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第113話 反撃開始!
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復帰した萌を優奈と穂波が両脇から支え、第2フレーズを歌い始める【ムーラン・ルージュ】
舞台袖では、【ダイナマイト・ガールズ】が成り行きを傍観している。
(チッ! まさかこんな所で復帰してくるなんテ・・・)
李苺琳が忌々し気に見ている。
「大丈夫、一人復帰した事で、二人が踊れなくナッタ。【ムーラン・ルージュ】、自滅ネ」
李桃琳の言葉に周りが頷く。
【ダイナマイト・ガールズ】達の不気味な笑い声が響いていた。
一方、三橋はーー
「やった・・・。平泉萌、まさかの復帰・・・。これは行けるぞっ!」
だが、冷静に状況を判断する目もあった。
(確かに平泉萌の復帰で会場は盛り上がった。歌も各段にレベルアップしたけど、踊れないユニットを2人も増やしたら視覚効果が落ちる。しかも、決勝戦は海外審査員票もある・・・。圧倒的に不利になったのは【ムーラン・ルージュ】・・・)
梨央音の目は確実に事実を捉えていた。
♬誰もが、振り向く女の子
紅いリップの女の子♬
梨央音の心配した事は、観客席の盛り上がり方に如実に見て取れた。
(このままじゃっ!)
アキの心の叫びに応えた者が居た。
汐音である。
(汐音ちゃんっ!?)
汐音がアキにウィンクし、瞬時にその意味を感じ取るアキ。
(分かった、お願いっ!)
アキが目線で合図を送り、皆が頷く。
(あたしのパートが外れたこの僅かな時間でもっ!)
汐音が歌わないパートが訪れたその瞬間・・・
(踊る事があたしの全てっ!)
汐音の目が観客席のサイリュウムの光を映し出す。
「うぉぉぉぉぉっ!」
「何だっ あれっ!」
「動きが目で追えないっ!」
「あ・・・、あれはっ!?」
客席で見ていたゆかりも絶句する。
「共感覚・・・」
「向坂汐音の特殊能力か・・・。面白くなってきた・・・・」
ミネルヴァが微笑んだ。
汐音の共感覚は目で見たものを色として記憶する能力である。
だが、これを逆利用し汐音はその一瞬に見たサイリュウムの色で体を反応させ人間業ではない動きで踊っているのだった。
そして、もう一人・・・
(アキちゃん、任せてっ!)
アキの心の叫びを感じ取った涼香がウィンクを返し、懐からハーモニカを取り出す。
(そうか・・・)
(分かったよ、涼香ちゃん・・・)
皆も瞬時に涼香の意図を組み取る。
涼香が取り出したのは、複音ハーモニカであった。
複音ハーモニカは上下の穴を同時に吹く事で、ビブラートが掛ったような美しい音色を響かせる。
だが、吹きこなすには高度な修練が必要であると同時に、曲に合わせた練習時間も相当数が必要となる。
これを【ルージュ・フラッシュ】に合わせていきなり吹きこなせるのは、涼香の天賦の才があればこそであろう。
曲の間奏と自分のパート以外の時に吹く事で、曲に更にメリハリを付けてる涼香。
観客はその美しい音色に耳を傾ける。
「綺麗な音色ですねぇ」
すずも溜息をつきながら、涼香をカメラで追う。
「あれがハーモニカの音? 信じられないな・・・」
岩田も舌を巻く。
(向坂汐音に白布涼香・・・。やっばり、【ムーラン・ルージュ】って凄い・・・。勝って・・・、【ダイナマイト・ガールズ】に負けないでっ!!)
舞台袖に控えている三波も司会の立場を一瞬、忘れていたのであった。
「白布涼香・・・、絶対音感か・・・。ますます、面白くなってきた・・・」
満足気に微笑むミネルヴァ。
♬振り向きざまにルージュ
この視線が気にならないの?♬
「何なの・・・、アレ・・・」
「バケモノじみてイル・・・」
圧倒的優位と思っていた根底が崩され、【ダイナマイト・ガールズ】にも動揺が走る。
♬今なら、貴方に付き合ってあげる
こんなチャンスは、二度とは無いのよ♬
復帰した萌による8人パートの復活、そして、汐音の共感覚による人知を超えた動きのダンスと涼香の複音ハーモニカの音色が、着実に客席を魅了していく。
「大丈夫だ・・・。これなら、絶対に・・・」
舞台脇で手に汗を握り、アキ達を見続ける葵。
「もう少しや、もう少しでわいの最高傑作が火を噴くでぇっ!」
八郎・二郎・カトリーナも固唾を飲んで見守り、遅れて合流した渡も舞台の上に熱い視線を送る。
(行けっ! アキっ!)
♬そうよ これは 私の心の声
ルージュ・フラッシュ♬
第2フレーズが終わり間奏のBGMが流れる中、アキ達は最後の準備に取り掛かる。
新宿 【ル・パルファン】――
ボーイの瀬尾が大型テレビのスイッチをONにする。
表には『本日貸切』の札が掛かっている。
店内にいる客は、高橋・井上・岡田・・・。
言わずと知れた常連客である、各々が数人の社員を引き連れている。
「あの娘達の最終戦・・・。見るならここでと思ってなぁ」
「まぁ、岡田様。有難うございます」
あの時、優奈と穂波が接客した岡田社長が機嫌よく笑う。
「結衣ママ。瑠花さん。もうすぐ【ムーラン・ルージュ】の出番ですよ」
瀬尾が二人に声を掛ける。
「よしっ、景気づけだっ! ドンペリのブラチナで【ムーラン・ルージュ】を応援しようじゃないかっ!」
岡田が結衣ママに言う。
ほぼ時を同じくして・・・
「瑠花ちゃん」
「はい。井上様?」
「こっちも、ドンペリのブラチナで行こうじゃないか」
「はいっ!」
そして・・・
「瀬尾君・・・」
「何でしょうか? 高橋様」
「ドンペリのブラチナを頼む」
「承知致しました」
店内の様子を見ていた結衣が妖艶に微笑む。
(あらあら、こんな事・・・。ゆかりさんが居た時以来ね・・・)
草津温泉 【季・たちばな】――
アキ達が実習に訪れた時の敬老会の面々が、大広間に集まっている。
そこには、大型のスクリーンが設置されていた。
「あの金髪の娘がおらんのぉ」
「何を言うとるんじゃ。アイドル部じゃなかった、【ムーラン・ルージュ】はあの温泉の学校の8人だけなんじゃ」
「外人さんは出れんのかぁ」
「竜宮城を思い出すのぉ。ぺっびんさん揃いじゃった」
「なかなか会えん孫に会ったみたいで楽しかったわ」
皆、三味線・盆踊り・浴衣でのコンサートを懐かしんでいる。
「よぉし、あの娘達をここで応援するぞぉ~。ビールをじゃんじゃん持って来てくれい!」
ここで一緒に撮影した記念写真・・・
アキ達と敬老会の老人達が笑っている。
十津川温泉 【花田旅館】――
チアダンの衣装に身を包んだかつてのアイドル部(【ムーラン・ルージュ】)の写真とサイン色紙が、並べて飾られていた。
あの時の敬老会の面々も何度も訪れており、今日は大広間に大型テレビを設置し女将もそこに同席している。
「さぁ、次はあの娘達が登場しますよ。皆さん、一緒に応援しましょうね」
女将が直々に酌をして回る。
「山田百華・山木リンカ・ピンキーレィディ・・・。あの娘達のお蔭で青春が戻ったかのようじゃったのう」
「公民館でのギターと三味線のコンサートも粋じゃったわい」
皆がワイワイと思い出に浸っている。
「そうでしたね・・・」
女将が目を細めて画面を改めて見る。
(頑張って・・・。ここで、皆さんと一緒に応援していますよ・・・)
アキ達との出会いは束の間とは云え、楽しい思い出としてそれぞれの人々の心の中に刻み込まれていたのであったー
応援のエールはきっと、【ムーラン・ルージュ】にも届いている事であろう。
舞台袖では、【ダイナマイト・ガールズ】が成り行きを傍観している。
(チッ! まさかこんな所で復帰してくるなんテ・・・)
李苺琳が忌々し気に見ている。
「大丈夫、一人復帰した事で、二人が踊れなくナッタ。【ムーラン・ルージュ】、自滅ネ」
李桃琳の言葉に周りが頷く。
【ダイナマイト・ガールズ】達の不気味な笑い声が響いていた。
一方、三橋はーー
「やった・・・。平泉萌、まさかの復帰・・・。これは行けるぞっ!」
だが、冷静に状況を判断する目もあった。
(確かに平泉萌の復帰で会場は盛り上がった。歌も各段にレベルアップしたけど、踊れないユニットを2人も増やしたら視覚効果が落ちる。しかも、決勝戦は海外審査員票もある・・・。圧倒的に不利になったのは【ムーラン・ルージュ】・・・)
梨央音の目は確実に事実を捉えていた。
♬誰もが、振り向く女の子
紅いリップの女の子♬
梨央音の心配した事は、観客席の盛り上がり方に如実に見て取れた。
(このままじゃっ!)
アキの心の叫びに応えた者が居た。
汐音である。
(汐音ちゃんっ!?)
汐音がアキにウィンクし、瞬時にその意味を感じ取るアキ。
(分かった、お願いっ!)
アキが目線で合図を送り、皆が頷く。
(あたしのパートが外れたこの僅かな時間でもっ!)
汐音が歌わないパートが訪れたその瞬間・・・
(踊る事があたしの全てっ!)
汐音の目が観客席のサイリュウムの光を映し出す。
「うぉぉぉぉぉっ!」
「何だっ あれっ!」
「動きが目で追えないっ!」
「あ・・・、あれはっ!?」
客席で見ていたゆかりも絶句する。
「共感覚・・・」
「向坂汐音の特殊能力か・・・。面白くなってきた・・・・」
ミネルヴァが微笑んだ。
汐音の共感覚は目で見たものを色として記憶する能力である。
だが、これを逆利用し汐音はその一瞬に見たサイリュウムの色で体を反応させ人間業ではない動きで踊っているのだった。
そして、もう一人・・・
(アキちゃん、任せてっ!)
アキの心の叫びを感じ取った涼香がウィンクを返し、懐からハーモニカを取り出す。
(そうか・・・)
(分かったよ、涼香ちゃん・・・)
皆も瞬時に涼香の意図を組み取る。
涼香が取り出したのは、複音ハーモニカであった。
複音ハーモニカは上下の穴を同時に吹く事で、ビブラートが掛ったような美しい音色を響かせる。
だが、吹きこなすには高度な修練が必要であると同時に、曲に合わせた練習時間も相当数が必要となる。
これを【ルージュ・フラッシュ】に合わせていきなり吹きこなせるのは、涼香の天賦の才があればこそであろう。
曲の間奏と自分のパート以外の時に吹く事で、曲に更にメリハリを付けてる涼香。
観客はその美しい音色に耳を傾ける。
「綺麗な音色ですねぇ」
すずも溜息をつきながら、涼香をカメラで追う。
「あれがハーモニカの音? 信じられないな・・・」
岩田も舌を巻く。
(向坂汐音に白布涼香・・・。やっばり、【ムーラン・ルージュ】って凄い・・・。勝って・・・、【ダイナマイト・ガールズ】に負けないでっ!!)
舞台袖に控えている三波も司会の立場を一瞬、忘れていたのであった。
「白布涼香・・・、絶対音感か・・・。ますます、面白くなってきた・・・」
満足気に微笑むミネルヴァ。
♬振り向きざまにルージュ
この視線が気にならないの?♬
「何なの・・・、アレ・・・」
「バケモノじみてイル・・・」
圧倒的優位と思っていた根底が崩され、【ダイナマイト・ガールズ】にも動揺が走る。
♬今なら、貴方に付き合ってあげる
こんなチャンスは、二度とは無いのよ♬
復帰した萌による8人パートの復活、そして、汐音の共感覚による人知を超えた動きのダンスと涼香の複音ハーモニカの音色が、着実に客席を魅了していく。
「大丈夫だ・・・。これなら、絶対に・・・」
舞台脇で手に汗を握り、アキ達を見続ける葵。
「もう少しや、もう少しでわいの最高傑作が火を噴くでぇっ!」
八郎・二郎・カトリーナも固唾を飲んで見守り、遅れて合流した渡も舞台の上に熱い視線を送る。
(行けっ! アキっ!)
♬そうよ これは 私の心の声
ルージュ・フラッシュ♬
第2フレーズが終わり間奏のBGMが流れる中、アキ達は最後の準備に取り掛かる。
新宿 【ル・パルファン】――
ボーイの瀬尾が大型テレビのスイッチをONにする。
表には『本日貸切』の札が掛かっている。
店内にいる客は、高橋・井上・岡田・・・。
言わずと知れた常連客である、各々が数人の社員を引き連れている。
「あの娘達の最終戦・・・。見るならここでと思ってなぁ」
「まぁ、岡田様。有難うございます」
あの時、優奈と穂波が接客した岡田社長が機嫌よく笑う。
「結衣ママ。瑠花さん。もうすぐ【ムーラン・ルージュ】の出番ですよ」
瀬尾が二人に声を掛ける。
「よしっ、景気づけだっ! ドンペリのブラチナで【ムーラン・ルージュ】を応援しようじゃないかっ!」
岡田が結衣ママに言う。
ほぼ時を同じくして・・・
「瑠花ちゃん」
「はい。井上様?」
「こっちも、ドンペリのブラチナで行こうじゃないか」
「はいっ!」
そして・・・
「瀬尾君・・・」
「何でしょうか? 高橋様」
「ドンペリのブラチナを頼む」
「承知致しました」
店内の様子を見ていた結衣が妖艶に微笑む。
(あらあら、こんな事・・・。ゆかりさんが居た時以来ね・・・)
草津温泉 【季・たちばな】――
アキ達が実習に訪れた時の敬老会の面々が、大広間に集まっている。
そこには、大型のスクリーンが設置されていた。
「あの金髪の娘がおらんのぉ」
「何を言うとるんじゃ。アイドル部じゃなかった、【ムーラン・ルージュ】はあの温泉の学校の8人だけなんじゃ」
「外人さんは出れんのかぁ」
「竜宮城を思い出すのぉ。ぺっびんさん揃いじゃった」
「なかなか会えん孫に会ったみたいで楽しかったわ」
皆、三味線・盆踊り・浴衣でのコンサートを懐かしんでいる。
「よぉし、あの娘達をここで応援するぞぉ~。ビールをじゃんじゃん持って来てくれい!」
ここで一緒に撮影した記念写真・・・
アキ達と敬老会の老人達が笑っている。
十津川温泉 【花田旅館】――
チアダンの衣装に身を包んだかつてのアイドル部(【ムーラン・ルージュ】)の写真とサイン色紙が、並べて飾られていた。
あの時の敬老会の面々も何度も訪れており、今日は大広間に大型テレビを設置し女将もそこに同席している。
「さぁ、次はあの娘達が登場しますよ。皆さん、一緒に応援しましょうね」
女将が直々に酌をして回る。
「山田百華・山木リンカ・ピンキーレィディ・・・。あの娘達のお蔭で青春が戻ったかのようじゃったのう」
「公民館でのギターと三味線のコンサートも粋じゃったわい」
皆がワイワイと思い出に浸っている。
「そうでしたね・・・」
女将が目を細めて画面を改めて見る。
(頑張って・・・。ここで、皆さんと一緒に応援していますよ・・・)
アキ達との出会いは束の間とは云え、楽しい思い出としてそれぞれの人々の心の中に刻み込まれていたのであったー
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