東京テルマエ学園

案 只野温泉 / 作・小説 和泉はじめ

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第28話 ドキドキのプロモーションビデオ

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テルマエ学園では、ケリアンが葵と弾にフランスへの帰国を申し入れていた。

「そうか・・・、残念だが・・・」
「致し方、おまへん・・・」
「スポーツの祭典デ。ドウシテモ【フランスユースチーム】出場スルノデ・・・」
ケリアンがフランスへと戻るのは、カトリーナの件をカロロスから孫に手を回す為なのだが、それを言う訳にはいかない。
その為、スポーツの祭典出場【フランスユースチーム】という事で話を作っていた。

「全く、大人の都合ですわなぁ」
「それで、いつ発つのだ?」
「コレカラ・・・」
「皆には・・・?」
「内緒デ、オ願イシマス」
「それだけの理由では無い・・・か?」
葵が何かを感じ取っているようだった。
そして、弾も・・・

「皆はんには、うちから伝えときまひょ」
「アリガトウゴザイマース。ソレト、アト一ッ・・・オ願イガ・・・」

訥々と話すケイアンに葵と弾が頷く、そしてケリアンに葵が言った。
「良い顔をしている・・・。漢の顔だ」

カトリーナを守りたいという強い意志がケリアンを成長させていたのだろうか。
葵の言葉に黙って弾も頷いていた。



如月と和解し急ぎ東京へと戻る穂波。

新幹線と電車を乗り継ぎ、タクシーを飛ばして学園に到着すると、そのままの勢いで教室へと駆け込む。

「ハァハァ・・・、ごめんっ! 皆っ!」
アキ達の顔に安堵の色が浮かぶ。

「塩原っ! ちょっと来いっ!」
葵が穂波を呼んだ。
葵について教室を出る穂波、弾もその後を追う。

「お前の事は、源口から全て聞いた。ケジメはつけたんだな?」
葵の問いに黙って頷く穂波。

「源口はんを責めたらあきまへんえ。塩原はんがおらんと気付いてうちらが無理に聞き出したんですから・・・。よう、戻って来はりました」
弾が穂波の肩を優しく叩く。
穂波の目から一筋の涙が流れた。

「塩原、今から遅れた分を取り戻せっ!もう、皆の元に戻れ・・・」
「はいっ!」
穂波は走って教室へと戻る。

「穂波っ! ごめんっ!」
「いいんだっ! 優奈っ!」
(ケリはついたんだね?)
(うんっ!)
優奈と穂波の視線が交わる。
言葉を発せずとも、アイコンタクトだけでお互いの気持ちは伝わっているのだ。



しばらくして・・・

「大塩八郎様宛にお届け物ですが、こちらで宜しいでしょうか?」
「はいはい、こっちやでぇ。こっちに運んでんかっ」
猿川急便の制服を来た男達が次々と荷物を運び込んでいる。

次から次へとダンボールを開けて行く八郎。
無論、二郎もその隣で作業を手伝っている。

「各々にネーミングしてあるから、自分のを取ってや」
アキ達は言われた通りにネームの入った自分用の衣装を手に取って行く。
そして、袋から衣装を取り出し広げた途端・・・

「なっ・・・っ! 何ぃっっっ!」
広げた衣装を見た途端、穂波が奇声を上げた。
隣では優奈の手がフルフルと震えている。

「こ・・・、コレを着ろってぇ!?」
「リボン付いてるけど、頭に付けるの?」
しげしげと眺める萌。

「コレって、メイド服?? コスプレ??」
圭は目の前にあるものを理解しきれないようだ。

「わたしが赤で、涼香ちゃんが白・・・、紅白でおめでたいねっ!」
平和な反応をしているのは、他ならぬアキだけのようだ。
相変わらずのトンチンカンなアキに涼香も苦笑するしかない。

「アキちゃん・・・。胸のところ凄く開いてるし・・・。リボンとか・・・」
「もう! 何、言ってんのよっ!アキってば! それより、八郎!! よくも・・・、こんなのを・・・!」
アキに呆れる一方、八郎に対してメラメラと怒りの炎を燃やす七瀬。

「ライトが当たると光るんやで~! 前は皆の名前が、後ろには【ムーラン・ルージュ】って文字が浮き出るんや!」
得意げな八郎、まさにハナタカの絶頂である。

「これは目立ちますよぉ、師匠っ!」
その横で喜ぶ八郎を更に二郎が煽る。
この衣装、レインボーカラーのメイド服仕様でバスト部分をこれでもかと強調し、スカートは膝上で、とどめはフリル付きという代物だった。

渡が八郎を小突く。
「八郎・・・、お前・・・。メイド喫茶のヘビーユーザーだろ」
「おっ!分かるか! あのご主人さま~ってのが、たまらんのやぁ。 よし、今度一緒に行こうや!」
「行かねーよっ!」
「無理せんときやぁ、我慢は体に毒やでぇ」
「っ!」

渡が反論しようとした時に、ガラガラッと音を立てて教室の扉が荒々しく開かれる。

そこには、大きな封筒を持ち三橋を伴った葵と弾の姿があった。

「皆っ! 先ほど、【ダンテ】からの楽曲が届いた。早速だが白布、目を通せっ!」
葵から渡された封筒を開け、楽譜に目を落としハミングする涼香。
ギターを持ち出して、軽く引いてみる。

「なかなかの感じですなぁ。それは? 衣装も届いたんで?」
皆が手に取っている衣装を見て、少し複雑な表情を見せる弾だったが・・・

「これだっ! この衣装ならっ!」
三橋の叫ぶ声が聞こえた。

「いけるぞっ! 【ムーラン・ルージュ】は、きっと大成功するぞっ!」
まさに狂喜乱舞しているとしか言いようもない三橋は、八郎に走り寄ってブンブンと腕を振り回して豪快な握手をする。

「さすが、大塩君だっ! 君のセンスは超一流だっ! 俺は信じていたよっ!」
八郎と三橋のセンスの悪さは既に誰もが知っている事であり、ここで逆らったとしても何も聞き入れられないのは誰でも簡単に想像がつく。
果たしてこの衣装のどこがそれほど三橋を感動させたのか、もしかすると光るところなのか・・・? 甚だ疑問である。

「三橋さん・・・」
「大塩君・・・」
二人は手を取り合って、今まさに感動のシーンに浸っている。

「ん・・・?? なんだ、それは? 皆でメイドでもするのか・・・? 楽しそうだな・・・」
葵は内心、アキ達を気の毒に思ったのだろうが・・・
「葵・・・。皆はんが怖い顔でこっちを見てはりますえ」
弾がそっと耳打ちする。

アキ達はホントにこの衣装を着るのか?という救いを求めるような視線を送っていた。
「はぁ・・・」
残念ながらと力の無いため息をつきながら、弾も頷く。
「やっばり・・・」
アキ達も力なくため息をつくしかなかった。



教室の隅でいつものようにPCのキーボードを叩いているカトリーナを見て、葵と弾が頷きあって近づいて行く。
ケリアンが葵と弾に頼んだ事、それはカトリーナをアキ達の中に溶け込ませてやって欲しいという願いだった。

「カトリーナ、本当ハ皆ト仲良クシタイ。淋シイノ我慢シテイル・・・」

(ケリアンの遺言だからな)
ケリアンが逝ってしまった訳ではないが、それだけ重みのある言葉だったのだろう。

「おい、カトリーナ。いつまでも隅っこに居ないでこっちに来い。【ムーラン・ルージュ】の力になってやって欲しい」
葵の語り掛けに弾も続く。
「PC、得意ですやろ」
「ワタシ・・・、ガ・・・?」
葵と弾の行動の意味が分からず、困惑しながら顔を上げる。

「アキ達、優しいヨ。皆と一緒に居ようヨ」
葵と弾の背後から、突然ハンが顔を出した。
急に後ろから声が聞こえ、ビクッとする二人。

(ハン・ツァイ・・・。いつの間に、全く気配がしなかったが・・・)
葵の感じた事を弾も感じていた。
(足音ひとつさせずに・・・?)
双子であるが故に同じ事を感じたのかも知れない。

「何ガ・・・、出来ル・・・?」
不安げに問うカトリーナ。
「来れば分かる」
そう言って葵はカトリーナの腕を引っ張る。
弾とハンは肩を竦め互いに微笑むとカトリーナのPCを持って後を追った。


「おいっ! 皆! 今日から、カトリーナも【ムーラン・ルージュ】のサポートをしてくれる事になったぞっ!」
ドンッ! とカトリーナの背中を押す葵。
アキ達の前に飛び出した形となったカトリーナにアキ達が歩み寄って行く。

「ありがと、カトリーナっ!」
アキが微笑みかける。

「いゃ、PCに強いって、助かるよ」
優奈が握手する。

「友達だもん、一緒だよね」
萌が肩を優しく叩く。

「恥ずかしがってると思ってたよ」
七瀬も話の輪に入った。

汐音も圭も涼香も皆が集まってくる。
「良かったョ、カトリーナ・・・」
ハンが笑いかける。

「アリガト・・・、皆・・・」
「さて、カトリーナ・・・」

弾がPCを渡した。

「東京地区予選ノ対戦相手、調ベテイタ・・・」
「さすがぁ、仕事が早い」
圭が感心する。

「相手の事が解かってたら、こっちが有利だしね」
汐音もかなり乗り気になっている。

「地区予選ニハ、76チームガ、エントリー」
「えっ、そんなに!?」
いつも反応が遅いアキがいち早く反応した。

(おい、なんでエントリーチーム数を知ってるんだ? まだ、公表してない筈だぞ)
DoDoTV局内でも限られた人間しか知らない事をカトリーナが言った事に三橋も驚きを隠せない。

「本命ト予想サレテイルノガ・・・」

カトリーナがPCを操作し、画面が切り替わる。
そこには、あの緊急記者会見で見た4人の少女達の映像が映っていた。

「これって・・・」
「あの時に見た・・・」
(やはり、堀塚か・・・)
渡の目が画面にくぎ付けになった。

「堀塚音楽スクール・・・、中等部ノ4人ユニット。【シュシュ・ラピーヌ】、優勝候補ノ筆頭ネ・・・。トニカク2位ニ入ラナイトイケナイ・・・」
【シュシュ・ラピーヌ】、自分達よりも年下の美少女達。
だが圧倒的な実力の差を感じ取り、脅威に思うアキ達。

「こんな相手と・・・、でも今は2位に入る事が・・・」
アキ達は互いに顔を見合わせて大きく頷くのであった。

(おいおい、マジかよ。【シュシュ・ラピーヌ】の名前は俺でさえ知ったばかりのトップシークレット扱いだってのに・・・。あの子、ハッカーか??  まさか・・・な・・・)
三橋の勘の良さは、こういう時には当たるようだ。


「もう一つ、皆はんに話しがありますのえ!!」
珍しく、弾が大声を出した。
何事かと皆が注目する。

「急な話ですが、ケリアンがフランスに帰らはりました。皆はんにはくれぐれも宜しゅうにと言付かってます」
「えーっ!」
「なんでーっ!?」
「みずくさいーっ!」
突然の事で誰もが取り乱していた。

「フランスのサッカーユースチームにどうしても戻らんとあかんと」
「そっか、今年の夏は・・・」
七瀬が思い出したかのように言う。
「スポーツの祭典が・・・」
圭と萌が顔を見合わせる。
「・・・ある」
「ケリアンにお別れ、言えなかったね」
アキが寂しそうに言う。
「でも・・・、夏に帰ってくるヨ」
ハンの言葉に皆が大きく頷く。

ふとカトリーナが教室の窓から空を見る。
見上げた先には、一筋の飛行機雲が青空に伸びていた。



さて、ダンテからの楽曲が届いた事で【ムーラン・ルージュ】の動きも活発になっていた。
曲名は、【マッハ・ビジョン】スピード感が特徴的な曲である。
歌と演奏については、涼香が練習の指揮を取る事となり、曲に合わせてのダンス考案と指導は汐音と弾が担当となった。

衣装の着付けは穂波と優奈が行い、圭と萌はバックダンスを行う。
サブボーカルとしてアキと七瀬が歌の練習に専念し、スポットライト等の各種設備位置や点検は渡・八郎・二郎が、そして葵とハンが全体の構図を確認するというこれまでには無かったまとまりのある準備が着々と進んでいる。



そして、DoDoTV局内では切羽詰まった様子のメインディレクターが三橋に語り掛けていた。

「三橋さん、どう頑張ってもあと三日しか引っ張れませんよ。これが限界です」
「そうか・・・。わかった!おいっ、三波っ! 岩田っ! 堀井っ! これからテルマエ学園に行くぞ! プロモーションビデオ撮影だっ! とっとと準備しろっ!」
不安げな表情の三人に三橋の声が飛ぶ。

(頼むぞ・・・、何とか形になっててくれよっ!)
三橋の祈りを乗せてDoDoTVの車がテルマエ学園へと向かった。



テルマエ学園では次々と準備が進んでいた。

八郎が用意した【ムーラン・ルージュ】の衣装はメンバー毎にメインカラーが違う。
赤→アキ・橙→圭・黄→汐音・緑→萌・青→七瀬・藍→穂波・紫→優奈・白→涼香と虹の七色+雲の白というイメージである。
各々がメイド服のような衣装に身を包み、何度も何度もチェックを行う。
アキは踊りながら歌うたびに胸が零れそうになる。
皆もスカートが短い為、脚を上げるとアンダースコートとはいえ、下着が丸見えになる。

「アキちゃーん! もっと激しく動いてぇ!」
八郎の黄色い歓声が飛ぶ。
「アキちゃーん!」
二郎も負けじと、まるでファンクラブのような声援を送っている。
その二人の頭に激痛が走った。

ガツンッ!

「いっ痛ぇ~! 何すんねん! 渡!」
「ひどいですよぉ」
「アキ達は一生懸命やってんだ! 真面目に応援しろっ!」
真剣に怒る渡に口ごもる二人。


バチパチパチ・・・

いつの間にか入って来た三橋が手を叩いている。
(この短期間でよくここまで・・・。考えてたより上に行ってやがる)
三橋は一人感動モードに入っている。

「皆さん、時間がありません。急ですが、このままプロモーションビデオの撮影に入ります」
三橋は手短に説明する。
急であるのは分かっていた事、時間がないからこそ急ぎここまでやって来たのだ。
誰もがここからが本番と気持ちを切り替えた。

「じゃあ、三波の紹介から・・・。スタートっ!」
三橋の合図で岩田とすずもカメラを構える。


「DoDoTV主催アイドル甲子園、東京地区予選エントリーのテルマエ学園、【ムーラン・ルージュ】をご紹介します」
三波は一呼吸する。

「【ムーラン・ルージュ】は、あの【ダンテ】公認の妹分ユニットです。もちろん、今回の曲も【ダンテ】プロデュース。では、お願いします・・・。曲は【マッハ・ビジョン】!」

三波の紹介が終わると同時に、涼香と汐音がセンターで歌い・踊る。

♬ マッハ ビージョンッ! マッハ ビージョンッ! マッハ ビージョ ジョオォォォォンッ! 風が泣いてるカーブの先に~。何も恐れず、Go To ブレイクッ! ♬

続いて、圭と萌・優奈と穂波そして、アキと七瀬が順番に入れ変わってセンターを務める。
チアダンと京舞踊をコラボさせているダンスは意外性があり見ている者の目をしっかりと引き付けていた。

【マッハ・ビジョン】のスピード感に乗った涼香のハスキーボイスが教室内にこだまし、下手な音響設備など必要ないくらいの迫力に満ちている。
足を上げるとちらりと見えるスコート、踊りに合わせて弾むアキの胸は岩田のカメラがしっかりと追っていた。

ライトが当たると各々の名前が光り、後ろを向いた時には【ムーラン・ルージュ】の文字が眩しいくらいに目立っている。

(あの衣装・・・、宣伝効果も申し分無いな・・・)

三橋の視線は期待から確信へと変わりつつあるようだ。
(本当に・・・。【ムーラン・ルージュ】は金の卵になるかも知れねぇ・・・)
背筋にゾクゾクするものを感じる三橋。

そして・・・

♬ 白い稲妻、LastRunッ! マッハ ビージョンッ! マッハ ビージョンッ! マッハ ビージョ ジョオォォォォンッ! ♬

最高の盛り上がりを見せたラストシーン、アキ達は息遣い荒くなりながらも【マッハ・ビジョン】を歌い、踊り切った。

「皆っ! よくやったっ!」
「何も言うことありまへんっ!」
葵と弾が駆け寄った。

「皆!凄かったヨ!」
「ヨカッタヨ! オメデトウっ!」
ハンとカトリーナも大喜びしている。

(やるじゃねぇか。一発勝負でリテイク無しなんて、そうそう出来るもんじゃねぇ)
三橋は腕組みしながら黙って見ている。

(皆っ・・・、よく頑張ったね・・・)
三波の目にも涙が光っていた。

互いに顔を見合わせた岩田もすずにサムズアップのサインを送る。
(えへっ! 【ダンテ】の新曲、先に聞けちゃったぁ)
すずは別の意味でも感動しているようだ。



こうして興奮冷めやらぬ内にプロモーションビデオの撮影は無事に終了したのである。

その頃、堀塚音楽スクールでは、【シュシュ・ラピーヌ】が自分達の満足のいく演出を見つけ出せていた。

「澄佳・礼華・穂加・・・。やっとここまで来たね」
ユニットリーダーの鏡宮舞香(かがのみや まいか)が話しかける。
「相手がどんなグループでも負ける気がしないね」
少し気の強いところがあるのは、水埜礼華(みずの れいか)。
「わたし達、やれるだけの事は全部やったよね」
四人の中では幼く見える、花衣澄佳(はない すみか)。
「お姉さま方に中等部の意地を見せて差し上げましょう」
しっかり者なのは、月舘穂加(つきだて ほのか)。

堀塚音楽スクールの威信と誇りを幼い背に背負った少女達・・・

いよいよ、アイドル甲子園のWEB投票が開始されようとしていた。












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