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第39話 温泉VSフグ
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東京・新国立劇場では、アイドル甲子園がライブ中継され盛り上がりを見せていた。
そして、アキ達の初戦となる2回戦 【ムーラン・ルージュ】VS【ぱふぱふパッファー】が今まさに始まろうとしていた。
「お待たせ致しました。アイドル甲子園はいよいよ2回戦へと突入しております。司会はわたし、濱崎三波が務めさせて頂いております」
先攻は【ぱふぱふパッファー】、アキ達は舞台の袖で出番を待つ事になる。
「それでは、2回戦。先攻は、山口代表の【ぱふぱふパッファー】、『おフグさん』です、張り切ってどうぞっ!」
幕が静かに上がると、舞台の上には海中をイメージしたレイアウトが為されている。
海藻らしき着ぐるみを着た男性が幾人か揺れる昆布を模した動きを始めると音楽が流れ始め、30代くらいの女性が三人現れた。
顔出ししたフグの着ぐるみを着て、顔は、おてもやんを連想させるメイクが施されている。
♬息が続くよ黒海 神輿と祭り♬
三人の中で最も目を引いているのは、ユニットリーダーの下ノ関陶子である。
♬あだ名付けたら おフグさん♬
フグになりきった踊りと歌が、会場に笑いを巻き起こす。
ウーツーブでもその妙なコミカルさが受けて動画再生回数10万回を突破しているのだ。
♬元気だったか おフグさん♬
「あーっと、ここでおフグさんの登場です」
三波の声を合図にしたかのように二頭身キャラの着ぐるみがトテトテと歩いて舞台に登場した。
膨らんだフグから足が二本出ている着ぐるみと、山口県観光協会の垂れ幕を持った数人が舞台に加わる。
舞台袖では・・・
「県の観光協会と市役所の職員だってよ」
優奈にアキが答える。
「へぇ~、アイドルって色々あるんだね~」
「仕事・・・、なんだろうねぇ・・・」
優奈はポイントを上手く掴む才能があるのかも知れない。
♬ここに居たとは神様でも知らず過ぎてく おフグさん、えいやっ!穴戸海峡~♬
最後は踊っていた三人の顔が超ドアップでバックスクリーンに映し出されて終わる。
客席からは笑い声と拍手が続いている。
「ありがとうございました。次は、東京代表【ムーラン・ルージュ】、『真紅の翼』です。それでは、どうぞっ!」
三波の紹介が終わると、幕が上がって行く。
リーダーのアキを中心にして、7人が円を組んだ体制が取られている。
衣装は以前にサンバカーニバルで使用したものを八郎がアレンジしたものだ。
各々のネームと【ムーラン・ルージュ】のロゴを入れた事でまったく別のもののようにリニューアルされている。
ギューンッ!
涼香の持ったエレキギターが派手に音を響かせた。
♬スリー ツウ ワン ゼロ! shoot!♬
掛け声に合わせて、脚を振り上げる穂波と七瀬。
♬天空きらめく 真紅の翼~♬
その両脇で、萌と圭が、タンバリンを叩いてリズムを取る。
♬新たな希望が羽ばたく、真っ赤な翼~♬
アキから始まり、七瀬・優奈とマイクを渡し変えしながらセンターユニットが歌う。
♬天空に一筋の光~♬
「いいぞーっ! 【ムーラン・ルージュ】っ!」
【シュシュ・ラピーヌ】との地区予選決勝以来、【ムーラン・ルージュ】のファンは着実に増えていた、それだけ多くの観衆の心を掴んだと言う事であろう。
♬描く、軌跡っ!♬
最後は全員が揃って、一斉にジャンプして決めた。
やり切った満足感の中、客席に深々と頭を下げるアキ達。
割れんばかりの拍手と歓声が場内にこだまする。
テレビモニターの前では、三橋が腕組みをして微動だにしない。
「ありがとうございました」
三波が舞台中央に現れる。
舞台右手に【ぱふぱふパッファー】、左手に【ムーラン・ルージュ】が勢ぞろいして発表を待つ。
「それでは、特別審査員の皆様 投票をお願いします」
舞台中央に置かれたデジタル掲示板が回りだす、そして・・・
「【ぱふぱふパッファー】 15、ムーラン・ルージュ】 30っ!」
会場に歓声が響きアキ達は飛び上がって喜び会う。
(よしっ!)
テレビモニターの前で三橋は思わず、ガッツポーズを取る。
(【ムーラン・ルージュ】もかなりファンが付いたし、相手があのおばさん達だから大丈夫だとは思うが・・・。頼むぞっ!勝ってくれっ! 御守りも、もう置き場が無いんだっ!)
どんどん増えていた御守りや謎の開運グッズは三橋のデスクだけでは置ききれず、両隣のデスクにまで陣地を広げつつあったのだ。
「では、一般審査員の方、投票をお願いしますっ!」
再びデジタル掲示板の数字が回りだして止まった。
「【ぱふぱふパッファー】 106、ムーラン・ルージュ】 149っ!。それでは、合算して下さいっ!」
既に勝敗は決していた。
「【ぱふぱふパッファー】 121、【ムーラン・ルージュ】 179っ! 【ムーラン・ルージュ】の勝利ですっ!」
再び大歓声が巻き起こった。
喜び、ハグしあうアキ達に、【ぱふぱふパッファー】のリーダー 下ノ関陶子が拍手しながら歩みより右手をアキに向けて差し出す。
「おめでとう」
「あ・・・、ありがとうございますっ!」
「これから先、頑張ってね」
流石、大人という感じである。
そして、アキと陶子が肩を組み残った片方の手を観客席に向かって大きく振る。
その周りに【ムーラン・ルージュ】と【ぱふぱふパッファー】のメンバー、そして観光協会の面々とおフグさんの着ぐるみも加わって互いに満足そうな笑みを浮かべていた。
アイドル甲子園開催の少し前に話は遡る。
八郎は実家のある大阪へと向かっていた。
急に大阪に戻って来ると言うと二郎を始め皆が不思議がっていたのだが・・・
「師匠? 急に何か・・・?」
「また、怪しげな衣装でも作りに行くんじゃ・・・」
「いや、あの役に立たない発明か・・・」
等と散々な言われ方をしたのだが、八郎にとっては崇高な目的があったのだ。
(大阪人やったら、誰でも同じ事するで・・・)
実はあるグルーブのコンサートに行く為だったのである。
そのグループは後に【ムーラン・ルージュ】の行く手を阻む存在となるのだが、今はまだ先の話である。
アイドル甲子園の初戦を突破したアキ達は勝ち残っている代表グループの情報をカトリーナに調べて貰っていた。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、故事ではあるがこれも真実である。
「勝チ残ッタ中デモ、福岡・青森・大阪、ソシテ神奈川ガ手強ソウダヨ・・・」
「うわっ、マジかよっ!」
PCの画面をのぞき込んだ優奈が目を白黒させる。
「こんなの・・・、プロ顔負けじゃん」
汐音も食い入るように画面を見つめている。
「はぁぁぁぁぁ・・・、勝てるのかなぁ」
珍しく、圭も弱気になっていた。
「絶対、無理だよ~」
半泣きになりかけたのは・・・、アキである。
そんな中、窓から外の風景を見ていた穂波の目が一点に止まる。
遠目ではっきりとは分からないが、一人の男が校門側でウロウロと歩きまわっていたのだ。
周囲をキョロキョロと見回し、明らかに挙動不審である。
「不審者・・・?」
穂波の呟きに反応したのは、渡だった。
「警備員に連絡するか・・・」
「まぁ、大騒ぎしないで・・・。あち等で・・・」
穂波の言葉に微笑みで答える渡。
アキ達を教室に残し、穂波と渡は校門まで中庭を駆け抜ける。
そして・・・
「おいっ! お前っ、一体、何の用だっ!」
穂波が男の腕を取り関節を決め、渡が拳を構えた。
「ぐわっ! いっ、痛てててっ!」
「あれっ!? 洸児さんっ!?」
「えっ・・・、穂波さんっ?」
二人は顔を合わせて呆気に取られ、穂波は洸児の腕を離す。
「何? 穂波さんの知り合い?」
渡も思わず、呆然としたのであった。
そして、アキ達の初戦となる2回戦 【ムーラン・ルージュ】VS【ぱふぱふパッファー】が今まさに始まろうとしていた。
「お待たせ致しました。アイドル甲子園はいよいよ2回戦へと突入しております。司会はわたし、濱崎三波が務めさせて頂いております」
先攻は【ぱふぱふパッファー】、アキ達は舞台の袖で出番を待つ事になる。
「それでは、2回戦。先攻は、山口代表の【ぱふぱふパッファー】、『おフグさん』です、張り切ってどうぞっ!」
幕が静かに上がると、舞台の上には海中をイメージしたレイアウトが為されている。
海藻らしき着ぐるみを着た男性が幾人か揺れる昆布を模した動きを始めると音楽が流れ始め、30代くらいの女性が三人現れた。
顔出ししたフグの着ぐるみを着て、顔は、おてもやんを連想させるメイクが施されている。
♬息が続くよ黒海 神輿と祭り♬
三人の中で最も目を引いているのは、ユニットリーダーの下ノ関陶子である。
♬あだ名付けたら おフグさん♬
フグになりきった踊りと歌が、会場に笑いを巻き起こす。
ウーツーブでもその妙なコミカルさが受けて動画再生回数10万回を突破しているのだ。
♬元気だったか おフグさん♬
「あーっと、ここでおフグさんの登場です」
三波の声を合図にしたかのように二頭身キャラの着ぐるみがトテトテと歩いて舞台に登場した。
膨らんだフグから足が二本出ている着ぐるみと、山口県観光協会の垂れ幕を持った数人が舞台に加わる。
舞台袖では・・・
「県の観光協会と市役所の職員だってよ」
優奈にアキが答える。
「へぇ~、アイドルって色々あるんだね~」
「仕事・・・、なんだろうねぇ・・・」
優奈はポイントを上手く掴む才能があるのかも知れない。
♬ここに居たとは神様でも知らず過ぎてく おフグさん、えいやっ!穴戸海峡~♬
最後は踊っていた三人の顔が超ドアップでバックスクリーンに映し出されて終わる。
客席からは笑い声と拍手が続いている。
「ありがとうございました。次は、東京代表【ムーラン・ルージュ】、『真紅の翼』です。それでは、どうぞっ!」
三波の紹介が終わると、幕が上がって行く。
リーダーのアキを中心にして、7人が円を組んだ体制が取られている。
衣装は以前にサンバカーニバルで使用したものを八郎がアレンジしたものだ。
各々のネームと【ムーラン・ルージュ】のロゴを入れた事でまったく別のもののようにリニューアルされている。
ギューンッ!
涼香の持ったエレキギターが派手に音を響かせた。
♬スリー ツウ ワン ゼロ! shoot!♬
掛け声に合わせて、脚を振り上げる穂波と七瀬。
♬天空きらめく 真紅の翼~♬
その両脇で、萌と圭が、タンバリンを叩いてリズムを取る。
♬新たな希望が羽ばたく、真っ赤な翼~♬
アキから始まり、七瀬・優奈とマイクを渡し変えしながらセンターユニットが歌う。
♬天空に一筋の光~♬
「いいぞーっ! 【ムーラン・ルージュ】っ!」
【シュシュ・ラピーヌ】との地区予選決勝以来、【ムーラン・ルージュ】のファンは着実に増えていた、それだけ多くの観衆の心を掴んだと言う事であろう。
♬描く、軌跡っ!♬
最後は全員が揃って、一斉にジャンプして決めた。
やり切った満足感の中、客席に深々と頭を下げるアキ達。
割れんばかりの拍手と歓声が場内にこだまする。
テレビモニターの前では、三橋が腕組みをして微動だにしない。
「ありがとうございました」
三波が舞台中央に現れる。
舞台右手に【ぱふぱふパッファー】、左手に【ムーラン・ルージュ】が勢ぞろいして発表を待つ。
「それでは、特別審査員の皆様 投票をお願いします」
舞台中央に置かれたデジタル掲示板が回りだす、そして・・・
「【ぱふぱふパッファー】 15、ムーラン・ルージュ】 30っ!」
会場に歓声が響きアキ達は飛び上がって喜び会う。
(よしっ!)
テレビモニターの前で三橋は思わず、ガッツポーズを取る。
(【ムーラン・ルージュ】もかなりファンが付いたし、相手があのおばさん達だから大丈夫だとは思うが・・・。頼むぞっ!勝ってくれっ! 御守りも、もう置き場が無いんだっ!)
どんどん増えていた御守りや謎の開運グッズは三橋のデスクだけでは置ききれず、両隣のデスクにまで陣地を広げつつあったのだ。
「では、一般審査員の方、投票をお願いしますっ!」
再びデジタル掲示板の数字が回りだして止まった。
「【ぱふぱふパッファー】 106、ムーラン・ルージュ】 149っ!。それでは、合算して下さいっ!」
既に勝敗は決していた。
「【ぱふぱふパッファー】 121、【ムーラン・ルージュ】 179っ! 【ムーラン・ルージュ】の勝利ですっ!」
再び大歓声が巻き起こった。
喜び、ハグしあうアキ達に、【ぱふぱふパッファー】のリーダー 下ノ関陶子が拍手しながら歩みより右手をアキに向けて差し出す。
「おめでとう」
「あ・・・、ありがとうございますっ!」
「これから先、頑張ってね」
流石、大人という感じである。
そして、アキと陶子が肩を組み残った片方の手を観客席に向かって大きく振る。
その周りに【ムーラン・ルージュ】と【ぱふぱふパッファー】のメンバー、そして観光協会の面々とおフグさんの着ぐるみも加わって互いに満足そうな笑みを浮かべていた。
アイドル甲子園開催の少し前に話は遡る。
八郎は実家のある大阪へと向かっていた。
急に大阪に戻って来ると言うと二郎を始め皆が不思議がっていたのだが・・・
「師匠? 急に何か・・・?」
「また、怪しげな衣装でも作りに行くんじゃ・・・」
「いや、あの役に立たない発明か・・・」
等と散々な言われ方をしたのだが、八郎にとっては崇高な目的があったのだ。
(大阪人やったら、誰でも同じ事するで・・・)
実はあるグルーブのコンサートに行く為だったのである。
そのグループは後に【ムーラン・ルージュ】の行く手を阻む存在となるのだが、今はまだ先の話である。
アイドル甲子園の初戦を突破したアキ達は勝ち残っている代表グループの情報をカトリーナに調べて貰っていた。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、故事ではあるがこれも真実である。
「勝チ残ッタ中デモ、福岡・青森・大阪、ソシテ神奈川ガ手強ソウダヨ・・・」
「うわっ、マジかよっ!」
PCの画面をのぞき込んだ優奈が目を白黒させる。
「こんなの・・・、プロ顔負けじゃん」
汐音も食い入るように画面を見つめている。
「はぁぁぁぁぁ・・・、勝てるのかなぁ」
珍しく、圭も弱気になっていた。
「絶対、無理だよ~」
半泣きになりかけたのは・・・、アキである。
そんな中、窓から外の風景を見ていた穂波の目が一点に止まる。
遠目ではっきりとは分からないが、一人の男が校門側でウロウロと歩きまわっていたのだ。
周囲をキョロキョロと見回し、明らかに挙動不審である。
「不審者・・・?」
穂波の呟きに反応したのは、渡だった。
「警備員に連絡するか・・・」
「まぁ、大騒ぎしないで・・・。あち等で・・・」
穂波の言葉に微笑みで答える渡。
アキ達を教室に残し、穂波と渡は校門まで中庭を駆け抜ける。
そして・・・
「おいっ! お前っ、一体、何の用だっ!」
穂波が男の腕を取り関節を決め、渡が拳を構えた。
「ぐわっ! いっ、痛てててっ!」
「あれっ!? 洸児さんっ!?」
「えっ・・・、穂波さんっ?」
二人は顔を合わせて呆気に取られ、穂波は洸児の腕を離す。
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