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第1部 家出して異世界へ
5-9楽しいお祭りの後にやって来たものは……
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〈ホワイト・ウイング〉での、楽しい打ち上げのあと。ナギサちゃんとフィニーちゃんは、ツバサさんが送って行くことに。私は、リリーシャさんが送って行く、と言ってくれたんだけど、丁重に断って、ゆっくり散歩しながら帰って来た。
アパートまで、そんなに遠くはないし。今日は『後夜祭』で、町中賑やかなので、特に危ないこともない。それに、興奮を抑えるために、少し歩いて、クールダウンしたかったからだ。
お祭りやイベントのあとって、ヒートアップし過ぎて、なかなか気持ちが、収まらないんだよね。私、熱くなるのは得意だけど、冷ますのは苦手なので……。
そんなわけで、かなり遠回りをして、三十分ほど散歩しながら、アパートに向かった。町の中は『後夜祭』で、飲んだり食べたりして、騒いでいる人も多い。徹夜コースの人も、多いのかもね。
******
私は、屋根裏部屋に帰って来ると、制服を脱ぎ捨て、部屋着の短パンとTシャツに着替えた。そのあとすぐに、ベッドの上に、ごろんと大の字に寝そべった。
体は疲れてるのに、何か胸の奥から、大きなエネルギーが、あふれ出して来る。まだ、お祭りの余韻と興奮が、冷めていないようだ。
「うーん、やっぱダメだ。全然、興奮が収まらないよー。散歩してたら、ますます元気になっちゃったかも」
あまりにも楽し過ぎて、あまりにも幸せ過ぎて、この気持ちは、とても抑えられそうにない。時間は、二十二時半。いつもなら、そろそろ寝る時間だけど、今日は寝むれそうにない。
思えば、数ヵ月前。ほぼ着の身着のままの状態で、勢いで家出をした私は、全く見知らぬ世界に降り立った。
面接を受けに行った会社は、全て不採用。一瞬にして、明るい夢は消え去り、絶望のふちに立たされた。住む家もなく、厳しい現実と、直面することになった。
実家には帰れないし、所持金もほとんどなく、知り合いも、つてもない状態。でも、リリーシャさんとの、奇跡的な出会いから、全てが好転し始めたのだ。
ずっと夢見ていた、シルフィードにもなれたし。小さいけど、自分の城も手に入れ、素敵な友達もできた。
何もない状態から始めた私にとって、本当に、全てが夢のように、幸せなことだった。こっちに来てから、全てが楽しいことばかりで、嫌な記憶が一つもない。
だから『こんなに、毎日が楽しくていいのかなぁ?』って、時々思うことがある。今回の『魔法祭』だってそう。最初から最後まで、隅々まで満喫してしまった。
それもこれも〈グリュンノア〉が、素晴らしい町なのと、みんなが私に、優しくしてくれるからだ。リリーシャさんを始め、ナギサちゃん、フィニーちゃん、ツバサさん。他にも多くの人たちが、とても優しく接してくれる。
最初は、ちょっと心配してた。『異世界人の私が、この世界の人に、受け入れてもらえるのだろうか?』って。でも、誰もそんなことを、気にした様子もなく、とても親切に接してくれた。
つくづく『沢山の人に、支えられながら生きてるなぁ』って、実感する。昔は、考えもしなかったことだ。何でも『自分の力で出来る』と、思い込んでいたからだ。
「まぁ、あのころは、子供だったよねぇ。何だかんだで、全て親に、やってもらってたし。現実の厳しさも、全く知らなかったから……」
この心から沸き上がる、喜びと感謝の気持ちを、何とか表現したい。でも、私の限られたボキャブラリでは、上手く言葉にできないのが、ちょっと残念。なので、
「グリュンノア、ありがとー! 私と関わってくれた、全ての人たちありがとー! シルフィード超さいこー!!」
私は、大の字に寝そべったまま、両手を上げ、万歳をした。
いやー、何だろうね。普段だったら、絶対にやらないけど。お祭りのあとのせいか、変なテンションになっている。
「そういえば、ユメちゃんも『魔法祭』は、楽しめたのかな?」
私は、枕元に置いてあった、マギコンに手を伸ばす。『EL』で、ユメちゃんに、連絡することにした。
ユメちゃんは、夜更かしすることが多いので、この時間なら、余裕で起きているはずだ。また、小説でも読んでるのかなぁー?
マギコンを起動すると、新着メールのアイコンが出ていた。
「んー、誰だろ?」
私は、メールを全く使っていない。基本、全てのやり取りは、ELでやっているからだ。友達とのやり取りはもちろん、リリーシャさんとの仕事のやり取りなんかも、全てELで行っている。
私は、メールボックスを開いて、件名を確認した。その瞬間、体に緊張が走り、ガバッと跳ね起きる。
「えっ、お母さんから?! 何でぇぇーー?」
見た瞬間、額に冷や汗が浮かんだ。
そもそも、母親には、マギコンのメールアドレスを、教えていなかった。以前、向こうで使っていた、携帯のアドレスは知ってるけど。それは、こっちの世界では使えない。
マギコンを使い始めてから、一度も連絡をとったことはないのに、なんで……?
私は、一瞬にして冷却された頭を、フル稼働して、色んな可能性を考えてみる。私の新しいメアドを、知る方法があるとすれば――。
「あぁぁぁーー!!」
私は、重大な事実を思い出した。
先日、間違って送信してしまった、メールでやらかした件。『魔法祭』で頭が一杯で、すっかり忘れていたのだ……。
「うがっ――なんてこと。間違って送信したメールに、まさか返信が来るとは……」
私は、両手で顔を覆って、激しく動揺した。
だって、これだけ長い間、なんの連絡しないで。送ったのが、たったの一言だよ。いくら誤送信とはいえ、絶対に怒るよね――。そもそも、誤送信だと、気づいてないかもしれないし。
私は、母親が物凄く苦手だった。顔を合わせる度に、口うるさく小言をいうからだ。そのうえ、私の主張を、全く聴こうとしない。
反論すれば『子供は親の言うことを、素直に聴いていればいい』って、言い返して来る。それって、いつの時代の理論よ……?
ただ、私は母親との口喧嘩で、一度も勝ったことがない。圧倒的な迫力と理論に、いつも押し負けてしまう。私、ボキャブラリが少ないし、考えるの苦手だから、なかなか言い返せないんだよね。
そもそも、争い事が苦手だから、気分の悪くなる話はしたくない。だから、必然的に、母親を避けるようになった。
私は、覆っていた手をどかすと、特大のため息を吐いた。
「ほんとにもー、どうしよ……。連絡なんて、まだ、するつもり無かったし――。そもそも、まだ、心の準備が……」
マギコンの画面を見ると、滅茶苦茶、重い気分になる。
メールを見るのが、物凄く怖い。いっそこのまま、スルーしてしまおうか――? いやいや、大事な内容だった困るし。やっぱり、見ない訳には、行かないよね。
私は、何度か深呼吸して、気持ちを落ち着けると、少し震える指で、恐る恐るメールを開封した。
『何ですぐに、連絡をよこさなかったの?
会社の方や大家さんにも、ご挨拶しなければならないので、
近々そちらに行きます。
訊きたいことは、山ほどあるけど
それは、直接会って、じっくり聴かせてもらうから』
読みながら、嫌な汗が、どっと噴き出して来る。
そして読み終わった瞬間、
「いやぁぁぁぁーー!! お母さん、こっち来るのぉぉぉぉーー?!」
私は、心の底から絶叫すると、ベッドに力なく倒れ込んだ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第2部 予告――
「ほら、帰るわよ。さっさと荷物をまとめなさい!」
「嫌だ、私帰りたくない! 助けてっ、助けてリリーシャさん!!」
「本気でやっているなら、正々堂々できるでしょ?」
「自分の娘だったら、殴り飛ばしてるところだよ」
『緊急事態発生』
「ちょっと、何いい加減なこと言ってるのよ!」
「あなたの行動からは、明らかな敵意を感じたわ」
「な――なんですって?!」
「――私は大嫌い」
「遠いなぁ――あまりにも、遠すぎるよ」
「あとで締めておくから、ご容赦願いたい」
『速くっ、速くっ、もっと速くっ!!』
coming soon
アパートまで、そんなに遠くはないし。今日は『後夜祭』で、町中賑やかなので、特に危ないこともない。それに、興奮を抑えるために、少し歩いて、クールダウンしたかったからだ。
お祭りやイベントのあとって、ヒートアップし過ぎて、なかなか気持ちが、収まらないんだよね。私、熱くなるのは得意だけど、冷ますのは苦手なので……。
そんなわけで、かなり遠回りをして、三十分ほど散歩しながら、アパートに向かった。町の中は『後夜祭』で、飲んだり食べたりして、騒いでいる人も多い。徹夜コースの人も、多いのかもね。
******
私は、屋根裏部屋に帰って来ると、制服を脱ぎ捨て、部屋着の短パンとTシャツに着替えた。そのあとすぐに、ベッドの上に、ごろんと大の字に寝そべった。
体は疲れてるのに、何か胸の奥から、大きなエネルギーが、あふれ出して来る。まだ、お祭りの余韻と興奮が、冷めていないようだ。
「うーん、やっぱダメだ。全然、興奮が収まらないよー。散歩してたら、ますます元気になっちゃったかも」
あまりにも楽し過ぎて、あまりにも幸せ過ぎて、この気持ちは、とても抑えられそうにない。時間は、二十二時半。いつもなら、そろそろ寝る時間だけど、今日は寝むれそうにない。
思えば、数ヵ月前。ほぼ着の身着のままの状態で、勢いで家出をした私は、全く見知らぬ世界に降り立った。
面接を受けに行った会社は、全て不採用。一瞬にして、明るい夢は消え去り、絶望のふちに立たされた。住む家もなく、厳しい現実と、直面することになった。
実家には帰れないし、所持金もほとんどなく、知り合いも、つてもない状態。でも、リリーシャさんとの、奇跡的な出会いから、全てが好転し始めたのだ。
ずっと夢見ていた、シルフィードにもなれたし。小さいけど、自分の城も手に入れ、素敵な友達もできた。
何もない状態から始めた私にとって、本当に、全てが夢のように、幸せなことだった。こっちに来てから、全てが楽しいことばかりで、嫌な記憶が一つもない。
だから『こんなに、毎日が楽しくていいのかなぁ?』って、時々思うことがある。今回の『魔法祭』だってそう。最初から最後まで、隅々まで満喫してしまった。
それもこれも〈グリュンノア〉が、素晴らしい町なのと、みんなが私に、優しくしてくれるからだ。リリーシャさんを始め、ナギサちゃん、フィニーちゃん、ツバサさん。他にも多くの人たちが、とても優しく接してくれる。
最初は、ちょっと心配してた。『異世界人の私が、この世界の人に、受け入れてもらえるのだろうか?』って。でも、誰もそんなことを、気にした様子もなく、とても親切に接してくれた。
つくづく『沢山の人に、支えられながら生きてるなぁ』って、実感する。昔は、考えもしなかったことだ。何でも『自分の力で出来る』と、思い込んでいたからだ。
「まぁ、あのころは、子供だったよねぇ。何だかんだで、全て親に、やってもらってたし。現実の厳しさも、全く知らなかったから……」
この心から沸き上がる、喜びと感謝の気持ちを、何とか表現したい。でも、私の限られたボキャブラリでは、上手く言葉にできないのが、ちょっと残念。なので、
「グリュンノア、ありがとー! 私と関わってくれた、全ての人たちありがとー! シルフィード超さいこー!!」
私は、大の字に寝そべったまま、両手を上げ、万歳をした。
いやー、何だろうね。普段だったら、絶対にやらないけど。お祭りのあとのせいか、変なテンションになっている。
「そういえば、ユメちゃんも『魔法祭』は、楽しめたのかな?」
私は、枕元に置いてあった、マギコンに手を伸ばす。『EL』で、ユメちゃんに、連絡することにした。
ユメちゃんは、夜更かしすることが多いので、この時間なら、余裕で起きているはずだ。また、小説でも読んでるのかなぁー?
マギコンを起動すると、新着メールのアイコンが出ていた。
「んー、誰だろ?」
私は、メールを全く使っていない。基本、全てのやり取りは、ELでやっているからだ。友達とのやり取りはもちろん、リリーシャさんとの仕事のやり取りなんかも、全てELで行っている。
私は、メールボックスを開いて、件名を確認した。その瞬間、体に緊張が走り、ガバッと跳ね起きる。
「えっ、お母さんから?! 何でぇぇーー?」
見た瞬間、額に冷や汗が浮かんだ。
そもそも、母親には、マギコンのメールアドレスを、教えていなかった。以前、向こうで使っていた、携帯のアドレスは知ってるけど。それは、こっちの世界では使えない。
マギコンを使い始めてから、一度も連絡をとったことはないのに、なんで……?
私は、一瞬にして冷却された頭を、フル稼働して、色んな可能性を考えてみる。私の新しいメアドを、知る方法があるとすれば――。
「あぁぁぁーー!!」
私は、重大な事実を思い出した。
先日、間違って送信してしまった、メールでやらかした件。『魔法祭』で頭が一杯で、すっかり忘れていたのだ……。
「うがっ――なんてこと。間違って送信したメールに、まさか返信が来るとは……」
私は、両手で顔を覆って、激しく動揺した。
だって、これだけ長い間、なんの連絡しないで。送ったのが、たったの一言だよ。いくら誤送信とはいえ、絶対に怒るよね――。そもそも、誤送信だと、気づいてないかもしれないし。
私は、母親が物凄く苦手だった。顔を合わせる度に、口うるさく小言をいうからだ。そのうえ、私の主張を、全く聴こうとしない。
反論すれば『子供は親の言うことを、素直に聴いていればいい』って、言い返して来る。それって、いつの時代の理論よ……?
ただ、私は母親との口喧嘩で、一度も勝ったことがない。圧倒的な迫力と理論に、いつも押し負けてしまう。私、ボキャブラリが少ないし、考えるの苦手だから、なかなか言い返せないんだよね。
そもそも、争い事が苦手だから、気分の悪くなる話はしたくない。だから、必然的に、母親を避けるようになった。
私は、覆っていた手をどかすと、特大のため息を吐いた。
「ほんとにもー、どうしよ……。連絡なんて、まだ、するつもり無かったし――。そもそも、まだ、心の準備が……」
マギコンの画面を見ると、滅茶苦茶、重い気分になる。
メールを見るのが、物凄く怖い。いっそこのまま、スルーしてしまおうか――? いやいや、大事な内容だった困るし。やっぱり、見ない訳には、行かないよね。
私は、何度か深呼吸して、気持ちを落ち着けると、少し震える指で、恐る恐るメールを開封した。
『何ですぐに、連絡をよこさなかったの?
会社の方や大家さんにも、ご挨拶しなければならないので、
近々そちらに行きます。
訊きたいことは、山ほどあるけど
それは、直接会って、じっくり聴かせてもらうから』
読みながら、嫌な汗が、どっと噴き出して来る。
そして読み終わった瞬間、
「いやぁぁぁぁーー!! お母さん、こっち来るのぉぉぉぉーー?!」
私は、心の底から絶叫すると、ベッドに力なく倒れ込んだ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第2部 予告――
「ほら、帰るわよ。さっさと荷物をまとめなさい!」
「嫌だ、私帰りたくない! 助けてっ、助けてリリーシャさん!!」
「本気でやっているなら、正々堂々できるでしょ?」
「自分の娘だったら、殴り飛ばしてるところだよ」
『緊急事態発生』
「ちょっと、何いい加減なこと言ってるのよ!」
「あなたの行動からは、明らかな敵意を感じたわ」
「な――なんですって?!」
「――私は大嫌い」
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