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第66話 公開録画
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教室内で【ルージュ・フラッシュ】の練習中の事である。
「ねぇ、皆。来週 【スケボー・万歳!!】の公開録画が矢々木公園であるんだけど・・・見に来ない?」
萌が皆を誘っていた。
「え~っ? マジっ? 山上信二も来るんだよね?」
芸能人大好きの優奈が一番に話に飛び付き、汐音も目の色が変わる。
「うんっ。それから・・・、オフレコなんだけど・・・・。ハーフパイプの実演もしちゃうんだっ!」
声を少しひそめてはいるものの、嬉しそうに話す萌。
「萌ちゃんのハーフパイプ演技かぁ」
アキはまるで子供のように目をキラキラとさせている。
「銅メダリストの演技を生で見れるんだぁ」
七瀬に至っては感無量というところだろうか。
「うちらが行っても平泉の邪魔にはならないんだな?」
一人慎重なのは葵、やはり担任兼顧問の責任感だろう。
「はいっ! 葵先生! 三橋さんも是非、皆に来て貰いたいって!」
「さすが三橋さんや!大物はやっばり心が広いんやなぁ」
腕を組みウンウンと頷く八郎。
八郎と三橋、互いに依怙贔屓し合ってる絶妙なコンビと言えるだろう。
「ワタシ、萌ノ演技 見タイネ」
カトリーナは皆で揃って出かける楽しみを覚えたようである。
「皆の応援に応えて、ボク最高の演技を見せるよっ!」
「せーのっ!」
「レッツ!チャレンジッ!」
萌の掛け声に合わせて、皆が一斉にテレビでお馴染みになったポーズを取る。
教室に爽やかで明るい笑い声が流れていた。
(アキ・・・。いい気分転換になるといいな・・・)
渡は環境が目まぐるしく変化するアキのメンタル面を心配しているのだろう。
しかし、この直後にアキ達【ムーラン・ルージュ】に最大の苦難が降りかかって来る事にな
るのである。
――【スケボー・万歳!!】公開録画当日――
公開録画という事で、萌と山上信二を一目見ようとする観客で矢々木公園は溢れかえっていた。
(思った以上に観客が多いな、ヨシヨシ・・・)
予想を超えた反響に三橋は満面の笑みを浮かべている。
「岩田は、平泉萌と山上信二を中心に行けっ!」
「オッケーっす!」
「堀井は、オフの【ムーラン・ルージュ】に迫れよっ!」
「了解ですっ!」
「セッティング終わったら、三波のリハ行くぞっ!」
「分かりましたっ!」
(大阪城の仇、ここでとってやるぜっ!)
余程、大阪城で撮影を邪魔された事が悔しいのだろう。
「三波、観客のリポート行けるなっ!」
「はいっ!」
「よーしっ! やるぞっ!」
今か今かと待ち構える観客の前に萌と山上信二が姿を見せる。
「萌ちゃーん、こっち向いてーっ!」
「山上さーんっ!」
歓声が次々と巻き起こり、スマホのフラッシュがアチコチで光る。
張ってあるロープがしなるように身を乗り出している者もいる。
「萌ちゃーん!」
声援を送るアキ達に萌も笑顔で手を振り返す。
「カメラっ! スタートっ!」
三橋の合図で萌と信二がカメラの前に立つ。
「【スケボー・万歳!!】本日は公開録画という事で・・・・、えらいお客さんの数ですなぁ!どないです、萌ちゃん?」
超が付くほどオーバーなリアクションを見せる信二。
「うわぁ、本当にすごいですね~。今日は【エンドオーバー】という技をお見せしますね!」
萌も撮影に慣れてきているようだ、信二との掛け合いもうまくなっている。
「それだけじゃないんですよねぇ? 萌ちゃん?」
「はい!後で【ハーフパイプ】も実演させて貰っちゃいます!」
「おおっと、これは楽しみだぁっ! しかも今日は萌ちゃん所属のユニット【ムーラン・ルージュ】の皆さんも応援に駆けつけてくれてるんですぅ!」
三橋との打ち合わせ通りに、さり気なく【ムーラン・ルージュ】の名前を出す信二。
すずのカメラが【ムーラン・ルージュ】に向けられ、アキ達一人一人がアップで映し出されると会場に設置された巨大モニターをみている観客から盛大なコールが巻き起こっていた。
(完璧だ。これなら最高視聴率も俺のものだ!)
一人ほくそ笑む三橋、だが黒い影が着実に近づいているのだった。
「最初は【エンドオーバー】です。これは、ボードに乗っている状態のまま180度回転させるというトリック(技)です」
タンタン!カタン!
萌はボードを前後に動かして回転させている。
見ているだけでも目眩を起こしそうだ。
「じゃあ、僕もやってみようかな~」
信二もボードのノーズ(前)とテール(後)に足を乗せる。
「山上さん!両足はボードの端に乗せて下さいねっ!」
萌の指示通りにする信二。
「重心を落として、手を広げて。そうそう、ゆっくり回ってみてくださーいっ!」
萌がスケボーのバランスについてのアドバイスを続けている。
「萌ちゃんみたく、上手く回れへんわぁ~」
口惜しそうな声の信二。
「後ろから回るのが難しかったら、前からでもいいですよっ!」
萌のアドバイスに従う信二・・・
カタカタッ!
「うわぁ・・・、回れたぁっ!」
ゆっくりではあるが回転できたことに喜ぶ信二であった。
「DoDoTVをご覧の皆様っ!お待たせしましたぁっ!」
場面を変えて信二がマイクを持ち登場する。
「今から銅メダリスト、平泉萌ちゃんのハーフパイプ演技が始まりまっせぇっ! ここからは突撃リポーターでも大人気の濱崎三波ちゃんと一緒にお送りしますっ!」
紹介を受けて三波も画面に入って来る。
「はい、山上さん!宜しくお願い致します。なんと、今日は萌ちゃんもメンバーのアイドル甲子園驀進中ユニット、【ムーラン・ルージュ】の皆さんも応援に駆けつけてくれてるんですよ~」
すずのカメラが【ムーラン・ルージュ】のメンバーを一人ずつアップして映し出す。
「うわぁ、皆 萌ちゃんに負けず劣らず可愛いですね~」
信二の調子の良さが会場の笑いを誘う。
「萌ちゃん、頑張れ~っ!」
アキ達の声援が飛ぶ、その横で・・・
「平泉~っ!」
なぜかちゃっかりと葵もテレビに映っている。
皆の声援を受けた萌は客席に向けてVサインを送る。
(あの娘・・・。エンターティナーの素質あるなぁ・・・)
三橋の頭の中では、次の構想が動き始めているようだ。
萌はいつものTシャツとホットパンツ姿にヘルメット・リストガード・ニーパッド・エルボーパッドを装着している。
「今から【フェイキーヒールフリップ】(ボードを1回転させるトリック)と【フロントサイド360】(身体の向きを1回転させるトリック)をします」
二つともかなり高難度のトリックである。
岩田のカメラが萌の姿をズームアップする。
きりりと引き締まった顔、眼差しからも真剣さが伝わって来る。
「平泉・・・、萌・・・。超かっけー・・・」
カメラを構えている岩田も思わず呟く。
カタ!カタカタ!カタンッ!
萌が空中を舞う。
飛んだままボードを360度回転させると、観客席からどよめきが起こる。
(萌ちゃん・・・。確か初めて会った時も、鳥みたいだったね・・・)
アキの記憶が遡っていた。
三橋も口をぽかんと開けている。
「やっぱ・・・、すげえ・・・。銅メダリストの技は・・・」
観客も萌の演技に見惚れている。
まさに視線を外せないとはこの事であろう。
萌の演技は次々と技を繰り出している。
「よしっ!」
萌自身も絶好調であると感じていた。
大きくジャンプしボードに乗った身体の向きを一回転させる。
その時だったーー
「・・・」
「どうしたの、圭ちゃん?」
只一人、なぜか怪訝な顔をしている圭にアキが声を掛ける。
「・・・、何でもないんだけど・・・。」
「??」
(何だろう、何だか嫌な感じがする・・・)
圭は何処か遠くから感じる不安を感じていた。
「ねぇ、皆。来週 【スケボー・万歳!!】の公開録画が矢々木公園であるんだけど・・・見に来ない?」
萌が皆を誘っていた。
「え~っ? マジっ? 山上信二も来るんだよね?」
芸能人大好きの優奈が一番に話に飛び付き、汐音も目の色が変わる。
「うんっ。それから・・・、オフレコなんだけど・・・・。ハーフパイプの実演もしちゃうんだっ!」
声を少しひそめてはいるものの、嬉しそうに話す萌。
「萌ちゃんのハーフパイプ演技かぁ」
アキはまるで子供のように目をキラキラとさせている。
「銅メダリストの演技を生で見れるんだぁ」
七瀬に至っては感無量というところだろうか。
「うちらが行っても平泉の邪魔にはならないんだな?」
一人慎重なのは葵、やはり担任兼顧問の責任感だろう。
「はいっ! 葵先生! 三橋さんも是非、皆に来て貰いたいって!」
「さすが三橋さんや!大物はやっばり心が広いんやなぁ」
腕を組みウンウンと頷く八郎。
八郎と三橋、互いに依怙贔屓し合ってる絶妙なコンビと言えるだろう。
「ワタシ、萌ノ演技 見タイネ」
カトリーナは皆で揃って出かける楽しみを覚えたようである。
「皆の応援に応えて、ボク最高の演技を見せるよっ!」
「せーのっ!」
「レッツ!チャレンジッ!」
萌の掛け声に合わせて、皆が一斉にテレビでお馴染みになったポーズを取る。
教室に爽やかで明るい笑い声が流れていた。
(アキ・・・。いい気分転換になるといいな・・・)
渡は環境が目まぐるしく変化するアキのメンタル面を心配しているのだろう。
しかし、この直後にアキ達【ムーラン・ルージュ】に最大の苦難が降りかかって来る事にな
るのである。
――【スケボー・万歳!!】公開録画当日――
公開録画という事で、萌と山上信二を一目見ようとする観客で矢々木公園は溢れかえっていた。
(思った以上に観客が多いな、ヨシヨシ・・・)
予想を超えた反響に三橋は満面の笑みを浮かべている。
「岩田は、平泉萌と山上信二を中心に行けっ!」
「オッケーっす!」
「堀井は、オフの【ムーラン・ルージュ】に迫れよっ!」
「了解ですっ!」
「セッティング終わったら、三波のリハ行くぞっ!」
「分かりましたっ!」
(大阪城の仇、ここでとってやるぜっ!)
余程、大阪城で撮影を邪魔された事が悔しいのだろう。
「三波、観客のリポート行けるなっ!」
「はいっ!」
「よーしっ! やるぞっ!」
今か今かと待ち構える観客の前に萌と山上信二が姿を見せる。
「萌ちゃーん、こっち向いてーっ!」
「山上さーんっ!」
歓声が次々と巻き起こり、スマホのフラッシュがアチコチで光る。
張ってあるロープがしなるように身を乗り出している者もいる。
「萌ちゃーん!」
声援を送るアキ達に萌も笑顔で手を振り返す。
「カメラっ! スタートっ!」
三橋の合図で萌と信二がカメラの前に立つ。
「【スケボー・万歳!!】本日は公開録画という事で・・・・、えらいお客さんの数ですなぁ!どないです、萌ちゃん?」
超が付くほどオーバーなリアクションを見せる信二。
「うわぁ、本当にすごいですね~。今日は【エンドオーバー】という技をお見せしますね!」
萌も撮影に慣れてきているようだ、信二との掛け合いもうまくなっている。
「それだけじゃないんですよねぇ? 萌ちゃん?」
「はい!後で【ハーフパイプ】も実演させて貰っちゃいます!」
「おおっと、これは楽しみだぁっ! しかも今日は萌ちゃん所属のユニット【ムーラン・ルージュ】の皆さんも応援に駆けつけてくれてるんですぅ!」
三橋との打ち合わせ通りに、さり気なく【ムーラン・ルージュ】の名前を出す信二。
すずのカメラが【ムーラン・ルージュ】に向けられ、アキ達一人一人がアップで映し出されると会場に設置された巨大モニターをみている観客から盛大なコールが巻き起こっていた。
(完璧だ。これなら最高視聴率も俺のものだ!)
一人ほくそ笑む三橋、だが黒い影が着実に近づいているのだった。
「最初は【エンドオーバー】です。これは、ボードに乗っている状態のまま180度回転させるというトリック(技)です」
タンタン!カタン!
萌はボードを前後に動かして回転させている。
見ているだけでも目眩を起こしそうだ。
「じゃあ、僕もやってみようかな~」
信二もボードのノーズ(前)とテール(後)に足を乗せる。
「山上さん!両足はボードの端に乗せて下さいねっ!」
萌の指示通りにする信二。
「重心を落として、手を広げて。そうそう、ゆっくり回ってみてくださーいっ!」
萌がスケボーのバランスについてのアドバイスを続けている。
「萌ちゃんみたく、上手く回れへんわぁ~」
口惜しそうな声の信二。
「後ろから回るのが難しかったら、前からでもいいですよっ!」
萌のアドバイスに従う信二・・・
カタカタッ!
「うわぁ・・・、回れたぁっ!」
ゆっくりではあるが回転できたことに喜ぶ信二であった。
「DoDoTVをご覧の皆様っ!お待たせしましたぁっ!」
場面を変えて信二がマイクを持ち登場する。
「今から銅メダリスト、平泉萌ちゃんのハーフパイプ演技が始まりまっせぇっ! ここからは突撃リポーターでも大人気の濱崎三波ちゃんと一緒にお送りしますっ!」
紹介を受けて三波も画面に入って来る。
「はい、山上さん!宜しくお願い致します。なんと、今日は萌ちゃんもメンバーのアイドル甲子園驀進中ユニット、【ムーラン・ルージュ】の皆さんも応援に駆けつけてくれてるんですよ~」
すずのカメラが【ムーラン・ルージュ】のメンバーを一人ずつアップして映し出す。
「うわぁ、皆 萌ちゃんに負けず劣らず可愛いですね~」
信二の調子の良さが会場の笑いを誘う。
「萌ちゃん、頑張れ~っ!」
アキ達の声援が飛ぶ、その横で・・・
「平泉~っ!」
なぜかちゃっかりと葵もテレビに映っている。
皆の声援を受けた萌は客席に向けてVサインを送る。
(あの娘・・・。エンターティナーの素質あるなぁ・・・)
三橋の頭の中では、次の構想が動き始めているようだ。
萌はいつものTシャツとホットパンツ姿にヘルメット・リストガード・ニーパッド・エルボーパッドを装着している。
「今から【フェイキーヒールフリップ】(ボードを1回転させるトリック)と【フロントサイド360】(身体の向きを1回転させるトリック)をします」
二つともかなり高難度のトリックである。
岩田のカメラが萌の姿をズームアップする。
きりりと引き締まった顔、眼差しからも真剣さが伝わって来る。
「平泉・・・、萌・・・。超かっけー・・・」
カメラを構えている岩田も思わず呟く。
カタ!カタカタ!カタンッ!
萌が空中を舞う。
飛んだままボードを360度回転させると、観客席からどよめきが起こる。
(萌ちゃん・・・。確か初めて会った時も、鳥みたいだったね・・・)
アキの記憶が遡っていた。
三橋も口をぽかんと開けている。
「やっぱ・・・、すげえ・・・。銅メダリストの技は・・・」
観客も萌の演技に見惚れている。
まさに視線を外せないとはこの事であろう。
萌の演技は次々と技を繰り出している。
「よしっ!」
萌自身も絶好調であると感じていた。
大きくジャンプしボードに乗った身体の向きを一回転させる。
その時だったーー
「・・・」
「どうしたの、圭ちゃん?」
只一人、なぜか怪訝な顔をしている圭にアキが声を掛ける。
「・・・、何でもないんだけど・・・。」
「??」
(何だろう、何だか嫌な感じがする・・・)
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