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第63話 招き寄せられる者達
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グーッ!
緊張の糸が一気に緩む音が聞こえた。
八郎とアキのお腹が鳴ったのだ。
「よっしゃ、先ず腹ごしらえからやっ! アキちゃん、たこ焼きでもお好み焼きでも何でも好きなだけ奢ったるから元気だしてやっ! ここには粉モンハウスの【嵐月】があるんや」
「粉モンって?」
「何や、渡。知らんのかいな。大阪はたこ焼きとかお好み焼きとか粉モンの街やねんで」
「小麦粉で、粉モン・・・か」
「そうや、しかも【嵐月】は歴史あるお好み焼きの老舗やで。よーし、皆ぁっ! 行くでぇっ!」
八郎が率先して部屋を出て、皆がその後へと続いた。
粉モンハウスの【嵐月】では、【Konamon18】のデビュー曲である『タコ焼きになってみた・・・ら・・・』が映像と共に繰り返して流されている。
♬連ーれてって、たこやっき♪ ♬連ーれてって、たこやっき♪
♬たこやき何処でも連れてってー♪ ♬あーなたのた・こ・や・きっ♪
大阪は、粉もんの街やでぇっ!!
「この5人が【Konamon18】やねん。ボーカルは、ひなちゃんとめいちゃん! ギターがしずくちゃんで、ドラムがうららちゃん、ほんでキーボードがかえでちゃんや。皆、歌もうまいやろっ!」
デレデレした顔で【Konamon18】のメンバー紹介を続ける八郎、皆の冷たい視線が注がれている事に気が付いていない。
「師匠っ! ヤバイですよっ!」
雰囲気を察し見かねた二郎が八郎の言葉を遮った。
「えっ!?」
ハッと我に返った八郎、慌てて口を噤むが時すでに遅し・・・
「ここはわいの奢りやっ! 皆っ、何でも好きなもんジャンジャンたのんでやっ!」
こうして八郎は、粉モンハウス【嵐月】の過去最高売り上げを記録させる事になるのであった。
あれもこれもとアチコチから注文が飛び、たこ焼きもお好み焼きも焼きそばも厨房がパニックになるほど運ばれている。
「この店で値段の高いものから順番にっ!」
葵の声が一際高く感じられたのは気のせいでは無いだろう。
その葵だが・・・
(確かに、大塩の言う通りか・・・。【Konamon18】は歌の上手さも観客の心を引き付ける術もこれまでとは格段に違う・・・)
お好み焼きを頬張りながらも、冷静な分析を続けていた。
――その時だった。
圭が唐突に顔を上げ周囲をじっと見回す。
(・・・。誰かがわたし達を見てる・・・)
アイドル甲子園で勝ち残っている【ムーラン・ルージュ】のメンバーである、誰かが気付いて見ていたとしても不思議では無い。
だが、圭の感じた視線はそういったものでは無かったのだ。
(何か、得体の知れないもの・・・みたいな)
アキ達を見つめていた視線、それは粉モンハウスの【嵐月】の奥の席から向けられていた。
(私の気配を感じるとは・・・。地霊が騒いでいたのも分からんでも無いな)
それは、弁天町駅で地霊の騒ぎを感じ取った不動院晶が送っていた視線だったのだ。
(それにしてもあの娘・・・。よく私の視線に感づいたものだ・・・)
一人、たこ焼きを口に運びながらも圭の勘の良さに感心する晶。
「お待ちどうさまっ!追加御注文のたこ焼きですっ!」
「ふむ・・・」
新しく運ばれた皿の一つに爪楊枝を刺し、口へと運ぶ。
「っ!? 熱っ!!」
慌てて氷の浮いたグラスの水を飲む晶、その瞬間に送られていた鋭い視線は途切れた。
夕闇が迫る頃、アキ達はガラス張りでシースルーになっているトンネルのような廊下をゆっくりと歩いている。
まるで光の回廊のようなこの廊下は、露天風呂まで続いている。
「ほらほら、立ち止まるなっ! 早く行くぞっ!」
どうやら一番楽しみにしていたのは葵のようだ。
屋上のある露天風呂から下界を見下ろす眺めは思わずホウっと声が出そうになる。
「コレガ日本ノ夜景・・・。トッテモ綺麗ネ」
絶賛しているのはカトリーナである。
「ちょうど良い、湯加減・・・」
巨乳を浮かべてアキが顔をほころばせる。
その隣には、しっかりとアキによりそった涼香が満足そうな笑みを浮かべていた。
(アキ・・・、元気になったみたいで良かった・・・)
昼間の事でアキを心配していた七瀬もホッと胸を撫でおろす。
「こらこら、お前らっ。ここは海水浴場じゃ・・・っ!」
汐音と穂波、萌がバシャバシャと湯を掛け合ってはしゃいでいたのを注意しようとした葵にも洗面器の湯が掛けられる。
「せーんせっ!」
振り向くとそこには、圭と優奈が笑っている。
「お前らぁっ!」
「きゃあぁぁぁっ!」
大笑いして湯を掛け返す葵、皆が思い思いにこの温泉を満喫したのであった。
さて、所変わって男性陣だが・・・
「屋上の露天風呂かぁ・・・。楽しみですねぇ、師匠?」
「あぁ、わいもここは初めてやからなぁ」
こちらも屋上の露天風呂へと向かっている。
「置いてくぞっ! 八郎っ! 二郎っ!」
先を歩いていた渡が振り返る。
「まあ、慌てなさんなって・・・?」
速足になって渡を追おうとしていた八郎が曲がり角で急に立ち止まった。
「二郎、先に行っといてや。わい・・・、トイレ寄ってから行くわ」
「あ・・・、はい」
二郎が立ち去るのを待って、八郎は曲がり角で立っている人影へと歩み寄る。
そこには、自分の唇に人差し指を縦に当て静かに手招きしている三橋の姿があった。
「三橋さん、なんですのん、こんなところで?」
「いや、偶然ここに来たら歓迎板に大塩君の名前を見つけてね・・・」
「なるほど・・・。で、わいに何ぞ用でも?」
「大塩君がいるって事は、【ムーラン・ルージュ】の皆も?」
「まぁ・・・。わいが招待しましたさかいな」
八郎の答えを聞いて三橋の目が光った。
「実は【ムーラン・ルージュ】のOFFの一日、みたいな突撃インタビューをしようかと思ってね。勿論、誰にも内緒で・・・」
八郎と目を合わせてニヤリと笑う三橋。
「つまり・・・、わいだけが知ってる。ドッキリテレビみたいな・・・」
三橋は大げさに相槌を打つ。
「それで・・・、明日とかの予定が決まってるなら教えて欲しいんだ。これでアイドル甲子園での【ムーラン・ルージュ】人気も高まるだろうし・・・」
ふと考え込む八郎。
今日の【Konamon18】の失敗を一気に挽回するチャンスと考えたようだ。
「明日は・・・、大阪城ですわ」
「ほお・・・、これは意外な所へ・・・」
「アキちゃんのたっての希望で・・・」
「なるほど・・・。リーダーの・・・ねぇ・・・」
八郎を上手く焚きつけた三橋は大阪城の突撃ロケが何か凄い事を巻き起こしそうな予感がしていた。
ある意味ではその予感が当たる事になるのだが・・・
三橋と別れた八郎が渡と二郎へと追い付いて、男湯へと入って行く。
「おいっ! 八郎! 二郎! 間違っても女湯のぞきなんてするなよっ! それと、変な発明品とか持ってきてないだろうなっ!」
渡が二人に釘を刺している。
これまでの経験からすると、当然の成り行きとも言えるだろうか。
「んなもん、持って来てへんわいっ!」
そう言った八郎、下衆な笑いを浮かべながら渡に話しかける。
「何やったら・・・。日本橋で売ってるとこ紹介しよか? 特別サービスさせるで?」
聞き耳を立てていた二郎が興味深々になり呟く。
「僕・・・、行ってみようかなぁ・・・」
「そんなもん、誰が買うかっ! 二郎、お前も行くんじゃないぞっ!」
八郎と二郎を睨みつけ、同時に呆れる渡であった。
再び女湯では・・・
「そう言えば、汐音ちゃんって京都の出身だったよね?」
アキが素朴な疑問を口にした。
「そうだけど。それが、なぁに?」
汐音は湯舟に浸かったまま笑顔で返す。
「葵先生も京都の人だけど自分の事を『うち』って言うよね? でも、汐音ちゃんはどうして『うち』って言わないのかなーって思って・・・」
アキが目をクリクリさせて尋ねる。
「あははははっ!」
それを聞いた汐音が大声で笑いだした。
「今どき、『うち』っていうのはかなりオバサン化してるよ~」
笑い転げる汐音。
「あの・・・、汐音ちゃん・・・」
アキの隣にいた涼香が肘で汐音をつつく。
「悪かったな・・・。十代のお前達とは違うわな・・・」
恐る恐る振り向くと、そこには目を吊り上げた葵が仁王立ちになっている。
(ひぇ~)
汐音の笑いが止まり、助けを求めるように目が泳ぎ出す。
更に、葵の後ろからもう一人・・・
「うちも『うち』って言ってるしね~。やっぱ、十代とは違うんですねぇ。先生?」
優奈の表情も決して笑っている訳は無い・・・
(ヤ・・・、ヤバイ・・・)
汐音の周りだけ空気が凍った。
その後、汐音はどうなったのだろうか・・・。
緊張の糸が一気に緩む音が聞こえた。
八郎とアキのお腹が鳴ったのだ。
「よっしゃ、先ず腹ごしらえからやっ! アキちゃん、たこ焼きでもお好み焼きでも何でも好きなだけ奢ったるから元気だしてやっ! ここには粉モンハウスの【嵐月】があるんや」
「粉モンって?」
「何や、渡。知らんのかいな。大阪はたこ焼きとかお好み焼きとか粉モンの街やねんで」
「小麦粉で、粉モン・・・か」
「そうや、しかも【嵐月】は歴史あるお好み焼きの老舗やで。よーし、皆ぁっ! 行くでぇっ!」
八郎が率先して部屋を出て、皆がその後へと続いた。
粉モンハウスの【嵐月】では、【Konamon18】のデビュー曲である『タコ焼きになってみた・・・ら・・・』が映像と共に繰り返して流されている。
♬連ーれてって、たこやっき♪ ♬連ーれてって、たこやっき♪
♬たこやき何処でも連れてってー♪ ♬あーなたのた・こ・や・きっ♪
大阪は、粉もんの街やでぇっ!!
「この5人が【Konamon18】やねん。ボーカルは、ひなちゃんとめいちゃん! ギターがしずくちゃんで、ドラムがうららちゃん、ほんでキーボードがかえでちゃんや。皆、歌もうまいやろっ!」
デレデレした顔で【Konamon18】のメンバー紹介を続ける八郎、皆の冷たい視線が注がれている事に気が付いていない。
「師匠っ! ヤバイですよっ!」
雰囲気を察し見かねた二郎が八郎の言葉を遮った。
「えっ!?」
ハッと我に返った八郎、慌てて口を噤むが時すでに遅し・・・
「ここはわいの奢りやっ! 皆っ、何でも好きなもんジャンジャンたのんでやっ!」
こうして八郎は、粉モンハウス【嵐月】の過去最高売り上げを記録させる事になるのであった。
あれもこれもとアチコチから注文が飛び、たこ焼きもお好み焼きも焼きそばも厨房がパニックになるほど運ばれている。
「この店で値段の高いものから順番にっ!」
葵の声が一際高く感じられたのは気のせいでは無いだろう。
その葵だが・・・
(確かに、大塩の言う通りか・・・。【Konamon18】は歌の上手さも観客の心を引き付ける術もこれまでとは格段に違う・・・)
お好み焼きを頬張りながらも、冷静な分析を続けていた。
――その時だった。
圭が唐突に顔を上げ周囲をじっと見回す。
(・・・。誰かがわたし達を見てる・・・)
アイドル甲子園で勝ち残っている【ムーラン・ルージュ】のメンバーである、誰かが気付いて見ていたとしても不思議では無い。
だが、圭の感じた視線はそういったものでは無かったのだ。
(何か、得体の知れないもの・・・みたいな)
アキ達を見つめていた視線、それは粉モンハウスの【嵐月】の奥の席から向けられていた。
(私の気配を感じるとは・・・。地霊が騒いでいたのも分からんでも無いな)
それは、弁天町駅で地霊の騒ぎを感じ取った不動院晶が送っていた視線だったのだ。
(それにしてもあの娘・・・。よく私の視線に感づいたものだ・・・)
一人、たこ焼きを口に運びながらも圭の勘の良さに感心する晶。
「お待ちどうさまっ!追加御注文のたこ焼きですっ!」
「ふむ・・・」
新しく運ばれた皿の一つに爪楊枝を刺し、口へと運ぶ。
「っ!? 熱っ!!」
慌てて氷の浮いたグラスの水を飲む晶、その瞬間に送られていた鋭い視線は途切れた。
夕闇が迫る頃、アキ達はガラス張りでシースルーになっているトンネルのような廊下をゆっくりと歩いている。
まるで光の回廊のようなこの廊下は、露天風呂まで続いている。
「ほらほら、立ち止まるなっ! 早く行くぞっ!」
どうやら一番楽しみにしていたのは葵のようだ。
屋上のある露天風呂から下界を見下ろす眺めは思わずホウっと声が出そうになる。
「コレガ日本ノ夜景・・・。トッテモ綺麗ネ」
絶賛しているのはカトリーナである。
「ちょうど良い、湯加減・・・」
巨乳を浮かべてアキが顔をほころばせる。
その隣には、しっかりとアキによりそった涼香が満足そうな笑みを浮かべていた。
(アキ・・・、元気になったみたいで良かった・・・)
昼間の事でアキを心配していた七瀬もホッと胸を撫でおろす。
「こらこら、お前らっ。ここは海水浴場じゃ・・・っ!」
汐音と穂波、萌がバシャバシャと湯を掛け合ってはしゃいでいたのを注意しようとした葵にも洗面器の湯が掛けられる。
「せーんせっ!」
振り向くとそこには、圭と優奈が笑っている。
「お前らぁっ!」
「きゃあぁぁぁっ!」
大笑いして湯を掛け返す葵、皆が思い思いにこの温泉を満喫したのであった。
さて、所変わって男性陣だが・・・
「屋上の露天風呂かぁ・・・。楽しみですねぇ、師匠?」
「あぁ、わいもここは初めてやからなぁ」
こちらも屋上の露天風呂へと向かっている。
「置いてくぞっ! 八郎っ! 二郎っ!」
先を歩いていた渡が振り返る。
「まあ、慌てなさんなって・・・?」
速足になって渡を追おうとしていた八郎が曲がり角で急に立ち止まった。
「二郎、先に行っといてや。わい・・・、トイレ寄ってから行くわ」
「あ・・・、はい」
二郎が立ち去るのを待って、八郎は曲がり角で立っている人影へと歩み寄る。
そこには、自分の唇に人差し指を縦に当て静かに手招きしている三橋の姿があった。
「三橋さん、なんですのん、こんなところで?」
「いや、偶然ここに来たら歓迎板に大塩君の名前を見つけてね・・・」
「なるほど・・・。で、わいに何ぞ用でも?」
「大塩君がいるって事は、【ムーラン・ルージュ】の皆も?」
「まぁ・・・。わいが招待しましたさかいな」
八郎の答えを聞いて三橋の目が光った。
「実は【ムーラン・ルージュ】のOFFの一日、みたいな突撃インタビューをしようかと思ってね。勿論、誰にも内緒で・・・」
八郎と目を合わせてニヤリと笑う三橋。
「つまり・・・、わいだけが知ってる。ドッキリテレビみたいな・・・」
三橋は大げさに相槌を打つ。
「それで・・・、明日とかの予定が決まってるなら教えて欲しいんだ。これでアイドル甲子園での【ムーラン・ルージュ】人気も高まるだろうし・・・」
ふと考え込む八郎。
今日の【Konamon18】の失敗を一気に挽回するチャンスと考えたようだ。
「明日は・・・、大阪城ですわ」
「ほお・・・、これは意外な所へ・・・」
「アキちゃんのたっての希望で・・・」
「なるほど・・・。リーダーの・・・ねぇ・・・」
八郎を上手く焚きつけた三橋は大阪城の突撃ロケが何か凄い事を巻き起こしそうな予感がしていた。
ある意味ではその予感が当たる事になるのだが・・・
三橋と別れた八郎が渡と二郎へと追い付いて、男湯へと入って行く。
「おいっ! 八郎! 二郎! 間違っても女湯のぞきなんてするなよっ! それと、変な発明品とか持ってきてないだろうなっ!」
渡が二人に釘を刺している。
これまでの経験からすると、当然の成り行きとも言えるだろうか。
「んなもん、持って来てへんわいっ!」
そう言った八郎、下衆な笑いを浮かべながら渡に話しかける。
「何やったら・・・。日本橋で売ってるとこ紹介しよか? 特別サービスさせるで?」
聞き耳を立てていた二郎が興味深々になり呟く。
「僕・・・、行ってみようかなぁ・・・」
「そんなもん、誰が買うかっ! 二郎、お前も行くんじゃないぞっ!」
八郎と二郎を睨みつけ、同時に呆れる渡であった。
再び女湯では・・・
「そう言えば、汐音ちゃんって京都の出身だったよね?」
アキが素朴な疑問を口にした。
「そうだけど。それが、なぁに?」
汐音は湯舟に浸かったまま笑顔で返す。
「葵先生も京都の人だけど自分の事を『うち』って言うよね? でも、汐音ちゃんはどうして『うち』って言わないのかなーって思って・・・」
アキが目をクリクリさせて尋ねる。
「あははははっ!」
それを聞いた汐音が大声で笑いだした。
「今どき、『うち』っていうのはかなりオバサン化してるよ~」
笑い転げる汐音。
「あの・・・、汐音ちゃん・・・」
アキの隣にいた涼香が肘で汐音をつつく。
「悪かったな・・・。十代のお前達とは違うわな・・・」
恐る恐る振り向くと、そこには目を吊り上げた葵が仁王立ちになっている。
(ひぇ~)
汐音の笑いが止まり、助けを求めるように目が泳ぎ出す。
更に、葵の後ろからもう一人・・・
「うちも『うち』って言ってるしね~。やっぱ、十代とは違うんですねぇ。先生?」
優奈の表情も決して笑っている訳は無い・・・
(ヤ・・・、ヤバイ・・・)
汐音の周りだけ空気が凍った。
その後、汐音はどうなったのだろうか・・・。
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