私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~

春風一

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第1部 家出して異世界へ

5-3七日参りで頭がよくなるよう超切実にお願いする

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『魔法祭』の一日目。私は早朝から、テキパキと掃除やお客様の対応準備をしていた。リリーシャさんも、今日は早めに出勤して、私の仕事を手伝ってくれたので、あっという間に終わってしまった。

 私一人でも大丈夫なのに、早くお祭りに行けるように、気を遣ってくれたみたい。リリーシャさんは、本当に天使のように優しい人だよね。

 一通り作業が終わると、私はロッカールームに移動し、自作の白い魔法使いの衣装に着替えた。この世界では、魔法使いは神聖視されているので、聖職者の衣装に近い感じだね。

 事務所に戻ると『とても似合ってるわ』と、リリーシャさんが笑顔で褒めてくれた。でも、リリーシャさんは、普通の制服なので、仮装した姿が見れないのは、ちょっぴり残念。

 準備が全て終わった空き時間に、二人で軽い世間話をする。就業開始までの、ほんのわずかな時間だけど、これが朝のささやかな楽しみだ。

 しばらくすると、ナギサちゃんとフィニーちゃんが一緒にやって来る。私は初参加なので、今日は二人が、迎えに来てくれることになっていたのだ。

 ナギサちゃんは赤い衣装、フィニーちゃんは薄緑の衣装を着ている。二人のイメージにぴったりで、凄くいいと思う。

「リリーシャさん、おはようございます。朝早くから、お仕事ご苦労さまです」
 ナギサちゃんは、衣装の両裾を持ち、上品に挨拶した。いつも通り、とても礼儀正しい。

「おはよう……ございます」
 フィニーちゃんは、相変わらず眠そうだ。まだ、目が覚めてないみたいだけど、大丈夫かな?

「ナギサちゃん、フィニーツァちゃん、おはよう。二人とも、とても素敵ね。今日は、風歌ちゃんのことを、よろしくお願いします」
「はい、私に全てお任せください」

 ナギサちゃんは、やる気満々に答えた。昨日はやる気なさそうだったけど、本番になると、凄く本気マジになるタイプなんだよね。ま、ここら辺も、いつも通りだ。

 私達は、笑顔のリリーシャさんに見送られ、いざ『魔法祭』に出発する。ただ、ワクワクの気持ちとは裏腹に、ちょっと不安もあった。

「こんな忙しい時に、私達だけお祭りに参加しちゃって、本当にいいのかなぁ? ナギサちゃんたちの会社は、社員が一杯いるからいいけど、うちはリリーシャさん一人だし……」

 やっぱり、仕事中にお祭りに行くのは、ちょっと気が引ける。リリーシャさんだけ大変な思いをして、私一人だけ遊ぶなんて――。

「いいのよ別に。どこの会社も準備が終わったら、新人は全員『魔法祭』に参加するのよ。結局、いても余りやること無いし、お祭りに参加するのも、立派な勉強なんだから」 

「新人は、お祭りを楽しむのが仕事って、メイリオ先輩も言ってた」

 二人とも、特に気にした様子もなく答えた。

「ふむふむ……じゃあ、新人の子たちが、たくさん来てるんだよね?」
「制服を着てないから良く分からないけど、よほどの理由がない限り、全員、参加しているはずよ」

 学生時代の『社会科見学』みたいなノリなのかな? どんな子たちが来ているのか、ちょっと楽しみ。

 私達は、まず〈中央区〉に向かった。まだ、八時前なのに、すでにお祭りの参加者たちが、ぞろぞろと歩いていた。時間が経つと、この何倍も混んでくるらしい。

 ちなみに『魔法祭』のメインは、町の東西南北にある『守護女神像』を、お参りして周ること。これにはルールがあり、自分の最も願いを叶えてほしい、好きな女神像に、最初にお参りに行くことだ。

 私達は三人とも、目的地が違う。ナギサちゃんは〈東地区〉にある『大地の魔女』の像。フィニーちゃんは〈西地区〉にある『旋風の魔女』の像。私は〈北地区〉にある『叡智の魔女』の像だ。

 本当は、全員で一緒に周りたかったんだけど、全員、目的が違うから、しょうがないよね。でも、最初のお参りをしたら、あとはどの順番で周ってもいいので、私に合流して、一緒に周ってくれることになっていた。

〈中央区〉の中心にある、高さ七十メートルの巨大な『シルフィード像』まで来ると、いったん別れて、それぞれの目的地に向かう。

 別れ際に、ナギサちゃんから『勝手に動き回らないように』『迷子になったらマギコンで連絡するように』『お参りが全部終わるまで買い食いしないように』と、しっかり釘を刺された。

 リリーシャさんに頼まれたせいか、いつも以上に保護者っぷりを発揮している。『私のお母さんか!』と突っ込みたくなったけど、そこは我慢……。こんな所で、無駄な体力を使っている場合じゃないので。

 二人と別れると、私は北に向かって、真っ直ぐ進んでいく。〈北地区〉に住んでいるので、馴染みの場所だけど、普段は徒歩で移動することは殆どなかった。

 全地区の中で最も広く、エア・ドルフィンに乗っても、像まではかなりの距離だ。徒歩で行くと、五十分ぐらい掛かる。

 しかも、東西南北の四ヶ所を周るんだから、物凄い距離を歩かなければならない。でも、お参りは歩かないと、意味がないらしいんだよね。

 私は、体を動かすのは好きだし、体力には超自信があるから、全然、平気だけど。体力がなさそうな、フィニーちゃんは、大丈夫なのかな?

 私は他の参加者の人たちに混じって、ひたすら北に向かって歩き続けた。みんな、魔法使いの衣装を着ているので、なんかハロウィンみたい。白い衣装は意外と少なく、個性的な衣装の人ばかりで、見ているだけでも楽しかった。

 北に進むに連れ、畑や牧草地が広がり、都心の〈中央区〉とは、ガラリと風景が変わっていく。高い建物が、ほとんどないので、ずっと先の地平線まで見えた。

 うーん、この広々とした開放感は、いいよねぇ。田園風景を見てると、心がなごんでくるよ。

 途中、道端で休憩を挟んでいる人達もいるが、私は黙々と歩き続ける。休みなしで、結構、速いペースで歩いていたせいか、思いのほか早く到着した。

 道中は、結構、参加者が多かったけど、像の前は、まだそんなに人はいなかった。だいぶ追い抜いてきたから、まだ向かっている途中の人が多いのだろう。

 私は『叡智の魔女』の像の前に立つと、一礼したあと目を閉じ、胸の前で手を組んだ。これが、ナギサちゃんから教わった、正しいお参りの作法だった。

 私は一呼吸してから、全身全霊を懸け、お祈りをする。

『どうか、勉強が上手くいきますように。無事に、昇級試験に受かりますように。一日も早く一人前になって、リリーシャさんのお手伝いができますように……』

 お祈りを終え周囲を見渡すと、若い人が多かった。やはり『学問の女神』と言われているだけあって、学生たちが多いようだ。中には、私のような、見習いシルフィードもいるかもしれない。

 私は他の人達の邪魔にならないよう、像から少し離れ、海を見渡した。少し湿った潮風が流れ、町の中心部とは、ちょっと匂いが違う。私はしばし海を眺めながら、二人の到着をのんびり待つことにした。 

 それから、待つこと約一時間……。

 あまりにも平和すぎて、待つのにも飽きてきたころ、ようやくナギサちゃんがやってきた。私は手を振りながら、大きな声で呼び掛ける。

「ナギサちゃーん、こっちこっちー!」
「ちょっと風歌、恥ずかしいから、大きな声で呼ばないでよ」

 ナギサちゃんは不機嫌そうな表情で、スタスタと近づいて来た。

「だって、人が多いし。それに、遅いよナギサちゃん。もう、一時間近く待って、すっかり待ちくたびれちゃったよ」

「移動に時間が掛かるんだから、しょうがないでしょ。それに『大地の魔女』は、一番、人気があるから、物凄く混んでいるのよ」

「なんで、人気があるの? みんな、そんなに勝ちたいことが有るのかな?」

『大地の魔女』レイアード・ハイゼルは、かつて『大陸最強の武人』とも言われ、今では『勝利の女神』として信仰されている。

「それもあるけど、彼女が最も有名だからよ。そもそも〈グリュンノア〉を作ろうと言い出した人だし、歴史書には最初に名前が出るし、伝記も沢山あるわ。あと、舞台劇や小説なんかでは、毎回、主人公なのよ」

「へぇー、主人公キャラなんだ。みんな、主人公って好きだもんね」 
「それに、三魔女のリーダーなのもあるわ。というか、これぐらい勉強しなさいよ。昇級試験にも、歴史は出るんだから」

 ナギサちゃんの歴史講義を聴かされながら、さらに待つこと二十分以上……。

 疲れ切ったの表情のフィニーちゃんが、ヘロヘロになりながら現れた。『もう帰りたい――』とぼやいていたが、ナギサちゃんに無理やり引っ張られ、東・南・西の順で、回って行くことになった。  

 時間が経つにつれ、どこからともなく人が増え、歩くのもやっとの状態になってきた。周りは人だらけで、のんびり景観を楽しむ余裕もなくなってくる。ただでさえ人が多いのに、今日は今年最高の猛暑だった。

 うーん……サウナの中にいるみたい。体力に自信のある私でも、さすがに辛いわ。『耐えるイベント』って、こういう意味だったのね――。

 フィニーちゃんは、すでにフラフラになっており、ナギサちゃんに手を引かれながら、かろうじて歩いている。

 ナギサちゃんも、かなりキツイはずだけど、時折ハンカチで額の汗を拭くだけで、表情は変えなかった。どんな時でも、弱みを見せずにシャキッとしてるのが、彼女らしいよね。

 一番、最後に行った〈西地区〉の女神像は、すでにお参りを終えていたフィニーちゃんは、近くにあった芝生で、大の字になって寝転がっていた。このあと『はしたない!』と、ナギサちゃんにお説教されたのは、言うまでもない……。

 結局、四つの女神像を全て周り、お参りを終えるのに、五時間以上かかった。ある程度、大変だとは聴いていたけど、想像以上にキツかった。距離も相当あるし、この暑さだからね。

 これを七日間、続けるのは『精神修行』に近いと思う。どこの会社も、新人たちが全員行かされる理由が、何となく分かった気がする――。

 無事にお参りを終えた私達は〈風車丘陵〉に向かった。〈風車丘陵〉の入口付近には、沢山の屋台が出ているからだ。

 ちなみに、お祭り中は、道に屋台を出すのは禁止されている。これは、通行の妨げになるのと、ゴミなどで汚れないようにするためだ。

 そのため、公園や空き地、広場など、指定された場所に『屋台エリア』があった。各屋台エリアごとにコンセプトが違うため、毎日、違うエリアを周るのも『魔法祭』の醍醐味なんだよね。

 今来ている〈風車丘陵〉は『スイーツエリア』になっていた。各種スイーツの屋台が、ずらりと並んでいる。

 疲れた体に甘いものは、たまらないよねぇ。甘い香りを嗅ぐだけで、体力が回復して来るもん。

 ヘロヘロだったフィニーちゃんも、ここに来てから、完全に復活していた。きょろきょろ見回し、気に入った物を見つける度に、屋台に走り寄って行く。

 あははっ、何だかんだで、食べ物が絡むと、凄く元気だよねぇー。

 私たちは、屋台の外れにあるテーブルに着くと、ようやく一息ついた。私はいちご味のかき氷。ナギサちゃんは、スカイミントのソフトクリーム。

 フィニーちゃんは、レモン味のかき氷、ソフトクリーム、メロンソーダ、りんご飴、ウイング焼き、バナナクレープなど、ずらりとスイーツが並んでいた。
  
 これって、スイーツの満漢全席……? 一番、体が小さいのに、本当によく食べるよねぇ。

「ちょっと、そんなに食べて大丈夫なの? お腹壊すわよ」
「大丈夫。甘いものは別腹」

 フィニーちゃんは表情を変えず、黙々と食べ続けた。食べるのは速くないんだけど、いつも、延々と食べ続けるんだよね。その小さな体の、どこに食べ物が収まっているのか、物凄く謎だったりする――。

「まだ、六日間、残っているんだから、ほどほどにしておきなさいよ」
「うっ……私はもう、お参りいらない」

 フィニーちゃんは、口を動かしながらも、心底、嫌そうな表情を浮かべる。

「ダメに決まってるでしょ! ちゃんと七日参りするわよ」
「七日も続けたら、絶対に死ぬ……」

「でも、毎日、違う屋台を回れるじゃん。七日間、毎日、屋台で食べれるんだよ」
「おぉっ、毎日、屋台で食べ放題!」

 フィニーちゃんの目が、キラリと輝いた。

 いや、別に食べ放題とは言ってないんですけど……。って、七日間もこのペースで食べ続けるの?

「まったく、遊びじゃなくて、勉強なんだからね! 私たち新人の、精神と心構えを鍛えるため。それと、歴史を知るためであって」
「まぁまぁ、お祭りなんだから、楽しもうよ」

 この後もスイーツを食べながら、他愛のない世間話をして盛り上がる。

 やっぱ、友達同士で来るお祭りって、凄く楽しいよね。こちらの世界に来てから、日々の仕事と生活で、一杯一杯だったから、久々に楽しめたよ。

 よーし、残り六日間も思いっ切り楽しんで、お参りも頑張りまっしょい!


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次回――
『お茶の淹れ方は上手くなったけど実はコーヒー党です』

 人生は苦いから、コーヒーくらいは甘くていい
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