。私、熱くなるのは得意だけど、冷ますのは苦手なので……。
そんなわけで、かなり遠回りをして、三十分ほど散歩しながら、アパートに向かった。町の中は『後夜祭』で、飲んだり食べたりして、騒いでいる人も多い。徹夜コースの人も、多いのかもね。
******
私は、屋根裏部屋に帰って来ると、制服を脱ぎ捨て、部屋着の短パンとTシャツに着替えた。そのあとすぐに、ベッドの上に、ごろんと大の字に寝そべった。
体は疲れてるのに、何か胸の奥から、大きなエネルギーが、あふれ出して来る。まだ、お祭りの余韻と興奮が、冷めていないようだ。
「うーん、やっぱダメだ。全然、興奮が収まらないよー。散歩してたら、ますます元気になっちゃったかも」
あまりにも楽し過ぎて、あまりにも幸せ過ぎて、この気持ちは、とても抑えられそうにない。時間は、二十二時半。いつもなら、そろそろ寝る時間だけど、今日は寝むれそうにない。
思えば、数ヵ月前。ほぼ着の身着のままの状態で、勢いで家出をした私は、全く見知らぬ世界に降り立った。
面接を受けに行った会社は、全て不採用。一瞬にして、明るい夢は消え去り、絶望のふちに立たされた。住む家もなく、厳しい現実と、直面することになった。
実家には帰れないし、所持金もほとんどなく、知り合いも、つてもない状態。でも、リリーシャさんとの、奇跡的な出会いから、全てが好転し始めたのだ。
ずっと夢見ていた、シルフィードにもなれたし。小さいけど、自分の城も手に入れ、素敵な友達もできた。
何もない状態から始めた私にとって、本当に、全てが夢のように、幸せなことだった。こっちに来てから、全てが楽しいことばかりで、嫌な記憶が一つもない。
だから『こんなに、毎日が楽しくていいのかなぁ?』って、時々思うことがある。今回の『魔法祭』だってそう。最初から最後まで、隅々まで満喫してしまった。
それもこれも〈グリュンノア〉が、素晴らしい町なのと、みんなが私に、優しくしてくれるからだ。リリーシャさんを始め、ナギサちゃん、フィニーちゃん、ツバサさん。他にも多くの人たちが、とても優しく接してくれる。
最初は、ちょっと心配してた。『異世界人の私が、この世界の人に、受け入れてもらえるのだろうか?』って。でも、誰もそんなことを、気にした様子もなく、とても親切に接してくれた。
つくづく『沢山の人に、支えられながら生きてるなぁ』って、実感する。昔は、考えもしなかったことだ。何でも『自分の力で出来る』と、思い込んでいたからだ。
「まぁ、あのころは、子供だったよねぇ。何だかんだで、全て親に、やってもらってたし。現実の厳しさも、全く知らなかったから……」
この心から沸き上がる、喜びと感謝の気持ちを、何とか表現したい。でも、私の限られたボキャブラリでは、上手く言葉にできないのが、ちょっと残念。なので、
「グリュンノア、ありがとー! 私と関わってくれた、全ての人たちありがとー! シルフィード超さいこー!!」
私は、大の字に寝そべったまま、両手を上げ、万歳をした。
いやー、何だろうね。普段だったら、絶対にやらないけど。お祭りのあとのせいか、変なテンションになっている。
「そういえば、ユメちゃんも『魔法祭』は、楽しめたのかな?」
私は、枕元に置いてあった、マギコンに手を伸ばす。『EL』で、ユメちゃんに、連絡することにした。
ユメちゃんは、夜更かしすることが多いので、この時間なら、余裕で起きているはずだ。また、小説でも読んでるのかなぁー?
マギコンを起動すると、新着メールのアイコンが出ていた。
「んー、誰だろ?」
私は、メールを全く使っていない。基本、全てのやり取りは、ELでやっているからだ。友達とのやり取りはもちろん、リリーシャさんとの仕事のやり取りなんかも、全てELで行っている。
私は、メールボックスを開いて、件名を確認した。その瞬間、体に緊張が走り、ガバッと跳ね起きる。
「えっ、お母さんから?! 何でぇぇーー?」
見た瞬間、額に冷や汗が浮かんだ。
そもそも、母親には、マギコンのメールアドレスを、教えていなかった。以前、向こうで使っていた、携帯のアドレスは知ってるけど。それは、こっちの世界では使えない。
マギコンを使い始めてから、一度も連絡をとったことはないのに、なんで……?
私は、一瞬にして冷却された頭を、フル稼働して、色んな可能性を考えてみる。私の新しいメアドを、知る方法があるとすれば――。
「あぁぁぁーー!!」
私は、重大な事実を思い出した。
先日、間違って送信してしまった、メールでやらかした件。『魔法祭』で頭が一杯で、すっかり忘れていたのだ……。
「うがっ――なんてこと。間違って送信したメールに、まさか返信が来るとは……」
私は、両手で顔を覆って、激しく動揺した。
だって、これだけ長い間、なんの連絡しないで。送ったのが、たったの一言だよ。いくら誤送信とはいえ、絶対に怒るよね――。そもそも、誤送信だと、気づいてないかもしれないし。
私は、母親が物凄く苦手だった。顔を合わせる度に、口うるさく小言をいうからだ。そのうえ、私の主張を、全く聴こうとしない。
反論すれば『子供は親の言うことを、素直に聴いていればいい』って、言い返して来る。それって、いつの時代の理論よ……?
ただ、私は母親との口喧嘩で、一度も勝ったことがない。圧倒的な迫力と理論に、いつも押し負けてしまう。私、ボキャブラリが少ないし、考えるの苦手だから、なかなか言い返せないんだよね。
そもそも、争い事が苦手だから、気分の悪くなる話はしたくない。だから、必然的に、母親を避けるようになった。
私は、覆っていた手をどかすと、特大のため息を吐いた。
「ほんとにもー、どうしよ……。連絡なんて、まだ、するつもり無かったし――。そもそも、まだ、心の準備が……」
マギコンの画面を見ると、滅茶苦茶、重い気分になる。
メールを見るのが、物凄く怖い。いっそこのまま、スルーしてしまおうか――? いやいや、大事な内容だった困るし。やっぱり、見ない訳には、行かないよね。
私は、何度か深呼吸して、気持ちを落ち着けると、少し震える指で、恐る恐るメールを開封した。
『何ですぐに、連絡をよこさなかったの?
会社の方や大家さんにも、ご挨拶しなければならないので、
近々そちらに行きます。
訊きたいことは、山ほどあるけど
それは、直接会って、じっくり聴かせてもらうから』
読みながら、嫌な汗が、どっと噴き出して来る。
そして読み終わった瞬間、
「いやぁぁぁぁーー!! お母さん、こっち来るのぉぉぉぉーー?!」
私は、心の底から絶叫すると、ベッドに力なく倒れ込んだ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第2部 予告――
「ほら、帰るわよ。さっさと荷物をまとめなさい!」
「嫌だ、私帰りたくない! 助けてっ、助けてリリーシャさん!!」
「本気でやっているなら、正々堂々できるでしょ?」
「自分の娘だったら、殴り飛ばしてるところだよ」
『緊急事態発生』
「ちょっと、何いい加減なこと言ってるのよ!」
「あなたの行動からは、明らかな敵意を感じたわ」
「な――なんですって?!」
「――私は大嫌い」
「遠いなぁ――あまりにも、遠すぎるよ」
「あとで締めておくから、ご容赦願いたい」
『速くっ、速くっ、もっと速くっ!!』
coming soon
0
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
貧乏男爵家の四男に転生したが、奴隷として売られてしまった
竹桜
ファンタジー
林業に従事していた主人公は倒木に押し潰されて死んでしまった。
死んだ筈の主人公は異世界に転生したのだ。
貧乏男爵四男に。
転生したのは良いが、奴隷商に売れてしまう。
そんな主人公は何気ない斧を持ち、異世界を生き抜く。
門番として20年勤めていましたが、不当解雇により国を出ます ~唯一無二の魔獣キラーを追放した祖国は魔獣に蹂躙されているようです~
渡琉兎
ファンタジー
15歳から20年もの間、王都の門番として勤めていたレインズは、国民性もあって自らのスキル魔獣キラーが忌避され続けた結果――不当解雇されてしまう。
最初は途方にくれたものの、すぐに自分を必要としてくれる人を探すべく国を出る決意をする。
そんな折、移住者を探す一人の女性との出会いがレインズの運命を大きく変える事になったのだった。
相棒の獣魔、SSSランクのデンと共に、レインズは海を渡り第二の故郷を探す旅に出る!
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、で掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる